ハイスクールC×C 作:いあ!いあ!でぃーでぃー
今後どうなるかは未定ですが、まぁ見てくださると幸いです。
Side『兵藤一誠』
拝啓、天国のお祖父ちゃん。
俺、
なんでも悪魔は人間とか別の種族を悪魔に生まれ変わらせて下僕にして、その下僕は頑張って上級に昇格すると同じように下僕を持てるそうです。
そして俺には聖書の神様が創った
いや~、今日も夜中に自転車に乗ってチラシ配りだけど、頑張って成果を上げればハーレム作れるっていうことで、やりがいを感じてます!
くぅ~! 女子率の多い駒王学園にハーレムを目指して頑張って偏差値を上げながら、女子に嫌われっぱなしで悔しかったけど、これで希望の光も見えてきたぜ!
女子人気を独り占めしている木場祐斗と同じ部活なのはちょっといけ好かないが、あいついい奴だからまぁいいだろ。それにリアス部長と学園の二大お姉さまと称される姫島朱乃先輩や、一年生のマスコットである塔城小猫ちゃんからは名前で呼んでいいって言われてるからな! そういう意味ではすでに役得だぜ!
そう思いながら、俺はちょっと休憩のために自販機に向かってた。
さて、確かこの辺に……あれ?
「……あれ? これで行けたはず……?」
と、そこには困り顔の男がいた。
顔はちょっとイケメンみたいだけど、すっごい困惑して自販機の前でかがんだり立ったりしてる。あと年齢は俺と変わらないっぽい感じだけど、大人びてる気もする。
う~ん。ま、いいか。俺もハーレムの可能性が開けたから、イケメンをねたんでばっかりでもいられないし。
「すいません、どうかしました?」
「………え、っと……」
そう呟きながら、そいつは振り返った。
髪の毛が黒いから気づかなかったけど、目の色が赤と青のオッドアイってやつだ。外国人かハーフ……?
ただ、なんかこっちを見てちょっとそわそわしてたんだけど。ホモとかやめて?
「その、小銭を落としたんだが暗くて見えなくてな」
あ~なるほど。
ま、それぐらいならいっか。
俺は悪魔になったことで、夜目がめっちゃ聞くようになった。
なのでまぁ、最近は希望で明るくなってるから、相手はイケメンだけど小銭を拾った。
そしたらお礼に俺の分も缶ジュースをおごってくれて、休憩も兼ねてちょっとダベってたんだけど―
「……そんな、覗きをしてることがモテない理由だったなんて……っ」
「当たり前だろ。普通に犯罪だし訴えられるぞ」
話のタネで俺が女子に嫌われていることを愚痴ったら、呆れたそいつが「なんで嫌われるか」を丁寧に話してくれた。
じょ、女子にとって異性に裸を見られることが病院に行くほどの苦痛? エロに興味を持つこと自体が女子にとって唾棄すべきこと扱い?
そ、そうだったの……か……。
「俺は、死ぬしかないのか……?」
「女子に見られないところでやればいいだろうが。それぐらいは最低限のマナーだぞ?」
切って捨てられた!? 畜生、絶望だ!!
「じゃ、じゃぁ男の側から女子に引くような感性ってあるのか!?」
「比較的同性愛に対して距離感が近いな。ほら、百合じみた関係を主題にする作品は女子向けも多いが、ホモじみた関係を主題にする作品は男を対象にしてないのがほとんどだろ?」
そ、そうだったのか!?
「だから女子連中、俺が木場に呼ばれたら掛け算にして勝手に絶望してやがったんだな!?」
「それは女子もたいがいだな。民度低すぎないか、お前の高校」
失敬な!? 偏差値高い名門校だぞ!?
「でもそっか……。俺、モテるためには血涙を流すぐらい我慢しないといけないんだなぁ」
「……そうだな。ま、今から頑張れば後輩は狙えるだろう。相手が選びたくなる男を今から目指せ」
うん、頑張って励まそうとしてくれてありがとう。
そっかぁ。俺たちがハーレムを作るには、そういったところが最初に必要だったのかぁ。
ま、知れてよかったよ。もしこのままだと、上級悪魔になってもハーレムは無理だったかもしれないしな。
……でも、こいつは結構知識もあるんだなぁ。
見た感じ割とイケメンだし、女子に気遣いもできるみたいだし。
「ちなみに、お前は彼女とかいるの?」
多分いるんだろうなぁ。
そう思って聞いてみると、そいつはふと空を見上げた。
「……いや、そこまでの関係は、まだな」
ん?
なんか歯切れの悪い返事だな。
ヘタれて告白できないとかか?
俺がそう思ってると、そいつはなんか泣きそうな表情だ。
「いいことを教えてやる」
そいつはそういってから、俺のほうをまっすぐに見る。
「好意を持つ女がいるなら、目の前で死ぬことも死なれることも避けとけ。……その傷は、三年ぐらいじゃ消えないぞ」
………。
真剣な表情で、真剣な声色だった。
ああ、そういうことなのか。
「……ゴメン。軽く聞いていいことじゃなかった」
俺が謝ると、そいつは片手を横に振りながら空き缶をして始める。
「気にするな。平和なこの国で想定するほうが難しい」
そういうと、そいつは歩き出す。
「そろそろ宿に戻る。急に飲みたいものができたけど、宿の自販機になかったから来ただけだしな」
なるほど。深夜に一人出てきたのはそういうことか。
なんていうか、いいこと知ったし、悪いこと聞いた。
お礼もしたいしお詫びもしたい。このままってのはちょっとな……そうだ!
「なぁ、これ持っていてくれよ」
俺はそういいながら、チラシをそいつに握らせる。
悪魔が契約者のもとに転移するための魔方陣が書かれたチラシだ。このチラシならこの町だとリアス部長経由で、俺もわかるだろう。
「俺は兵藤一誠! この近くで……なんでも屋的なことしてるんだ! お前は?」
そういや名前を聞いてなかったし、ついでに聞くか!
そいつはちょっと戸惑ってたけど、小さく苦笑するとチラシを受け取ってくれた。
「
そっか。ハーフとか猶更持てそうじゃねえか!
「なんかあったらそのチラシを使ってくれ! 俺か俺の主……ボスや仲間が助けてくれるはずだからな!!」
俺はそういってから自転車にまたがった。
俺もそろそろ戻らないとな。リアス部長に叱られちゃうぜ!
「じゃ、俺は戻るから! また会えるといいな!!」
そう言ってから、俺は勢いよく自転車をこぎだした。
さて、今度からさっきのことを参考に頑張るか!!
Side「郁寿=ヴィーンゴールヴ」
……困ったな。
捨てるのも気が引けるが、このチラシを使うのも無理がある。
というか、多分新米だったんだろう。気づかれなくてよかった。
……気がいい奴なのは間違いないからな。殺し合いになるのは、俺としても気が引ける。
そう思いながら、ばれないようにチラシは小さくたたんでウエストポーチにしまう。そのうえで、空を見上げた。
夜空に広がる星々を見て、俺はふと思う。
「悪魔。そして天使や神。果ては妖怪に吸血鬼……か」
この地球だけで、たくさんの知的生命体が人間の裏で存在する。
それを知ってから、俺は「なら宇宙人も一種類や二種類ぐらい絶対いるなぁ」とぼんやり思ったもんだ。
……ま、宇宙人が地球の内情を知ったら苦笑するかもだが。
そう思ったうえで、俺は携帯の電源を入れる。
魔法技術も組み込んだそれは、それによって俺たちだけが使える回線を持つ。
それをつなげたうえで、俺は一応事実を告げておこう。
「こちらヴィーンゴールヴ。うっかり悪魔と接触してしまったが、こちらに気づいていないようなのでそのまま別れた。そっちは?」
定時連絡。とはいえ、それなりに
『ちょっとまずい。レイナーレ一派の奴、妙な連中とつながってるみたい』
……面倒な仕事になりそうだ。
ま、この際頑張るとするか。
俺は郁寿ヴィーンゴールヴ。
所属は
これは俺が、俺たちが、宇宙と向き合う物語だ。
二次創作をするのなら、原作をもとに「面白いところを伸ばす」「ダメなところを直す」を目指したい。
結果として、イッセーがアンチにたたかれる理由である「変態で女の敵」を改善するため「イッセーになんでだめなのか教える」をやってみました。