遊戯王GX 天上院明日香がオベリスクフォースに狙われています。守ったらおっぱい揉nーー 作:SOD
でもその前にジュンコのデッキどうするか考えなきゃ……。
デュエルアカデミア、一限目授業。実技室。
部屋の中にはデュエリスト達がデュエルを行える程度の空間が保たれた区切りが建てられており、その中で普段デュエル学やカード知識学などで学んだ理論を試すことが主な目的である。
そんな中で……。
「逃げずに私の前に立てたことは褒めてあげるわ、天上院さん。
後は貴女が、私の退屈を凌ぐ子であると嬉しいのだけれどね」
「私はデュエルから逃げたりはしないわ。藤原さん。
それに、退屈を感じる暇も有りはしない。このデュエル、私が勝つわ」
天上院明日香と藤原雪乃の、デュエルアカデミアの美人の両翼が互いにプライドを賭けた決闘を執り行おうとしていた。
「うへえ……2人揃ってバチバチじゃん。怖いわぁ。
どっちが勝つやら」
そんなデュエルを観戦するのは、デュエルスペースの関係で第一陣のデュエルが終わるまで観戦することになる第二陣に振り分けられた朝田朕。
そして。
「明日香さまに決まってるでしょう。藤原さんがどれだけのデュエリストか知らないけど、明日香さまはデュエルアカデミアのクィーンなんだから」
同じく第二陣に振り分けられ、朝田の座っている席から1人分離れた席に腰掛けている枕田ジュンコ。
さらに。
「明日香さまー頑張ってくださいませ〜」
枕田ジュンコの親友。浜口ももえが、ジュンコと朝田の間の席に座っていた。
「それでは第一陣。デュエルを開始するノーネ!」
実技担当最高責任者、クロノスの号令により、デュエリスト達はデュエルディスクを起動して手札を5枚揃える。
天上院明日香と藤原雪乃も準備は万端。両者ともデュエルディスクを構え、決闘開始の掛け声を上げた。
「「ーー
天上院明日香 LP4000
藤原雪乃 LP4000
「私のターン。ドロー」
先攻は天上院明日香。ドローフェイズに手札を増やし、モンスターを召喚する。
「私は、エトワール・サイバーを召喚」
エトワール・サイバー ATK1200
「カードを2枚伏せて、ターンエンドよ!」
明日香はモンスターと伏せカードを出してターンを終了する。明日香のデュエルとしては順調なスタートを切った。
「私のターンね。ドロー」
続いて、雪乃のドローフェイズ。
デュエルアカデミアでは有名な明日香と異なり、彼女はこれがアカデミアでの初デュエル。一体どんなデッキを使うのか?
(藤原雪乃。彼女は、遊戯王タッグフォースというゲーム出身のキャラクター。
俺は殆どやったことは無いが、確か使用デッキが出演ごとにころころ変わっていた筈。
【推理ゲート】【デミスドーザー】【儀式天魔神】【リチュアハンデス】。
どれもデッキだけ見れば時代的には強力なものばかりだが、得意とする戦術はバラバラ)
「デッキがころころ変わるのは、柔軟と見るべきか。或いは飽きっぽいことの裏返しか…………」
「デッキが変わる?
アンタ、藤原さんと知り合いだったの?」
「いいや。全然知らないな」
「フーン……その割には、随分気に入られてたみたいじゃない?」
「ああ。おかしな話だ。
会ったことも無いのに」
(ハーレム主人公補正とかなら分かるけど、俺にそんなものは無い。だと言うのに、デフォで周囲を見下す性格な藤原雪乃が、俺に興味を持った理由は何だ?)
「好み云々抜きにしても……怪しすぎんだよな、あの女」
「……?」
「行くわよ。
私は『マンジュ・ゴッド』を召喚」
マンジュ・ゴッド ATK1400
「儀式デッキ……!」
「マンジュ・ゴッドの効果発動。デッキから儀式モンスターか儀式魔法を手札に加える」
(これで藤原のデッキ内容がはっきりする……)
「私が手札に加えるのは『リチュアの儀水鏡』よ」
「うわぁ……よりによって【リチュアハンデス】かよ……」
「リチュアハンデス……って、何ですの? 朝田さん」
ポツリと溢した朝田の言葉を拾ったももえが質問を返す。
「リチュアの儀式モンスターを儀式召喚しながら、相手の手札を捨てさせる戦術だよ。(この世界のカードプールだと)地獄のように強い」
「まあ……そんな恐ろしいデッキがあるんですの?
それにしても朝田さんは、オシリスレッドとは思えないほど博識なんですのね」
「そりゃあどうも」
これはもう天上院負けたかなーなどと思いながら、朝田は制服の内ポケットから丸くて金色の何かを取り出した。
「まあ、綺麗。それはなんですの?」
「うん? 懐中時計だよ。昔、不滅の友情を誓いあった感じの仲間と一緒に冒険して手に入れたんだ」
「朝田さんは、冒険家もしていらしたんですの?」
「冒険家…………まあ、数千年彷徨ってたこともあるし、そうといえばそうかな」
他愛のない話をしながら、更にポケットからビニール袋に入った殻付きのゆで卵を取り出すと、懐中時計にコンコンとぶつけて殻にヒビを入れる。
「何でゆで卵なんて持ってきてるのよ……?」
授業中に全く似つかわしくない光景に、思わずジュンコもツッコミを入れた。
「好物なもんで。
二人共食う?」
「要らないわよ」
「わたくしも、朝ごはんを頂いたばかりですので……」
「そっか。(モグモグ)」
「バトルフェイズよ。
マンジュ・ゴッドで、エトワール・サイバーに攻撃」
雪乃はサーチを行った後は、手札に儀式モンスター或いはリリース要員が居なかったのか、そのままバトルフェイズに入っていった。
マンジュ・ゴッド ATK1400 VS エトワール・サイバー ATK1200
「罠発動! 『ドゥーブルパッセ』。
モンスターの攻撃を私への直接攻撃にする代わりに、攻撃対象になったモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与えるわ!」
「ーー! へえ……」
ドゥープルパッセのダメージの光が雪乃を襲い、マンジュ・ゴッドの攻撃が明日香を襲う。攻撃は互いに直撃してダメージが発生した。
「んっ……!!」
藤原雪乃 LP2800
「くぅ……っ!!」
天上院明日香 LP2600
「更に、次の私のターンにエトワール・サイバーはダイレクトアタックが出来る。
そして、エトワール・サイバーは直接攻撃の時は攻撃力が500ポイントアップする!」
「やったわ! 明日香さまの得意技よ!」
「ええ。いつも通り、凛々しくも勇ましいデュエルですわ!」
明日香のいつも通りのプレイングに、ジュンコとももえが歓喜の声を上げる。
明日香にデュエルを見ているように頼まれた朝田は……。
「天上院にエトワール・サイバー。おっきいおっぱいがいっぱいで最高の絵面だぜ」
平常運転だ。
そして、問題の対戦相手の雪乃は……。
「果たしてそのエトワール・サイバー。次のターンまでイキ残っているかしらね?」
「なんですって?」
「速攻魔法発動。『ライバル・アライバル』を発動!
バトルフェイズ時にモンスター1体を召喚するわ。
私は、マンジュ・ゴッドを生贄に『天魔神 シドヘルズ』を召喚」
天魔神 シドヘルズ ATK2200
「天魔神……!? あの女、リチュアにそんなアンチシナジーなもん入れてんのかよ!」
「天魔神 シドヘルズの効果を発動。光属性・天使族モンスターを生贄に召喚した場合。私はデッキから光属性・天使族モンスター。又は闇属性・悪魔族モンスターを手札に加える事が出来るわ。
私が加えるのは闇属性・悪魔族モンスター『天魔神 ノーレラス』よ。
そして、バトルフェイズ中に召喚されたシドヘルズは、もちろん攻撃することが出来る。
さあ、エトワール・サイバーに攻撃よ」
天魔神 シドヘルズ ATK2200 VS エトワール・サイバー ATK1200
「くっ……!! きゃああああー!」
天上院明日香 LP1600
「あら、可愛い悲鳴も上げられるのね。
でも、この程度で諦めるなんてしちゃダメよ?
メインフェイズ2。手札から儀式魔法『リチュアの儀水鏡』を発動。
触れる事の叶わぬ
フィールドの天魔神 シドヘルズを生贄に……手札からレベル6『イビリチュア・ガストクラーケ』を儀式召喚!」
イビリチュア・ガストクラーケ ATK2400
「ーー出やがったな、クソイカ娘!! 深海に帰れ!!!!」
召喚されたイビリチュア・ガストクラーケに、全力の怨嗟を込めた罵倒を放つ朝田。
「ちょ、ちょっと朝田! 人の召喚したモンスターを悪く言うなんてデュエリスト失格よ!!」
「あ、はい。すみません……」
「イビリチュア・ガストクラーケの効果発動よ。
儀式召喚に成功した場合、相手の手札を2枚まで確認する。その後、2枚のうちの一枚をデッキに戻すわ」
「ーーはあ!? 何よそのインチキ効果は!!
ズルいわよそんなの!!」
「枕田ちゃん。10秒前に俺に何て言ったか覚えてます?」
「…………ごめんなさい」
「うん。
でも、気持ちは分かるぜ。つーか分かるでしょ?」
「…………アンタに同意するのすっごい不服なんだけど…………分かるわ」
「へえ……手札にあるのは『機械天使の儀式』と『ブレード・スケーター』のカードね。
ブレード・スケーターは攻撃力を見ても怖くないし、ここは『機械天使の儀式』をデッキに戻すわね」
「くっ……!」
デッキの手札を知られた上に、キーカードをデッキに戻された明日香。歯噛みしながらカードをデッキに戻す。
「これで天上院の手札は2枚。内一枚は通常モンスターのブレード・スケーター。
一方藤原は手札3枚で一枚は『天魔神 ノーレラス』。
厳しいねえ……こりゃあ」
「最後にカードを一枚伏せて、私のターンは終了よ。
さあ、天上院さん。私の海底で踊ってみせて…………?」
天上院明日香 LP1600
手札2(ブレード・スケーター 1)
伏せ1
藤原雪乃 LP2800
手札3(天魔神ノーレラス 1)
伏せ1