『やったよ、みんな。昴さんまたコーチしてくれるって!』湊智花
『ほ、本当?よかった』愛莉
『おー、おにーちゃんおかえりー』ひなた
『いやー、あたしはしんじてたよ。すばるんはぜったいうらぎらないってー! 』まほまほ
『ほ~、…にしても昴さん。ね~』さき
『え?』湊智花
『さぁ すばるんにしごいてもらうぞー! 』まほまほ
『『『『『おー! 』』』』』みんな
『そういえば今日、公園でバスケがすごく上手な子にあったわよ?』さき
『そうそう、ジャンプしてバーーーンてシュートしてた』マホマホ
『それってダンクシュートってこと?』湊智花
『そうそれ、ヒナより小さいのにすごかったわね、あれ』紗希
『おー、ヒナにもだんく、できるかな?』ひなた
『しかもらいしゅーからうちにてんこ―するっていってた』マホマホ
『ほ、本当に?もしかしてその子がいれば』愛莉
『ゼッテーにかてる!』マホマホ
『みーたんに聞いたらうちのクラスに来るんだって』紗希
『明日がとっても楽しみだね。みんな試合まで練習、がんばろうね?』愛莉
『たりめーだ!』マホマホ
慧心学園、初等部職員室。
「えー、今日から転入する石狩雪です。篁先生、よろしくお願いします」
「お、元気がいいな。よろしくな?ゆき」
ボクは石狩雪、今日からここ、慧心学園に通います。
担任になる篁先生はとっても若く見えてとても先生には見えませんでした。
「しっかし、おまえ。制服全然似合わねーな」
「え、そうですか?」
初等部の制服は水色のブレザー?と半ズボン。
前の学校は公立だったから制服なんて初めてだ。
「写真を見た限り女子とばっかり思ってたからびっく………、いやき、君は水色よりもっと暖色っぽいほうが似合うんじゃないか?」
篁先生、なんであわててるんだろう。
「じゃあ教室に案内するからついてきて」
「はい」
教室の前に着くとボクは扉の前で待機するように言われた。
うん、やっぱり転校生って待たされるんだね。
「さてみんな、もう情報は回っているようだから詳しくは省くが今日は転校生を紹介する。ゆき?入ってこい」
ボクは扉を開けて中に入る。
教室には長机があり、それが生徒用の机らしい。
黒板ではなくホワイトボードでエアコンまである。
篁先生の隣に行くとペンを渡された。
名前を書けばいいのかな?
「じゃあ名前書いたら自己紹介して?」
受け取ったペンで名前を書く。
「みなさん初めまして、石狩雪です。よろしくお願いします」
「……………………」
「………………」
「………………………」
あ、あれ?何か間違えちゃったのかな?
「さて。えっと、愛莉?手挙げて」
「は、はい!こ、ここです」
「んじゃあゆき、愛莉の隣の席に座って?」
篁先生に着席を促されたので席に向かう。
「ねえみーたん?」
「ん?どうした真帆?」
「ゆきのんどうして男子のせーふくきてんの?」
「え?」
真帆ちゃんは何を言ってるんだろう?
「どうしたの?真帆ちゃん、ボクは男子だよ」
「「「「「「「えええええええええええええ」」」」」」」
むー、なにこの反応。
まるでボクが女の子に見えるみたいじゃないか。
「あの、あいりちゃん?だっけよろしくね?」
隣の席になった愛莉ちゃんに話しかける。
背が高くてうらやましいな。
「は、はい。よろしくお願いします。石狩さん」
「雪でいいよ?」
「おー、ゆき?よろしくおねがいします」
前の席の女の子が話しかけてきた。
ふわふわの髪の毛でかわいらしいなと思った。
「よろしくね?えーっと」
「ひなた、袴田ひなただよ?」
「よろしく、ひなたちゃん」
「石狩雪です。よろしくお願いします」
「はい、私は湊智花です」
席の近い愛莉ちゃんと給食を食べようとしたら真帆ちゃん紗希ちゃんひなたちゃん、そして智花ちゃんが一緒に食べようと言ってくれた。
しかしさすがは私立。市立の給食とは格が違う。
なんかこう、一言でいうと上品というかきれいというか……。
「ところで石狩さん、昨日真帆が言ってたけどバスケ上手なの?」
「ゆきでいいのに。ううんバスケットボールは体育の時間でやってただけ」
「本当に?でもダンクシュートを決めたって……………」
「ボク視力弱いから入る自身なかったから、ゴールにたたきつければ外さないだろうし」
「でもすごいよ、こんなに体小さいのにジャンプでゴールに届いちゃうなんて」
「それにしてもゆきちゃんって肌白いよね、髪の毛もきれいな白、目も赤くてウサギみたい」
「ゆきのん、ガイジン?」
「んなわけないでしょ?名前は完璧日本人だし。でもハーフとかクォーターかしら?」
「えっと、ないしょ」
「えー、気になるよ!」
「おい、お前ら!いくら給食中だとしてもうるせーよ、静かにしろよな」
一人の男の子が注意してきた。
ああ、ちょっとうるさかったのかな。
「ごめんね、えっと………」
「なんだよナツヒ!いちいち突っかかってくんな!」
「真帆?だめだよ。うるさかったのはこっちなんだし。ごめんね?竹中君」
「駄目だもっかん、いまこいつに謝るのはダメだ!」
「そうよトモ、今夏陽と話すこと自体まずいわ」
「おー、たけなか。すぱいしにきたの?」
今男子と女子で喧嘩でもしてるのかな?
「はっ、いまさら戦力集めようとしているお前らなんかスパイしても意味ねーよ。そもそも石狩は男……なんだろ?女バスには入れねーだろ」
え?竹中君ボクを男の子として見てくれてるの!じゃあやっぱりボクは女の子には見えないんだよね?さっきのはみんなが合わせてくれたウェルカムギャグなんだね?
「ゆきのん舐めんなよナツヒ、どっからどう見てもゆきのんはあたしとおんなじびしょーじょだろ!」
「そもそも見た目が良くたってうまくなきゃ誘う意味ないだろ?」
「ユキは上手よ?昨日も中学生三人相手に一人で勝っちゃったんだから」
「!」
「ちょっと、紗希ちゃん?ボクそんなに上手くないって。バスケなんて体育でしかやったことないもん」
「ほらみろ!ゆきのん経験者じゃないのにだんくまで決めたんだぞ!」
「お、おい。石狩!」
「は、はい!」
「ちょっと来い。男同士の話し合いだ」
え?
「な、何かな?」
「お前男子バスケ部入れよ。男ならバスケで語り合おうぜ」
「おい、ナツヒ!ゆきのんを誘拐するな!おまえヒナはいいのか?」
「な、なななななんでひ、ひ、ひなたが出てくるんだよ?」
「ねえねえ、夏陽君。バスケやれば男らしくなれる?」
「え?ああ、そうだバスケ部に入ればしんちょ………。じゃなかった
あれ?なんで顔をそらすんだろう。
それになんで男子と女子を強調するんだろう?
「とりあえず石狩。お前今から体育館に行くぞ。テストする」
そういって夏陽くんはボクの手を引いて走る。「まって~、夏陽くん。速いよ~」
「こら~、ナツヒ待てー!」
昨日に続いての連投です。
自分的には毎日更新をするつもりはありません。投稿予定も不定期です。