時間の流れは早いですね。投稿遅くなりごめんなさい。就活が本格的に始まって、メンタルが削られてました。
一応4000字くらいの体育祭の説明は出来てるので、次話に回します。明日の昼か夜に出します。
今回は夏休み中のお話です。
船上試験を終えた後、僕らは普段の生活に戻った。
──そう、船に乗る
「···アリスちゃんはいつ自分の部屋に戻るの?」
「あら、私の存在は邪魔なんですか?···白兎君がそういうなら悲しいですが、私は自分の部屋に戻らないといけませんね」
いつも通り寂しそうな、悲しそうな表情を作りながら訴えてきた。···だからそういうのは反則だよ。
「邪魔なわけないでしょ。だからそんな作った表情やめてね。アリスちゃんは楽しそうな笑顔の方が似合ってるし素敵だよ」
人をボコボコにしているときや煽ってるときの笑顔の方が百倍マシだ。まあ普通に笑ってるときの方が魅力的なんだけど、そういう場面は本当にない。
「なら私は白兎君といっしょにいる方が素敵だということですよね。私が笑顔になるときは白兎君がいるときですし」
···あーまあ確かにそれはそうかも。アリスちゃんが1人のときに笑ってるイメージはないし、他の人といるときに純粋な笑顔を見ることはほとんどない。
「確かに、アリスちゃんが笑顔になってるときは僕がいるときが多そうだけど···」
「なので、私の笑顔を増やすためにも白兎君といっしょに過ごす時間は大切ですよ。1日中いっしょにいたら私は何回でも笑えます」
そう言って、なんの含みもない純粋な笑顔をこちらに向けた。
···ほんと、アリスちゃんには勝てないなぁ。その笑顔を見せられたら僕にはどうすることもできない。
「···そっか、ならアリスちゃんが飽きるまではこのままでいこっか。僕もアリスちゃんの面倒見れて嬉しいし、最低限元の体重になるまでは食べさせるからね」
アリスちゃん1人だけが船の中で過ごしていたときに、食事を摂らず痩せ細っていた。それを元に戻そうと船上試験中に食べさせていたが、さすがにすぐには戻らなかった。
「ふふ···いつも本当にありがとうございます。近い将来、私が働きに出て、白兎君が家のことをすることも現実的に考えられますね」
「僕もそれは昔思ったけど、専業主夫ってことでしょ?···さすがに働きに出ないと色々ストレスかかりそうだから嫌かな」
アリスちゃんだけを働き行かせて、僕は悠々自適に家のことだけをする。──子どももいないのに、そんな生活が心地よいわけがない。
「そうでしょうか?···子どもが何人もいれば、その分主夫である白兎君の負担は大きくなりますよ」
そう言いながら、ずいっと体を近づけてきた。
···ほんとにアリスちゃんには僕の考えてることが丸分かりになってる。それがどこか嬉しいけど、話題が話題だ。···アリスちゃんと僕の子どもの話なんて飛躍しすぎだし色々とまずい。
「···僕の考えてることが筒抜けなのは置いとくとして、子どものことを考えるにしては早すぎない?──それに、アリスちゃんが何人も子どもを欲しがる未来が見ないんだけど···ってアリスちゃん?」
そう言うと、アリスちゃんは少し不満気な表情になって抱きついてきた。まるで、僕を逃がさないと言っているみたいにホールドされた。···嬉しいけど、それ以上に恐怖を感じる。こういうときのアリスちゃんは面倒くさいことしか言わない。
「あら、久しぶりに白兎君が私の考えを読み取れてませんね。···私は貴方との子どもなら何人でも欲しいと思ってますよ」
うん、やっぱり面倒くさい。それにこういう話題は顔が赤くなる。···ほんとにアリスちゃんには敵わない。
「···そ、そっか。──僕はアリスちゃんに体の負担かけたくないしそんなに多くは欲しくないかな」
「──ふふっ···冗談でしたのに、やっぱり白兎君はとても優しいですね。ますます好きになってしまいますよ」
顔が赤くなっていたのは僕だけではないらしい。──アリスちゃんが顔赤くなってるところ久しぶりに見た。···お互い顔白いし分かりやすいね。
「心臓に悪い冗談はやめてね」
「なら、冗談じゃなくしましょうか?」
「僕の負けだから夜ご飯の支度しよっか」
「白兎君はいつまでもよわよわですね。そんな調子で大丈夫ですか?」
「──こういうトピックで勝てるわけないでしょ···戦略的撤退だね」
「そうですか、確かに懸命な判断と言えるかもしれません。──今日は何にするんですか?」
「···んー、暑いけどホワイトシチューにしようかな。最近作ってないし、アリスちゃんが食べやすいものがいいしね」
「もう大分治りましたので大丈夫ですよ。ですが、その優しさは嬉しいです」
「優しさかどうかは分かんないけど、アリスちゃんが嬉しがってくれてよかった。ホワイトシチュー作るかぁ···」
いつのまにかアリスちゃんといっしょに過ごす生活が当たり前になって、心地よく感じているのは危険なことだと思う。
僕にはまだアリスちゃんに勝てるビジョンがないのに、この生活が当たり前になってるのはどこか怖い。──けど、笑顔のアリスちゃんを見ればその不安はなくなる。···ほんと僕は勝てないなあ···
──────
試験が終わった後の夏休みはほとんどアリスちゃんと部屋のなかで過ごした。たまに清隆くんがアリスちゃんの相手してくれて有意義な時間を過ごせていた。
そんな平穏な生活が幕を閉じたのは、夏休みが明けた2学期最初の登校日だ。
「体育祭ってアリスちゃん出られるの?」
「出られると思いますか?」
「ううん、絶対無理だと思う」
評価や感想、お気に入り、しおり、感想などがモチベーションになって書けています。
これからもよろしくお願いします
時々更新はするので気長に待っててもらえると嬉しいです。
話は変わりますが、ハーメルン様に読み上げソフトが追加されてたんですね。自分の作品を音声として読んでもらえるの非常にやる気が出ました。最高の機能です。