五条雪は裸だった。それはもう全裸だった。ブラもパンツも身に付けていない状態で、ベッドの上にうつぶせになっていた。
三十にして全く大きさとハリを失っていない巨大な胸は自重で押しつぶされ、むにゅぅと広がっている。
その肌に陰りは一点もない。
どこまでも艶と潤いのある肌だった。
程よく広い肩から絶妙なラインを描いて腰のくびれへと下がっていき、扇情的な起伏を描いて骨盤の広がりを見せた後、ヒップラインを形成していく。
「じゃ、始めようか」
男が見れば十中八九、本能的な暴走を覚える垂涎の体の前に、五条悟――目隠しを外している――はこともなげに立っていた。
「ねえ……恥ずかしいんだけど」
五条雪は少々頬を赤らめ、
「逆に本当に全裸になってくれたことに感激してるよ」
「……別にそんな家族相手に抵抗ないけど……久々すぎてちょっと…………」
「ま、全部任せてよ。この最強の特級呪術師、五条悟が気持ちよく凝り固まったのをほぐしてあげるよ」
「なんか言い方」
「緊張してんの?」
「するわよそりゃ。せめて明かり消してくれたらいいんだけど」
「別にいいけど」
五条悟はカチ、と電灯からぶら下がるひもで明かりを消した。
「……逆になんか変な気分」
暗闇の中で雪はつぶやいた。
「こっちは暗くなったところで全部見えてんだけどね。じゃ、始めるよ」
「うん……」
五条悟は、姉の体に近づく。
そして、その手を伸ばした。
「じゃ、行くよ」
「早く――――あっ――――!」
びくん、と雪の体が跳ねる。
「おっ、けっこうキツイ感じ?」
「まっ――――」
雪が顔を後ろへ向ける。
「やだ」
お構いなしに、五条悟は手を動かした。
また、雪の体が跳ねる。
「ッ――ぁ――――」
必死に口から漏れ出ようとする声を抑える。
「こんのっ――――クっ――――」
「うわすっごいな」
五条悟は、ぐっ、と手に力を込めた。
「めっちゃかたまってるじゃんここ」
「はあっ――!」
「こんなんだったら週一とかでコツコツやった方が良いな。体に悪い」
「ああっ! はあっ!」
雪の声が段々と抑えられなくなっていく。
「んっ! んぐっ!」
口を手で塞ぐが、喉の奥から声はこみあがってくる。
「まっ、むりっ、ちょっ」
「ほったらかしにしてた姉ちゃんが悪い」
「まっダメダメダメッ――――」
「おっここね」
「やめっ――――」
容赦なく、五条悟はそこをほぐす。
姉のからだが大きく跳ねた。それは一度では止まらない。小刻みに震えるように、ガクガクと腰が動く。
「ああっ、あああっ――――」
姉の声が抑えられなくなってくる。
「今度からなるべく週一とかで来るようにするよ」
「はあぁッ――――ふッ――――」
なんとか体に力を入れ、声を我慢しようとする。
「ていうか姉ちゃん、そんなに我慢しなくていいでしょ。数年ぶりなんだから、気持ちよくなっちゃいなよ」
「イっ、やっ!」
「へー、じゃあここは?」
「あッぐっ――――!」
五条悟の施術は終わらなかった。
「まだ三十分ぐらい続くから、その調子だと逆に疲れるよ?」
手を動かしながら言う。
「じゃっ、止めっ」
「それはやだ」
「こ、のっ――!」
「ていうかマジで凝りすぎだよ。夏とかいるんだからほぐしてもらいなよ。大事なことでしょ」
「あはっ――」
話すごとに手を動かしているため、雪の頭にはほとんど入ってこなかった。
すでにもう考えることが難しくなってきた。五条悟が手を動かすごとに、体中に電流がはしる感覚がする。
目元に涙を蓄え、ほとんど意味のない抵抗をし、体がびくびく勝手に動く。
体中が熱い。体中が弟にまさぐられている。
数年ぶりにやったために、感覚が敏感になっているのか。
「もっ――――ムリっ――――」
「頑張って耐えてね」
部屋の中には、雪の矯正と、ベッドのきしむ音と、冷静な五条悟の声だけが響いた。
「あ――――はあ――――」
三十分後、ベッドに仰向けになった雪は、頬を紅潮させ、激しく息を切らしていた。
呼吸をウするたびに、大きな胸が上下する。
シーツは汗で濡れ、激しく動いたためにぐしゃぐしゃになっていた。
「どう、姉ちゃん」
雪は答えられなかった。
ビクビク、と体が時折震えている。
「大丈夫?」
「はっ――――はあ――――」
どうやら意識が朦朧としているようだった。
「あれ」
雪の目がすう、と閉じる。
呼吸が少しずつゆっくりになる。
それが穏やかになって行く。
数秒後、すう、すう、と寝息を立てていた。
「あらら」
どうやら疲労で寝てしまったようだ。
「最後の方とかほとんど抵抗しないで震えてたな。マッサージやりすぎたかな」
五条悟は、姉にマッサージを施していた。
数年、まともに外に出ず、運動と言える運動をしていなかった
体のそこらじゅうが凝りに凝っていた。
それを、五条悟の六眼は捉えていたのだ。
その六眼を利用し、体の凝り固まった場所を正確に捉え、手で正確に刺激し、ほぐした。
正確な施術と凝りすぎた体のせいで、
それだけではない。五条悟は術式を使っていた。
手ではどうしても届かない筋肉の奥。
数センチ以下の術式順転「蒼」をそこへ展開し、精密な動作によって動かし、ほぐした。
もちろん体に異常がない範囲で行った。しかし、神経などが多少刺激されるので、それによって普通以上に感じてしまったのだろう。
だが、それによってすべてをほぐすことに成功した。これで姉の体は生まれたままのほぐれまくった状態になった。いろんな意味で生まれたままの姿だが。
呪術師引退したらマッサージ店開こうかな、と五条悟は思った。
「…………」
五条悟は眠りこける姉を見つめた。
一糸まとわぬ状態でゆっくりと胸を上下させ、静かに寝息を立てている。
五条悟は姉に手を伸ばす。
首の後ろと脚の後ろに手を回し、ひょいと持ち上げる。
「……かる。数年前と変わってないな」
数年前、同じように施術を施した時も、姉はそのまま寝てしまった。
無限の壁を使って、
姉を抱いたまま、押し入れへ足を運ぶ。
足でふすまを開け、その中から、手を使わずに布団を取り出した。
彼の術式の無下限呪術は、空間を操ることによって物体を好きに動かすことが出来た。原理的には『蒼』と一緒である。
地面に布団を敷き、上に枕を置く。
ゆっくりと膝を折って、術式をつかいながら、姉をゆっくりと布団に寝かせる。
最後に布団をかけてやる。
立ち上がり、五条悟は部屋を後にする。
「おやすみ」
扉を閉める前に、
五条姉やこの話に何を求めますか? 参考までに
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姉っぽい感じ
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戦闘
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エッ
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日常のほんわか
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人心無?(シリアス的な)