遊戯王GX 天上院明日香がオベリスクフォースに狙われています。守ったらおっぱい揉nーー 作:SOD
昭和のとある撮影が日本を変えた()!! そしてアホほど怒られが発生した!!!! ………………らしいです。真偽は知らん
「…………………」
船の汽笛らしき音がボーと鳴る漁港。飛び込めば海水と言う場所にチャリを停めて、朝田朕は立っていた。
「ふーむ……ざっと180°海面を眺める。人も居ないし船も見えない。デュエルアカデミアまでの距離は、直線でおおよそ1000㎞……」
懐から愛用の定規を取り出す。酒瓶を斬り裂き、振り抜いた剣圧だけで遥か遠方を飛ぶヘリコプターを解体した、意味不明理解不能の30センチの木の板だ。
「モーゼの小僧よろしく、ここからデュエルアカデミアまでの距離を斬り裂いて海を割ることは出来る。
てか、そうしたい。移動が楽だから。
…………が、物理的に日本を変えるこの行いをした場合。惑星規模で風向きと海流が変化して、陸海空の生態系が変わるわ四方八方に建物や国家が吹き飛ぶレベルの嵐が吹き荒れる可能性もある。
そうなると、確実に『怒られ』が発生する」
何を物騒な夢物語をと思うかも知れないが、モーゼの奇跡よろしく本当に海を割るようなことを物理的に行えば、そりゃあ必然海流が変わるに決まっている。海が物理的に変わるような剣閃を発生させれば、風圧によって風向きも変わる。
『怒られ』なんてホザいているが、もし『物理的に海を割る』が実現出来れば、悪の組織も真っ青の人類抹殺RTAの幕が上がるのである。
そもそも誰が怒るのか。それが問題だ。
「ふぅ……」
人類抹殺の魔王となるルートを封印するように、懐に定規を仕舞った朝田は唐突に準備体操を始めた。
「おいっちにーさんしー…………ったく、乳酸が溜まった脚をこれ以上酷使するの嫌だなー。過酷は股間だけで間に合ってるって言うのに……」
膝を曲げて、脚を伸ばしてー。反対も伸ばして。
脚を上げてI字バランス。もう片方も同じく。
意味も無く回転ハイキック。無駄に美しい。傍目から見れば格闘技の修練にしか見えない完璧な足腰と、つま先からつむじまで一切ブレない芯。そのまま逆回転で回し蹴り。軸がブレない完璧な回転から、無駄なく完璧な『止め』。
一切無駄の無い動作からお出しする、一から十まで全てが無駄でしかない動きを終えると大きく息を吸い…………。
「距離1000㎞。歩数にして700億から800億踏み。
大丈夫だ、問題ない……!!
ハッ!!」
--揺れる海水の上を走り始めた。
「うおおおおおおおおおーーーー!!!!
俺は負けない!! 他の誰にでも無く自分自身に!! 待っていろアカデミア、女子のおっぱいをカードにする愚行。必ずや止めて見せるぞ!
だってまだ俺が揉んでないんだから!! オ・パ・ブラアアああアアアアアアアアアアアアアアアア――――スト!!!!」
ここから1000㎞。片足が沈む前にもう片方の脚を上げて波を踏みしめること700~800億踏み。
なんて馬鹿げた数値を待つまでも無く、500㎞も進まないまま海中へ沈んでいきましたとさ♨
(アイルビーバック……b)
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時は遡り、朝田と覇王がI2社でデッキ造りにフケていた頃。
デュエルアカデミア、レッド寮……隣地下に造られた朝田ハウスに、住民である二人の少女はVHSを鑑賞しながら食後の時間を過ごしていた。
〘いつでも誰かの笑顔のために頑張れるって、すごく素敵なことだと思わないか?
先生は……--
先生は、そう、思う〙
「…………ボコボコボコボコ」
セレナがシーンの内容をイマイチ理解出来ずに咥えたままのストローに空気を送ってジュースをボコボコしている中、暇つぶしの一つとして朝田が用意していたビーズアクセサリーの作業の手を止めた瑠璃は、初めて朝田のデュエルを観た日のことが頭に浮かんだ。
『顔を上げろ! 前を見据えろ! 一歩踏み出せ……! 臆せば死ぬぜ!!』
(…………素敵、だったかも)
「普段がああじゃなかったら、凄くモテる人なんだろうなぁ」
「ん? なんの話だ、瑠璃?」
「朝田さんだよ。
あの人、モテないってよく言ってるでしょ?」
「ああ。一日100回は聞くな。『何でワイはモテへんのかなぁ……』だとか『モテとる奴は全員悪党や……』とか。ワタシの尻に顎を乗せながら言ってる」
「朝田さんのモテたい言動とモテない行動は常にセットでなきゃいけないのかな?」
「さあな。ワタシはそもそも朝田朕が女にモテないという話自体が良く分からん」
「それは、朝田さんがモテない理由が分からないってこと?」
「そもそも奴がモテないと言うのは、奴自身の主観だろう?
モテているじゃないか。アイツは」
「………………ドウイウイミ?」
「真顔で迫ってくるのはどういう意図だ……。
意味も何もないだろう。瑠璃、お前がここに来てから一週間程。
ここに来た客を思い出してみろ」
「…………遊城十代さん。丸藤翔さん。
明日香さんと、枕田ジュンコさんに、浜口ももえさん。あと…………藤原雪乃、さん」
「そう。今お前が名前を呼ぶときに苦虫を噛むような表情をしていた女。藤原雪乃。
明らかに朝田に入れ込んでいるではないか」
「そ、そうかなあ!! 私には、あの人が朝田さんをからかって遊んでいるように見えるなぁ! うん、そんな気がするわ!
それにほら? 朝田さんだって嫌がってるみたいだったし!?」
「ソコだ。ワタシが『分からない』と言ったのは」
「え?」
「朝田は常々『おっぱいが大きくて綺麗なお姉さん』にモテたい。と言っている。
藤原雪乃の胸は、朝田朕が日頃付け狙っている天上院明日香と大きな差が無い。だと言うのに、朝田は喜ぶどころか拒絶している。日頃から欲している大きな胸を近づけられても、まるで意に介していないではないか」
「た、確かにそうだわ……女の子と見れば見境なしな朝田さんが、藤原雪乃さんにだけは見向きもしてない。
頭に血が上って気付かなかったわ……どうしてかしら?」
「どうして頭に血が上る必要があるんだ……。
あくまで推察だが、アイツ
「え、どういうことなの?? 本当はモテる気が無いって何!?」
「…………この前、この次元の『モテる男の要素』が書かれた雑誌を読んだんだが」
「何でそんなもの読んでるのよ?」
「生まれてから今日に至るまで、事実上監禁状態のワタシに人間というものを学ばせたいと言って、手当たり次第に持ち込んで来るんだ。特撮のビデオやドラマ、漫画、アニメ、映画、様々な雑誌などな。暇だから読んでる。
それに、ワタシの存在を知る人間を増やすわけには行かないから制限はあるとは言え、天上院明日香と藤原雪乃は毎日ここに来ているし、会話もする。
そういった所から得た様々な情報を整理、検証していった結果わたしは気付いたのだ。
朝田朕は、モテる要素の方が多いのだと」
「ええ、そうよね。あの人は目に余る行動さえ控えれば今頃引く手あまたよ!」
「そうでもないだろうな」
「そうでもない……って、な、何で? 『変態じゃなくなった朝田さん』よ!?
優しくて、気高くて、勇敢で、頭も良くて、器用で、強くて、何でも出来る。しかもあの美しさよ!? 朝田さんか女子か、どっちかが黙ってもどちらかが黙っていないなんて言われてる美形……と言うかもう造形美と呼ぶべきかしら?
セレナは、そんな完璧な人がモテない理由があると思うの!?」
「ああ、思う(断言)」
言い切ったセレナに、唖然とした瑠璃は、ゴクリと生唾を飲み込み問いかける。
「そ、その心は?」
変態でない朝田朕。それは一見すると、人が神に望みたもうおおよそ全てを手に入れた超越的存在と言えるだろう。
ゆえに。
「奴が変態でなくなったら、
「へ…………??」
「……………………」
(何を言っているのか分からない……と言う顔だ。
天上院明日香も、藤原雪乃も、やはり奴を『変態』か『デュエリスト』として語るのみだった………………)
セレナの脳裏に、始めて朝田とデュエルした後の光景が過ぎる。
パソコンを叩く、別人のような横顔。改めて自分を認識した直後、自分を見下ろす朝田の暗く冷たい深海のような瞳が。
(誰も知らないのだな…………『変態』を忘れた朝田朕の……無機質なあの声を……感情が見えない、あの目を)
思わず身震いし、自分のカラダを抱くセレナ。
「どうしたのセレナ? 寒い?」
「い、いや……なんでもない」
(モテたいと言いながら、反対の行動を取ること。そして、あの日のあの目………………多分、いや、きっと間違いなく………………)
「ちょっと空調上げるね」
セレナを気遣い、リモコンを取りに行く瑠璃。
(………………………………朝田朕は、
あ……あんな目でまた見下されるくらいなら……襲われたってカラダを許している方が遥かにマシだ…………)
「『変態』である限り…………朝田朕は、人であり続けているのだから…………」
セレちゃんは仲間内で唯一朝田朕と『敵』としてデュエルしたヒロイン。そして分からせ済みである……グフフ。
元狂犬・駄犬がトラウマを掘り起こされるくらいならセクハラされた方がマシって、ビビってカラダを差し出してるのとてもエロいし、普段の関係性が距離の近い(セクハラ)兄妹(血縁なし)みたいって、とてもエロいですね。
なにより普段はちゃんと面倒みてお勉強とかもさせて信頼や好感度は稼いでるのがエロい。
恐怖支配よりも信頼や情愛から来る関係性を繋ぎ止めているのが、最終的にカラダ(と思っている)のたまんねえ。
この日の朝食は朝田お手製のパンケーキ、色鮮やかなサラダ、ハムエッグ、オレンジジュース。とか考えてたんですが、入れる場所が無かったのでここで消化します。
なお朝田はわざわざ同じ材料で自作したディストピア飯。気は触れていない(本人談)