過去一自己満足感溢れる物となりましたが大目に見てやってください。
「トモロもJ-002も調整が進まないと言うのにピルナスが更にアルマを拾って来た時はどういう事かと思いましたが・・・まさかソルダート部隊に生き残りがいたとは」
動けぬ我等を前にして感心したように呟くパルス・アベル。
「アベルぅ!私の腕が!体がっ!」
「・・・うるさいですね。アナタも遊星主に名を連ねる者、その程度で騒がないで下さい。ほら、これで大丈夫でしょう?」
空いた手をかざすと拘束が解かれピルナスの腕が、ダメージが修復されて行く。同時にその体積からはあり得ないほどの砲身がアベルから生成されこちらに照準を合わせていた。
「やはりあなた方は不良品ですね。調整するよりも一度壊して直した方が早いのでしょうか?どう思います?」
「黙れ!不良品は貴様等遊星主の方だ、アベル!」
「指導者たる私を前に・・・アルマと同じようにしてさしあげましょう」
「おのれ、アルマに何をしたッ!」
こちらを見下し嗤うパルス・アベルと怒気を発する002。あの砲身から繰り出されるは戒道少年に致命傷を与えた攻撃、食らえばひとたまりも無い威力だがこの時の為の人員だ、精々役に立って貰うとしよう。
「護少年!卯都木!頼んだ!」
「うん!アベル、ジェイたちの邪魔はさせないよ!」
「えぇ!ガンドーベル、ガングルー、攻撃開始!」
護少年、002達を頼む。私はジェイダーに再フュージョンしお前達を援護する。急げ。
「うん!ジェイ、準備は出来てるよ!みんな、こっちへ!」
「ぼうやも
「ごめんルネさん。この先にあるんだ、Jジュエルを持つ者を待っている・・・地下深くに隠された、白き箱舟が!」
「ジェイアーク、ペンチノン・・・見事約束を果たしてくれたな、ラティオ」
「まさかとは思いますが・・・青の星の戦力を加えた程度でどうにかなる、と思っているのですか?全く興覚めと言うか無駄な事を・・・アナタは特別のハズレなのかもしれませんね」
ガンマシンの攻撃を呆れた様子で受け止めるアベルの頭上に埋もれてしまえとばかりに瓦礫を撒き散らす。ダメージにならないのは承知の上、時間稼ぎと醜い八つ当たりに過ぎない。だが叶う事なら貴様等など化石となって発見されてしまえ!
瓦礫の中からのボヤキも聞こえなくなった時、建物が大きく揺れ出した。ふと外に目をやれば光を反射しながら海面より浮上する白き箱舟。
「やはり空はいい・・・028、貴様の艦はどうした?まさか沈めたのではあるまいな?」
何?バカな事を言うな。外から見るジェイアークも格別だと思っていただけだ。私の
私が降下を開始すると同時に浮上するスペルヴィア。甲板に降り立ち2隻のジェイアークがおおぞらを舞う。感慨に耽るのはあとだ・・・来るぞ002!トモロ、取舵一杯!
「何?・・・っ!ペンチノン、面舵一杯!」
左右に舵を切ったジェイアークの間を巨影が通り過ぎる。ジェイアークとは正反対の漆黒の装甲に身を包む、ソール11遊星主が擁する超弩級万能三段飛行甲板空母、ピア・デケム・ピット。不敵な笑みを崩さぬまま余裕綽々といった感で艦長席に座するパルス・アベル、その両脇を固めるは切断された左腕が完全に癒えたピルナスに無口な死神ピア・デケム。
こちらに向き直るピア・デケム・ピットに対し先制攻撃を仕掛けんと002が主砲を向けた瞬間、敵艦からの通信が飛び込んで来た。
『おや、こちらを攻撃するつもりと?構いませんが・・・こちらの生体コンピューターが傷つく事となりますがよろしいのですか?』
『この配置どう?私すっごく頑張ったんだから!構図とかいろいろ考えたのよぉ?』
『アナタは凝り過ぎなんです、無駄な時間を使った自覚はあるのですか?艦のダメージを直結させるだけで済んだものを』
『えぇ~!?だってアベルだって笑ってくれてたじゃない!』
『アレは呆れていただけ、大体ですね・・・』
場違いにはしゃぐ声がジェイアーク艦内に響くが映し出された映像に皆それどころでは無かった。ジェイアークであればトモロが鎮座しているであろう場所に設置された物体、いや
「戒道!」 「嬢ちゃんッ!」 「酷い・・・」
「何たる事!」
護とルネが同時に声を上げ、見ていられないと命が目を背け、002はコンソールに拳を叩きつけ身体を戦慄かせる。ダメージを直結させる、とアベルは言った。つまりピア・デケム・ピークへのダメージは全てアルマ達が負う事となり、敵艦の撃墜はアルマの死に繋がるかも知れないのだ。
一瞬とは言え思考の硬直が敵艦載機の発進を許してしまった。迫りくる艦載機を前に沈黙を保っていた028が動く。甲板から飛び立つと両腕のプラズマソードを展開、艦載機を破壊して回る。こちらに向かってきた艦載機が全て光球に変わったのを確認した028は一直線に突き進む。
「どうするつもりだ028」
「ハッチを、飛行甲板を潰し艦載機を封じる!」
ジェイアークと同じ技術で作られジェネレイティングアーマーを纏っていようともプラズマソードはそれを意に介さず飛行甲板を切り裂きハッチを抉り潰していくが・・・
ジェイアーク艦内に響き渡る苦悶の叫び声。繋がれたままの映像の中で身を叫び声をあげ体をのけ反らせるアルマ達、その様を見せつけられ言葉も発する事が出来ない地球組、噛み砕かんばかりに歯を食いしばる002。脅しでも何でもない、アベルの言った事は真実であった。
『ねぇアベル、左右の音声のバランス悪くない?』
『ふむん、そうですか?ならば・・・しかしこの女性型アルマ、妙な機能にリソースが割かれているせいで僅かに性能が劣っていますね。全く、どんな使い方をしてきたのやら』
アベルが指先を動かすと交互に悲鳴を上がる。こうじゃない?こうですね。まるで玩具を弄るが如く悲鳴の音程を操作されるアルマ達。やがて弓なりに体を反らしガクリと力が抜ける。
『アラ、止まっちゃった?』
『問題ありません、本来であれば耐久性の許容範囲内です。どこかの誰かさんがやり過ぎていなければ、ですが』
『あらぁん?それは自己紹介かしら、ア・ベ・ル?』
『お黙りなさい。よし、こんなものでしょう』
「やめろ!手前等、命を何だと思ってやがる!」
『何を言うのかと思えば。
002が力強く叫び白亜のジャイアントメカノイド、キングジェイダーへと変形しその巨大な腕で前方から跳んできた物体を掴み取った。
「これで・・・っ!アルマ、おのれ・・・グワァッ!」
飛行甲板・ハッチを一つ潰した028であったがオープンチャンネルで響くアルマの悲鳴に気を取られた隙に艦載機の自爆を食らい、ピア・デケム・ピットより弾き飛ばされてしまう。急いで体制を整える前に背中を壁にぶつける形で止まった。ぶつかったソレはそびえ立つキングジェイダー。
『落ち着け、先走るな。
002・・・だが私は出撃ハッチを、甲板を潰さねば・・・
「やい、お前もお前だ028?だったか?攻撃すればするほど嬢ちゃん達を苦しめてるだろうがッ!」
獅子王・・・アルマを救う為にはピア・デケム・ピークの動きを止めねばならない。止める為には攻撃を続けなければ・・・
「~っ!嬢ちゃん達を救えれば何をしても、苦しめても良いのか!?少なくとも嬢ちゃんは全ては私の我儘で、お前の事は悪く言って無かった!」
「そんな嬢ちゃんは、お前にとってその程度の相手だって言うのか!言うつもりなのか!」
「ハッ・・・熱い、しっかりと熱を感じるね。すまし顔で淡々と喋るよりもよっぽどイイよ、アンタ」
『何という言葉、戦士とは思えぬな028。だがそれこそが貴様を貴様足らしめている根源なのか。その想い、否定などせん。私は貴様であり、貴様もまた私なのだから』
『それと獅子お 「ルネだ。同じ声と顔で同じ事を言うな!」 ・・・ルネよ、どうでもいいと言う先程の言葉、取り消して貰おうか。無論028がしなければ私も同じ事をする覚悟はあるが・・・お前が思うよりも我等とアルマの繋がりは深いのだ』
『三流もいい所ですが悪くない寸劇を見せて貰いましたよ。まさかまさかあのアルマが不良品どころか違法製造品だったとは。不良品のソルダートに違法品のアルマ、お似合いですよJ-028?』
『なんて事!手ずから育てた可愛いアルマとの仲を引き裂かれるなんて・・・あぁ!あぁ!なんて!ロマンティックな展開なの!これは濡れるッ!!』
それは無いわ。引くわー、ピアデケムは2歩分横へとズレた
『・・・・・・さて。三流とは言えお代を払わねばなりませんね。受け取りなさい、028』
『何を仕掛けて来るか知らんが、やらせん!028、貴様も急げ!』
そう言うや否や002は私をスペルヴィアに向けて放り投げ、ピア・デケム・ピットへと組みつく。眼前に迫るスペルヴィアに、トモロへと通信を入れる。聞いていたなトモロ、こちらもメガフュージョンだ!
『イツマデ 待タセル気 ダッタノダ。Jリキッド ガ燃エ滾ッテ イルカノ ヨウナ錯覚 ヲ覚エル。コレガ 怒リカ。J、アルマ ヲ取リ戻ス ノダ!』
お前もやる気十分と言った所か、まぁ何だ、待たせたな!行くぞ、メガフュー・・・
――さぁアルマ、命令なさい。お前のソルダートJに!
『!?!?!?ジュエルジェネレーター出力・稼働効率共に急激低下中!J、コレハ・・!』
Jジュエルが光を、熱を失い、凄まじい虚脱感が全身を襲う。覚えがあるどころの話ではない、これは間違いなく・・・Jジュエル凍結コマンド、だ、が・・・あの時の体験は所詮お遊びであったと思い知る。藻掻く力すらなく重力に引かれ海面へと落下を始め、トモロからの通信も途絶えた。
こちらを見つめる002と共に急上昇するピア・デケム・ピットが最後にみた映像で、海面に叩きつけられた私は機体と共に意識が闇に沈んで行った。
・
・・
・・・
・・
・
『・・ロ、エェイ、イイ加減 ニシロ、J!』
耳元で騒ぎ立てる声で意識が浮上する。トモロの声が・・・フュージョンが解除されていない?確か002は凍結コマンドが入力された直後にフュージョンが解除され床に投げ出されていた筈。
だが私は未だジェイダーとして活動で来ているしJジュエルからのパワーも比較にならんほど少量だが供給されている。どういう事だ・・・トモロ、其方はどうか?というかなんだその声は。
『音声リソース ヲ削ッタ。問題無イ、ト言イタイガ オ前ノ悪戯 ノ時ヨリモ 酷イ。ダガ 完全ナ凍結コマンド ヲ受ケテ コノ程度 デ済ンデイル ノガ奇跡ト イウベキカ。出力ハ20・・・10%強 程ト見テ オケ』
何とも心許ないが、これはアルマが必死に抵抗・・・きっとそうだ、そうに違いない。アルマも戦っているのだな、それに比べこちらの戦いはまだ始まっても居ない。トモロ、私が目覚めるまでの状況の説明を頼む。
『了解。ワタシ ガ再起動 ヲ果タシタノハ オ前ノ目覚メル 334秒前ダ。ソノ間ニ 利用可能ナ Jファイバーヲ走査、繋ギ直シ、一時的ナ回路 ヲ生成。全テ 合ワセテモ 10分程、ト言ッタ所カ。オ前ノ 悪戯ガ 役立ツト ハナ』
先見の明があった、と言って欲しいものだな。
『実際役ニ立ッテイルカラ先見ノ明トモ言エナクモ無イ。ガ、二度トスルナ。ぶっ飛ばすぞ』
クックック、それだけの気概があれば・・・行けるなトモロ?
『応。限ラレタ 10数%ノ出力 ヲ100%生カス 事ガ出来レバ、常ニ 出力100%ダ。 J、オ前ニ問ウ。戦ウ 意思ハアルカ?』
トモロが根性論・・・何を聞くかと思えば。無論だ。
『J、オ前ニ問ウ。アルマヲ 救イ出スカ? 出セルノカ?』
当たり前だ!この体が動く限り!
『J、オ前ニ問ウ。オ前ノ中ニ
ある。私の中には光輝く翼がある!だが私だけではダメなのだ。トモロとアルマ、お前達が揃ってこその翼だ。我等で一羽の不死鳥となるのだ。だから力を貸してくれ、トモロ。
『・・・了解。ワタシハ 喜ンデ オ前ノ翼ト ナロウ』
――メガフュージョン――
『J、出力ヲ 全テ割イタ 攻撃ト防御ノ2パターン ヲ用意シタ。コチラデモ 必要ニ応ジテ 切リ替エルガ 基本ハオ前ノ 意思ガ優先サレル。パターンノ 切リ替エニ コンマ ノラグガ 生ジルガ・・・上手クヤッテクレ』
『攻撃ハ ESミサイル・爆雷ノ 使用ニ問題ハ無イ。ガ、主砲ハ1門・メーザー砲ハ3連 ニ絞ッタ。防御ハ 直撃ヨリハ マシト思エ』
上等だ。寧ろ良くやってくれたと感謝すべきだな。しかもジェイクォースは健在、打撃力は申し分なかろうよ!それよりもJジュエルの、002の反応は無いか?
『待テ・・・・・・!現地点ヨリ 遥カ南方、大気圏外 ヨリ落下シテクル 反応ヲキャッチ。大キサ カラシテ キングジェイダー ト思ワレル』
トモロ、詳しい座標を確定後ES空間を経由し002と合流しアルマを取り戻す。
アルマ待っていろ、反撃開始だ。
028 「アルマにダメージ行くの、やっぱ辛れェわ」
ルネ「言えたじゃねぇか」
002 「そりゃぁ辛れぇでしょう」
がやりたかっただけの回であり、この話を書こうと思った原風景でした。
不思議な事が起きても大体Jジュエルのせい。
【悲報】ピルナスのせいで艦内の空気が最悪です【助けて】
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ピア・デケムだけど質問ある?