「翔君、部品取り一旦移動させるわね」
明石が部品取り車を空きスペースへと移動させた。
「バッテリー端子取り外し…よし!」
僕は安全の為にバッテリー端子を取り外した事を確認した。
「私はフロント周りの改装しちゃうわよ」
明石がサイドマーカーやヘッドライト、ラジエーターグリルを取り外しだした。
「それじゃ僕はリモコンキーを取り付けるよ」
僕は4枚総てのドアの内張りを取り外した。
「えっと…このアクチュエーターを此処に取り付けて…アンテナが此処で…」
僕は取説通りに配線を接続すると、明石がヘッドライトの交換作業が終わるのを待った。
「翔君終わったわよ」
明石の方の作業も終わったようだった。
「それじゃバッテリー端子繋ぐよ」
僕はバッテリー端子を取り付けると、ライトスイッチをオンにした。
「コーナーランプ問題なし」
明石がコーナーランプの点灯を確認した。
「翔君、ウィンカー左、右、ハザードを」
「了解」
僕は明石の指示通りにウィンカーを左、右、ハザードの順で動作させていった、
「動作問題なしね…次はロービーム」
僕はライトスイッチをオンにした。
「ロービームは問題なし、次はハイビーム」
僕はロービームからハイビームへと切り替えた。
「ヘッドライト点灯問題なし」
「インパネ内の照明も問題ないよ」
僕は運転席周りの照明の点灯を確認していった。
「ヘッドライトユニット問題なし」
明石がボンネットを閉めた。
「最初にオークションで買ったHIDユニットは下手すると車検通らないらしいの…色と明るさでね、だからLEDユニットを手配したという訳よ」
明石が事前に調べてくれていたので事なきを得た。
「あれ?誰の車だろう」
僕と明石が車を弄っている最中に1台の車が駐車場に入ってきた。
「へぇ~ホンダのSM−Xかぁ、珍しい車だよね」
ステップワゴンを切り詰めたような車が僕の車の前に駐車した。
「提督、おはようございます」
車から降りてきたのは矢矧だった。
「明石さんと仲がよろしいのですね」
まだ矢矧は僕達が付き合っていることを知らない様子だった。
「矢矧さん…提督と明石は結婚を前提にですよ」
いきなり背後から現れた大淀に暴露された。
「えっ…そうなんですね、お幸せに」
矢矧が微笑みながら、近くのスーパーの袋を提げて館内へと向かって行った。
「私も出掛けるので失礼します」
大淀がマスタングに乗り込むと、出掛けていったので
「しかしV8エンジン…凄い音だね」
僕は独特の低音を響かせてでていった大淀のマスタングを目で追っていた。
「いい音」
明石がV8のエンジン音に聞き惚れていた。
「それじゃ同じテストをエンジンを始動させてやるわよ」
明石がエンジン始動時の動作確認をすると言った、なぜなら極稀にエンジン始動時に点灯しないなんて事が有ったらしい。
「総て問題無しね、それじゃドライブといこうよ」
明石の提案で僕はドライブへと出発した。
「ついでだから、お昼は外食して夕食の買い出ししちゃおう」
僕と明石は休日秘書官勤務の霧島に連絡をいれると、外出することにした。