そのJ、外れし者につき   作:むすけ

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例によって捏造コネコネとご都合主義です。

戦闘シーン考えるのって、本当難しかったんですね・・・


2話 脱出の為にー1

「こちらJ-28、担当区域の駆除完了。補給に戻るが郊外部のゾンダー対応に不安あり、迎撃許可を乞う」

 

『こちら司令部、セントラルタワーへの攻撃が徐々に増加しつつある。補給も多くは不可能、郊外部よりもセントラルタワー防衛に注力せよ。偵察のみ許可、郊外部は陥落の可能性大である』

 

「補給は多くは不要、タワー防衛の命令受諾、郊外部は偵察のみとする。以上」

 

司令部への通信を済ましセントラルタワーへ急ぐ。補給はあくまで口実で本命は現存するトモロ型コンピュータの位置とジェイアークのドックの確認、そしてバイオラボだ。

 

ドックではジェイアークの確認だがまだそちらまで攻撃は及んでいない様だ。目星を付けて置く位でいいだろう。トモロ型コンピュータだが近場で配備されている基地の特定、これもタワーでアクセスすれば特定は容易だろう。

 

そしてバイオラボだが・・・ハッキリ言ってこれは賭けだ。あるかどうかも分からないし、仮にあったとしても・・・許される事では無いだろう。仲間・赤の星への後ろめたさと定めた目標、定まらぬ気持ちを抱えたままタワーへ入る。

 

ドックに立ち寄るが整備技術者が忙しなく動いている。最終チェックやメンテナンス途中の物、建造がギリギリ完了していない物など様々だ。この中から後の戒道少年となる個体、019に殺されてしまう個体のアルマが脱出の為に使われる艦が出るのだろう。

 

ここが襲われてしまえば技術者たちもゾンダー化してしまい、次々にジェイアークを襲うのだろう。その時は心を鬼にして切り捨ててでも脱出しなければならない。ふと、物質昇華されるのとゾンダーどもに殺されるのと、どちらがマシなのだろうか等と考える・・・いや、無駄な事か。

 

セントラルのコンピュータにアクセスし、近隣の基地群を検索する。生きている基地は・・・ココだな、全力で飛ばせば戻ってこられる距離ではある。間に合うかは自分次第、か。

 

そのまま上層階のバイオラボを目指す。防衛で忙しいのか避難したのか、道中に人影は無い。こちらとしては好都合だが・・・これでは火事場泥棒だな。戦士に有るまじき卑劣な行為だ。卑しさに笑いが出る。

私は戦士だ。だが、本当に?

 

ラボの入り口が見えて来た。逡巡するも意を決して入室する。中には研究者が2人、急に入ってきた私を見て驚いている。

 

「誰・・・お前はソルダートJ?防衛に参加しなくていいのか?」

「アルマ達の避難は完了している、そこは安心してくれていい。それより何の用だ?こちらは研究成果やサンプルの移動で忙しいのだが・・・」

 

研究者達の言葉の中にあった研究成果やサンプル、これぞ私が求めていたものだ。そのサンプルを無造作に掴み懐へ入れラボを後にする。

 

「お、おい、J!それは貴重なサンプルで予備の・・・」

「ま、待て!J!それをどこへ持って行く!培養層がなければ意味は・・・おい!」

 

研究者たちの非難の声を遮断し走る。ハハハ、これで・・・これで私は・・・犯罪者だ。戦士としての私は今死んだ。戦士の誇りは死んだ!ソルダートJ-028はここで死んだ!

 

「ククク・・・ハァーハッハッ!私は、私は!!」

 

笑う嗤う。笑い続けないと、自己嫌悪で胃の中をブチ撒けたくなる。力任せに壁を殴りつける。何度も殴ると壁にヒビが入り、ついには穴が開く。空へと身を投げ出し翼を広げて目的の基地へと全速力で飛ぶ。

警報が鳴ってきた気もするが私の心はそれどころでは無かった。

やってしまった。自分の意思で始めた!

 

 

目的地の中継基地が見えて来た。ここからでも襲われているのが分かる。丁度いい、これは救援などでは無い。醜い心の発散場所を求める私闘だ。単なる八つ当たりに過ぎないが、今の私に相応しいではないか!大義を捨てた、獣に成り下がった私には!

 

「おおぉぉぉ!!」

「J!来てくれたのか!」

 

雄たけびを上げ戦場に降り立つと基地のスタッフから歓声が上がる。ゾンダー人間や機械と融合を果たした小型のゾンダーロボの視線が私に突き刺さる。

 

「ラディアント!リッパー!」

 

左右の光刃を展開し敵中へ突撃する。当たるを幸いに切り裂く!目の前のモノが元は何だったのか等は関係無い。目に映る全てのゾンダーを切れ、殺せ。醜い、目障りだ。

 

「私の!前から!消え失せろ!」

 

 

・・・

 

 

「J?J!しっかりしろ、敵は全滅だ!」

 

誰だ、耳元で唸っているのは・・・?唸り声だと思っていたのが自分の荒い呼吸音だと気づくと同時に肩を揺すられている自分がいる。

 

ソルダート部隊の薄緑のアーマーに細かな傷が幾つも増えていた。この程度の敵では負傷する事こそ無かったがどんな戦い方をしていたかも覚えていない。きっと戦士にあるまじき獣の如き戦い方だったのだろう。

 

「助かったぞ、J。基地の迎撃機能もあるとはいえ、あのままじゃぁ落ちてたところだ。」

 

スタッフが笑いながら話しかけてくる。迎撃機能・・・そうだ、トモロは!

 

「ここのメインコンピュータは・・・トモロは“生きて”いるのか?」

 

「おうよ、ここの指揮を執ってたのは紛れもないトモロ型だ。制御室にいるぜ。」

 

「司令部からも基地を放棄してセントラルの防衛へ加わるよう指示が出ている。お前たちは下がるがいい。私はトモロをジェイアークへと運ばねばならん」

 

下がれと言っても彼らに避難する場所があるのだろうか・・・ダメだ、今は考えるな。目の前だけを見ろ。

 

 

基地内の制御室へ行くと稼働しているトモロ型コンピュータが。どうやらハッキングに対する対応に追われているらしい。IDを確認してみれば

 

「これは・・・01型。間に合ったか。悪いが協力してもらう」

 

制御ユニットから強引にトモロを引きはがすと警告音と共に基地のシステムがダウンする。非常灯のみの通路をトモロを抱えながら移動する。

 

「後はジェイアークだな。ドックも間に合うと信じよう。全ての艦体がゾンダー化しないとは思うが・・・」

「ラボから奪取して来たコレの事もある。急がねば」

 

基地を後にし全力でジェイアークドックへと戻る。ここで消費した時間がどんな影響を与えるかはわからんが、あまり時間的猶予は無いのかもしれん・・・




ネガティブなJ

どうせ叫ぶならCV花江夏樹氏なJで後悔と苦悶と絶望に満ちた叫びをあげるJ、見たくない?

私は見たい
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