「ボッチ、サイゴンを知っているか?」
「な、なんですかそれ?」
「ククク……ナムの地獄の一端を見せてやろう……モッチャム!」
「え、な、な」
「ヌゥゥゥゥゥン! リョーいい加減なことを吹き込まない! ボッチ・チャンもすぐ信じちゃダメだよ! いいね?」
「アッハイ」
「それじゃあバイトガンバルゾー!」
最近セカイノヤマダは常に自分が戦場にいるという『ナム妄想』にとりつかれているらしい。金欠時に食べている草の影響も懸念されるが、まあ大丈夫だろう。
『殺せ。キタチャン……奴こそがお前の最も憎む陽キャではないか。今こそ陽キャを殺すのだ!』
またもゴトゥーの心の邪悪なバンドマンが囁く。
『い、嫌だ!お前の思い通りにはならないぞ、ギターヒーロー・サン!』
ガンバレ! ボッチ・ザ・ロック! 今こそお前がフジキドとなるのだ!
「お疲れ。もう上がっていいよ」
テンチョ・サンの号令が響く。今日のバイトが終わる。
「今日はありがとうございました。陰ながら応援しています」
訣別の言葉。キタチャンはもう2度とここには来ない決意だ。
「ナムサン!」
ど た ぷ ん!
ゴトゥーのスゴイ級オッパイが炸裂! キタチャンを圧倒する。
「キタサン! ほ、本当にこのまま帰って……それでいいんですか?」
「ヌゥゥゥゥゥン! 残ってバンド続けろニゲタギター! それがケジメだ!」
「草も一緒に食べるとおいしいよ。郁代」
急な説得工作。キタチャンが居ないと結束バンドが始まらないから仕方ねぇんだ! さもなくば女子高生収容所送りもありえた。
『ふん。ゴトゥーよ、今回ばかりはオヌシの勝ちだ……。ユウジョウ』
赤黒いジャージのギタリスト、ギターヒーロー・サンもそう言っている。
「ありがとう、私、頑張る。ユウジョウ!」
ふろく バンドマン名鑑
「ライブに出たかったらオーディション。前のクオリティじゃ出せないから。実力見せてよ」
「「「「アッハイ! ヨロコンデ!」」」」
レインボーサマー!
「ヌゥゥゥゥゥン!」
ソー・マミー・プロテイン・ビューティー・ドラマー!
暴力とクソMCとママ力を備えた我らがリーダー! 遷都君の化身!
セカイノヤマダ!
「草を食べて生きていきます」
ソー・エキゾティック・ダークヘアード・ビューティー・クズベーシスト!
金にはどこまでもルーズ! よく食べる草は合法! まあ大丈夫だろう!
キタチャン!
「ファック! ファック! ファック!」
ソー・レッドヘアー・ニゲタギター・ボーカリスト!
ドタキャン力はメンバー最強! 中指立てて何が悪い! 青春で何が悪い!
ボッチ・ザ・ロック!
「せ、精一杯服従の姿勢を……ワン!」
ソー・インキャ・ピンキーヘッド・リードギター!
とにかく陰キャだが、ギターはヒーロー! 完熟マンゴーはやめときな!
四人のビューティフル・ガールズ・ソー・セクシー!
「ヌゥゥゥゥン!」「モッチャム!」「キターン!」「イキッテスミマセン!」
ケッソク・バンド! ロックンロールJK美少女軍団!(四人の背後で爆発)
元ネタのブーブスバンドなんて誰が知ってるんだ。
「いいんじゃない?」
「合格でーす」
「ばーんざい! ばーんざい!」
ボッチ・ザ・ロックの戦いはこれからだ! ご愛読ありがとうございました!
こちらは他に専念するためにここで一旦完結とします。
すまない、本当にすまん!
いずれにわか作者が忍殺をもうちょい読んだら
また再開な。