そのJ、外れし者につき   作:むすけ

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ご無沙汰しておりました。生き恥を晒しております。

体調を崩したり、SEKIROをやったり、あっちを修正するとこっちが気になり・・・を繰り返していたらこのザマでございました。

間を開けてもクオリティを維持した作品を書ける皆様は偉大なのだなぁ、と改めて実感。


IF END AFTER~例えばこんなGRAND FINALE・1~

『ES兵装ノ相互干渉ニヨル バイパスウィンドウ発生ヲ確認 通常空間復帰シークエンス作動!』

 

 ここまでは順調、問題はどこに放り出されるかだが・・・

 

『J、ヤリ取リ ニ既視感ガ・・・気ノセイカ?』

 

 トモロ、キングジェイダーの核たるお前でもそのような冗談は言えるのだな。それとも余裕の表れか?ともかくお前の計算が頼りだ、ツムギもそう言っている。

 

『ソウカ・・・ソウカ? マァ任セテオケ』

 

 トモロが言い終わるや否や爆発を起こしたES兵装が抉じ開けたES空間へ引き寄せられ始める。その流れに身を任せ光と爆発の中へと機体を沈ませるのだった。

 

 

 

 10秒にも満たない体感時間の後、どこかの通常空間に復帰した我々は絶賛落下中・・・落下中!?

 

『喜べ、ドコゾノ惑星ノ重力圏ニ捕マッタヨウダ。幸イ重力自体強クモ無イ、コレナラバ』

 

 トモロの冷静な分析に改めて自身を確認する。重力は1Gに満たない惑星の様で、この程度の落下速度なら姿勢制御さえ回復すれば・・・・・・言ってる間にプログラムが作動し始め、キングジェイダー各所のスラスターを調整し片膝立ちで無事着地成功。流石だなトモロ。

 

『コレシキ 造作モ無イ事。機体ガ万全ナラ モット楽ダッタ ノハ事実ダガ。シカシ ココハ』

 

 機体を立ち上がらせ周囲を見渡すと、目の前に広がるは赤く染まる大気と荒涼とした大地だった。フュージョンアウトし自身の目で見る風景、どこかで・・・?と、ツムギは興奮した声で叫ぶ声に目を向けると

 

「J! J! この風景、トモロの記録と合致する箇所が沢山見受けられます!まさかここが赤の星なんですか!?」

 

 赤の星?まさかそんな事が・・・

 

「いやツムギ、残念ながらここは赤の星では無い。その証拠に文明の痕跡が一切見当たらん、更に空を見て見ろ、我等が生まれ故郷の証である三重連の恒星が1つしか存在していない。赤の星は・・・機界昇華され消滅してしまったのだから。風景が似ている全く別の惑星と判断するのが妥当だな」

 

「そう、ですか・・・折角Jの、トモロの生まれ故郷が見られたと思ったのに」

 

 ツムギ・・・本来であればお前も赤の星で産まれるべき筈だった命、それを捻じ曲げてしまったのは私だ。済まない事をした・・・彼女の肩に手を置き詫びるがツムギは自分の手を私の手に重ね首を振る。

 

「いいえ、いいえ。私の生まれた場所は ここ(スペルヴィア) 。Jもトモロも付き添ってくれていますし助けて貰った事は数知れず、謝るみたいな事はしないで下さい」

 

 フッ、かく言う私もお前に危機を救って貰っているからな、お互い様という事にしておこうか。

 

 

『歓談中ダガ現在地ノ確認ガ取レタ。現在地ハ・・・太陽系第4惑星、火星ダ』

 

 な!?火星だと!?期せずして太陽系への帰還を果たしたというのか!お手柄なんてものじゃ無い、やるなトモロ!さすトモ!・・・まぁ私達の知る太陽系か、という疑問は残るが。

 

『気色ノ悪イ 持チ上ゲ方ヲ スルナ。現状ヲ理解シタノナラ 早速機体ノ修理ニ入リタイ。オ前ニハ 悪イガJジュエルノ 簡易アジャストヲ 受ケタ後、周囲ノ警戒ヲ頼ム。無論センサー類 モ稼働サセテハイルガ 次元ヲ超エタ影響ガ 機体各所ニ出テイル可能性ガ捨テキレナイ ノデナ』

 

 それこそ望む所。ツムギにアジャストを施して貰い、変形したジェイキャリアーからジェイバードで偵察へと飛び立った。時間にして1時間は経っただろうか。代り映えのしない風景に思わず雑念が混じる。

 火星・・・見捨てられた、赤の星・・・MARZ・・・テムジングラビア写真集・・・なんだ、分からない。誰の記憶だ・・・

 

 

 と、そんな時だった。火星の空を切り裂いて金色の艦が降りてくるのが見えた。しかも方角的にはトモロ達の方角、か?だがあの見た目はGGG所属の艦!太陽系に帰還出来たばかりか私達の知る宇宙である可能性が更に高まった!と思っていたのも束の間、トモロから深刻そうな声音での連絡が入る。

 

『J、急ギ戻ッテクレ。現在保留状態ダガGGGト思ワレル 連中カラノ通信ガ 止マラン。002ノアルマ ラシキ音声モアルノガ 余計ニ判断ニ困ル。トニカク 急イデクレ』

 

 トモロが判断に困る?それに002のアルマ、即ち幾巳がいるなら別にコミュニケーションにも・・・待て、確か“らしき音声”と言っていたな。どういうことだ?この宇宙に辿り着いた時点で時差が発生しており、年月が経っていると考えるのが妥当なのだろうが。兎も角行けば分かるか、という訳で急ぎトモロ達の所へ戻ったのだが・・・なんぞこの状況は???

 

「ジェイバード!ジェイ!やはり無事だったんだな!ジェイアークのこの損傷は何だ!?何故トモロは応えない?一体何があったんだ、ジェイ!」

「ジェイ!ギャレオンは、凱兄ちゃんたちはどうしたの!?答えてよ、ジェイ!」

 

『オイオイオイ、ジェイアークボロボロじゃねぇか』

『わわわ、コレって大変な状況じゃないですか姉様方!』

『どうしたと言うのですトモロ0117!私達の絆はそんなものでは無かった筈です!』

 

 煩い奴等だな、って言うかどさくさに紛れて何ほざいているんだあの 紫 色(ボルフォッグ) ・・・それに幾巳の声に違和感があるというのも頷ける。我々の知る幼いながらも芯のある声では無く、成熟した落ち着きのある声へと変わっているのだから(ついでラティオ、天海 護もだ)。

 何より先程から騒ぎ立てている黒い機体。全体的なシルエットはガオガイガーを踏襲しつつも背中に回ししてある副碗、特徴的な王冠の様な胸部レセプター・・・獅子王 凱不在の10年間、地球の平和を守り続けた新たな勇者王、ガオガイゴーに間違いないだろう。という事は覇界王の世界という事になるが・・・一先ずコンタクトを取ってみるか。

 騒ぎ立てる奴等を尻目にジェイキャリアーとドッキング、遅くなったが対応御苦労だったな、トモロ。

 

『全クダ。敵意ガ無イノハ 分カルノダガ、アマリニ 必死ガ過ギテ 逆ニ、ナ。特ニアノ 紫ノロボット ノ熱意ハ何ダ・・・』

 

「J、あの姿と声、本当に幾巳なんでしょうか?どうして勝手に大きくなってるんです!!」

 

 トモロは疲れた様子で答え、ツムギはプリプリ怒っている。それらを苦笑しながら聞いていた私は開かれた回線の前に立つ。

 

「待たせたな。久しぶりと、言うべきか?こちらの認識としては数時間前に別れたばk」

 

「ジェイ!無事だったんだな!どうしてすぐ連絡をくれなかったんだ!何が起きた?ジェイアークがこんなに損傷する程の事が起きたというのか!」

「ジェイ、答えて。ギャレオンは、凱兄ちゃんたちはどうしちゃったの?何でルネさんが隣にいないの?」

 

「「ジェイ!」」

 

 

 ぃやかましい!一度落ち着け!話を聞け!

 

「ジェイが・・・」

「怒鳴った!?!?」

 

 腕を組んで一喝すれば目を真ん丸にして驚いている2人。ふむ、大人になったとは言え幼い頃の面影を感じるな・・・だが時間は与えん、一気に畳みかける!

 

「まず私はJ-002では無い、J-028だ。そして私の頼りになる相棒の」

『トモロTYPE-0147ダ。大キクナッタナ、アルマ』

「幾巳に改めて自己紹介も不思議なんですけども・・・私はツムギの名をJから頂いた、この艦で産まれたアルマです。それより!なんで幾巳が大きくなってるんですか!!」

 

「私達はお前達では無いお前達と共闘し、つい数時間前に遊星主との決着を着けお前達GGGを太陽系へと送り出し、一か八かを掛けてES空間内での強制バイパスウィンドウを展開、結果この火星に落下して来た。それがこちらの現状だ。いっぺんに理解しろとは言わん、だが情報のすり合わせを希望する。異論は?」

 無いな?ヨシ!一喝した事が効いたか或いはこちらの勢いに押されたか。お互いの状況を説明し合う機会を作る事が出来た。結果、分かった事は

 

 

〇つい数か月前に地球圏を襲っていた脅威との戦いが収束した

〇色々あって獅子王 凱夫妻とジェイ・ルネペアがギャレオンと共に外宇宙調査へと旅立った

〇さぁこれから地球も復興だ!という時に火星に謎の落下物を確認

〇悲劇を繰り返さぬべくGGGが万全の調査部隊を派遣、こちらを発見する

〇ジェイアークが酷く損傷してるしギャレオンいないし、僕たちは今冷静さを欠いている

 

 

 という事だった。覇界王は撃退されて 夢人達(ソムニウム) が地球を去った後の世界という事か。彼等にとって実にタイミングが悪い時期に転移してきてしまったようだ。参ったな、こちらにその気が無かろうとも我々が不安の種にしかなっていない。

 

 

「という事は僕等とジェイとの間には本当に10年以上の時間の断絶があるんだな。道理で話が噛み合わない訳だ。それにしても僕達でない僕達、か。ジェイもジェイ(0 0 2)と違うって話してみて実感したよ。僕の知っている他のジェイは原種の支配に苦しみ、挙句使い潰されたソルダートしか知らないから・・・何と言っていいのか・・・」

 

 幾巳が幾分口ごもる。あぁ、アイツ(0 1 9)か。赤の星にいた時は・・・いや、今思っても結構アレだったな、っと。

 

「話を戻すが艦の修理が終われば即刻立ち去る事を約束しよう。我々とて要らぬ警戒をさせるのも望まんのでな」

 

 

「えっ、はい護です・・・えぇっ!?ハイ、ハイ。分かりました、伝えて見ます・・・あのジェイ、さん?ちょっとお話が・・・」

 

「ラティ・・・いや天海 護、“さん”など不要だ。何やら通信があったようだが私達に関わる事か?現状がこのザマだが、内容にもよるが協力出来る事があれば協力はするぞ」

 

「うん、助かるよ。長官達から提案なんだけどジェイ達をオービットベースに招きたいって。詳しい話を聞く代わりにジェイアークの修理に協力って形で対価としたいとの事なんだけど、どうかな?」

 

 どうかな?ってお前、こちとら放っておいても修復は終わるんだが・・・トモロ、修復完了の予定は?・・・・・・7日程か。半分だとして3~4日、休息の期間として割り切れば悪い話では無い、か?・・・どうしたツムギ?何々、オービットベースを、地球を見て見たい、と?じゃぁ仕方ない。

 

「天海 護、その申し出を受けると長官達とやらに伝えてくれ。そちらの思う様な結果が出るかは分らんが、とも」

 

 トモロはこの30分でESミサイルの補充を頼む。3発もあればこの規模でも十分に地球軌道上へ移動できるだろう。そういう訳で幾巳、少々世話になる。

 

「あ、あぁ・・・この眼で見ている筈なのに、僕以外のアルマとジェイが話しているのを見るのは凄く妙な気分だ」

 

 ハッハ、そう妬くな。お前と002達との絆がどれほど強固なものかは知っているからな。それにこう見えてもこの娘は幾巳には及ばずとも実戦を潜り抜けた戦士でもある。良ければ戦士としての体験をこの娘にも伝えてくれるとありがたいが。

 

「そうですよ!私も幾巳と一緒に戦って一緒に捕まって、最後はキングジェイダー同士の連携で遊星主をやっつけたんですから!」

「そ、そうk・・・って待って待って!一緒に捕まったってまさかピア・デケム・ピークに!?」

 

 その辺りはまぁ、後でも良かろう。ン、準備が出来たかトモロ。ではGGGの諸君、行くとするか。ジェイアークを浮上させ目の前の空間にESミサイルを放つ。形成されたESウィンドウに侵入し抜け出た先に見えたモノ。記憶とは少々異なる金色の大型建造物、オービットベース。

 

 

 こうして(地球側にとって)波乱に満ちた数日間が始まるのであった。




他の次元ではなく全てが終わった本編に飛んできてしまった028。

和やかな日常系になる予定です。

バイオネットも壊滅しているんでしょうが僅かな残党も残っていそうですね。フリー素材みたいな奴等で済んで何とか噛ませたいとは思いますが果たして。

それではまた次回宜しくお願いします。
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