とある姉弟妹が集まる鎮守府(改)   作:屋根裏散歩

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今回のお話は主人公の車と公用車が部品取り車と一緒に納車されるお話となります…。


第20話 やっと来たか

「はい、近松です」

 

私用のスマホに明石のおじさんから着信がった。

 

「翔君か、納車の準備が出来たから、明日キャリアカーで行くけど問題ないかな」

「はい!宜しくお願いします」

 

僕はおじさんからの電話を切ると、大淀に駐車場利用申請の訂正を電子申請で行った。

 

「大淀、僕の車に関する情報の修正申請送ったから確認宜しく」

「了解しました」

 

大淀が僕からの電子申請を確認すると、修正項目を入力していた。

 

「87年式 GX−71型 クレスタ GTツインターボ』っと…提督37年も前の車なんですか、私のマスタングが73年式なんでもっと古かったりします」

 

等と大淀が笑みを浮かべながら入力した項目を確認していた。

 

そして翌日。

 

「翔君今着いた」

 

昼少し前、明石のおじさんがキャリアカーに僕の車と2台の部品取り車、鎮守府で秘書官が日常業務で使うマークⅡワゴンの計4台を積載してやって来た。

 

「部品取り車もキチンと整備してあるから自走は可能だが何処に降ろす?」

 

明石のおじさんが降ろす場所を聞いてきた。

 

「キャリアカーは奥まで入れないだろうから…全部此処で降ろしてください」

「わかった」

 

明石のおじさんがキャリアカーから車を降ろし始めた。

 

「大淀、マークⅡワゴンは正面駐車場へ」

「了解しました」

 

おじさんから鍵を受け取ると、大淀は車を所定の駐車スペースへと移動させていた。

 

「私も手伝うわね」

 

明石が来てくれたので、手分けして3台のクレスタを駐車場へ移動させた、

 

「翔君、部品は総て部品取り車のトランクに入れてあるからな」

「有り難う御座います」

「それじゃ、孫の顔早く見せてくれよな」

 

おじさんが帰り際にトンデモ発言を残していった、僕と明石は呆れた…孫は流石に…そして大淀はというと…。

 

「私も良い人見つけなきゃ」

 

なんてことを口走っていた。

 

 

 

その日の業務終了後

 

「明石、予備部品のチェック手伝って」

「いいわよ」

 

僕と明石は部品取り車のトランクから詰め込まれていた予備部品を取り出すと、チェックがてら整理することにした。

 

「前期型ヘッドライトが2セット…同マーカーランプも2セットと、前期ラジエーターグリルが1枚、ヒーター付きドアミラーが1セット、通常型ドアミラーが2セット…ブレーキディスクが2台分とブレーキパッドは4台分、71シリーズ用電子制御サスペンションがスプリングとコントローラー付で1台分、LSDが1個、オーバーホール済みオルタネーターが3個と結構な数だね」

 

僕は部品名と数を明石に伝え、それを明石がエクセルでリスト化していった、

 

「そうね…当分は困らない量ね、個別パーツ以外にも車まるまるが2台分有るしね」

 

因みに色はパールシルエット・トーニングというツートンカラーだ、部品取り車はスーパーホワイトとベージュメタリックだった。

 

「装備チェック」

 

明石が等と言いながら室内をみていた。

 

「へぇ~空気清浄機付いてるんだに………えっ!ちょっ…」

「どうしたの?」

 

僕は明石が何かに驚いているので室内を覗いた。

 

「スーパーモニタリングディスプレイ付きでしょ、僕も初めて見たときちょっと驚いたけどね、驚くのはまだ早いよ、電動シートとデジタルメーターも付いてるんだよね」

 

明石は嘘っっていう顔をして、インパネをみていた、

 

「でも正直この年代のデジタルメーターは日中見にくいんだよね反射とかでね…うん?ブースト計と油圧油温計まで付けてくれたんだ」

 

僕はAピラーに鎮座する追加メーターを見つけると、他に何か手が加えられてないかボンネットを開けてみた。

 

「あれ?ヘッドカバー上にあるはずのインタークーラーが無い!?」

 

僕の声を聞いた明石もエンジンルームを覗き込んだ。

 

「確かクレスタのツインターボは水冷式のはずだけど…ってまさか!」

 

明石はフロントバンパー下部を覗いていた、

 

「やっぱり…空冷式に変更されてる…へぇ〜カヤバの可変ショック付いてる…けど??この型番は確かセリカXX用のはずだけど…流用したのね、可変機能はトヨタ純正TEMSのコントローラーで制御とか…絶対やりたい放題ね」

 

どうやらエンジン以外にも足回りも別の車用を移植している事が明石がスマホで色々調べて分かった。。

 

「このインタークーラーの位置からだと多分70スープラかA20ソアラ若しくは81系あたりのエンジン載せたわね…」

 

そう同じ1G−GTEUツインターボエンジンでもクレスタに積まれていたのはインタークーラーが水冷式で最高出力185馬力、トルク24.0Kg−mに対してスープラやソアラ、81系用はインタークーラーが空冷式となり最高出力が210馬力、トルク28.0kg−mとパワーアップしていたのだった。

 

「でも内装はスーパールーセント仕様なのね、あらあら灰皿の代わりに小物入れが付いてるわね、新品みたいだけど…」

 

別に峠を走る訳ではなく街乗りメインなのでシートは座り心地重視なのでスポーツタイプよりセダン用が一番座りやすいからね、それにタバコ吸わないからそう云う装備は嬉しいね。

 

「トランクフードにリアスポイラー、フロントにリップスポイラー何方も純正部品だね」

 

僕は明石とそんな会話をしながら外観を見て回った。

 

「古い車なのに…このシートの座り心地堪んない」

 

明石が運転席のシートに座ってゴロゴロしていた。

 

「セダン系のいいところだね、って…まさかレースのシートカバーそれも新品未開封品じゃないか!」

 

リアシートに純正オプションのシートカバーが未開封で置かれていた。

 

「これ付けようよ」

 

僕は事前に買っておいた社外品リモコンキーとHIDヘッドライトを明石に見せた。

 

「HIDキットねぇ…車検やばいかも、ちょっと調べてみるわね、一応LEDライト手配しておくわねって、その前に夕御飯食べにいかない?」

 

僕達は夕御飯の事をすっかり忘れていた。

 

「ヤバ…もう食堂閉まってるし、外食にしよっか」

 

僕はスマホを取り出すと執務室に電話を入れた、

 

「あっ山城、僕だけどこれから明石と外出するから何かあったらこの番号によろしくね」

「了解よ、お土産期待しているから」

 

山城が然りげ無くお土産を要求してきた。

 

「スイーツ系?」

「そうね、チーズ系でよろしく」

「了解」

 

僕は電話を切ると、明石と夕御飯を食べに出かけることにした。

 

「何か食べよっか」

 

明石がショッピングモール内の案内をみていた。

 

「とんかつにしない?」

「いいわね」

 

僕達はとんかつ専門店へと入っていった。

 

「ご馳走様でした」

 

僕は会計を済ますと、明石が山城からのお土産要求を満たしたチーズ系スイーツを買ってきていた、

 

「山城もこれなら満足でしょ」

 

有名店のレアチーズケーキだった。

 

「私達用にカットしたの買ってあるから」

 

夕食も済んで僕達は鎮守府へと帰ることにした。

 

「はい山城、お土産」

 

僕は夜勤秘書官の山城にケーキの入った袋を手渡した。

 

「えっ!これって彼処の超有名店のレアチーズケーキじゃないですか!」

 

流石の山城も驚きの声を上げていた。

 

「夜勤秘書官達で食べて」

「有り難う」

「それと…山城ちょっとこっちに来て」

 

僕は山城を廊下に連れ出すと、

 

もう一つの袋を手渡した。

 

「後で扶桑と2人で食べると良いよ」

「提督!!有り難う扶桑姉さまの分まで…」

 

山城は自室に向かって小走りしていた。

 

「さて」

 

僕は明石が待つ自室へと戻ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 




主人公の鎮守府に所属する扶桑姉妹は不幸姉妹似あらず、ごくごく普通の姉妹です(扶桑姉さまラブでもないですね)
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