ここで少しだけ僕の家族について話そうと思う。
長女の早苗から、歳は25歳で18歳の時に艦娘適性検査で金剛の艦娘適性を見出されて今日まで7年間やっている。
次は次女であり僕の双子の妹である晶だ、歳は今年20歳で姉と同様に最上の艦娘適性見出され18歳から2年やっている。
最後は三女の円、歳は今年15歳で12歳の時に時雨の艦娘を見出されて3年やっている。
姉妹を艦娘に招集され、晶が出ていってからの20歳迄の2年はあの広い家でたった1人で暮らしていた。
「艦娘学校卒業後に配属先を知らせてきて以来音沙汰無かったから…」
僕はそんな事を考えながら鎮守府へ向けて姉貴の残していった車であるRVRを走らせた。
「ここか…」
僕はゲートに立つ警備兵に身分証を見せると司令部の場所を聞いた、
「執務室のある司令部は何処に?」
背が高いちょっと露出の多い艦娘が警備室から出て、
「陸奥よ、私が案内するわね」
その艦娘は陸奥と名乗ると案内を申し出た。
「僕は『近松 翔』宜しく、司令部までの案内お願いします」
「了解よ」
陸奥の案内で僕は執務室に辿り着けた、
「陸奥……この鼻血出してる人は?」
僕は執務室に入るなり、眼前で僕を見ながら鼻血を垂らしハァハァしている挙動不審な艦娘を指差した。
「一応は、姉妹艦なのだけど…長門よ」
陸奥がこめかみを抑えながら呆れ気味に紹介してくれた。
「長門宜しく、今日より提督として着任した、『近松 翔』…」
僕は長門の妖しい視線に後退りした。
「……?しかし提督よ、貴様は誰かに似ているな??」
まぁそうだろう、なにせ双子の妹は最上だから。
「たしかに…えっと…あっ!」
陸奥が気がついたようだった。
「最上にそっくり!!」
「この鎮守府にいる最上は僕の双子の妹…5年前から代わっていなければ多分金剛は姉で去年から代わってなければ時雨は妹……」
僕はこの鎮守府にいるであろう姉妹の事を2人に話た。
「そう……」
陸奥が僕の話を聞くと表情を曇らせた、
「こんな事は言い難いが…前任のやった事は聞いているな…」
長門が言おうとしていることは理解できた、
「長官から聞かされた………」
執務室に重苦しい雰囲気が流れた。
「兎も角、お姉さん達に顔を出してあげなさいよ」
陸奥が気を利かせてくれた。
「そうだね」
僕は陸奥の案内で寮へと向かうことにした。
「先ずは近い所からで駆逐艦寮ね」
僕達は駆逐艦寮に入ると白露型の部屋の扉をノックした。
「はい…」
虚ろな表情をした村雨が顔を出した。
「陸奥さん…何か?」
「時雨いる?」
「はい…時雨、陸奥さん」
「何かな…」
これまた虚ろな表情をした時雨が顔を出した。
「円…」
僕は思わず妹の名前を口にした。
「えっ…お兄ちゃん…なの??」
そう言うと時雨は僕に抱きついて泣き出した。
「夢………夢じゃないよね」
泣きじゃくる時雨の頭を撫でながら、
「うん夢じゃない、やっと逢えたね」
僕は時雨を落ち着かせると、次は最上の部屋に行くことにした。
「次は最上の部屋に」
「了解よ…鈴谷と熊野の件があるから…素直に入れてくれるかわからないわよ」
僕は陸奥からの忠告を聞くと巡洋艦寮へ向かう前に工廠にいる明石の所に行くことにした。