ショタきゅーぶ!   作:ムムムム

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クラス

試合後、昴さんの家に招かれたボクたち。

みんなはもう来たことが有ったらしくて僕だけ初対面の昴さんのお母さん、なゆさん(とてもおばさんなんて言えない若くてきれいな人)にあいさつすると……。

「あらあら、またかわいい子ね?美星ちゃんの教え子さんなのよね?よろしくね」

と言われた。

そっか美星先生のお姉さんになるんだ。

全然似てない……。

「おーい雪、なんか失礼なこと考えてないか?」

「い、いえ。そんなこと……」

「まあいいさ、さあて諸君。コップにジュースは入れたか?」

「「「「「はい! 」」」」」「ああ」

「よし、じゃあ。本日の勝利を祝して~?」

「「「「「「「かんぱ~い! 」」」」」」」

 

 

 

 

 

なゆさんの料理も食べつくした僕たちはデザートが来るまでしばし談笑タイムとなった。

しかし途中昴さんが愛莉ちゃんを泣かせてしまい。さらには告白して一同パニックに。

なぜか智花ちゃんの機嫌も悪くなり昴さんはなゆさん特製ケーキを食べずに謝り倒していた。

そして食事が終わると近くの河原で花火をすることになった。

ひなちゃんは蛇花火を見ていて、真帆ちゃんは花火を振り回して紗希ちゃんに怒られていた。

何となくマッチで打ち上げ花火に点火しようとしている昴さんに話しかけようとしたら、

「雪、お前はどうすんだ?」

「え?」

急に篁先生に話を振られた。

「お前、本当に女バスに入るのか?」

試合の時、先生が渡してきた紙。そこにはたしかにボクの名前が書いてある紙だったけどあれは頼まれて持ってきたプリント。つまりあれは入部届ではない。だから先生はボクに本当にバスケ部に入るかを聞いてきたのだった。 

ボクの考えは決まっていた。

「ボクは……、辞める。というかできない、かな?」

「え! 」

近くにいた愛莉ちゃんが驚いていた。

「ボクは女子バスケ部には入れないしね、だから」

「だめ、雪くん! 」

「愛莉ちゃん……?」

「ねえ、雪くん。バスケやめちゃダメ。わたし、雪くんと一緒にバスケしたいの! 」

「愛莉………」

「ごめんね、でもボクは――――、男の子だから」

そういってボクは笑顔で返す。

 

 

 

「今日はありがとうございました」

花火も終わり、ボクは昴さんの家を後にする。

「ミホ姉、みんなを送ってくって言ってるけどいいのか?」

しかし門を出たところで昴さんに引き留められた。

「はい、ボクのうち近いですから」

「そうか、ならいいけど……」

一緒には……、帰りにくいよ。

「………」

「…………」

しばらく沈黙が続いた。

「なあ、」

「は、はい」

「本当はやりたいんだろう?―――バスケ」

「……」

「みんなと、――愛莉と一緒に」

「な、ななななんでそこで愛莉ちゃんがでででてくるんですかぁ」

「うわー、この子わかりやすいな……」

「べ、べつに愛莉ちゃんがいるからとか、そんなこと、考えてなくはなかったりするような気がしなくも……」

「あのさ、雪」

「だからボクはそんなんじゃ………、はい。なんですか?」

「女の人ってさ、野球部でプレーはできないだろ?」

「はい、たぶんそうだと………」

「でも部に入る方法はあるよな」

「え?」

「まあ俺が言おうとしたのはそれだけ、もう遅いから、気をつけて帰りなよ?」

そういうと昴さんは右手を振りながら家の中に戻っていった。

そっか、そういう方法があるんだ。

 

 

 

月曜日、女バスメンバーは五人一緒に体育館に向かっていた。

「あ~あ、今日からすばるん、いないのか~」

「まったく、真帆ったらまたそれ言って。しばらくしたらトモがぞっこんラブパワーで連れてくるわよ」

「ら、ラブパワーなんてないよー」

「おー、ひな、おにーちゃんをらぶぱわーで連れてくるー」

「はぁ」

「どったの?アイリーン?」

「今日の雪、話すら聞いてくれなかったからねー。放課後もすぐにいなくなっちゃって、そりゃ愛莉にとっては悲しいわよねー?」

「ち、ちがうよー。ただ昨日のお礼、きちんと言えてなかったから……」

「そうだね、昨日雪がいなかったら不戦敗になっちゃうところだったし………」

「ゆきのんいたから勝てたようなもんだしなー」

「明日にはお礼、言えるかな?」

話をしているうちに五人は体育館の入り口に着いた。

いつものように扉を開ける。

「あ、みんな。準備できてるよ?」

「「「「え?」」」」

「おー。ゆき、なにしてるの?」

「えっと、ボールに空気入れて、ゴール下げて、救急箱確認して………」

「いやいや、そうじゃなくって」

「なんでゆきのんがいるの?」

「あれ?篁先生から聞いてない?」

「ううん、何も聞いてないけど」

「いやー、びっくりさせてやろうと思ってな」

いつの間にか美星が後ろに立っていた。

「「みーたん! 」」「「美星先生! 」」「みほしー?」

みんなの驚き声を無視して美星は雪の隣に立ち、雪の頭に手を置いた。

「みんな、新入部員を紹介するぞ?」

マネージャー(・・・・・)の石狩雪です。よろしくね?」

 

 

 




学校によっていろいろあると思いますが女子部と明確にされている部活動には男子は入れません。
ゆきのんが入れたのは学校側の配慮ということで……。
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