RockmanX:Bounty Hunter   作:赤バンブル

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VAVAの元ネタのボバ・フェットを見てなんか思いついたので書いてみた。


Episode:0

『友人はいらない。協力者がいればいい。』

 

これが人生の中で見つけた俺の考え方だ。

 

俺の家族は幼い時マンダロリアの内紛でデス・ウォッチに殺された。

 

天涯孤独の身になった俺は、ジャスター・メリール率いる一派に保護され、彼らと共に生きることになった。

 

ジャスターは、俺のことを実の子のように大事に扱ってくれた。自分の持つ技術を教え、戦士として育ててくれた。

 

だが、そんな彼もデス・ウォッチとの紛争で死んでしまった。モントロスの奴が見殺しにしやがったんだ。

 

本当ならあの場でぶっ殺してやりたがったが仲間の制止もあり、奴を追放するだけにとどめることにした。

 

その後、俺は彼の跡を継いで戦い続けた。

 

仲間は全員、俺の付いてきてくれたがガリドラーンでのジェダイたちとの戦いで全滅してしまった。

 

ヴィズラに嵌められた。

 

俺自身も捕らえられて数年奴隷として暮らす羽目になったが隙をついて買ったクソ野郎をぶち殺して逃げ出し、俺たちを売った総督を問い詰めた上でヴィズラの野郎を討ち取った。

 

復讐を終えた俺は、帰る宛てもなく賞金稼ぎとして活動して行くことになる。

 

親しくしてくる協力者がいようと仲間になろうとはしなかった。

 

そうすれば何も失わない。

 

そう思っていた。

 

ティラナスから受けた依頼の途中で協力者だったロズがモントロスの手にかかった。やはり、あの時殺しておきべきだった。

 

彼女の最後の言葉に何を感じたのか奴との因縁を終わらせて依頼達成の後、カミーノアンに遺伝子提供をする条件として俺自身の純粋なクローンを要求した。

 

ジャスターがかつて技術を伝えたように俺もこの宇宙に自分が生きた足跡を残したいと感じたからかもしれない。

 

クローンの戦闘訓練をしている傍ら、俺は自分と全く同じクローンであるボバを息子として迎え入れて自分の技術を叩き込んだ。時には仕事の手伝いもさせた。

 

ボバは物覚えもいいし、センスもいいからきっと俺以上の賞金稼ぎになれるだろう。

 

だが、今までの付けが回ってきたかもしれない。

 

ナブーの議員を暗殺するのをしくじったのがまずかった。

 

口封じのために捕まったザムを始末したが勘の鋭いジェダイの一人がカミーノに来たことで俺たちは、ティラナス、いや、ドゥーク伯爵のいる分離主義勢力へと加担することにした。

 

今後は、ボバをより現場で指導することになりそうだ。

 

そう思った矢先、潜伏先だったジオノーシスでジェダイの一味が殴り込んできたことで戦闘。俺はボバに安全なところで隠れるよう指示した後、参戦して伯爵を切ろうとしたジェダイを一人を射撃で始末した。

 

ところが猛獣の体当たりでジェットパックがいかれやがった。

 

一人突っ込んでくるスキンヘッドの強面ジェダイの攻撃をかわそうとしたら作動せず、俺は奴に右腕を切り落とされた。

 

痛みを感じると同時に無意識にボバが隠れている岩陰に視線を向ける。俺の姿を見て不安そうに見ているが無事のようだ。

 

同時に奴のライトセイバーが俺の首に触れ、意識が無くなるのを感じながら俺は思った。

 

おそらく、あの子はこの先の時代も生き延びれるだろう。心配する必要はない。

 

なあ、ジャスター。

 

俺は・・・アンタの教えを・・・自分自身の生きた足跡をこの宇宙に残せたのだろうか?

 

意識はここで途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・?

 

顔に冷たいものが当たっているのに気づき、俺は目を開いた。

 

目の前にはカミーノと同じ黒い雨雲が広がり、雨に打たれているのがわかる。

 

ここはジオノーシスじゃないのか?

 

恐る恐る手を動かしてみる。

 

幸い頭と胴体は、繋がっているようだ。

 

「俺は・・・生きてるのか?」

 

ゆっくりと体を起こして状況を把握する。

 

周りにはゴミの山がいくつも築かれていて、よく見ると見たことないドロイドの残骸が積まれていた。

 

「見たことねえタイプのドロイドだ。」

 

形状はバトルドロイドよりもプロトコル・ドロイドに近いがやけに人間に近い造形になっている。なぜ、こんなスクラップ廃棄場のような場所に放置されていたのか疑問に思いながら装備を確認しようとすると自分の体の変化に気づいた。

 

「なんだこりゃ!?俺の体じゃない!」

 

身ぐるみ剥がされたとかのレベルじゃない。

 

全身が周囲のドロイド?と同じ金属で構成された機械になっていた。

 

恐る恐る水たまりに顔をやると顔半分の皮が剥がれて機械が露出した素顔が写る。

 

「糞、俺をドロイドに改造しやがったな!!」

 

伯爵の奴、俺がジェダイの野郎に殺されたのいいことに人体実験に使いやがったらしい。

 

ここに捨てられているということは恐らく失敗とみなしたのだろう。

 

しかし、捨てるなら攻めてアーマーを着せて捨ててほしかったぜ。

 

「ウゥ・・・頭痛がしてきた。」

 

半壊しているせいなのか俺は、頭を押さえながらひとまず歩いて廃棄場から離れた。

 

調べた限り、この体には武器らしいものはないし、廃棄場にはブラスターの一丁も落ちていない。ここで襲われたらひとたまりもない。

 

「伯爵・・・・この借りはいずれ返してやるぜ・・・」

 

意外に街は近い。

 

辿り着いたら態勢を立て直すために準備が必要だ。

 

このポンコツドロイドの体じゃ以前のように動けなさそうだからな。

 

ボバの安否も気がかりだ。

 

「クッ、ここまでか。」

 

どうやらこの体のエネルギーが切れかけているらしい。

 

俺は、何かの研究所と思しき屋敷の門のそばで倒れこみ、動けなくなった。

 

「今度は本当に向こうに行きそうだ・・・・」

 

これならあのジェダイに殺されて終わりの方がよかったのかもしれない。

 

このまま死んだらあの世でロズにどやされるだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どのくらい気を失っていたのか、眩しい光に充てられて俺は目を覚ました。

 

「うぅ・・・」

 

「目が覚めたかね?」

 

ライトの光で阻まれていた視界は、徐々に回復していき、老人が心配そうに俺を見ていることに気づいた。

 

「・・・ここは?」

 

「儂の家の研究室じゃ。君は屋敷の前で倒れておったんじゃよ。」

 

「そうか、アンタが俺を助けてくれたのか。」

 

どうやらこの爺さんはドロイド技師らしい。

 

体を起こしてみると彼が直してくれたのか破損していた体は、直っていた。顔の皮も付け直されたのか機械の露出部分が見えなくなっている。

 

「しかし、よくあんなボロボロの姿で倒れておったのう。シグマが見つけてくれんかったら危うく機能停止するところじゃったわい。一体何があったんじゃ?」

 

「あぁ、色々と訳ありでな。ところで爺さん、悪いんだがここはどこの星系だ?」

 

「はっ?星系?」

 

「ドロイド技師なのに知らないのか?」

 

「ドロイド?何を言っとるんじゃ?」

 

爺さんは、目を丸くして俺を見る。聞き方が悪かったのかもしれない。

 

「聞き方が悪かった。じゃあ、この星は共和国側か?それとも分離主義勢力か?」

 

「・・・・お主、頭は確かか?」

 

「なんだ、俺がキチ〇イだって言いたいのか!?こんなドロイドに改造されちまったけど、俺は元々人間だぞ!」

 

「人間!?ますます状況が掴めんぞ。お主、レプリロイドじゃろ?」

 

「レプリ・・・・なんだ?ドロイドはドロイドだろ。」

 

爺さんと会話がかみ合わず俺は困惑する。

 

このままだと埒が明かないと判断したのか彼は、近くに椅子に座るように促して部屋を出る。

 

しばらく待っているとメモ書きを持って席に座り、俺の知っている情報をすべて話してくれと頼んできた。

 

普通は情報料を請求するところだが体を治してもらった礼と丸腰だったこともあり、仕方なく自分の正体をオブラートに包みながら始まっているであろう銀河共和国と独立星系連合との銀河規模の戦争について話した。

 

共和国側の人間だったら厄介だからな。

 

爺さんは、最初こそ真面目にメモを取っていたが途中であまりにも壮大だと思ったのか放心状態になる。

 

「それで俺は、その敵に首を跳ねられて死んだと思った。」

 

「ほ、ほう・・・・・」

 

「さあ、次は爺さんの番だぜ。言っとくが俺は正直に話したんだ。ちゃんと情報を教えてくれよ。」

 

俺は、彼を茶化しながらも情報を手に入れようと動く。

 

この爺さん、Dr.ケインは科学者でこの星で普及しているドロイド『レプリロイド』の生みの親らしい。ちなみに俺もその部類だそうだ。

 

ちなみにこの星は『地球』と呼ばれており、独立星系どころか、銀河共和国にも属していない田舎星だということが分かった。星の外ではコロニーこそできているが技術は著しく低く、当然ハイパードライブ技術もない。

 

 

「・・・ふむ・・・。」

 

「信じてもらえるか?」

 

ケイン爺さんは、俺の反応を見ながら聞く。とても嘘をついているようには思えない。

 

「信じるも何も俺がこの場にいるからな。認めるしかないだろう。ただ・・・」

 

「ただ?」

 

「死んだはずの俺がどうして機械の体になったのかが分からない。俺の宇宙ではよくわからんオカルト物が多かったがその類なのか・・・」

 

「そのことに関しては儂の方からは何とも言えんのう。ところでお前さん、行く当てはあるのか?」

 

「・・・・あるように見えるか?まあ、何とかするしかないが。」

 

元々、賞金稼ぎを始めたころも似たようなもんだったしな。できそうな仕事から初めて武器を調達、自分向けに改造していけば元の生活に近いぐらいにはなるだろう。

 

そう考えているとケイン爺さんは、思いついたように提案をしてきた。

 

「なら、しばらく儂の下で生活せんか?」

 

「何?」

 

「お前さん、この世界のことについて全くわからんじゃろう。出るにしてもある程度の知識を身に付けてからでも遅くはあるまい。生憎、この屋敷の広さに反して独り身なんでな。話し相手が欲しかったところなんじゃ。」

 

「さっきはガキみたいに俺の話を聞いていたくせに寂しがりとは、変わった爺さんだぜ。」

 

「乗るか、乗らないのか?」

 

「あぁ、ありがたく乗らせてもらおう。今の俺は丸裸同然だからな。」

 

俺と爺さんは、軽く握手を交わす。

 

「そう言えば、お前さんの名前を聞いておらんかったな。」

 

爺さんの質問に俺は、答える。

 

「ジャンゴ。ジャンゴ・フェットだ。」

 

 




一応、わからない人向けのキャラの解説


ジャンゴ・フェット

『スターウォーズ エピソード2 クローンの攻撃』で登場したキャラクターで人気キャラ「ボバ・フェット」の父親。劇中ではジェダイマスターのメイス・ウィンドゥに討ち取られる。本作では処分されかけの一般レプリロイドに転生?

ロズ(ロザッタ)

PS2ゲーム『スターウォーズ ジャンゴ・フェット』に登場する暗黒街の元締めの一人であるトイダリアンの女性。ジャンゴとの交流が多く、様々な依頼や仕事を頼む一方で彼のことを心配していた。ゲーム終盤で死亡する。

ジャスター・メリール

ジャンゴの養父でトゥルーマンダロリアンのリーダー。デス・ウォッチとの抗争でかくまってくれたジャンゴの家族を巻き込んでしまったことで彼を養子にする。レジェンズのコミックのみ登場(PS2ゲームでは名前は出ている)。


モントロス

元ジャンゴが属していたトゥルーマンダロリアンの元メンバー。デス・ウォッチとの抗争でリーダーであったジャスターを見殺しにしたため、追放された。
PS2のゲームではドゥーク伯爵の依頼でジャンゴと再び対峙、彼の協力者であったロザッタを拷問して瀕死の重傷を負わせた。
ゲーム終盤ではジャンゴとの一騎打ちで敗北、屈辱的な最期を遂げた。


ザム・ウェセル

エピソード2に登場する変身種族クローダイト出身の女性。映画では呆気なくジャンゴに始末されたがPS2では彼女との出会いが描かれている。


ボバ・フェット

ジャンゴの息子でVAVAの元ネタ?

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