ヨウキャスレイヤー ネオシモキタザワ炎上   作:三十路スキー

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後半続いた。こっちはおつまみ感覚で不定期連載、ストレス解消。

起きたら深酒日記、買いに行かんとな。


ローリング・ボッチ・ガール・イン・ダンボール②

「ヌゥゥゥゥゥン! いきなりゴミバコに入るな! 出てこーい!」

「やややや、やっぱり無理ですー!」

「プププ、おもしれー女」

 

 ゴミバコダイバー、ゴトゥー・ヒトリは絶体絶命! どうする! どうなる!

 

 

 

 

 

 ここはゴトゥーの心象風景。物の少ない殺風景なタタミ部屋。

 

「や、やっぱりいきなりライブだなんて……無理」

(そう無理だ。我に意識を委ねるのだ。キサマは大人しくフートンで寝ておれ)

「う、うるさい! 私はこの人たちとバンドをやるんだ!」

(キサマには無理だ。その体を我に貸せ)

「止めろ、ギターヒーロー=サン! い、嫌だ……やめ、て……」

 

 ゴトゥーの意識が眠りにつく。内なるギターヒーローが目を覚ます。

 

 

 

 

 

「かくなるうえは!」

「ヒトリ・チャンどうした? いきなりダンボールなんか被って!」

「オオオオオ……こ、これは……」

「何か知っているのか? リョウ!」

「いや、知らん」

「ヌゥゥゥゥゥン!!!」

「ンアー!!」

 

 

 インガオホー! レインボーサマーがセカイノヤマダに鉄拳制裁! ツッコミという名の暴力がヤマダを襲う。古代の勇士『遷都君』を思わせる逞しいドリトスを誇るレインボーサマーはスターリーでは無敗かつ無敵。しかも七色に光る。

 その間にゴトゥーが装備したものは『完熟マンゴー』のダンボールだ。ゴトゥーの体をすっぽり覆う。ダンボールから手足が飛び出す! 瞬く間にピンクジャージの手足が赤黒く変色した。

 

「ドーモ。ギターヒーロ……もとい、マンゴ・カーメンです」

「……ヒトリ・チャンだよね? なんだその名前は!」

「魂の名前だ!」

「オオオオオ……嵐吹く予感に似たり」

 

 赤黒いギタリストのエントリーだ! 気づけばダンボールも暗い赤、血の色に変色している。

 

「往くぞ! 遅れるな!」

「ちょ待てよ! ヌゥゥゥゥゥン! リーダーは私なのにぃ!」

「ええい、ままよ」

 

 ――Naraku within

 

 ニューロンに刻まれる楽譜。今日これを演奏しなければならないと遺伝子が絶対的に命令する。

 

 

 

 

 

「ドーモ。ケッソク・バンドです。このたびは……」

 

 有史以来上手いバンドのMCなど存在しない。たとえ笑いが起きたとしても、ファンが愛想笑いしてくれるだけ。ギタマガにもそう書かれている。

 レインボーサマーのヘタクソMCを待たずして赤黒いダンボールが爆発四散! 奴が姿を現す。

 

「ドーモ! はじめまして。私は……ボッチ。ボッチ・ザ・ロック!!! ……です」

 

 見よ、この『かっこいいポーズ』を! 恐るべきバンドマンがネオシモキタザワに狂気の産声を上げた!

 

「イイイ、イキッテスミマセン!」

 

 ――ゴトゥー・ヒトリ改め、ボッチ・ザ・ロック! 覚醒!




次回 レイジ・アゲインスト・ザ・ニゲタギター
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