そのJ、外れし者につき   作:むすけ

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書き溜め分が切れてしまいました。
また溜まり次第投稿を行っていこうと思います。
ここから外伝的な話が続きますが、お付き合いくださいませ。


6話 星喰いー1

『太陽系ノ座標、登録完了。コレニヨリ ESウィンドウヲ 通ジテノ 移動ガ可能ト ナッタ』

 

「うむ。いざという時に戻れる場所はあって困る物ではない。いずれ起こるソール11遊星主との戦いもこの宇宙より向かう事となるのでな」

 

『太陽系ト 我々ノ故郷 三重連太陽系ガ 表裏一体ノ宇宙 ダッタトハ ナ』

 

「そうだ。滅びた宇宙は新たな宇宙の源となる。赤・緑・紫の星が滅び、ながい永い時を経て再誕した新たな惑星。それが青の星なのだ。」

 

『時間モ時空モ超越シタ 現象。ギャレオリアロード、マサニ宇宙ノ 門カ』

 

 

 スペルヴィアも完成し武装面も充実。トモロと検討を重ねた結果、我等に足りぬものは実戦経験、戦闘ログの蓄積が重要と結論が出た。私としても自分自身の修行や技術の研鑽に繋がるとあって異論は無い。

 

 またESウィンドウを通じバラ撒かれたゾンダーとの交戦も考えられる。アルマのいない状態では浄解する事も叶わないが寄生されたばかりならともかく、時間が経ち過ぎてしまえば異常な再生能力を付与された死なないだけの存在と成り果てるし、ゾンダーが完全に成長しきってしまえばその星は機界昇華・・・死を迎える結果となる。どの道処理するしかないのだ。

 

 アルマと言えば現段階では順調に成長している、ように見える。未だ人の形に至ってはいないが細胞分裂・成長を続けている事には間違いない。男性女性どちらのアルマとなるかも予想が付かないが、願わくは無事に成長してくれる事を望む。

 

 

『ESミサイル発射準備 完了 座標ハ ランダムニ セット・・・J、号令ヲ』

 

「よし!ESミサイル発射!形成されたESウィンドウに向け、スペルヴィア発進!」

 

 

さぁ、新たな宇宙へ航海の始まりだ。

 

 

・・・

 

 

『ジュエルジェネレーター出力全開、インパルスドライブ稼働正常、最大船速運転ノ テストヲ 行ウ』

 

「宜候。最大船速30秒後徐々に減速、巡航速度で固定し運転を継続せよ」

 

 

 ESウィンドウを抜けた先は暗く静かな宇宙であった。注意すべき高エネルギー体の反応も無く突発的な戦闘も考慮していたが杞憂で済んだようだ。まずは手近な恒星を目指しつつ、推進システムの慣らしを兼ねた運転を行っている。

 

 しかし静かな、いや静かすぎる宇宙だな。いくつか惑星の傍を通り過ぎたがどれも命の息吹が感じられぬ惑星であった。まぁ知的生命体は恒星があって最適な距離や水などの要素が噛み合わなければ発生しないだろうし、早々と出会える物でも無いだろう。

 

 それよりも目標と定めた恒星だが感知されたエネルギー量が少なすぎる事も気になる。エネルギーが感じられるだけであって、それに太陽のような力強い反応は無い。

 

()()()()()()()を背後に、目標のポイントへ進む。この先には何が・・・

 

 

・・・

 

 

『予定ポイント ニ到達・・・ダガ コレハ・・・』

 

「何だと言うのだ、コレは。これは星の死骸ではないか!」

 

 

 目の前にポツンと浮かぶのは数え切れぬクレーターに覆われ、エネルギーの殆どを放出しきったかのような残骸・・・所謂白色矮星・・・だった。確か寿命を迎えた恒星がコアを覆っていたガスを吹き飛ばし、そのコアのみとなった姿・・・だったような気がする。

 

 その辺りの記憶はあやふやでソルダート部隊として生産された時の入力された情報にも入ってはいなかったが、よくよく観察してみればクレーターに見えたものは外部からの衝突では無く、内部から爆発・・いや食い破られたと表現するのが正しいような気がする。

 

 星を食い破って飛び出すナニカ、まるで寄生虫の様だ。悍ましい想像に表情が険しくなる。寄生虫、卵?宇宙・・・瞬間脳裏に思い出される記憶。恒星に卵を産み付け苗床とし、星々を蹂躙していく獣。移動中に確認した背後に広がっていた極彩色の銀河系。該当する生き物などアレしかない。マズイ!

 

 

「トモロ!急ぎこの場を離脱する!最悪すでに捕捉されているかもしれん!」

 

『ドウシタJ、捕捉? 何カ 心当タリ デモアル ノカ?』

 

「急げ!背後に見えるのは銀河系では無い!アレは群れだ!星を喰い破壊し、更に知的生命体を滅ぼさんと進軍を続ける獣どもの群れなのだ!」

 

『興味深イ。是非トモ サンプル ヲ採取・・・ 超巨大質量物体ガ高速、イヤ 亜光速 デ接近中、全長オヨソ3,000Km、惑星サイズ ノ物体ガ 接近中!』

 

「間に合わんか!180度回頭、迎撃態勢を取れ。トモロよ、猶予は無いぞ!」

 

 

 恐らくこの宇宙に出て来た時点で重力波を感知されていたのだろう、偶然群れの遥か後方にワープアウト出来たのがせめてもの救いだったな。進路上に出てしまったとしたら等は考えたくもない。

 

 物凄い勢いでこちらに接近してくる物体がレーダーに表示されている。数は一体、偵察と言ったところだろうか。一体で助かったが、問題はどのクラスが向かって来ているのかだ。

 

 

『敵影捕捉、空間ディスプレイ ニ表示』

 

 

 赤・青・緑の極彩色の体表、戦艦のようでいて生物のように脈打つ管が多数確認できる。後部よりエーテルをなびかせ接近してくるその姿は

 

 

「対空メーザーミサイル・レーザー砲で弾幕を張れ!来るぞ、宇宙怪獣だ!」

 




白色矮星についてwiki読んでたら宇宙に詳しくなった気がしました(小並感)
話の中で正しい意味で使われているのか?と言われると自信は無いのですが。

宇宙と言えばちょうど1年くらい前にオリオン座のベテルギウスが爆発するかも!みたいな話題で盛り上がった時期がありましたね。

次回はやっぱ表現が苦手なバトル回です。
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