「宿儺の指?」
「うん。あの呪霊の腹に入ってたっぽい」
「なるほど。だから急にあの特級呪霊が現れたのね」
現在、五条家、五条雪の部屋。
目隠しをつけたいつもの黒い服の五条悟と、適当なダボダボTシャツと脚が大幅に露出したショートパンツをという最低限の服を着た五条雪。
五条雪の手には、何か古い文言のようなのが書かれた紙の貼られた、手のひらサイズの箱のようなものが握られていた。
「で、一応簡単な封印したんだけど、これどうする?」
雪はちゃぶ台の前に座りながら言った。
「もちろん高専で管理することになるね。これで宿儺の指七本目か。まあ今高専が持ってるのは五本だけだけど」
「なに? どういうこと?」
「もうすでに二本、僕の生徒が取り込んでるんだよね」
「はあ!?」
雪は大声を出した。木造の部屋にもよく響く大声だった。
「あんた何考えてんの!? 二十本の執行猶予あってもそんなにじゃんじゃん取り込ませるもんなの!? 宿儺の指が一体どれだけ強力かわかって
「まあまあまあまあ姉ちゃん」
「うるっさい人の話は最後まで聞きなさいっ!!」
「いやこっちも話まだ途中
「うるさいっ!!」
有無を言わさぬ圧力だった。
姉は飛ぶように立ち上がって話し始めた。
「そんなんで宿儺の力を制御できなくなったらどうすんの!? あんなの制御できるのあんたぐらいしかいないじゃない!! さすがにセーフティが脆弱すぎるわよ!! ほかの特級はまともにこの国にすらいないし!! ぶっ飛ばすわよ!!」
「はあ……はあ……はあ……」
ひとしきり捲し立てた後、
「その通りだよ、姉ちゃん」
五条悟は冷静に答えた。
「だったらあんた――
「だから姉ちゃんが必要なんだ」
「えっ? なんで」
「姉ちゃんの力があれば、呪術界は大きな革新を得ることになる」
「なに? 私にそんな力ないってことはあんたが一番――――
「姉ちゃん、今傀儡のストック、いくつある?」
「数えてないけど……百……三百くらい?」
「その数で一体どんだけの力になると思う?」
「え? だって、私同期できるの五体ぐらいまでだよ? そんな数百一斉に同期したら頭破裂するよ。それにまだみんなの自律プログラムだってくめてないし、呪術的な方でも自律のさせ方は皆目見当もついてないし」
「だから、夜蛾学長に会うんでしょ?」
「ああ……」
五条雪は眉をひそめた。
「そういうことね。全部あんたの手のひらの上ってことね」
「ま、今回の受級試験はほぼひゃくパー合格してるだろうし、順調にいけば来月からは就任できるんじゃないかな」
「まあ……。とりあえずコレね。保管しといて」
「りょ」
雪は宿儺の指が入った小さい箱を五条悟に手渡した。
「で、ご褒美は?」
「え?」
雪は唐突に切り出した。
「ご褒美は?」
「え?」
「とぼけてんじゃないわよ! 今回、あんたが手配した任務のせいで、私は死ぬほど痛い目に遭ったし、しかも相手は二級相当のレベルとかじゃなくてあろうことか特級だった。それを私はめちゃくちゃ頑張って援護して、それを祓って、しかも宿儺の指まで回収した! それでなんかないわけ!?」
「いやだって」
「だって?」
「最初からそういう予定だったもん」
――あやっべ
五条悟は思った。
雪から怒りが立ち上っていることを、五条の六眼は嫌と言うほど正確に捉えた。
「こんの……」
その右手に呪力が込められてている。
風を切る音がした。
ピタッ
五条悟の頬の数センチ手前で、五条雪の平手が止まった。
「ちょ姉ちゃん……」
「うっせえぶっ飛ばす!!」
雪は平手打ちの乱打を繰り出した。
すべて五条悟の無限の壁に阻まれるが、それでも乱打は止まらなかった。
「こんのバカ弟め!! あれで夏ちゃんも恵も七海先生も死にかけたんだぞ!!」
「いやだって術師として」
「ああもういいから!!」
ぴたり、と拳が五条悟の目の前で停止する。
「はあ……はあ……」
息を切らして座り込んだ。
「落ち着いた?」
「はあ……はあ……そもそも怒ってんのあんたのせいだぞバカ弟め」
「ていうか俺あんときそばにいたよ」
「えっ」
「流石に一人にしないよ」
六眼は姉の呪力がすうっと引いていくのを捉えた。
「……ごめん」
姉は座り込み、素直に謝る。
「いいよ。やっぱり本当にウソかホントかわかるんだね」
「いやまあ……」
「それで、ご褒美だっけ?」
五条悟は話を切り替えた。
「うん。なにくれるの?」
「うーん……」
顎を手にのせて五条悟は考えた。
そして姉の体を凝視する。
「最近動いてないよね?」
「最近ていうかここ数年だけど……ていうか何? 姉に何かいかがわしいものを求めてんの?」
「まあ見ようによっちゃいやらしいかな」
「え? マジ?」
「とりあえず服脱いでよ」
「は??????」
衝撃展開!!
五条姉やこの話に何を求めますか? 参考までに
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姉っぽい感じ
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戦闘
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エッ
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日常のほんわか
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人心無?(シリアス的な)