週間ランキング50位以内にいて、ビックリしました。
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とりあえず1週間走り切ります!
アリスちゃんが心臓に悪いことを言ってから1時間くらいで起きた。···というか電話によって起こされた。
さすがに寝起きのアリスちゃんに電話出させる訳にはいかないし、僕が出たら相手は神室さんだった。
「···逢引き中?」
「何考えてるの?」
隣でアリスちゃんが、大きめの妙に艶っぽく可愛い伸びをしてたのが入っていたからなのか、神室さんがそんなことを言ってきた。
彼女が「逢引き」という言葉を使うとは思ってなかったので少し面白かった。
神室さんの用件が「さすがに最後くらいは主催者来い」とのことだったので了承して切った。
さてと、
「アリスちゃん?」
「はい、なんでしょう?」
「···アリスちゃんの伸び、いつもそんなんじゃないでしょ?」
「どうでしょう?いつもこのような感じではないですか?」
いや全然違う。こんなに艶っぽくない。
こういうことをするから、疑ってしまう。
「──やっぱりあれ寝言じゃないでしょ?」
唐突に「責任取ってもらいます」はビックリするし、その意味を考えてしまったから恥ずかしかった。
僕だって男だ、考えてしまうものなんだよ。
「あれとは一体?私、何か寝言を言っていたんですね···少し恥ずかしいです」
「わざとらしいね···けど断定できないよね、こういうの」
「ええ···参考までに何と言っていたのお聞きしても?」
「──うん、やっぱり起きてたね···で、主催者が締めに行かないはダメでしょ?早く行かないとだよ?」
そう言うと、アリスちゃんはわざとらしくあくびをした。
「···まだ少し目がボヤけてしまっています」
「···うん」
「今杖をついて歩いてしまっては、どこかで転んだり、こけてしまったりするかもしれません」
「···うん」
「それでも白兎君が『行け』と言うなら仕方ありません。怖いですが行くしかありませんね」
「──アリスちゃん、手繋いで行こっか」
「はい♪それでは行きますよ」
「やっぱり目ぱっちり開くじゃん···」
やっぱり僕はアリスちゃんに勝てないな。そう思いつつ、手を差し出した。
アリスちゃんの最近のお気に入りは恋人繋ぎなんだね。
適当に差し出した手に指を絡められた。これ、やっぱり誤解生みやすいよね。
そう考えながら、神室さんたちが待つ打ち上げへと足を運んだ。
そこでの反応は様々だった。
アリスちゃんに電話をかけたら僕が出たことや、アリスちゃんの伸びが入っていたこと。
また、僕の首に大きめの絆創膏がついていることで色々と邪推されてしまった。
···相変わらず橋本くんは爆笑していた。どっかで、コウモリである君の羽もぐから覚悟しておいてね。
打ち上げの締めということもあり、そんなに話さず、すぐにアリスちゃんのスピーチというか締めの挨拶になった。
──やっぱりアリスちゃんの話は上手い。士気をしっかり上げるし、締めるところは締める。満点だ。
けど、「···この場にいる
まだ僕はアリスちゃん派閥じゃないんだ。勘弁願いたい。
その後すぐに解散となり、僕らは帰路についた。
「アリスちゃんやっぱりスピーチというかそういう話上手いよね」
「ありがとうございます。昔からしてきてますからね」
「知ってる。だからそういうのに文句はないんだけど···」
「なにかありましたか?」
悪い顔してるなぁ···僕の反応を楽しむようなそんな表情だね。
「···まだ僕はアリスちゃん派閥じゃないんだ、全員の中に僕を入れるのは勘弁してよ」
そう僕が言うと、アリスちゃんの表情が変わり、
僕の手を握る力が強まった。
──なんでそんな真剣な顔してるの?
そう思った時だった。アリスちゃんが口を開いた。
「当然入れるに決まっているでしょう。···私の隣を歩けるのは貴方しかいないですからね」
声を小さくして濁すと思った、それか揶揄うような言葉を言うと思った。
───こんなに真剣な顔でそんなことを言うとは思ってなかった。思えなかった。
「えっ?は?──あ、アリスちゃん?」
うまく言葉が、舌が回らない。
いつも濁したり茶化したりしているアリスちゃんが、明言したことが受け止められない。
しかも、慌ててる僕を見ても真剣な顔のままだ。何かいつものアリスちゃんじゃない、そんな気がした。
「ふふっ♪私決めたんですよ」
「何、を?」
聞くのは怖いが、聞かずにはいられない。
「貴方を我慢することを、ですよ」
「え?──あー、そういうこと?」
「いえ、主従やそういうのではなく···ですね」
「そこの部分が気になるんだけどね」
「ふふ···目的がどれにせよ、私は貴方を手に入れます」
僕が好きな顔をしていた。何かを決めたときのカッコいい顔だ。
「──なんか怪盗みたいだね」
「私は盗むなんてことはしませんよ?···力でねじ伏せて奪い取りますから」
「アリスちゃんらしいね」
そう僕が言ったときだった。握っていた手を離し、肩に手を置かれた。
···何をするんだろ?と思ったときには、
アリスちゃんの顔が目の前にあった。
「だから······んっ♪···」
「だかr?···!···んっ──ほんとに?」
柔らかさと少しの甘さだけが唇に残った。
「ええ、白兎君が私と恋人やその先の関係になりたかったら、次は貴方からしてくださいね」
「前のときもそういう感じに落ち着いたよね···お預け喰らってたのに、ははっ···どういう心境の変化なの?」
最近の表情では考えられないほど清々しく、何かが晴れた顔をしていた。
「隣を歩いてくれるのでしょう?」
「うん、何を今更?当たり前だよ」
「ふふっ♪···だからですよ」
「──そっか」
「ええ、ですので覚悟してくださいね」
「何を?」
何を言うか大体分かるけど、形式上しておかないとね。
「貴方を私のモノにします。それが嫌なら足掻いてくださいね···そして、「君を恋人にしてみせる」···そうなることを願ってます──今のままではダメですが」
···アリスちゃんの方は今日ので何か吹っ切れたのか。
···なら、僕も変わらないといけないね。
まだ僕は、君と大人になっても隣を歩ける自信がない。そんな状態じゃ、君の恋人には相応しくない。
「分かってるよ、僕も変わらないとね」
「ええ、待ってますよ」
「うん、待ってて」
そう言っても、まだ何を変えればいいか分かってないけど···
「···何か私に勝ってくれること、待ってますね」
は?マジ?──あー、そういうことか。
僕に足りてない、変わらないといけない部分はそれか。
──葛城くん、僕らはいっしょの立場になったね。加勢はしないけど、同じ立場同士高め合おう。
それにしても珍しいね···僕に助言するなんて···
「···ずいぶん優しいね」
「好きな人に優しくするのは、おかしいことですか?」
「ぐっ···」
ダメだ。いつものアリスちゃんはどこに行った?
なんでこんなに愛らしいんだ?
「ふふっ♪」
まあ、こういう表情を見れたから悪くはないね。
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