(パラパラと、雨が窓に打ち付ける)
雨だね……
まったく、せっかく君が用意してくれたトレーニングメニューも雨のせいで台無しだよ〜
……え?「また考えるから大丈夫」?……全く君は、そうやっていつも仕事を増やしているの?
駄目だよ、少しは休まないと。
それとも、私が「休め」と言うのに休めないと申すのか〜?……なんてね。でもちゃんと休んでほしいのはホントだよ?
……ふーん「トレーニングのことが気になって休めない」のかあ……
私のことをしっかり考えてくれるのは嬉しいけど、それでもやっぱり休んでほしいな。
そうだ!今日はちょうど雨だし、一緒に休もうよ!
……え?どうやって休むのかって?
それはね……
こうやって、私がキミの耳に囁くことだよ。
なんでも、えーえすえむあーる?みたいな感じで人気らしいからね。
さあ、なにか私に言って欲しい、セリフとかある?
……え?ない?……本当に……?
しょうがないなー……じゃあ、私の故郷の話をのんびり話すね。
私のふるさと、アイルランドは、とってものどかなところで、どこまでも、緑色の畑と青い空がひろがっているんだよ〜。
その青空の下、お父さんとお母さんと一緒にいろんなところを見て回るのが好きだったな……
そういえば、お父さんとお母さん、トレーナーに会ってみたいって言ってたよ。今度一緒に行ってみない?
……まあ、それは後にして……そうそう、アイルランドの街もとても楽しくて、ダブリンのテンプルバー地区はとても記憶に残っているな〜
今ももちろんだけど、あそこに行ってもお酒は飲めなかったのだけど……けれど、あそこで飲み食いしている人たちは皆楽しそうで……
私もいつかキミと一緒に飲みたいな……なんてね。
あとは……そうだね、私の国の、アイリッシュシチューは絶品で、
じゃがいもと、にんじん、玉ねぎがたくさん入っていて、ホッとする味わいなんだよ〜
……今度一緒に食べてみない?
─────
まあコレくらいかな?どう?私の国に行ってみたくなった?
……ほんとに!?嬉しい!
じゃあ早速行ってみよっか。
……え?だって思い立ったが吉日、でしょ?
……ええ、今じゃないの?
ダーメ。一緒に行こうよ。
……本音を言うと、実はね、キミを一刻も早くアイルランドにつれていきたいんだよね。
だって他の泥棒猫に撮られてしまうかもしれないでしょ?
え?「意味が分からない」って?
トレーナーが悪いんだよ。他の娘にバンバン声をかけちゃうし、他のトレーナーとも話しちゃう。
私はそれが耐えられないの。だから、お願い。
私と一緒にアイルランド、行こ?