そのJ、外れし者につき   作:むすけ

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コンパクトにまとめようとしても書きたいシチュエーションが浮かんできて止まりません。重複してそうな表現はカットカットするんですが。
宇宙怪獣君も設定見てると頭おかしなるで。

望月様・田吾作Bが現れた様 誤字修正報告を頂きまして誠にありがとうございます。


7話 星喰いー2

 記憶に浮かぶは宇宙怪獣、某光の巨人が出てくる方では無く「トップをねらえ!」シリーズや他ゲーム作品で登場したSTMC~人類の天敵たる生物~の方だ。恒星に卵を産みつけ繁殖しながら知的文明を目指して破壊を伴う進軍を行う、生きとし生けるもの達の天敵ともいえる化け物だ。

 

 奴らの進路上にあったこの恒星は繁殖に用いられたのだろう。総数も見た目で判断できる事ではないが、億は下らないだろう。いくらジェイアークが強大な力を持つとはいえ数億の前では塵芥の如く蹂躙されて終わる未来しか見えない。ESウィンドウを開こうにも着いて来られでもしたらそれこそ地球の終わりだ。故に向かってくる個体をどうにか撃破してからでないと逃げる事すらかなわない。

 

 その姿・大きさを見るに巡洋艦級で速度に優れたタイプ・・・高速型だったか、それで間違いは無いと思う。正体が分かったところで脅威度が下がる訳でもないのが辛い所だ。

 

 

『超巨大質量物体カラノ 攻撃、ミサイルト 思ワレル 物体ノ 射出 ヲ確認、全長オヨソ500m』

 

 

 こちらが弾幕を張ると同時に向こうもナニカを二本射出、本体は大きく迂回してこちらを回り込む様なコースを取る。射出されたナニカも加速を開始、こちらに突っ込んで来る。あの尖った針のような円錐形状、アレは上陸艇型だったか。弾幕は張り続けながら主砲を接近する上陸艇に向ける。

 

 

「トモロ、アレは大型個体が寄生させている宇宙怪獣だ。接近する対象を上陸艇級、攻撃を仕掛けて来た本体と思しき巨大物体を巡洋艦級と呼称する。先ずは上陸艇級を迎撃する。対空砲、全砲門開け!攻撃後は回避行動を、巡洋艦級の動きも見落とすな!」

 

『了解。対空メーザーミサイル・レーザー砲発射・・・命中モ撃破ニ至ラズ 予想コース ヨリ退避』

 

 

 攻撃は上陸艇型に命中、体勢を崩す事に成功した。直撃コースの進路からスペルヴィアを退避させこちらには被害なし。だが相手は反転しながら体内より小型の宇宙怪獣を放出させ同時に攻撃を仕掛けてくる。あの小型、兵隊級だったか?一々相手をしていられん。破損個所を見てみると徐々にではあるが再生を行っているようだ。再生速度はゾンダーのソレには到底及ばないが長引かせてもいい事は一つも無いのは間違いない。

 

 

「トモロ、ジェネレイティングアーマー展開し防御を固めつつ、反中間子砲を叩きこむ。優先目標、上陸艇級。放出された個体群は兵隊級と呼称、兵隊級は無視しろ、突っ込むぞ!」

 

『主砲全砲門ヲ集中デ墜トスカ。了解、ジェネレイティングアーマー展開、速度 巡航速度ヨリ第二戦速へ移行、対空メーザーミサイル・対空レーザー砲 集中発射』

 

 

 兵隊級を射出しつつ突進してくる上陸艇級、お互いの速度も相まって見る間に距離が詰まる。兵隊級がスペルヴィアに衝突するがアーマーに阻まれ振動が走るものの艦体へのダメージは軽微。ミサイルにいくらかの兵隊級が巻き込まれたが数発の命中弾に上陸艇級の体勢が崩れた。

 

 

「この間合いなら外しはせん。反中間子砲、発射!」

 

 

 狙いを定めた四門の連装反中間子砲が正面の上陸艇に突き刺さり・・・体組織を崩壊させながら爆発四散する。ふむ、主砲ではいささか火力過多か?ともかくまずは一体。続けて攻撃せんと艦を旋回させようとした瞬間、後部に衝撃が走る。何事かと空間ディスプレイを見れば後方より接近して来た巡洋艦級の光球を食らってしまったらしい。

 

 

『敵弾ノ被弾ヲ確認、ジェネレイティングアーマー展開中、機体ダメージ小。連続デノ 被弾ハ アーマー ニ多大ナ 負荷、進路予測・・・挟撃ノ 可能性大』

 

「トモロ、ES爆雷投下、巡洋艦級の直上を取り次第反中間子砲を発射。タイミングはお前に任せる、頼んだぞ!」

 

『了解。接敵時間 ヲ図リツツ ES爆雷 ヲ投下』

 

 

 速度を緩め巡洋艦級・上陸艇級が直線状に並ぶよう誘導する。十分に距離が詰まったところでES爆雷を投下、ESウィンドウを経由して宇宙怪獣の頭上に転移する。目標を見失った宇宙怪獣は進路変更に間に合わず上陸艇級が巡洋艦級に正面から衝突、爆発が起きた。さすがに体勢を崩し進路が逸れて行く巡洋艦級、この隙は見逃さん!

 

 

「反中間子砲、全砲門斉射!」

 

 

 全四門、計八条の光が巡洋艦級に直撃した。命中部分を崩壊させながらも未だ目標は健在、主砲の直撃でも墜とせんか。であればこの時間を有効に使わせて貰おう。

 

 

「メガフュージョン!」

 

 

 キングジェイダーへとメガフュージョンを果たし攻撃を続行する。ジェイアーク形態よりも小回りが利くこの姿であれば回避も容易になるだろう。左腕を掲げ照準を定めんとした時、面倒なものを目撃してしまった。

 

 

『巡洋艦級ヨリ 新タナ 上陸艇級 ノ射出ヲ 確認・・・振出シ ニ戻ッテ シマッタナ、J』

 

「クソッ、向こうのペースに付き合いきれん!」

 

 

 上陸艇級であれば当てさえすれば仕留めきれるが亜光速で飛び回る巡洋艦級はそうも行かない。こちらの全速力よりも速いし、何しろ質量差における耐久力が段違いだ。奴の再生速度よりもダメージの方が大きいのだろうが、ES爆雷を使った相手の自滅戦法も爆雷が尽きてしまっては利用できないし、何より時間は向こうの味方だ。早急に巡洋艦級に止めを刺さなければこちらが自滅してしまう。

 

 

「トモロ、目標を巡洋艦級艦首部直下に設定しESミサイル発射、同時にES爆雷で奴の頭上に転移しカチ上がった奴の上に“上陸”する。Jクォースでカタを付けるぞ!」

 

『マタ 無茶ヲ 言ウ。適切ナ タイミング ヲ演算シ終エル マデノ時間稼ギ、任セルゾ J』

 

「フッ、任せた。そして任された!」

 

 

 トモロから呆れたようなニュアンスが伝わってくる。口に出した以上はやって見せるさ。巡洋艦級との位置に気を付けながら上陸艇級を片付けていく。相も変わらずなスピードで動き回る宇宙怪獣どもだが、飛び回るのは貴様らの専売では無い事を教えてやる。

 

 ただひたすらに体当たりを仕掛けてくるだけの上陸艇級の動きを読み、兵隊級の射出口にジェイアークの片腕を引っ掛ける。引っ掛ける際の衝撃と兵隊級の体当たりによりが瞬間的に大きな負荷が全身を襲うがそれを無視し体勢を立て直す。慌てたのか射出口を閉じようとするところに左腕を突き入れる。その程度の力ではキングジェイダーの腕は食い千切る事は出来ん!こちらを振り落とそうと身を捩る上陸艇級に対し、こちらも右腕も体に突き立てる。体験したことは無いが、ロデオはこんな感じなのだろうか?と考えていると

 

 

『J、イツマデ 遊ンデイル、演算ハ完了シタ。早急ニ 離レロ』

 

「別に遊んでいた訳では・・・まぁいい。これより離脱する。ついでに取っておけ!」

 

 

 置き土産とばかりに両腕の反中間子砲を置き土産に体表を蹴って離脱、体内から原子崩壊を始めた陸艇級はフラフラと進路が定まらぬ様子で・・・爆発。

 

 

『カウント・・・3、2、1 ESミサイル・ES爆雷発射』

 

 

 トモロの完璧なタイミングにより発射されたESミサイルが巡洋艦級を下から突き上げる!アッパーカットを食らったかのように艦首を上げたその先にESウィンドウにより転移、目の前に迫る巡洋艦級の先端部。

 

 

「これは・・・少しでも位置がズレたらバラバラだな!ハッ、肝が冷える光景だ!ジェネレイティングアーマーを脚部に集中、上陸を敢行する!」

 

『ワタシノ 演算ニ 狂イハ無イ。Jコソ 無様ニ 転ンデ クレルナ ヨ』

 

「言ってろ!着地ィィィ!」

 

 

 甲殻をガリガリと削り脚部の角度とスラスター調整で減速を掛けながら停止、見事に上陸を果たした。毒々しい色合いが無ければ無人の大地に立っている気分なのだが、生憎時間も無い。ここで決めさせて貰う!

 

 

『ジュエルジェネレーター出力最大!』 「食い破れ、スペルヴィア!」

 

 

               ジェイ!クォォォス!

 

 

 右腕を高く掲げエネルギーが充填されたJクォースを足元へ向けて突き立て発射させる。射出されたJクォースが巡洋艦級の体内を真っ二つにしながら進み、3,000mの体が上下に裂けた。異変に気付いた他の上陸艇級が動き出すも最早手遅れだ。機体を急上昇させ離脱した足元を見てみれば、連鎖的に始まった爆発に次々と飲まれ消える宇宙怪獣だった。

 

 

「終わった、か?トモロ、生き残りの反応はあるか?」

 

『・・・範囲内ノ 宇宙怪獣反応 ナシ。機体損傷度 小ナレドモ 内部機構ノ疲労ガ激シイ。早急ナ メンテナンス ヲ推奨 スル』

 

 

 草臥れたようなニュアンスを含んだ一言をトモロが呟きESウィンドウを展開、太陽系へと帰還するのであった。この宇宙の知的生命体には申し訳ないがこれ以上付き合っていられん。

 

 こうしてスペルヴィアの初航海は終わったが、私自身ジェイアーク形態での戦闘方法も模索して行かなければならないという教訓を得た。

 

 

 

 

『トコロデJヨ、肝ガ冷エル トハ具体的ニ ドンナ症状 ヲ引キ起コス ノダ? 特定ノ 臓器ノミ 直接冷ヤス生物ガ イルノカ? 生物的ニ 致命的欠陥ニ 思エル ノダガ』

 

 

 トモロよ、直接内臓が冷える訳では無いのだトモロよ。それは比喩表現と言ってだな・・・




キングジェイダーは101mあってガオガイガーの3倍弱。デッカイなぁと思いきや宇宙怪獣半端なかった。
STMCはSpace Terrible Monster Crowd、宇宙の恐ろしいモンスター群の略です。スパロボシリーズのキャラ図鑑にあった気がします。

〇兵隊
10mとスパロボ図鑑にありましたが、アニメ見ると兵隊に掴まれてるマシン兵器が8.8mあって、とても10mじゃ収まらない気がして20mとしてます。30mと書いてあるwikiもありましたが。本当にジェイアークにぶつかっても平気なのか?
射出されると3~4時間で死んじゃうらしいので案外中身はスカスカなのかもしれません。

〇上陸艇
500~2,000mとwikiにあり、大型の宇宙怪獣の体表にビッシリ寄生してるとか。最小の500mでもジェイアークの5倍あります。原作ガンバスターになぞらえて「捕まえた!」しようかと思ったんですがコイツ捕まえてもなぁ。

〇巡洋艦・高速型
最大で3,000m、高速型はちょっと小ぶりだそうです。ガンダムで言う所のサラミスやムサイ。コイツ等に上陸艇がビッシリくっ付いてます。コイツこそアーマー全開で捕まえるのに相応しかったんですが怖くなってダイナミック着地となりました。

登場はさせなかったものの巡洋艦・混合型ってのがガンバスター発出撃時のボスで宇宙怪獣の旗艦クラスになります。絶対数が少ないらしいですが、そもそも宇宙怪獣が億~兆の集団ですのでそれ相応の数がいる筈です。
ガンバスターが240mでこの混合型が10,000m、すなわち10Km。ちな月の直径は3,475Km位とされています。
亜光速で飛び回り単体ワープ機能搭載のなんでもあり。化け物か。化け物だったわ。

その宇宙怪獣の中単騎で無双できるガンバスター。コーチの想いが詰まってるんだから仕方がないね。


あと拾ったデータが正しければジェイアークの巡航速度が4,320,000Km/h、最大速度が108,000,000Km/h。マッハとか光速に直すと巡航速度がマッハ3.6(真空中)で最大速度が光速の10%程の速度となります。
光速じゃないけど限りなく光速に近いのが亜光速なので追いかけっこしても宇宙怪獣には追い付けません。


あんまリアルに考えすぎると話が作れなくなると分かったのが収穫でした。
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