そのJ、外れし者につき   作:むすけ

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イメージばかりが先走り、一向に文章が進みませんでしたが何とか形になりました。

まずは書いて形にしろ!書いてから修正しろ!と分かってはいるんですが。(分かったとは言わない)

あと本当に今更ですが、200件を超えるお気に入り登録や貴重な評価を入れて頂いた方々への感謝でいっぱいです。ありがとうございます。


※ピルナスのキモさを上方修正しました。キッショ!

※ピア・デケム・ピークの性能を上方修正の予定です

※ソルダートシリーズの性能を下方修正の予定です

※これにはアベルもニッコリ


20話 かくして子ウサギは出奔し、蜂の悪意に絡め取られる

――何だってんだ、一体。何が起こってるって言うんだ?

 

 ルネのイラつきが極致に達しつつあった。親友(パピヨン)の仇討の為、ソール11遊星主とか言うナメた真似をしてくれた連中をぶっ飛ばす為、戒道ぼうやの先導の元ギャレオリア彗星に飛び込んで辿り着いたこの偽の地球。

 死んだと思っていたパピヨンと再会できたという吉報はあったものの、肝心のソール11遊星主の発見やこの星の調査は一向に進んでいない。GGGのロボット共に愚痴をこぼしてしまったが休みもせずに良くやっていたと思う。

 それに比べてGGGのスタッフはどうだ?情報収集を続けるロボットを傍目に遊び惚けている始末。日を重ねる毎に目に見えて腑抜けて行くスタッフに腹立たしさを覚え、コイツ等には頼らない!と思った矢先に

 

「一体どういう事!?光竜と闇竜の所属はシャッセールなのに、勝手にシャットダウンするなんて!」

「まぁまぁ・・・」

 

 GGG機動部隊のAI強制シャットダウンだ。無断で行われた暴挙にルネはキレた。ドン臭そうな男性オペレーターに怒りに任せて噛みつくもヘラヘラと笑って取り合わない。

 

「こんなに平和なんだからムキになるなってー」

 

 話に混ざってきた獅子王 雷牙~未だ認めきれない部分もある、遺伝子上でも名実ともに父親~の似たような反応に思わず胸ぐらを掴み上げ

 

「ジジィ!隠居するなら一人でやってろ!」

「なははー」

 

 怒鳴り散らすも同じような反応を返すのみ。これには流石のルネも違和感を感じる。

 

(よぉっし!これでチェックメイト!ボクちんの勝ちだね、麗雄?)

(よく見ろ、にーちゃん。ここで二歩になってるから反則負けでボクの勝ちだね!)

(NO~!黒が引っ繰り返ってが真っ白じゃわい!こいつぁ一本取られた!カッカッカ!)

 

 チェスをしているはずの爺さん達の会話を聞いてる時は凱も命も将来大変だね、程度にしか思ってなかったが。仮にも世界十大頭脳に数えられる科学者が腑抜けただけであんな嚙み合わない話をするか?気づいてしまった違和感に得体の知れない怖気が走った時、右腕のGストーンが疼いた気がした。

 

(何?Gストーンが・・・?)

 

 自分でも分からない、だが行かなくてはならない。胸のざわめきに従ってツクヨミから飛び出したルネ、ふと視界の片隅に飛び込んで来たモノに気付き足を止める。穏やかな日差し、打ち寄せる白波、海原の向こうから何かがこちらに向かってくる。目を凝らしてみると赤い光に包まれた小柄なヒトガタがこちらに移動しているようだ。

 ここ数日見かけなかった戒道のぼうやが浄解モードになると発生する現象と一致する情報に思わず安堵のため息が出る。ガキの時分で朝帰りとはいい度胸、一言ガツンと言ってやるか・・・そう思い徐々に近づいてくる姿に声をかける。

 

「ぼうや!今までどこに・・・」

 

 記憶の中の姿と何かが違う。全体的なシルエットは同じように見えるが・・・目視できる距離まで来たソレは全体的に細めで顔の造りも違う。脳裏に浮かんだレプリジンの可能性に、手にした銃器を突き付ける。

 

「違う!アンタ、何者だい?」

 

「そのGストーンは・・・もしかして貴女は青の星の?」

 

「は?女・・・の子の声?え?」

 

 お互い驚きの表情で獅子の女王と赤の妖精は出会った。

 

 

   *   *   *   *   *   *   

 

 

「お前を出す事は許可できない」

 

 Jの一言に私は悔しさを隠しきれませんでした。Jは私の事を心配してくれた事自体に間違いはありませんし、嘘はつかず真摯に向き合ってくれます。だからって幾巳の危機を黙って見過ごす、見捨てるような真似をするなんて酷すぎます。でも、私にも出来る事がきっとあるはず・・・

 

 

『何故 コノ座標ニ 青ノ星ガ アル?イヤ、オ前ノ 話ヲ 信ジ テイナイ 訳デハ無イガ、見ルノト 聞クノトデハ 別ダナ。ココニ アルノハ 三重連太陽系デアル ベキナノニ・・・』

 

 トモロが驚きと少しの寂しさを含んだ呟きをこぼしています。私には三重連太陽系の記憶はありませんが記録としては知っています。赤の星・・・トモロやJの、更には私たちアルマが生まれたという星。故郷と呼ぶべき星。でも知っているだけでスペルヴィア(ジェイアーク)で産まれ育った私には赤の星での思い出はありません。トモロはそこで過ごした日々の思い出を持っている、それをちょっと羨ましいと思いました。

 

「これから敵地へと飛び込む訳だがトモロ・・・」

 

「あ、あの!私は下がって待機していますね」

 

「ン、分かった。あぁそれと、先程は強く言い過ぎた。だが決してお前を否定した訳では無い、という事は信じて欲しい。必ずお前の力が必要となる、我等で002達を迎えに行ってやろうではないか。済まなかったな」

 

 優しく静かに言い聞かせるように、Jは語り掛けてくれます。いえ、“ように”では無く“言い聞かせて”いるのでしょう。まだまだ手のかかる奴だと。まぁでも?実際にそういった面があるのは自覚してはいますが何と言うかもっとこう・・・頼りにされてみたいと言うか・・・むぅ。

 その場を離れるフリをして聞き耳を立てます。・・・指定ポイント・・・組成成分・・・確実に・・・ちょっと離れすぎたかな?けどいくつかの単語を聞き取る事が出来ました。Jの言っていたポイントとやらに向かえば幾巳のヒントが得られる、そういう事かもしれません。

 先日やらされたJジュエルへの干渉(あれは本当にビックリしました)のちょっとした応用で、いつも身に着けているトモロ製のバイザーからポイントの座標を確認、記憶。あとは待ちます。確実に動けそうな、その時まで。

 

 私たちは偽りの青の星へと降下して行きます。先程のポイントですが“ニホンのトウキョウ”という地名の様です。どうやら既に青の星の方々が到着、滞在しているらしいのです。という事はラティオやGストーンの勇者、勇者の心を持つロボットたちも居るという事。であれば幾巳の事を知っているかもしれません、向かうべきはアメリカと呼ばれる大陸にある施設。

 やがてスペルヴィアは海面に着水、海底に身を隠すようです。行動を起こすのは今を置いて無いと判断した私はバイザーにちょっとした仕掛けを施して艦内に放置、能力(ちから)を解放してこっそりとスペルヴィアを抜け出したのでした。ちょっとだけ、幾巳の行方を調べて来るだけだから、そう自分に言い訳をしながら。そうして当該座標へ向かった私は出会いました。Gストーンをその身に宿す勇者、ルネさんに。

 

 

   *   *   *   *   *   *   

 

 

「はぁ・・・お嬢ちゃんは戒道のぼうやと同じアルマで、ぼうやとつるんでいるソルダートJとは別のソルダートJと行動を共にしている、って事?ややこしいね・・・」

「その通りです、ルネさん」

 

 銃を突き付けてみたが抵抗どころか拍子抜けする程に言う事を聞いた事、GGGのロボットの事を知っていた事、疑うと言う単語を知らないのでは無いか?と思えるような素直さ。ルネは一先ず話を聞いてみる事にした。特にソルダートJ、GGGのデータバンクの資料で見た

 

「002と呼称されたソルダートJ。当初は原種との戦いで対立、木星で共闘、最期はZマスターと相討ちに、そして途中で乱入して来た028と呼称されるもう一体のソルダートJ、共闘の後に行方不明」

 

 という事しか知らない。戒道の言うソルダートJは前者、目の前の娘が言ってるのは後者だろうとは予想は着くが。

 

 

「ご存知かもしれませんが私たちアルマは原種を確実に葬る為の特攻兵器として製造されました。原種はもう消滅しましたけどね」

「あぁ、木星でドンパチやってたんだろ?もう少し遅かったらアタシも危なかった、そこは感謝してるよ。にしても製造、ねぇ・・・」

(バイオネットのハイブリットヒューマンを想起させる言い方・・・いい気分じゃないね)

 

 

「同じアルマでも随分印象が違うね・・・そもそも、アルマってのは名前じゃないだろ?ヒトに対して人間ですって言ってるようなモノじゃないか?」

「うーん?Jもトモロも困っていないし、不便を感じた事は無いです。ただ、アルマ以外の名を得た幾巳の事は羨ましくも思います」

(ソルダートJが何を思ってるか分からないけど、道具に名は不要ってか?トモロ?光竜と闇竜、ポルコートみたいなもんか。)

 

 

「共に戦う仲間の名前も知らないなんて随分とドライじゃないか?」

「でもJもトモロも優しくしてくれますよ?どうかあまり悪く言ってあげないで下さい」

(甘チャンめ。悪い男に騙されなきゃいいけど。)

 

 

「言うつもりも無いけど。ソルダートJってのはそんなに信頼できるのか?」

「勿論です!私を守護り、常に道を示してくれています!」

(言わされてるってセンは無さそうだね。少なくとも、お嬢ちゃんはソルダートJを信じているのは間違いないか。)

 

 

「で、戒道のぼうやを探すためにお嬢ちゃんを使いに出したのかい?」

「えと・・・黙って勝手に・・・だってお前は危ないから外に出せないって(意訳)」

(ここに安全な場所なんて無いってのは認めるけどね・・・何だその過保護な保護者みたいな心配の仕方は。)

 

 

「ま、ソルダートJの言ってる事も間違いじゃない。世間知らずのお嬢ちゃんは危ないから帰ってしっかり飼いぬs・・・保護者に叱って貰いなさいな」

「世間・・・確かに目覚めてから1年と少ししか経ってないですが、幾巳が心配なんです!私にも出来る事が!」

「箱入りお嬢様の・・・待て、1年少し?何を言っている!?どう見たってアンタ・・・」

「私はちょっと特殊らしくて、」

(そっか!素直すぎるんじゃなくて人生経験がまるで無いんだ、この娘。この純粋さを利用、無いとも言い切れない、か?)

(まるで能力さえあればいい、みたいな悪意すら感じるね。バイオネットの外道共とどっちが上だが。ソルダートJ、油断ならないかもね・・・)

 

 ルネはアルマとの会話からソルダートJの人となりを(一方的に)分析する。恐らく戦力としては今のGGGよりも頼りになるが人格に問題がある存在かも知れない、と。

 当の本人(J-028)が聞いたら誤解だと叫ぶであろう事間違い無しである。

 

 

 

―――フフフ・・・匂う聞こえる感じるわぁ!純粋で無様な仔猫ちゃん!

 会話を重ねる二人に悪意が近づく。

 

 

 

「お嬢ちゃんに出来る事たってねぇ・・・そういやアンタ光りっぱなしだけどいいの、ソレ?」

「これはちょっとした事情がありまして、今はこちらの方が都合がいいんです」

「フーン、そういうもんかね?どっちにしろ戒道のぼうやは探し・・・全力で後ろへ跳べッ!」

「!?ハイっ!」

 

 飛びのいた二人の間に空気を切り裂き叩きつけられる鞭。見上げたルネの目に映るのは背中に生えた蜂のような羽で空中に浮遊する、異形の女。間違いない、コイツは京都でアタシをコケにしてくれた・・・!

 

「ソール11遊星主!」

 

「ンフフ。私の名はピルナス、美しさと快楽の女神。さぁ仔猫ちゃん、調教の開始よぉ!」

「ハッ、上等!その羽もぎ取って地面を舐めさせてやる!」

 

 飛び回るピルナスに対し地上から、地を蹴り飛び上がっての射撃を繰り返すルネ。だが元々自由に飛行できるピルナスに対し、飛び上がり直線的にしか動けないルネとではアドバンテージに大きな隔たりがある。こちらの攻撃は悠々と回避され、逆にピルナスの繰り出す攻撃を射撃で軌道を逸らし、強引に身を捩って避けるルネ、だが次第に形勢はピルナスに傾きつつあった。そしてついにピルナスの鎖がルネに巻き付き拘束されようとした時、鎖が両断される。

 

「ルネさん、大丈夫ですか!?」

「お嬢ちゃん、アンタ・・・ともかく助かった!」

 

 鎖の残骸を振りほどき着地したルネが目にしたものは、赤い光の膜に覆われ片手を突き出したポーズでこちらを心配するアルマの姿だった。戒道も光のようなナニか(後にサイコキネシス、超能力みたいなものだと聞いた)を飛ばして攻撃をしていたが、この娘も同じ事が出来るという事か。

 

「私だって戦えます!」

「分かった。だけど、無理すんじゃないよ!」

 

 一方のピルナスは興味深そうに二人のやり取りを観察していた。

 

「なぁんでアルマがここにいるのかしら?せっかく飾りつけしてあげたのにィ。どうやって抜け出し・・・いえ違う!別個体、野良のアルマ!?レアモノじゃない?決めたわ!捕まえたもう一体とお揃いで綺麗に飾ってあげる!」

「そっちの仔猫ちゃんのオシオキはあ・と・ま・わ・し♪あぁ、創作意欲が止まらないわぁ!」

 

 

 

 

 ルネがシャッセールでの休暇で暇に飽かして本を読んだこともあった。タイトルは何だったかもう覚えていないが、確か軍に捕らわれモルモットにされていた超能力に覚醒した人間達が反乱を起こしその主導者と友人とが対決する、そんな内容だった気がする。

 サイキッカーだかESP者だか呼ばれている超能力者達が当たり前のように空を飛び、火球や氷の槍を生み出し殴り合っていた。荒唐無稽で興味を惹くような内容でなかった為、10分と持たずにゴミ箱行きとなったのであるが。

 つまりはそんな荒唐無稽な光景が目の前で起きている。火や氷こそ出ていないが空中を飛び回り、自身を覆う光の膜でアルマが攻撃を防ぎ、サイコキネシス(PK)をピルナスが回避する、そんな戦いが続いている。

 

(クソッ、援護しようにも遊星主の動きが不規則過ぎて、どうしてもお嬢ちゃんと被っちまう!)

 

 強張った必死な表情で抵抗しているアルマに対し、嫌らしい笑みを張り付けたまま絶え間なく攻撃を続けるピルナス。こちらの攻撃を察知するや自身との射線上にアルマが入るように動く為、狙いが中々付けられない。

 

(逆にお嬢ちゃんは力み過ぎ、何とか対応してるけどあんな素人同然の動きじゃ持たないよ!)

 

「ほらほらぁ、大人しく素直になりなさい。綺麗にしてあげるわよぉ?」

「くっ、負けません!(捕まえたもう一体、って言ってた。もう幾巳は捕らわれてる!?)」

 

 アルマはリミピッドチャンネルを通じて自分に向けられる激しい感情と初めて感じる純粋な悪意に驚き、戸惑う。激しい感情であればJから発せられる物を感じてはいたが、それは余波を感じていただけに過ぎず、ルネからの気遣いと苛立ち、ピルナスからの嗜虐心と執着心、剥き出しの感情に心が乱される。特にピルナスのまるで道具やモノを見るかの如き無機質な視線に肌が粟立つ。戸惑いが焦りを生み、焦りが対処の手を鈍らせる。全力で防ぎ、全力で攻撃をしてしまう。

 

 アルマは戦士と呼ぶには幼すぎ、戦いの経験も覚悟も不足しており・・・未だ戦士に足らぬアルマの闘いは唐突に終わりを告げる。

 

「穴に籠ってばかりの子ウサギちゃぁん?じゃぁ、こんなのはお好きかしらぁ!」

 

 ピルナスが繰り出す鞭に防御を固めるアルマ、だがそれはすぐ側を通り抜けルネの腕に絡みつく。虚を突かれたルネが一気に上空へ引き上げられアルマと衝突しそうになる。

 

「このままじゃ仔猫ちゃんが危ないわよぉ?子ウサギちゃん?」

「ルネさん!」

「馬鹿ッ、この程度のブラフに引っ掛かってんじゃないよ!アタシの事は放っておいて・・・」

「きゃっ!」

 

「はぁい♪まとめてお持ち帰り~」

 

 飛んでくるルネを思わず受け止めてしまったアルマ達に向けて鎖が殺到し、締め上げる。苦痛に呻く二人を見て悦に浸るピルナス。何とか抜け出そうと藻掻くルネの頭に声が走った。何事かと目の前のアルマを見ると苦悶の表情の中にも真剣な眼差しと目が合う。

 

(ルネさん、今から能力(ちから)を解放します。それに合わせて全力で脱出して下さい。んくっ、何も言わないで!気づかれ、ちゃうから!)

 

 驚くルネを尻目にアルマを中心に赤い光が爆発的に広がり始める。ルネもありったけの力で鎖に抵抗すると闘志に反応したGストーンも光を放ち始める。

 

「はぁぁぁぁっ!」

「なぁに?まだ抵抗なんて醜いわって、アラ?」

 

 鎖が内側から弾け飛び、自由になるルネ。アルマを回収しピルナスの傍から脱出しようと手を伸ばすが、そこには左手に光を集めこちらに向けるアルマ。一瞬惚けた後にアルマを睨みつけるルネ。

 

「お嬢ちゃん、何のつもりだい!?グズグズしてないで離れるんだ!」

 

(ルネさんは離脱してください、ここは私が押さえます!貴方は、Gストーンの勇者は、希望を奇跡を起こす希望の存在!)

 

「馬鹿な事言ってないでさっさとこっちに・・・がぁッ!」

 

(ごめんなさい、ルネさん。ごめんなさい、J・・・)

 

 左手から発せられた衝撃波でその場から吹き飛ばされる。急速に離れていくアルマを見ている事しか出来ないルネ、やがて赤い光が収束して行き・・・閃光。

 

 

「お嬢ちゃん!allez au diable (クソッたれ)!」

 

 

俺の・・・・・・勇気は・・・・・・砕かれた・・・のか

 

 

「凱っ!どうした、応答しろ凱!!」

 

 通信に入ってきた凱の呟き。強制的に離脱させられ凱も危機的状況、今すべき事は反撃の態勢を整え、ソール11遊星主に一矢報いる事。頭ではわかっていても体が、心が煮え滾っている!

 

「無理矢理貸しにするつもりかい・・・生意気なガキめ、何倍にもして返してやるから覚悟しときな!だから、だから・・・無事でいてくれ、お嬢ちゃん・・・」

 

 着地したルネは戦いの方を一瞥し、GGG宇宙センターへと撤退するのだった。

 

 

 

 

「もー、急に爆発未遂だなんて美意識のカケラも感じないわ。ま、道具風情にそれを求めるのも酷かしら?でも安心なさい、私の手でキレイに生まれ変わらせてあ・げ・る♪」

 

 これまでの戦いと能力の開放とで傷も痛々しいアルマを片手で掴み上げたピルナスはアルマの首筋から顔にかけて舐め上げる。アルマは気を失っていても不快感からか僅かに身じろぎをするが目を覚ます様子はない。

 

「うん、美味しッ!」

 

 それに満足したピルナスはその場から飛び去るのだった。

 

 

 

  *  *  *  *  *  *  

 

『J、コノ辺リ デヨイ カ』

「あぁ、ここなら身を隠すにも最適だろう」

 

―――ごめんなさい、J―――

 

「アルマ?」




ルネがゴミ箱にシュートした本の元ネタは知る人ぞ知る?サイキックフォースとエスプレイドです。エスプガルーダには手が出せませんでした。

サイキックフォースはプレステ移植は頑張ってたのにプレステ2のコンプリートボックスの出来に唖然とした思い出。正にどうしてこうなった、の典型でした。

エスプレイドはアリスクローンの倒し方の斬新さよ。当時あの悲鳴が耳にこびり付きました。ケイブと言えばぐわんげとか移植されないかなぁ。


貸し借りの使い方が合っているのかイマイチ自信ありません。

ルネの罵声は安心安定のgoogle先生。

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