RockmanX:Bounty Hunter   作:赤バンブル

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本編どうしよう。


Episode:3

翌日、シティ・アーベル各地で大型メカニロイドが暴走する事態が発生。

 

イレギュラーハンター各部隊は、現地へ赴いて対処に当たっていたが数の多さで疲弊していき、通信網は麻痺していた。

 

「これだけの数がいると苦労するな。」

 

狙撃でメカニロイドを機能停止させたジャンゴは、現場を他のハンターたちに任せて次の現場へとチェバルを走らせる。前世でデス・ウオッチ、ジェダイ騎士団と交戦した経験があることで焦りこそしていないが内心この事件を引き起こしているであろう黒幕の動きがいまいち読めなかった。

 

『ジャンゴ、聞こえるか?』

 

移動中に本部とは別の通信を受け取る。声からして相手はケインだ。

 

「爺さんか?悪いが今取り込み中だ。」

 

『頼まれていたジェットパックの試作品がようやく完成したぞ。』

 

「本当か?」

 

『なんか街の方は豪く騒がしいことに胸騒ぎがしてな。今から取りに来てくれんか?』

 

「・・・・」

 

ジャンゴは、端末を開いて順路を確認する。次の現場とケインの屋敷の間はそこまで距離がなく、寄って行ってもそこまで時間のロスは発生しない。

 

「・・・・分かった。今から取りに行く。それと爺さん、万が一に備えて地下シェルターに逃げ込む準備をしておけ。」

 

彼はスピードを上げて屋敷の方へと急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋敷に到着して研究室へ入るとケインが試作のジェットパックを持って待っていた。

 

「お粗末品じゃないだろうな?」

 

「お前さんの証言を基に儂なりのアレンジを加えさせてもらったよ。ミサイルは付けておらんが衝撃に強い上に誤作動を起こしにくくしておいたぞ。」

 

「JT-12タイプ寄りか。火力があった方がいいがあるだけマシか。」

 

彼は、ジェットパックを受け取ると背中に装着する。特に違和感はない。

 

「どうじゃ?」

 

「合格だ。次はZ-6型の方を頼・・・ちょっと、待ってくれ。」

 

通信音が聞こえたことでジャンゴは、会話を中断して出る。

 

「こちら、ジャンゴ。」

 

『ジャンゴ!ミサイル基地から大量のミサイルが街全体に向けて発射されました!!』

 

「何っ!?」

 

『着弾まであと3分!早く避ナ・・・・』

 

「おい、おい!どうした!?」

 

通信障害によるものなのか、本部との通信が途絶えてしまう。

 

「何が起こったんじゃ?」

 

「分からない。だが、ミサイルがこの屋敷に落ちてくるかもしれん。一旦シェルターに逃げ込むぞ。」

 

彼は、ケインと共に屋敷の地下シェルターへと入る。

 

数分後、ミサイルは街全体に降り注いて屋敷は見事に吹き飛ばされてしまった。

 

 

 

ミサイルの影響がなくなったことを確認すると二人はシェルターから出てきた。

 

「ひでぇもんだ。跡形もなく燃やし尽くされちまってる。」

 

地上に出てくるとケインは溶解したブリキのロボットを拾い、複雑な表情をを浮かべた。

 

「・・・まさかじゃが。」

 

「爺さん?」

 

「うん?いや、年寄りの勝手な思い込みじゃ。それより、さっきの通信を察するにどうやら犯人はミサイル基地にいる可能性がある。今から向かえば、捕まえられるかもしれん。」

 

「そうだな。」

 

「おそらくエックスとゼロたちも向かっておるじゃろう。二人と協力して犯人を捕まえてくれ。」

 

「アンタはどうする?」

 

「こっからじゃ、ハンターベースまで行くのは厳しいからのう。救助が来るまで待っとるよ。シェルターの奥に新型チェバルが入っておる。それに乗って行け。」

 

「あぁ、早いとこ捕まえないと逃げちまうからな。」

 

ジャンゴは、チェバルを借りるとミサイル基地に向けて走らせた。

 

 

 

 

マシンを走らせていると途切れていた本部からの通信が来た。

 

『こちらハンター本部。ジャンゴ、聞こえますか?』

 

「聞こえる?状況はどうなっている?」

 

『シティの被害は現在把握中。交通網が甚大です。』

 

「とんだ野郎から喧嘩を売られたもんだぜ。」

 

『それよりもコードの発信源をようやく突き止めました。』

 

「ミサイル基地だろ?他の奴らの動きは?」

 

『エックスとゼロが既に到着しているはずです。けど・・』

 

「けど?」

 

『シグマ隊長と連絡が取れないの。それに他の部隊との連絡も・・・』

 

「・・・・ケインの爺さんが自宅のシェルターで待機している。できれば、早めに回収してくれ。俺はミサイル基地に向かう。」

 

『了解。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミサイル基地に到着するとジャンゴは、ブラスターピストルを構えながら施設の内部へと乗り込んで行く。

 

中は不気味なほど静まり返っており、ミサイルを管理する警備室へと入るとそこには気を失ったゼロと右腕のバスターを外したエックスが機能停止した姿で佇んでいた。

 

「エックス、ゼロ!」

 

彼は、二人の駆けよろうとするが背後からの殺気を感じ、横転して回避する。

 

「待っていたぞ、ジャンゴ。だが、少し来るのが遅かったな。そうすればミサイルが撃たれることはなかったのだが。」

 

シグマは、サーベルを片手に持って立ちはだかる。負傷したのか、両目の部位に傷がついている。

 

「シグマ隊長・・・アンタが犯人か?爺さんがショックを受けてたぜ。」

 

「ほう?私が犯人だと気づいていたのか?」

 

「確信があったわけじゃなかった。だが、犯人の戦闘力とあの傷口。それだけのことをできる奴は指を数えるほどいねえ。アンタも含めてな。」

 

「流石だ、ジャンゴ。」

 

二人は、武器を向けながら対峙する。

 

「・・・ってことはてめえはもう上司でもなんでもねえな。ここで俺にスクラップにされるか、捕まるか。選ばせてやるよ。」

 

「ジャンゴ、少し前まで民間タイプでしかなかったお前が私を倒せると?」

 

「やってやるよ。」

 

「ふむ。」

 

その瞬間、ブラスターピストルが火を吹く。シグマはサーベルでうまく反射させて詰め寄ってくる。

 

(ジェダイみたいな戦い方をしてくれるぜ。)

 

ジャンゴは、ジェットパックで後方に跳躍すると壁を踏み台にして蹴りを喰らわせようとするがカウンターを受けてしまう。

 

「フン!」

 

「グッ!」

 

彼は、床に倒れるが追い打ちとばかりにサーベルで切りかかろうとするとシグマの右腕を両手で絡ませてフェイントを仕掛けた。サーベルは、手から離れてビーム刃が消える。

 

「クッ!」

 

「取らせねえよ!」

 

二人は取っ組み合いになり、格闘戦へと移行する。シグマは、容赦なく拳を叩き込んでいくがジャンゴの方もお返しとばかりに火炎放射器で目暗ましをし、頭突きで繰り出す。

 

シグマがふらつくとジャンゴは、ワイヤーを飛ばして身動きを封じようとする。

 

「甘いな、ジャンゴ。単純な腕力では私の方に理があるぞ。」

 

彼は、ワイヤーを掴むと勢いよく振り回してジャンゴを壁へと打ち付けていく。

 

「ぐわっ!?」

 

「それ!」

 

電飾版にぶつけられるとジャンゴの体に高圧電流が流れ込んできた。

 

「グオォオオォオオオ!!」

 

彼の体はショートを起こしてその場で倒れてしまう。シグマはサーベルを拾うと再展開し、ジャンゴの元へと歩み寄ってくる。

 

「う、うぅ・・・・」

 

「あまり無理をするものではないぞ、ジャンゴ。だが、お前は本当に不思議な男だよ。あれだけの電流を受ければ並みのレプリロイドは耐え切れずにこと切れる。民間なら尚更な。」

 

「クッ・・・ウゥ!!」

 

ジャンゴは、何とか起き上がろうと体を動かすがシグマのサーベルが彼の首元に向けられた。

 

「・・・私はな、お前に可能性を見ているのだよ。エックスは悩み、通常のレプリロイドでは辿り着けない境地へと辿り着くかもしれないようにお前は民間レプリロイドでありながら上級ハンターに劣らぬ実力を持っている。」

 

「何が言いたい?」

 

「今のレプリロイドは、誰もが人間のために生きるのが当たり前の認識となっている。しかし、考えてみろ。同じレプリロイド同士でありながら何故破壊しなければならない?」

 

「そんなもん、危険分子だからに決まってるだろ。そんな奴が身内にいれば他の連中を巻き込みかねない。追放しようが監禁しようがいずれ被害を被る。人間もレプリロイドも関係なくな。」

 

「ふむ、やはりお前は面白い。恐らくエックスどころかゼロですらそんな答えは言わんだろうな。」

 

「褒めてんのか?」

 

「フッフフ、尤もだがほとんどのハンターはそれを盲目的に行っている。それでは何の進歩もない。」

 

「だから、てめえがそれを担おうってか?」

 

「その通り、エックスが我々に敗北すればそれまで。私の想像を超えることができれば・・・その答えが『進化』と言えよう。」

 

「下らねえ妄想だな。そんなもんのために騒動を引き起こしたのか?」

 

「VAVAにも似たようなことを言われた。まあいい、ここで楽しみを終わらせるのは惜しい。」

 

シグマはサーベルをしまい、そのまま部屋を後にしようとする。

 

「おい、待てよ。ノコノコ上等な獲物を三匹揃って置いてくのか?」

 

「すぐに答えを出す必要はない。私が狂っているというのならエックスたちと共に来るがいい。私の元へな。」

 

「爺さんが泣くぜ・・・」

 

「人間の子は、時が来れば親元から巣立つ。私にとってそのタイミングが今来たに過ぎない。」

 

ジャンゴの憎まれ口に対して返答すると彼は施設から去って行った。

 

 

 

 

 

しばらくすると倒れていたゼロがようやく意識を取り戻した。

 

「ク、クゥウ・・・・シグマ・・・エックス・・・」

 

彼は、傷口を押さえながらあたりを確認すると目の前に機能停止したエックスの姿をとらえた。

 

「エックス!?」

 

「心配すんな、致命傷は免れている。」

 

少し離れたところで俯せになっているジャンゴが彼に声をかける。ゼロは、動揺しながらも彼のところへと寄った。

 

「シグマは?」

 

「まんまと逃げられた。あの野郎、俺たちを弄んでいやがる。」

 

「そうか。だったら、この借りを返さないとな。立てるか?」

 

「いや、体がショートして指一本動かせねえ。少し手を貸してくれ。応急処置をすれば何とか歩けるようにはなる。施設のどこかにリペアキットが置いてあるはずだ。ハンターベースには、俺が通信を入れておく。」

 

「分かった。できるだけ早く来るように伝えてくれ。」

 

ゼロは、そのままリペアキットを探しに行く。ジャンゴは、本部へ救助要請を頼むとうな垂れて彼が戻ってくるのを待つ。

 

「シグマ・・・・・俺たちを生かしたことを後悔させてやるぜ。」

 

 

 




本当はもっと善戦させたかったけど流石にシグマが弱く見えるから変更しました。
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