アレンジ(元チラ裏)   作:ロン毛リオン

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現代のコウモリが中性時代に関与せず、現代ガルディアが魔族国にならなかった場合の展開B

◎◎◎があるところまで前回と同じ

 

 

(無事に戻ってこれて良かったわ。流石天才の私)

 

「こほっん。マール王女様、私の装置が至らないばかりに、この用な面倒に付き合わせてしまって…」

 

謝罪の言葉を述べようとしたとき

 

『…まって! これ以上は言わないで』

手を前に出しで謝罪を静止させる。

 

『色々あったけれど、今日のこと、私にとって特別な思い出(刺激的で楽しいもの)になったから、お礼を言いたいくらいです。』

 

(特別な思い出…。何やら意味深ね…。まさか装置のトラブルについてを大事にされて、その礼を返すということでは無いわよね?…)

 

手を差しだすマール。ルッカにファンとしての握手を求めている様子。

 

恐る恐る手を伸ばすとマールはその手を握り、とても喜び跳ねた。

それをみて安心したルッカは今日の出来事、ゲート先の世界をできるだけ誰にも言わないようにお願いした。

異世界存在、言ったとしても人々は信じてくれないだろうし、仮に信じて貰っても、またゲートを開く再現実験をして、次こそ元の世界には帰れなくなるような事故が起これば取り返しがつかない。

 

◎◎◎

 

 

ルッカはゲートの向こう側を異世界だと考察した。マールはきっとこのゲートの世界からやってきたのかもしれない。この地球の住人ではないからこそ、あちらの世界のリーネの身に危険が及んで子孫であるマールは消えてしまった。何か事情があって出自のことをガルディア王家は隠してるのかもしれない。

 

 

『じゃあ、遅くなったけれど、これから開演ね。とこほでマールはバイトの続きをまだする気はある? もうあんな事故は二度と起きないと思うけど。』

 

プチ家出をしていた最中のマール。異世界を冒険したことで冒険欲ある程度満たされたので帰っても良い気がしたが…

 

「折角だからバイトの続き、します! 」

 

ぐるぐるぐるぐる

 

クロノのお腹が鳴っていた。

 

『流石にお腹が空いたわね…。あっちの世界では何も食べなかったし』

 

開演の前に食事をすることにした三人。ブースから出ようとしたとき、

 

空から騒音が聞こえてくる。

 

上空をヘリが旋回していて、ルッカのブースへと降りてくる。

ヘリから降りてきたのは大臣と軍人が二人。

異様な空気に包まれる。

原作に沿うならここでクロノに誘拐犯の容疑がかかりそうだが、千年祭委員に所属するクロノと同じくルッカも身元の明らかなる人間。またルッカの場合、世界の偉人のような存在であり、そのような者達に犯罪容疑はかけようがない。

けれど、

いや、むしろ、だからこそ、不穏な空気が漂っていた。

原作とは真逆の展開。むしろ歓迎されてしまう。

 

マールが希少な人材であるルッカ及びお付きも者(クロノ)と、友人関係になれそうな事は、王族公務の関係者の一人である大臣にとっても喜ばしい事であった。

希少な発明をするルッカは国の宝として解釈するガルディア王家、及び議会はこの出会いをチャンスと捉え、晩餐会へと招待した。

参加の準備ができたら、このまま王宮までこのヘリで移動することに。

お腹が空いていたクロノ達は断る理由はなく、ヘリに乗り込んだ。

 

 

王宮の庭に着陸し、会場となる広間へと向かう頃、ルッカはブースでの違和感を思い出していた。

ゲート先の世界に向かうとき、側に記者がいたはずだが、異世界から帰って来たときには何処にもいなかった。

 

てっきり、ゲートの情報が記者を通じてニュースで発表されていて帰る頃には野次馬がブース前には多くいて、取材陣や自身のファンが集まっていて、その混乱を沈めるべく警察が介入したり、あるいはゲートが異世界通じるかもしれない件が国を大きく揺るがす問題となって軍が出動したりする。そんな予想をたて、かなり化粧に念入り直してからゲートに飛び込んだのだが、誰一人ブース前にいなかった。自身のファン達であるならば行儀良くブースの外で並んでいてもおかしくないが…

 

記者がブース前にいなかった不自然さに困惑しているルッカ。これにはルッカの天才的な頭脳を持ってもその答えは判らないだろう。

時系列をその瞬間に戻して説明すると、まず記者はゲート発生の映像を動画のニュースサイトに投稿しようとパソコンを操作していたが、突如、招待不明の黒服の男が目の前に現れ、記者はパソコンを閉じた。

ゲートの存在とマール王女が呑み込まれたこと。 妄りに世の中と王家に混乱をもたらすとし、秘密にすることを記者と契約(買収)しゲートの映像データを回収した。

 

 

ルッカの感知しないところにて王家の思惑が動いていて、ゲートの情報が世界に漏れなかったのだが、ゲートの存在は黒服(マールの護衛担当)から王家の相談役へと報告され、そこから王家公務の担当大臣へと報告され、一部の関係者がゲートの存在を知ることになった。

 

その事を大臣から説明を受けたクロノ達。

大臣は興味本位でゲートの先に何があったのかを聞いた。

ここまでバレているなら隠す必要もない判断したルッカは魔物の存在する異世界ガルディア(凡そ400年前の世界)を大臣に語って聞かせた。

現地を撮影した証拠映像などは無かったものの、大臣は真剣に三人の話を聞いた。

 

全てを信じた訳ではなかった大臣だが概ね信じていた。

大臣はガルディアで表に出されれこなかった禁書の一部を所持していて、そこには魔族が亡ぼされた歴史について書かれている。

17世紀から18世紀末にかけて、人に擬態できない魔族の殆んどが亡ぼされたこと。王家も議会も率先して魔族との戦争を有利に進める為の武器を開発していたし、国外の事情も似たようなものだった。実用的な銃が開発される度、魔族の領域は狭くなり、魔族への弾圧は強くなり、最終的に浄化政策という名の元で殆んどの魔族が絶滅した。またその歴史的背景すらも絶滅した。魔族が同じ世界にいると知るのなら、妄りに人の不安を増幅させ出生率に影響し国力が低下し、国の発展を阻害するとし、関連する公的記録文書及び民間の記録も全て破棄をした。

それはガルディア国内だけでなく、世界全体の潮流として起きていて、魔族は物理的にも人間の記憶からも絶滅してしまった。

 

この話をするべきかどうか大臣は少し躊躇した。

まだ10代の三人には少し刺激が強いと思ったからだが、老いぼれが語れる機会はこの先あるとは限らず、だから全てを話した。

 

その話を三人と一人が真剣に聞いていた。

 

マールを護衛していた黒服も話の場にいるのだが、その正体が魔族であることをこの場にいる者の誰もが知らない。

擬態の魔法を操れる彼女は人間の男に成り済ましていて、魔族が絶滅した世界でひっそりと人間らしく生きていた。

誰にも真実を打ち明けれられない。打ち明けてはいけないように先祖代々から教えられていたから、何も云わず、ただ黙って大臣の話を聞いていたが、一つだけ、大臣が歴史の解釈を間違えていることに気付き、その間違いについて指摘したくなった。

 

絶滅しなかった擬態可能な魔族の内の一種族について、政治家や役人に成り済まして世界の在り方を支配していること。

魔族が絶滅するように仕組んだのもその魔族であり、人間という食糧をその魔族が独占するべく、また効率的に量産可能な世界を造ると為にと、自分達以外の魔族達を絶滅に追いやるように政治を動かした。

彼女は知らないものの生き残った魔族達の間で一つ噂話が広がっている。世界のどこかに人間をシュレッダーにかける工場があって、そこで魔族の専用の人間ハンバーグが製造されていること。人をシュレッダーにかけた際に絞り出される魂に魔力的なエネルギーがあり、人を支配している魔族らはそのエネルギーを利用して生活を豊かにしているという噂話。

そんな噂話の出所の証拠すら目撃したことなかった彼女は単なるフィクション、魔族同士で作った創作だと思っていた。

表にありのまま姿で出てこれない抑圧から生まれた小説であり、まさか本当に人間が餌にされているとは思わなかった。

肉が食べたければ畜産動物がいる訳だし、当時、人間を独占する為にと世界を手に入れた魔族だって、今の畜産時代になってまで、まさか人肉を食べている筈がないだろう。

 

それは彼女の先祖の適者生存が関係している。人を食べることが困難となった時代に食べなくても体質的に問題のない者が生き残りやすく次世代に遺伝しやすかっただけ。

彼女の祖父あたりからは肉を食べない菜食でも全く問題のない体質になっていて、だから西側発祥の魔族が今でも好んで人肉を食べていることに想像が及ばなかった。

 

50年前、ガルディアの外で極秘に生まれたAIシステム、マザーブレインは魔法学的に産み出された。普通のAIコンピューターとは異なる挙動をするマザーは人間をシュレッダーにかけてそこからエネルギーを抽出するシステムを考案した。その提案にのった人世界を支配している魔族は高度な誘拐システムを作り上げてマザーに供給している。

 

人口が80億人に迫る現代では一年間に一億人が消失したとしても、その数にさして影響を与えない。

行方不明になっても捜索願いな届けられないような身寄りのない者や戸籍が与えられないような途上国の人種から選べば人の失踪はさして社会の問題にならない。

 

元々、想定外に人口が増えすぎたのもの問題視されていた。環境問題や限りある資源の問題で人口削減策が支持されていた。

とはいえ、人口と環境は本来無関係である。先進国のような暮らしをすると環境が破壊されるが、エネルギーを殆んど利用しない国では環境に与える規模は相応に少なくなる。

無知な人間は人口減少を支持するものだが、それは魔族にとっても同じこと。

 

クロノ達は誘拐の条件を満たしていないので、誘拐されて処分される可能性は限りなく0に近い。だが0じゃない。

何かの拍子に真実に辿りつたりするなら、口封じに処分されることはあるだろう。

 

例えば魔族が絶滅する歴史を変えようとしたりするなら、命を狙われるだろう。

未来のコンピューターにアクセスして真実を知ったクロノ達が過去を変えようするかもしれない。

 

コウモリがクロノ達と一緒にゲートに入り込むという事があって、そのコウモリはクロノ達の行動を監視するスパイだったり、

仲間の振りをするロボにスパイの役割が与えられているなら、やはりクロノ達が過去を変えようとしたとたん、処分されるのかもしれない。

 

あるケースでは現代にラヴォスが噴出したことによって魔族も人間も絶滅しまっていた。人を支配する魔族がいなくなった現代でなら、魔族が絶滅しない歴史(人間が繁殖しにくい歴史)を作ろうとしても、邪魔をする魔族はいないのでクロノ達が処分されることはない。

 

現代からラヴォスが災害があるからこそ、魔族の絶滅の運命を変えられるシナリオが作れる。

 

 

 

 

 

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