現代で起こったラウォスの攻撃がその場所の地面を15m破壊していた為である。
クロノ達はゲートの出口が15m空中になっていた。
落ちている最中、死ぬかもしれないと思った3人。
マールはクロノ、ルッカはクロノにしがみつが、このままだとクロノ一人だけが脳天から地面に叩きつけられてしまう
その場合クロノ一人だけが助からないだろう
深さ15mのラウォスの攻撃(クレーター)だったとはいえ、大量の海水等も蒸発させる。
大量の雨と洪水が発生。洗い流れた大地のクレーターはなだらかになっていてクロノが落ちた場所はたまたま山添いの谷であった為に沼化していた。
その為、そこに落ちた三人は無傷であった。
原作のように都合よく剣を振るって「かまいたち」を扱えたりしない。漫画のキャラみたいに剣で衝撃波を地面にぶつけて落下の勢いを殺すようなウルトラCなんてできっこない現実的なキャラである3人は、現実的に沼に落ち、現実的に泥だらけになる
谷であるせいで比較的深い沼。
そこから何とか出た三人は周囲の景色を見て驚愕した。
薄暗くて静かで何もない土と沼ばかりの世界。 建造物の瓦礫すらも見つからない為にそこが未来の世界であることに到底思いもしなかった。
唯一そこが同じ世界であることのヒントになりそうなものが、山であり、トレース山の方角とガルディア北部の山々の輪郭がやや似ていることくらい。木々はなく、緑はなく、虫や鳥等の生き物の声もない。世界は静寂以外に何もなかった。
そこが同じ世界なのだと最初に気付いたのはルッカだったが、そのことを言葉にすることは怖くて出来なかった。
ゲートに入る前に目撃した世界で起きたいくつもの大きな爆発と爆風について合わせて考えると、この世界は核戦争に成れの果てなのだと推察するしかなく。
沼からでたクロノは走りだし、少し小高い場所を登ると、北の方角を指差した。
微かに見える建造物。距離としては5km程で元はガルディア城のあった山岳方面である。そこにドーム状の建物がある。
それに見覚えある三人だった。
ガルディアが魔族に支配される前の平和な世界線において存在していた施設。政府の何かの施設だが、それに似ていた。
そこに向かった三人はそこがアリスドームである事を知るのだが、生き残り誰もおらず、あるのは白骨化した遺体ばかりだった。
どこから 電力を確保しているのか不明だが、施設の電気は機能している。施設の外も中もカビや湿気、錆びついているもののセキュリティシステムは作動していて、認証システムで空かずの扉がいくつもある。地下ではAIによる自立式の大型ドローンが侵入者排除を目的にクロノ達に攻撃を仕掛けたが、システムが劣化しているせいか逃げられる隙がある。
悩んだ末
衣服をボウガンの矢先に取り付け、発射。プロペラの軸に衣服を巻き込ませて飛行のバランスを崩して壁に激突。自壊した。
レーザービーム等でドローンは攻撃していたが、もしもシステムが劣化していなければ火傷どころでない致命傷を受けたかもしれない。
施設の奥には植物の種と白骨化された遺体がいくつもあった。植物の種があっても恐らく育たない環境であること。室内栽培のシステムが施設の更に奥にあり、運用された痕跡があるものの、水耕栽培による水資源の問題だろうか。システムの永続的な維持は無理だった様子
食べ物も飲むものない。ゲートは高い位置にあり、元の時代に帰ることはできない。仮に戻れたとして核戦争が起きている真っ只中に帰るのでは危険が伴い過ぎる。
クロノ達は遺体の一つが所持していたメモからパスコードを見つけ、セキュリティ奥の端末を起動し、世界の惨状の原因がラウォスにあることを知ることになる。その端末からゲートがプロメテドームにある事を知り、そこに向かうべくルートを二つに選択をする。
一つはラウォスの破壊を免れたかもしれない地下鉄、及びその下水道等を通りりぬけていく道。地盤が崩れている可能性は高いものの、生き残った人々が掘り返していて地下に住み着いている可能性があるかもしれない。
もう一つの選択は都市の残骸でできた湿地(沼地)を抜けていくこと。視界は良好であるが、そのような場所では人はいないだろうし、食糧を確保しないままプロメテドームへ向かうには、道中、死ぬ可能性がある。
生き残っている人に期待して、ます地下鉄へ向かうクロノ達。
地下鉄の多くは泥により埋まっているものの掘り進めた形成があり、進んだ先に期待が持てた。
~降りてはいけない下水道~
ラウォス災害により、排水設備等が泥で詰まっているかと思いきや出入口は厳重にロックされていて被害を免れた下水道がいくつかあった。その機能している下水道はロボット生産工場からの排水でAIが管理している。人間の手を離れたAIによる身勝手な判断であり、ロボットがAIの為に利用されているのだが、そのロボットが人間を敵対して攻撃してくることの問題。
だがこの地下鉄はロボットの問題よりも深刻な問題があった。
前を歩いているクロノの頭が突然水のボールに包まれた。息ができずに苦しむ。
一体何が起きたのがわからない三人。
『あいつだよ!アイツがなんかやってる!』
水中に何かがいるのが見えたマール。見えるというよりオーラから位置を感じ取っている。
そこから攻撃を受けている。
お経のような独特な音が聞こえるとともにマールとルッカも溺れ始めた。
ルッカはピストル、マールはボウガンを苦し紛れに発射させた。
音に怯んだそれは呪文を中断し、三人は溺れた状態から解放された。
ここにいてはヤバい!そう思った三人はもときた道を走った。
しかし倒れこむクロノ。足に痛みが走り、痺れて動けない。まるでスタンガンを受けたようなショック
立ち上がろうとするが今度はそれよりも大きなショックがくる。
雷に人が撃たれたら低くない確率で死ぬ。クロノ自身も雷で死んだと思い視界が暗転しそうになるが、意識はしっかりと残っている。
強力なスタンガンを浴びて気絶寸前になるようなダメージを受けているクロノ。しばらく動けない。
不気味な声が遠くから聞こえる。
その声の正体はラヴォス災害の影響で特殊に進化した生物(ドンドラゴ)によるもので、それはたまたま声帯が発達し、魔法の呪文を唱える。
特定の音律で発されらるドンドラゴの音声は、偶然なのか必然なのか魔法の呪文音声に適合していて魔法を発動させる。
呪文がドンドラゴの持つ魔力を消費して電気や水を生み出して攻撃してくるのたが、まだクロノ達は魔法についても何も知らない。中世で魔族容疑をかけられた際に、噂レベルには知っている程度であり、クロノの場合、ミアンヌに催眠術をかけられて自由を奪われたのが、それが該当するかもしれないが、催眠術なだけに魔法を受けた事の自覚があまりなかった。
初めて受ける魔法の攻撃について三人も困惑していた。それが魔法であることを理解する間もなく対応を迫られている。
ドンドラゴは水中の中に潜みながら近付いて、呪文を唱えるときは顔を出す。電気を受けて動けなくなってるクロノにトドメを刺すべくドンドラゴは呪文を唱えはじめた。
ピストル弾はあと5発。現代で監禁されている頃にこっそり作っておいた簡易な武器だが、これを利用し、ルッカはもう一度隙が作れればと、音声の方角に向けて撃った。
ルッカはドンドラゴや魔法を理解していた訳ではない。ただ何となく、音による被害に対して音で対応するしかないと判断しているだけだった。
弾丸な命中したかどうかわならないが、呪文を奏でる声は止まった。
その隙にクロノを抱える二人。
クロノを2m動かしたところで、再び呪文を奏でる声が聞こえてくる。
もう一発ピストルを打ち込む。
ルッカの目算ではクロノが倒れたあと、次に攻撃を受けるまでの時間は10秒だった。
ピストル一発で最低10秒の時間稼げるかもしれないと判断したルッカは計3回発泡する。
その内の一つが偶然、ドンドラゴの額をかすめ、驚異を感じたドンドラゴは様子をみるべく水中に潜った。
三人は来た道を戻り、下水道を脱出したが、もう二度と下水道には来ないと誓った。
不幸中の幸いなのは、水の攻撃を受けたことで喉が潤ったこと。
プロメテドームまでは凡そ30kmある。溺れかけて得た水分補給がどれだけ効果あるのか分からないが…
~呪文魔法の豆知識~
巨大な魔力を持った初期の人達が地球全体に仕掛けた魔法効果のこと。
特定の音域とパターンを言葉や楽器等で唱えることで魔力のある者ならば誰もが魔法を発動できる仕組みである。
古代より以前の大賢者達複数によって作られたシステムであり、魔力があっても魔法が発動できない障害者の為に作られた。
ドンドラゴは魔法の概念を特別知っていた訳ではい。ただ偶然に発見し、利用していた。
水の魔法で敵の呼吸を奪うが敵の視界からはずれるとほの効果はなくなる。相手を視認していてこそ使える魔法である。
ドンドラゴは暗いところでは、魔法による雷を明かりの代わりに使ったりする。
~現代のラウォス災害の最中のボッシュについて~
ボッシュはラヴォスの巨大な魔力を感知すると魔具を取り出してシェルターを展開。
近くにいた人々をそこに避難させた。 空間から切り離された特殊なシェルターでもあり、ラヴォスの攻撃を一切受け付けない。
地面は蒸発して消え去り、15m地盤が下がる。
攻撃が収まったのは30分後であるが、粉塵がひどくて、外に出られるのは二週間はかかる。その間、外は雨や洪水等にさらされる。
ボッシュは生き残りの人間と共に現代でのサバイバル生活を全うすることになるが、その記録はプロメテドームの端末に記録されている。プロメテドームにはゲート前を守るセュリティのロボが複数いたが、ボッシュはそのロボを電気の魔法により回路を焼き行動不能にした。
300年後、ルッカはそのロボを修理することになるのたが、事前にルッカはドローンから利用できそうな素材や部品等を回収していたので、それを利用してロボを修理した。