アレンジ(元チラ裏)   作:ロン毛リオン

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ボッシュはお守りではなく、武器を売ってるとしたら?

 

 

 

【骨董品としての武器研究】の名目でボッシュは千年祭に出店していた。売り物ではなかったものの、ルッカはゲート先に危険性あることを覚悟し、ボッシュから無理矢理刀を買う(借りた状態)になる。

 

 

 

本文

 

ルッカは二人が消えた瞬間を冷静に思い出していた。まるで映画の様なワンシーンだった。

空間の裂け目がどこか異世界に通じているとしたら? もしそうなら更なるサイエンスの発見でもある。事故の際にペンダントが異常反応し、転送装置の出力が振り切れてショートした事を思い出し叫んだ。

 

『失敗は成功の元なのよ!サイエンスに失敗はつきものなのよ!』

誰に対する言い訳だろう。観ているのは記者一人だけ。千年祭は開演したばかりでまだブースに客は流れ込んでいない。

 

ルッカは一先ずブースを一時閉館の手続きをし、落ちていたペンダントを拾った。

 

さっそく再現実験をするルッカ。

機器がショートしかけた事もあり、念の為、転送装置の出力を限りなく0にするところから始めた。

ペンダントがゲートの先に吸い込まれない様に紐で結びつけて一回目の実験をした。

 

電力が少しでもあれば同様のゲートを再現できる事が判明する。つまり携帯可能な小型の転送装置でもゲートの再現は可能になる。仮に向こう側の世界に電力設備がなくてもゲートを開いて戻ってくる事も可能なのかもしれない。

 

ペンダントと小型の転送装置を合体した物(ゲートホルダー)を作った。小型の転送装置は大型機を作る為の模擬機(サンプル機)として、以前作っていたので、それを流用した

30分後、ドローン型のゲートホルダーが完成した。

カメラによる録画機能搭載し、温度計や酸素チェッカー、放射能測定器も備える。向こう側が安全な世界なのかを計測して自動で戻ってくるシステムを搭載している。

 

安全そうなので、入ってみることに。

ルッカはドキドキしていた。一部始終を記者に撮影されている。カメラ映りを気にして髪をかき上げたり、カメラ目線のままゲートに入った。

 

後ろ向きでゲートに入ったせいで、魔族が目の前にいるとは気付かなかった

青いエイリアンと目が合い、絶叫した。

その声のデカさに青いエイリアンも絶叫した。驚いたエイリアンは茂みに隠れた。

 

 

ルッカはすぐさま千年祭会場へ戻った。異世界で見た状況をマスコミに伝えるべきか悩んだ。クロノとマールがエイリアンに殺されているとしたら自身の責任問題になりかねない。今の状況でそれを公言する勇気はルッカにはなかった。

 

ゲートの先には危険な生物がいる。

ルッカは護身用のエアガン(エアガンとしては威力が強い)を所持してはいるが、実際の戦闘では使った経験が一度もなくて不安だった。

クロノとマールを連れて帰るとして彼らにも武器あった方が良いと思い。

 

武器になるものはないか千年祭会場を探した。

 

 

テレビで有名な骨董鑑定士ボッシュがなぜか刀鍛冶研究ブースを開設していた。

「おねがい!その刀、ちょっとだけ貸して!」

唐突に要求するルッカに対して

 

「な、なんじゃお前さん!?( これは完成したばかりでまだ試し斬りさえしてないのだそ!渡せるはずがない!)」

 

 

「いいから!この美貌に免じてちょっとだけ貸して頂戴!」

 

「だめじゃ!」

 

「もし貸してくれたら、おっぱいを触らせてあげるから!」

 

「いらん!」

 

「ちっ! 」

ルッカはキレ気味に札束を出した。

するとボッシュの顔色が変わり、指を一本たてる。

もうひと札束が必要らしい。

 

ボッシュはルッカが有名人であることを知っていたので財布の事情について期待している。

非常事態につき、やむなく偽札を利用することにしたルッカ。

 

「ところでお主、この刀を何を使うつもりじゃ? まさかマグロの解体ショーなんぞには…」

 

言いながらボッシュはルッカの手に触れてテレパシーの力で心を読み取った。

状況を理解したボッシュは

 

「…まあいい。 その刀でマグロの解体をするも良いじゃ。自由にするがいい」

 

ボッシュは微笑みながら刀を差し出した。

 

 

リュックにはゲートホルダーが万が一壊れに修理に必要な工具類が一式入っている。ドリルや半だごて、工業オイルスプレー等、多様なものが入って10kgを背負う。

 

足りないものというより、あったほうが便利かもしれない双眼鏡を会場にいたルッカファンの一人から手に入れた。

 

クロノがゲートに入って1時間が経過していた。この間、マスコミや野次馬らは会場をうろつく挙動が不審なルッカの行動が気になっていた。しかし現代に生き残っていたコウモリ魔族は違った。ルッカが準備をしている間に共にゲートの中に入る準備をしていた。コウモリはルッカがゲートに入る隙をついて自身もゲートに入った。このコウモリ魔族は絶滅していく歴史を変える決断をするのだった

 

 

ルッカは刀を構え、さっきのエイリアン(魔族)に警戒しながらゲートに入る。魔族はルッカの様子を伺いながながら距離をとりながらついてくる。

 

城の景色が見える。

「まさかここは千年祭会場の裏の山なの? だとしたらクロノ達は…」

 

城下に降りいき、千年祭会場がない事に気付く。また道路と車がない。このガルディアは煉瓦調子の道で車の代わりに馬や馬車が走っている。

「まさかパラレルワールドにでも来ちゃったのかしら…あはは」

フィクションめいた展開に薄ら笑みがこみあげる。

双眼鏡を覗くと、人々の姿は中世紀頃の服装をしている。

 

ルッカの格好は現代的なスーツ姿だった。中世の時代に合わず、このまま山を降りれば人々から不審者扱いされかねない。と悲観したりすれば、冷静に考えれば貴族のドレスや紳士服の方がよっぽと奇抜で庶民達から浮いてる。祭りの会場に戻ればそれらしい服は見つかるだろうが、いつまでゲートが存在してくれるのか判らなかったルッカは急いでいた。 このまま街に向かっていく

 

もし 中世紀頃のガルディアであるなら、ヨーロッパ各地で起きた黒死病(ペスト)の流行の影響を受けているかもしれない。ルッカの知るガルディアの歴史でも国内はペストの影響により経済危機にみわわれ、飢餓で餓死者を多くだしていた。もしそうなら治安も悪い事が推測される。

 

だが街並みをみる限り、餓死者が蔓延しているようには見えない。ペストが流行した形跡がある様にも見えないが、下水道のシステムが整備されないので空気は街中に進む程、微妙な匂いが立ち込める。

 

中世では人口の三割がペストで死んだとされるので、もしそうなら沢山の墓があるばすである。

 

ルッカの考察は【あくまでここが過去のガルディアであるならば】である。エイリアン(魔族)がいる世界であるから別世界であり、歴史は地続きではないと思っている。

 

ルッカは街から離れて一目のつかない林沿いにいる。リュックから無線を取り出して、クロノが持っているだろう無線と繋がる事を期待して言葉を投げ掛ける。

 

無事に繋がる無線。話を聞くとクロノは街中を逃亡中だった。更に詳しい話を聞くと、ルッカはマールがこの世界の王妃の子孫である事を考察した。マールが覚えていないだけでマールの出自がこの世界にある。物心つかない頃に、自分たちの世界線に来たのだと推察した。

 

マールを助けるには行方不明になっている王妃を探し出さないといけない。ルッカは王妃がどこにいるかを考えた。

 

もし自分が王妃だとしたら、王家のしがらみが苦しくて逃げ出して、どこかに保護を求めるかもしれない。修道院は世捨て人が集まる場所であり、身分を隠して王妃が逃げ込むという事もあるかもしれない。その王妃を王家に連れ戻せば、マールは無事に生まれる事ができる

 

念の為ルッカもクロノと同じように、こっそりと民家の庭に忍び込み、服を調達する。

 

とある家の庭でセンスのいい服を発見したルッカ。防具になりそうなヘルメットと服(原作のルッカの衣装的なものを)を発見し、拝借した。そこはルッカの先祖の庭であったが、ルッカがその事に気付くことはなかった。

 

 

 

 







もしもペンダントがゲートに吸い込まれていた場合のルッカは…
『失敗は成功の元なのよ!サイエンスに失敗はつきものなの
よ!』

 

いわゆる開き直りである。幸いクロノと被験者(マール)の死体は見つかってない。殺人罪は適応されない。

 

「怯えなくていいのだ!」

 

そう自分に言い聞かせて平静を保つ。

 

電磁波観測装置をチェックするルッカ。

特殊な電磁波、波動が機器を狂わせたり、事故に繋がる恐れがあるとき、類似した波動を発生させて共鳴させ悪影響を打ち消す為の装置を設置しているのだが、マールのペンダントが異常反応した際も波動は記録されていて、その波動と同じ波係を出せる様に機械にプログラムすればゲートの再現実験をできる可能性があった。事故の原因となったペンダントが今この場にない以上、他に方法がないと判断したルッカ。

 

検証は転送装置の電力出力を限りなく0にするところから始まった。装置がショートとしかけた事もあって、慎重に検証を開始した。

 

一回目の検証で、電力出力が少しでもあれば同様のゲートを再現できる事が判明する。つまり携帯可能な小型の転送装置でもゲートの再現は可能であり、仮に向こう側の世界に電力設備がなかったとしてもバッテリーさえあれば戻ってくる事が可能であった。転送装置の小型の模擬機(サンプル)を作っておいたのが役立ち、30分程で即席のゲートホルダーが完成した。
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