この物語はマールがリーネに見間違われて王宮に連れていかれるところからスタートする。
マールがなぜ誤解を解かずリーネに成り済ましたのか、原作においては「勘違いされて勝手に連れていかれ、その腹いせに王妃を演じてみた(笑)」かのように遊び心だったとクロノに説明したが、どうにも私はリアリティを感じなかった。
勘違いされたとしても行方不明の者がいるという問題を放置したま笑い事のように済ませることがマールにできるのだろうか? 早々にヒロインとしてのキャラが崩壊してしまうだろう。プレイヤーが子供であれば深く考えず、笑い事で済ませる事もできようが、大人がプレイした場合はそうはいかない。マールの短絡的な態度について、後から疑問がジワジワ拡大していくる。
マールがなぜ王妃に成り済まさなければならなかったのか。ヒロインとしてのキャラを崩さないリアリティある裏設定がもし有るならばと、考え、考えまっくった凡そ1000時間の集大成が、この小説となる。
投稿直後は反応が無さすぎて恥ずかしくなってチラシの裏に格納していたのだが、改めて考える度、「マールの真実はこの物語一択しかないだろう。世の中のクロノファンはマールのことをちゃんと理解しないままヒロイン認定するおバカさん。」と思うようになっていた。
そんなバカ者クロノファン達には、たとえ内容がつまらなかろうが、読んで貰わなければ私の腹の虫が収まらないという事で表に出すことにした。
そのついでいうか、クロノトリガーな物語を現実風味に味付けしてみた。物語の要所に無線等の現代用語がでてきます。
ルッカが中世にてクロノと落ち合う頃には現実アレンジを効かせすぎてて原作沿い率10%くらいになります。
マールを保護して現代に戻る頃にはもう100%別のクロノトリガーになっているでしょう。
なぜこうもアレンジを効かせる必要があったのか、私にも詳しくは判りません。
考察を深める過程でADやBCのようなキリスト年号が、私達のリアル世界線とリンクしているような気がしてきて、実際ADキリスト年号に即したようなヨーロッパ基調の宮殿や魔王城。リアル世界でも対立関係にあるイスラムについて、そのイスラム悪魔崇拝のような儀式(呪い)を魔王がやってしまうこと。魔王城の広間奥にある悪魔の像について、魔族が悪魔崇拝をしていた歴史があるのだすれば、その根元にはイスラムの痕跡があるはず。
クロノノトリガーのガルディアをヨーロッパと中東の境目くらいとしたとき、砂漠化している地域が、エジプトや中東地域のように解釈できますが、その砂漠の底にイスラム文化が埋まっていて、、かつてキリスト派の人とイスラム派の魔族で争った果てに大地が砂漠化してしまったのではのでないか。
等と考察が可能で、そうなるとクロノトリガーとは、ラヴォスという存在が地面を動き回ることで地殻変動のされ方が我々の地球とは根本的に変わってしまい、アメリカ大陸や日本列島等が生まれなくなった世界線なのだと思えてくる。実際そうである方がリアリティが増して面白いだろうから、我々の世界線に即してクロノを考察したくなってくる
マノリア修道院でキリストのごとく祭られている魔王像とそれへの礼拝についても、キリスト文化の名残りのようで…
イスラム傾向だった魔界のイスラム的な礼拝文化と相まって魔族にとっては違和感なくキリスト風味なマノリア修道院の家具や内装(キリスト園の文化)を受け入れているのかなと。
この物語のアレンジの背景にも、こんな感じの考察を物語の随所に含ませようとして、原作沿いの流れが逸脱されまくっていく。
兵士1「こ、こんなところに王妃様!?
兵士2「見つけたぞー!王妃様が見つかったぞー!」
ゲートから飛び出してすぐの事、失踪した王妃を捜索する兵士達がマールを発見した。
山からの景色でガルディア城が見えていた。兵士達のいう王妃とは誰の事を指すのかマールには判らなかった。王妃、つまりは王の妻であるだろう自分の母はもうこの世には存在していない。10年も前に死んだのだ。
武装している兵士達。マールの知っている王国兵というのは祭事のイベント等で登場するパフォーマーの様なもので、剣を持ち武装している者らと祭事以外の場所で、しかもこんな山の中で相対しているのは不自然かつ不気味だった。
「王妃様、しばらくお待ちください。上役及び馬車が到着次第、王家までお連れします。」
マールがその場を離れようにも「危険ですので」と進路を妨害してくる。厳密には妨害ではなく保護であろうが、圧が凄くて、その場を離れにくい。
跪いている兵士に、再度、質問を繰り返す。
「貴方は一体何なの?」
「…と、申しますと?」
「貴方は何者なの?」
「…まさか頭をおうちに??」
跪いた兵士に顔を寄せたマール。下級の兵士は許可を得ずに王妃の顔を直視してはいけない決まりがあった。マールは兵士の頭を掴み、無理矢理顔を上げさせた。
「よく見て! 私は王妃ではないし、人違いよ。私は千年祭会場に戻らないといけないの。クロノが待ってるの。コスプレとかの遊びにはつきあってられないの。」
兵士は困った。コスプレや千年祭等の意味不明の言葉への疑問。仮に王妃でないとすれば無駄に上役を呼び出した責任も問われるかもれない。なんとしてもリーネ王妃であって欲しかった。
マールは兵士の相手をするのを止めて山を降りはじめた。
そこに上官が到着した。
マールは再び説明したが上官は万が一、王妃が他人の振りをして戯れている可能性を考慮して、聞く耳は持たなかった。王宮へ連れていかない場合、もし目の前にいるのが本当の王妃だった場合に起きうる責任問題を想定した。
王妃が他人の振りをして戯れているとしても、その過失を下級の者が責める訳にもいかない。
上官もただただマールに追従してくしかなかった。
山を降り直ぐに千年祭会場が見える筈だったが無かった。
ここはマールの知っている世界ではない。クロノもいない。
マールが取り乱していると、王家の馬車が到着した。
放心状態か考える事を辞めたのか、マールはこの世界で王妃として扱われる事に関して抵抗するのを諦めた…。
~王宮にて~
「リーネ様!」
「リーネ様!」
「リーネ様が戻られたぞ!」
リーネという言葉に聞き覚えがあったマール。自身に向けて400年前の王妃の名を呼ぶ人達。
どういう事かわからないマールはリーネじゃなくてマールだと答えた。
「頭を打たれてしまったのですねリーネ様!」
「いやそうじゃなく、私はマールです。」
○
「では貴方は全くの別人? 他人のそら似?」
困惑する従者達。失態が明るみに出るのを恐れた従者達。幸い王様はまだこの場に来ていなかった。
「リーネ様が行方不明になられて既に3日たちます。誘拐であれば犯人から何らかの要求があるでしょうがそれもなく…。恐らくリーネ様は既に…。お願いします。このままリーネ様を演じては頂けないでしょうか…」
リーネの失踪はそれが誘拐であれ何であれ、国の維新に関わる問題だった。ガルディアの警備体制が弱体化している証拠なのだと諸外国に知られれば、この機に乗じて戦争を仕掛けられかねない。敵が人間であれ魔界であれ、それだけは避けたかった穏健派の取り巻きは、マールにリーネを演じ続けるように指示した。もし演じるのを拒むのであれば死んで貰わなければならないとの脅迫を受ける。
「でもリーネさんの捜索が終了してしまったら…」
「とっくに殺されている!」
「何故そんな事が断言できるの?」
「リーネ様には特別な力がありました。人間に擬態した魔族を瞬時に見分ける能力が…。その為、リーネ様は魔族にとって不都合でいつ命が狙われてもおかしくなかったのです」
○しぶしぶ承諾したマール
マールはドレスに身を包み、王と謁見する。
泣いて喜ぶ王は婿であり、気が小さい人だった。
その傍らに白髭の老人、恐らくこの世界の大臣らしき人物。その大臣から、マールはこれまでの人生で経験した事のない違和感を感じとった。
~ヤクラ~
部下「ヤクラ様、調査の結果、噂どおりに本物でした。リーネは我々の擬態を瞬時に見破ったうえに、誰が誰に擬態しているかも当ててきます。また当初ヤクラ様が危惧されていたリーネの正体ですが、その背後に敵国の魔族の関与もなければ魔族がリーネに擬態している痕跡もなく…」
ヤクラ「つまりリーネは単なる人間…。まさか人間なんぞに魔族でも希な力が存在しているとは…。この事実を認めざる負えないのか…
~ヤクラとリーネの会話~
ヤクラ「私に仕える気はないか?リーネよ。」
リーネ「仕える? 」
ヤクラ「我々の属する魔界も一枚岩ではないのでな。スパイを探し出すのにお前の力が役に立ちそうなのだ。」
リーネ「王族である私が国を裏切ると思いますか?」
ヤクラ「身近な人間が死んでもいいというのか?
猿ぐつわで喋れなくなっている大臣
ヤクラ「これから大臣に擬態して王宮へ戻り王を殺す事も簡単なのだがなぁ…」
リーネ「大臣も私も王も民に仕える身。たとえ無慈悲に殺されようともそれが私達の定めであるというなら…」
ヤクラ「交渉の余地はなしか?」
リーネ「ええ」
ヤクラ「…どうやら時間の無駄だったようだ。この世に別れを告げる用意はできたか?」
部下「大変ですヤクラ様!」
ヤクラ「王宮で何かあったか?」
部下「実は…」
ヤクラ「王妃が帰ってきただと!?(どういう事だ? 本物の王妃はここにいるはず。もしやこの期に乗じて西側魔族が王族に成り済ましガルディアを手に入れようと…)」
王宮にてヤクラがマールを観察していると、クロノがやってくる。コウモリに2人の会話を盗聴させていると、2人の正体が未来人であり、タイムスリップしてきたとの情報を得る。その最中にマールが消失する
~クロノ~
現代人の服装(2024年の服装)にて目立っていたクロノ、城への入場証を持たずに門番へ話しかけた。リーネに似ている金髪の少女が兵士と一緒に馬車でこちらの方角にやってきたという話を街で聞いて探しにやってきた。。少女の名前をマールで門番に知らないだろうかと聞く。
門番に怪しがられて剣をつきつけられる。強制的に身体検査をされる。所持していた無線機やスマホを不審物扱いされ、「まさか魔族か!?」と警戒される。そこをリーネ演じるマールが保護したが、衛兵は警戒したままだった。
中庭にて衛兵が観ている中でマールが消失した。この件でクロノに魔族の容疑がかかる。魔法よって王妃を騙そうとし、魔法によって王妃を隠したのだと誤解されてしまう。クロノは逃亡をするものの城門は門番によって閉ざれていて出られない。
クロノが城内を隠れながら逃げていたとき、リーネの侍女に捕まる。
『リーネを演じなければ殺す』と脅されている光景を目撃していたリーネの世話役(侍女)。マールを探しにやって来たクロノが魔族扱いされ、城内を逃げ回っているのを不憫に思い、王族が緊急時に避難する為の隠された地下通路を教えてくれる。
◆
~カエル視点~
王妃発見の報も再び失踪の情報も知らなかったカエル
未だリーネの捜索中だったカエル。ガルディア城を見ると狼煙が昇っていた。。狼煙は緊急性を要するメッセージでありカエルは急ぎ王宮へと向かった。
道中、クロノとすれ違う。
王宮からの報告内容は王妃を山で発見し保護したものの、身元の不確かな男が王宮へやってきたというもの。王妃の命令にて男と王妃が中庭で二人きりになったその後、王妃の悲鳴が聞こえ、異変に気付いた衛兵が駆けつけるも王妃は光に包まれて姿を消した。男の正体が魔族を想定し、その魔族が魔術で王妃を隠した可能性を考慮すると共に、再び何らかの魔術を使用されるリスクを排除するべく、男に致命傷を与えようと試みるものの逃げられしまう。王宮は逃げた男の行方を追いかけている最中だった。
報告を受けたカエルは直ぐに王宮から飛び出した。
犯人の特徴は異国風の変わった服装した赤髪であり、目立つ様をしていた。カエルはクロノとすれ違っていた事を思い出し、捜索、、直ぐに発見した。しかし捕えて尋問にかけるより、尾行して確実にリーネを吐き出させるまで待った方が得策だと思い監視する。
~クロノ~
クロノは民家から服を盗み変装し、人混みに紛れた後、人目を避ける様に林の中へ入った。
ルッカから無線が、はいる。
「大丈夫クロノ?」
「私は大丈夫。ところでこの世界なんなの? 見た目は昔のガルディアみたいだけど見たことのない生物がいるし!」
クロノ達いる世界(時代)には魔物はいなかった。
「400年前といえば30年戦争の時代だったわよね。」
クロノは歴史にうとかった。
「神聖ローマ帝国のプロテスタントの反乱をきっかけに始まった宗教戦争の30年よ。ヨーロッパ中を巻き込む国際戦争へと発展した時代でたしかガルディアでも多くの犠牲者がいたとかなんとか…。て、それよりも王女様はどうしてる?」
「ゲートに呑み込まれた女の子のことよ。実はあの子、王族だったのよ! 今会場は彼女のSPやらが占拠しててパニックしてて、とにかく早く戻ってきなさい!」
「眩い光とともに消えたって? しかもその現場にいあわせた兵士達に、クロノが王妃様を隠し誘拐しようとしてると誤解されて攻撃されて逃げて来たって? 意味判んないわよクロノー!」
クロノ自身にも意味が判らなかった。
「…一体今何処なのクロノ! 」
「林の中…。教会がみえるの…? 多分のマノリア修道院の事ね…。その周囲の林の中にいるの?」
うなずくクロノ
「直ぐに私も向かうから、そこで隠れて待ってて!」
「そこで何をしているの?」と突然修道女に訪ねられる。
「そう…人を待っているの…」
「良かったらお祈りしながら待っていたらどうですか?」
ルッカとの待ち合わせの場所としてここにいなければならなかったクロノ。
教会のようなしっかりした施設に入ってしまえば、目立ってしまい兵士に見つかるかもしれない。
かといってこんな林の中で待ち合わせる方が不自然かもしれない。
クロノが悩んでいると修道女はクロノに催眠術をかけた。
【設定】
王宮にてクロノとマールはヤクラのコウモリに盗聴を受けていた。マールが消失し、クロノが逃亡する際にはコウモリが張り付き、その行方を追っていた。
リーネ不在の王宮だと、人に擬態する魔族が出入り自由になってしまう問題にて、リーネにそっくりなマールにリーネを演じて貰って魔族の侵入の抑止力としようとした。