ショタきゅーぶ!   作:ムムムム

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          保健係

本当にごめんなさい」

冷静になった波多野先生、頭にマンガでしか見たことのないタンコブができていて髪も服装も乱れている。

「ったく、冬子。おまえその性癖そろそろどうにかしたほうがいいぞ」

「そうね、わかってる。だから美星ちゃん私と――――」

 ボコッ

とても低い音が鳴ったと思ったら波多野先生のたんこぶが一つ増えていた。

「なんか言ったか?冬子」

「いえ、なんでもないわ」

「で?健康診断は終わったのか?」

「えっと、後は身長だけだったわ」

びくっ

「や、やだな~先生。身長はもう測ったじゃないですか」

「あら?でも表には記入してないわよ?」

「せ、先生が身長を図った後にボクをベットに倒したんじゃないですか」

「あら?そうだったかしら?でもあなたの身長覚えてないのだけれど……」

「ひゃ、130ですよ?」

「おー、ひなと同じくらいかな?」

ギクッ

「でもひなより小さいわよね?」

「ゆきのん、まさか嘘ついてる?」

「う、ううん。ちゃんと130あるもん! 」

「紗希ちゃん、真帆ちゃん。雪ちゃんを押さえて?」

「オッケー」

「了解です」

「い、いやぁぁぁぁぁぁ」

………………

 

…………

 

……

「―――――うう、ううう」

「ひゃ、124センチ」

「四捨五入して130になるもん! 」

『ならないから』

「うわーーーん! 」

 

 

 

「二つ名?」

「ええ、雪ちゃんのね」

二つ名とはこの学校の今の六年生ではやった物らしい。

たまたま波多野先生が真帆ちゃんに付けたものが学年全体で広がった物らしい。

「でもまだ智花ちゃんに付けてあげられてないのよねぇ、なかなかバスケに関係することが思いつかないのよねぇ」

ため息を吐く波多野先生。

二つ名、ちょっとわくわくする。

「それでそれで?ゆきのんの二つ名は?」

「『流れ星の妖精(ティンクル・スター)』っていうのはどうかしら」

「………」

よ、妖精?もっとかっこいいのがいいのに………。

「あら?気に入らなかった?」

「えっと、その………。理由は?由来っていうか……。それを聞きたいんですけど」

「あのダンクシュート。白い髪が作る軌跡。まるで流れ星のようだったわぁ」

「えっと、じゃあなんで妖精?」

「何となくあなたの容姿が中性的だなって思ったの。だから妖精」

ちゅ、中性的って………。

「あ、でもちゃんとかわいい女の子にしか見えないわよ?ちょっとだけ男の子っぽいところがある感じがして」

ボクが落ち込んだのを察したのか波多野先生がフォローをかける。

でもそれ、フォローどころかとどめです。

「あー、冬子。その、なんだ。雪は紛れもない男だぞ?」

「――――へ?」

「ほんとなんですよ?ほんとにボク男の子なんですからね?」

『ええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ』

愛莉ちゃんとひなちゃん以外のみんなが叫んだ。

「みんなまでひどいよぉ! 」

「いやー、ゆきのんからの男宣言は」

「一応驚いたほうがいいと思ったのよ」

真帆ちゃん、紗希ちゃん。ボクに恨みでもあるの?

「うそでしょ?こんなかわいいジュエルちゃんが男、少年?Man?なんで?どうしてよ?ありえないわ!」

「ちょ、波多野先生。スパッツ脱がそうとしないでください」

「うそだといってちょうだい?ねえ、あなたは男なんかじゃない。女の子だと言ってちょうだい! 」

「おい、冬子! 落ち着け」

「(波多野先生、落ち着いてください。雪は家庭の事情で男子として学校に通ってるんです)」

む、なんか紗希ちゃんが波多野先生に小声で話してる。

なぜか気になるなぁ。

「そ、そうよね。ありえないわよね。ありがとう紗希ちゃん。お礼に一緒に――」

「――――お断りします」

「もう、いけずぅ」

とりあえず波多野先生が落ち着いてくれてよかった。

またスパッツ脱がされちゃたまらないもの。

「ところでハッチ、ゆきのんの胸ってどのくらいあった?」

「胸?」

「まだないわ」

「よし、勝った! 」

「ふぅ」

「(よかった)」

「智花ちゃん、紗希ちゃん。なんでガッツポーズしてるの?」

「「な、なんでもない」」

「ふーん、変なの」

「とりあえず雪の無事も確認したし。みんな、そろそろ部活の時間終了になっちゃうぞ?」

篁先生の言葉でみんなが一斉に時計を見る。後三十分でバスが出てしまう時間だった。

「た、大変だわ!まだ片付けしてないじゃない」

「み、みんな急いで片付けないとバスに間に合わない」

「おー、みんないそげー」

「ボ、ボクも手伝うよ」

ボクは急いで保健室の扉を開ける。

「あ、そうだ雪」

「はい?なんですか」

ボクは扉に手を付けて止まる。

「おまえ、人数的に少ない保健係になったからな?」

「え?」

波多野先生が笑顔になった。

「ほ、本当ですか?」

「ああ、マジだ」

か、身体の震えが止まらない。

どうしよう、寒気もしてきた。

「大丈夫よ?雪ちゃん」

波多野先生の笑顔が怖い。

「ばれないように協力してあ・げ・る。からね?」

何の協力かわからないけどボクのこれからの苦労するのは分かる気がした。

 




一応これで一巻までのお話は終わり。
オリジナルか二巻いくかはまだ悩んでる。
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