好きな死際シチュ 作:紅茶と珈琲
ちょっとクサいかも……。
――――こんな終わりを迎えるのは必然だったのだろう。
世界の誰にも気に留められず、掃き溜めのようなこの街でひっそりと。
そして朽ち果て、肉と骨。鴉や犬猫、追い剥ぎと、鼠に蛆に集られて。
「……最期くらいは綺麗な嬢ちゃんに看取られながら死にたかったぜ、ははっ」
流れる血は止め処なく、乾いた石畳を濡らしている。
死の足音がヒタヒタと迫り寄る。
「ごほっ……死にたくねぇよ……」
――――まだ生きていたい。
思えば
何をやってもツイてねぇ。下らねぇ人生だったとも。
そうさ、手を汚してまで生きて、最後にゃドジ踏んで。
本当に下らねぇ。価値の無い人生だった。
欲しかったもの全てを取り零して、残ったのは。
「……」
視界が霞む。寒い。寒いんだ……。誰か、誰か居ないのか。
クソッタレな神様でも良い。
俺はここに居る。ここに居るから。誰か、俺に火を……。
――――脳裏に蘇る。
約束の地を。流星に思い描いた幸せを。共に過ごした季節を。
声も顔も忘れたあの子が笑っていた。
「俺も……そっちへ……」
◆
日が暮れ月が昇る。星は流れ堕ち、輪廻は車輪の如く。
泥に塗れ、それでも変えられぬ生き方を貫いた。
彼の死を気に留めるものは誰も居ない。
もし神が居るのなら、それはきっと悪辣な邪神なのだろう。
生きとし生けるもの全ての努力を嘲笑うような、とんでもなく性悪な。
「と■■わ■で、■■■は■んで■■■ま■た。新■■■■■■■■■て■」
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◆キャラ設定
・おっさん
ファンタジー世界のおっさん。
序盤から死にかけ。助けは無い。現実は無情で無力なのだ。
彼に秘められた悲しい過去とは……。
生きるために悪事に手を染めざるを得なかった。
環境が彼をそうさせた。外道に落ちきれなかったおっさん。
誰が彼を殺したか。
なぜ生きるために悪事に手を染めたのか。
多分本来は他人をかばって死ぬ系。未練たらしい男。
善性を捨てきれない男。泥の中に咲く蓮。
主役を張るには、力不足かも。
◆プロット的ななにか
犯罪に巻き込まれ、好きだった子を守れなかった。
孤児院の家族も守れなかった。
何も持たない子供ができることはなかった。天涯孤独。
生きるための力を得ても守りたいものはおらず、闇社会での依頼をこなす日々。
人殺し・薬の密売・荷運び・死体漁り・魔物狩りで生計を立てる。
恨み恨まれの世界、彼を狙う殺し屋を二桁は返り討ちにしたが、
本気を出した組織の幹部と相討って死に体。
好きだった子の声を忘れ、顔も忘れ。
ただあの日の約束だけは覚えている。
「またあの花畑で、一緒に星を見ようね」
花は焼け落ち、不毛の大地。
死者とは果たせぬ約束だけを、あの場所で――。
自分の文字数少なすぎて、皆を尊敬する。