遊戯王GX 天上院明日香がオベリスクフォースに狙われています。守ったらおっぱい揉nーー   作:SOD

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 ※ロジックエラーを直しました。





 朝田『何故万丈目ってここにいるんだろう?

 まあ、俺は原作通りだろうが改変しようがどちらでも構わんが。

 バタフライ・エフェクトだろうが何だろうが、その時の現代で発生した現実こそがその世界の正史ってもんだ。

 もしかしたら俺の存在によってクロノス先生が十代にヘイトを向ける余裕なんて無くしていたり、万丈目を降格にさせる嫌がらせなんてしている暇が全く無かったりしたとしてもそれは俺のせいではない。バタフライ・エフェクトなのだ。うん』


学園対抗親善試合、デュエル開始〜!

 

 「レディース&ジェントルメーン!

 只今より、デュエル・アカデミア本校とデュエル・アカデミアノース校による学園対抗親善試合を開始するノーネー!」

 

 

 学園の実技担当最高責任者、クロノス先生がマイク越しに行った宣言により、観客席に集まる両校の生徒たちのボルテージが最高潮まで導かれる。

 今日は様々な人(特に両校の校長)が待ちに待った、学園対抗デュエルの日だ。学園の代表に選ばれた二人の生徒が誇りとプライドとトメさんのキッスを賭けてデュエルすることになっている。

 

 事情を知るタイプの転生者からして見れば、戦う理由やモチベーションは地の底に落とされているような状況で、もしも出場するのなら校長に報奨の一つや二つ確約させなければとてもやっていられない茶番。

 観戦が自由である以上、朝田朕もこのデュエルに何の興味も持っていない……はずだった。

 

 「珍しいっすね。朝田くんが人のデュエルを観戦するなんて。

 普段ならこういう日はあらゆる場所に盗撮カメラを仕掛けに行ってる筈じゃないっすか」

 

 「俺もそうしたいところではあったんだけどもさ…………」

 

 

 

 頬杖を付いて表情に全く興味関心を浮かべていない朝田の、鋭い視線の先に居たのは今回のデュエルの代表選手。

 それは、当然と言うかやっぱりと言うか。

 

 

 主人公、遊城十代だった。

 

 

 「()()()()()って言い出した以上、正確な実力は見せて貰わないとだからな」

 

 

 「………………………………」

 

 

 デュエルを前にデュエルフィールドに立つ姿は、とてもデュエルエンジョイ主人公勢代表の遊城十代とは思えない佇まいだった。

 デッキをデュエルディスクに装着し、静かに瞳を閉じて瞑想している。

 

 

 「……………………アニキ、この前のデュエルから何か変わっちゃったっす……」

 

 

 「普段からああなのか?」

 

 「ううん。普段はいつも通りのアニキっすよ。

 デュエルが大好きで、ご飯を一杯食べて、イビキをかいて眠る。いつもの十代のアニキ。

 

 

 でも……今日はあの時と同じ……………………覇王って名乗った、あのアニキだ……」

 

 

 「…………翔には悪いが、俺にとってはそれで良い。

 

 戦場で命を掛けるのは、パチンコで家賃や光熱費を注ぎ込むくらい当たり前のことだ」

 

 「それをやるのはバカだけっすよ」

 

 「戦争をするのもバカだけだ。だから見せてもらう必要があるんだよ。

 

 アイツがどんだけ、『バカ』になれるのか……」

 

 

 

 

 

 

 「フッフッフ……万丈目がノース校に居ないから何事かと思ったが、遊城十代はいたようで安心したぜ」 

 

 「……………………オレを、知っているのか?」

 

 「ああ。オレはお前達をよ〜く知ってる。

 覚えておいて良いぜ? オレの名はゼクロム。ゼクロム=ロードキング様さ!」

 

 「………………………………」

 

 

 

 

 

 ガリガリガリガリガリガリガリガリ…………!!!!

 

 

 デュエルフィールドで対戦相手が名乗りを上げた瞬間、朝田は猛烈に自分の背中を掻き始めた。

  

 「ど、どうしたんすか朝田くん!??」

 

 「い、いやちょっと共感性羞恥が……っ!!(ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ……!!!!)」

 

 「きょーかん……せ…………え??」

 

 「悪いんだけどちょっと背中掻いてくれない? 腕とかも痒くなってきた!」

 

 「あ、はいっす。ガリガリ……」

 

 

 

 

 

 「受験時に間違えてノース校を受験しちまったオレだが。ここでオレが勝利して、デュエル・アカデミア本校に編入を希望すれば……晴れて最強の転校生主人公の出来上がりだ。

 そういう方向性もまあ悪くない。フッフッフ」

 

 「……………………」

 

 「それにしても全然口を開かないなお前。本当に遊城十代かよ?

 

 まあ、別に良いけど。前世から持ち込んだオレの最強デッキで戦う以上、このオレに敗北は無い」

 

 

 

 

 

 「それで〜はぁ〜! 両者とも、正々堂々と戦うのーネ!

 

 学園対抗デュエル、開始〜!!」

 

 

 

 「「ーーデュエル!!」」

 

 

 

 ゼクロム=ロードキング LP4000

 遊城十代 LP4000

 

 

 

 「オレのターン、ドロー!

 

 良し、オレは手札から『サンダー・ドラゴン』の効果を発動。このカードを捨てて、デッキから『サンダー・ドラゴン』を1枚手札に加える!」

 

 

 「わざわざ手札から捨てておいて、同じモンスターをデッキから加えてどうするつもりなんすかねえ?」

 

 

 「別におかしなことは無いぞ。

 

 サンダー・ドラゴンの効果を使えば、デッキのカードを減らせる。そうすると、確率上は引きたいカードを少しでも引きやすくなるだろ?」

 

 「ふーん……?」

 

 (あ、これは『そんな誤差みたいな確率上げてどうするんだろう』って顔ですわ)

 

 「更に、手札に加えた『サンダー・ドラゴン』の効果を発動。更にデッキから『サンダー・ドラゴン』を手札に加える。

 

 フフフフ。魔法カード『雷龍融合(サンダー・ドラゴン・フュージョン)』を発動! 墓地かフィールド。除外ゾーンから融合素材モンスターをデッキに戻して、雷族融合モンスターを融合召喚する!!」

 

 

 

 

 "出たぞ!! ロードキング様の『雷龍融合(サンダー・ドラゴン・フュージョン)』だ!!"

 

 "アレが出たら、もうあの一年に勝機は無い!!"

 

 "流石は我らのロードだ!!"

 

 

 

 「ーーええ!? 墓地と除外とフィールドのモンスターをデッキに戻して融合!??

 

 そんな融合アリっすかぁ!?」

 

 「ひでぇ話だよなぁwww」

 (って言うか。この世界のカードプールに『雷龍融合』は無かった筈だし、アイツも転生者かな?)

 

 

 「(いかずち)を纏いし超龍よ、神鳴りを奏で天空を支配せよ。

 

 融合召喚ーーレベル8『超雷龍ーサンダー・ドラゴン』!!!!」

 

 

 超雷龍ーサンダー・ドラゴン ATK2600

 

 

 "出た! ロードの切り札、『超雷龍ーサンダー・ドラゴン』!!"

 

 "墓地の雷族モンスターを除外すると破壊されない、ロードの槍であり盾!!"

 

 "あの切り札にオレたち四天王は全員ボロ雑巾にされたんだ!"

 

 

 

 """"ハーッハッハッハッハッハー!!""""

 

 

 

 「更にオレは、手札のサンダー・ドラゴンの効果を繰り返して墓地にサンダー・ドラゴンを2枚貯める。

 

 カードを伏せてターンエンドだ!」

 

 

 

 「超雷龍は確かに協力なモンスターだ。ついでのように場に出せるデッキなら、採用しておいても損はないってくらいに。だが……」

 

 

 相手のターンが終わり、十代が初めて目を開いた。その瞳は金色に輝き、眼光は闘志に満ち溢れている。 

 

 

 「…………オレのターン、ドロー!」

 

 「え……!? な、何だよその金色の目。そ、それじゃあまるではおーー」

 

 「悪魔族専用融合魔法、『ダーク・フュージョン』を発動。

 

 手札から『E・HERO スパークマン』と『E・HERO クレイマン』を融合。現われろ『E-HERO ライトニング・ゴーレム』!」

 

 

 

 E-HERO ライトニング・ゴーレム ATK2400

 

 

 

 「な、何でそんなことが!?? 今の遊城十代がイービルヒーローを使うなんて……!!?」

 

 

 「ライトニング・ゴーレムの効果発動。超雷龍ーサンダー・ドラゴンを破壊する。ボルテック・ボム!!」

 

 「だ、だが関係ないね! 超雷龍ーサンダー・ドラゴンは、破壊される場合に墓地の雷族モンスターを除外することで身を護る!

 

 オレの墓地にはサンダー・ドラゴンがまだ1枚ある! 超雷龍を倒すことは出来ない!!」

 

 「そう思うか?

 

 オレは『E-HERO ヘル・ゲイナー』を召喚。ヘル・ゲイナーの効果発動。このターン、ライトニング・ゴーレムは2回攻撃出来る。

 

 更に、装備魔法『フュージョン・ウェポン』を発動。ライトニング・ゴーレムに装備し、攻撃力を1500ポイントアップさせる」

 

 E-HERO ライトニング・ゴーレム ATK3900

 

 

 「そして『覇王城』を発動……。

 

 バトルフェイズだ。行け、ライトニング・ゴーレム。超雷龍ーサンダー・ドラゴンに攻撃! ヘル・ライトニング!」

 

 

 E-HERO ライトニング・ゴーレム ATK3900 VS 超雷龍ーサンダー・ドラゴン ATK2600

 

 

 「ダメージ計算時、覇王城の効果発動。融合デッキから『E-HERO ワイルド・サイクロン』を墓地へ送り、そのレベル×200ポイントの攻撃力アップする。ワイルド・サイクロンのレベルは8。よって1600ポイントアップだ!」

 

 

 E-HERO ライトニング・ゴーレム ATK5500

 

 

 「ぐうううーーっっ!!」

 

 

 ゼクロム=ロードキング LP1100

 

 

 「墓地のサンダー・ドラゴンを除外して、破壊を無効化!!」

 (これでライトニング・ゴーレムの攻撃力は5500だ。さあ、攻撃して来い……!!)

 

 

 「ヘル・ゲイナーの力により、ライトニング・ゴーレムはもう一度攻撃出来る。

 

 再び行け、ライトニング・ゴーレム!」

 

 E-HERO ライトニング・ゴーレム ATK5500

 

 

 

 「この攻撃が通れば、アニキの勝ちだ!」

 

  

 「させねえよ!! 攻撃宣言時、リバースカードオープン。『魔法の筒(マジック・シリンダー)』!!」

 

 

 「ーー!」

 

 

 「ここでマジック・シリンダーっすか!?」

 

 

 「フハハハハ!! 何にも気にせずに突っ込んで来やがって馬鹿め!! 覇王城の効果でライトニング・ゴーレムワンショットキルで華麗に一発逆転! これが勝利を約束された転生者の優雅なデュエルってものさ!!

 

 

 遊城十代、恐れるに足らず!!」

 

 

 「何を勘違いしているんだ」

 

 

 「ヒョ?」

 

 

 

 「お前は多少なりともオレのことを知っているのかもしれない。だがお前は、E-HERO(イービル・ヒーロー)のことを何も知らない」

 

 

 「な、何が言いたいんだよテメェ!?」

 

 

 

 「『ダーク・フュージョン』によって融合召喚されたモンスターは、そのターン()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 「だからどうした!?」

 

 

 

 「まだ分からないのか? お前の使った『魔法の筒』は、()()()()()()()()()()()()()()()()するカードだ!!」

 

 

 「ーーな、なんだとおおおおおおーーーー!!??」 

 

 

 ライトニング・ゴーレムが放つ死の雷砲が、突如として眼前に現れた魔法の筒に吸収されていく。

 だが、魔法の筒はライトニング・ゴーレムの雷に耐え切ることが出来ずに爆散。

 更にそのままの勢いで(かみなり)は二度死を乗り越えた超雷龍へと向かい…………。

 

 

 

 「お前ごときでは、オレの相手には物足りぬ」

 

 

 

 E-HERO ライトニング・ゴーレム ATK5500 VS 超雷龍ーサンダー・ドラゴン ATK2600

 

 

 

 

 「バカな!! ありえない!! 【サンダー・ドラゴン】が【E-HERO】に負けるなんてありえないいいいーー!!!!」

 

 

 プレイヤーごとその命を葬り去った。

 

 

 「ーーヘル・ライトニング!!」

 

 「いいいいぃぃぃーーぎゃああああああああああああーーーー!!!!??」

 

 

 

 

 

 ゼクロム=ロードキング LP0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 待ちに待たれた学園対抗親善試合。

 その結末は、まさに雷のように一瞬のものだった。

 

 

 

 「わ…………ワンターン……キル……!?」

 

 「なんと……!?」

 

 

 この後のコトだけでなく、デュエル自体も楽しみにしていた両校の校長は唖然。

 

 

 「ワンターンキルですって……!?」

 

 「こんな結末になるなんて……誰が予想出来ていただろか……?」

 

 「へえ……やるわね。あの坊やも」

 

 「ドロップアウトボーイが……ワンターンキルだって!?」

 

 

 代表を争って競い合った明日香、雪乃、三沢、万丈目の四人も。目の前の出来事に愕然としている。

 

 

 

 "バカな……ロードが、ワンターンキル……!?"

 "そんなことがありえるのか……!?"

 "くそっ、そんなバカな!!"

 "これが……本校とノース校の実力の差なのか……!?"

 

 

 ノースの四天王達は、鼻水を垂らして絶望している。

 

 

 

 

 

 

 そして…………勝利を掴んだ当の本人は…………。

 

 

 

 

 「……………………朝田」

 

 

 ただ、観客席に居た朝田を見上げている。そこに勝利の喜びも、関心も無い。

 

 

 「何だ?」

 

 

 金色の瞳と蒼穹の瞳が視線を混じらせている。両者の間には、言いようの無い緊張が走り……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「オレと戦え」

 

 「ああ」

 

 

 

 

 

 互いの力を知る為に、二人の戦士はカードの剣を抜き放ったのだった。

 

 





 学園対抗親善試合編・完ッッ!!

 ……ゼクロム=ロードキング? あいつはもう二度と出ないよ。
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