陰の補佐官になりたくて!   作:咲鋼

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新作です

原作が高い(値段)ので遅くなります。


始まり

「は〜」

山道を歩きながら、俺は大きなため息をつく。理由はこの先で修行(?)をしている影野ミノルというバカな弟のせいだ。

一緒にやった戦闘技術訓練以外にも30回の修行をやり、8回、いや、9回ほどか?死にかけている。座禅を組み、滝に打たれ、瞑想し、断食し、ヨガを極め、改宗し、精霊を探し、神に祈り、自身を十字架に貼り付けたが、そのたび凍死しそうになり、栄養失調で死にかけ、他にも5接地転回法の練習でボロボロになった。そしていまは裸になることで森羅万象を感じ、頭を打つことで雑音を排除しながら、脳に刺激を与えてるらしい。まあ、ちゃんと学校には行ってるからニートよりはマシだけど。そう考えてるうちにミノルを見つける。

 

「おーい」

 

声をかけたが、あいつは何かを追いかけるように道路へ飛び出した。

 

「っ!待て、ミノル!」

 

止めようと一緒に出て、最後に見えたのはあいつの顔と端から迫る光だった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

あれから10年ほどたった。なぜか俺とミノルは異世界にいる。なんかの因果か、前世の苗字と酷似しているカゲノー男爵家のシド(元ミノル)の兄、エド・カゲノーとしていた。シドは赤ちゃんだったのに、はじめは全く泣かなかったからすぐに転生かなんかした別人だとは分かった。ミノルってわかった時は驚いたけど。

二人で世界のことを学んでいくうちにこの星には魔力という力があり、それを用いているということも分かった。僕たちは代々魔剣士を輩出する家であり、シドは戦い方を『きれいじゃない』といった。親父の頭はきれいに光っているが、その技は力任せに切り、すぐにダッシュで間合い外に逃げるという一切光りそうにもないものだった。だからこそ現代武術を知っている僕らは有利に思えるが、シドは

 

『前世で学んだ戦いの技術はこの世界より何倍も洗練されているけど、人には人の戦い方があり、ゴリラにはゴリラの戦い方があるように、いくつかの技は使えない。例えば寝技の腕ひしぎ十字固め。片手で人が持ち上げれるここだと、ただのサンドバッグだ。』

 

と語った。そいつは今、毎日わざと「ふぇぇ、お姉ちゃん強いよぉ……」とか言い

昼間は勉強などで暇な時間はない。よって、必然的に夜中に修行に付き合うことになる。今日は商隊の襲撃がうまくいった盗賊たちを襲った。

 

 

「「ヒャッハー!!てめぇら金目のモノを出せ!!」」

 

 

宴会のど真ん中で声を上げる。

チビとかガキって言ってくるけど、10歳だから当たり前だ。

俺はシドが盗賊のボス相手に戦っている間、雑魚を処理していた。

 

「じゃ、性能のテストっと」

 

シド特製のスライム武器&防具で戦ってみた。

感想、チートすぎる

 

とりあえず戦ってみたが、伸びる、硬い、好きに形が変えられる。例えば剣だと切れ味は剣なのにしなるし伸びる。そして自由自在に形を変えられる。防御力も現代のと比べるとお粗末とはいえるが拳銃の弾丸を受け止めるほどだ。

身体の防御力が下がる代わりに体の一部の巨大化もできた。巨大化した足で思いっきり蹴ったら、盗賊Aがミンチになった。

 

「ふう。さて、あいつは……大丈夫か」

 

雑魚敵を処理し終えると、ちょうどシドもボスと遊び終えたみたいだった。

 

「あ、兄さん。終わった?」

 

「ああ、終わったぞ。さっさと漁ろう」

 

活動資金と言い、僕たちは金貨を集めた。自分は加工用に宝石と金貨を少し、そしてその他諸々貰った。いろいろと探しているうちに、半壊していた馬車から少し腐臭がしていた。

馬車の中を見ると布に覆われた箱があった。少し剣でたたくとカンカンと音がした。

 

「音的に檻か?」

 

「う~ん、奴隷だったらパスかな。捌けないし」

 

「お前な、人の心はないんか。………まあ、否定はできんけど」

 

布を取り外すと、『悪魔付き』と呼ばれる肉塊があった。肉体が腐り、これを悪魔とし、処刑されることで平和になる、と言われてる。

 

「まあ、やっとくか」

 

俺が剣を構え、とどめを刺そうとすると、

 

「待って、この波長は……魔力暴走だ」

 

「魔力暴走?」

 

「これで実験してみない?」

 

「……じゃあ、俺たちが作ったあの家に置いておくか?」

 

「そうしよう」

 

こうして肉塊を家(仮)に連れて行った。

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