とある姉弟妹が集まる鎮守府(改)   作:屋根裏散歩

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第25話 衝撃の事実②

ーーー長官サイドーーー

 

専用機内

 

「まさか…私欲の為に襲撃計画を敵に持ちかけていたとはな…」

 

長官が同行していた副官に溢した。

 

「話を聞いた自分も音声データを聞くまでは最初は信じられませんでした」

 

そう言うと港湾棲姫から提出されたUSBメモリーを手にした。

 

「葛の居場所はどうなっている?」

 

長官が副官に確認した、

 

「諜報部が監視しているはずですが…」

「直ぐに身柄を拘束せよ」

「はっ!」

 

副官が何処かに電話を掛け始めた、

 

「なんだとっ!それでは奴は…」

「どうしたっ!」

 

副官の声に長官も聞き返した。

 

「奴が逃走したそうです」

 

長官は少し考えると、

 

「身近に奴に内通する者がいるようだな…」

「考えたくはありませんが、恐らくは」

「何時逃走したのか、その時の監視担当者を調べよ、但し内密にな」

「はっ」

 

長官は頭を抱え、

 

「獅子身中の虫とはこの事だな」

 

独り呟いた。

 

「長官、判明しました」

 

副官が数枚の紙を手に戻ってきた。

 

「奴のアパートに設置されていた監視カメラ映像に出ていく姿が映っていました」

 

そして副官は当日の監視担当者も割り出していた。

 

「此方は当日の監視担当者です」

 

そう言うと、2名分の資料を長官に渡した。

 

「現在この2名については身柄を拘束しております」

 

副官が手早く動いていた。

 

「カメラ映像に映る引っ越し業者については車体に会社名が書かれていないので、ナンバーから所有者を割り出しています」

「そうか…引き続き頼む」

「はっ」

 

副官がまたでていった。

 

「近松少佐…最上君…近松大佐…君達家族には済まないことを…」

 

長官は誰に聞かれるでもなく謝罪の言葉を口にしていた。

 

 

 

 

 

ーーーリゾート鎮守府ーーー

 

「元凶が葛の差し金だったなんて」

 

 

執務室は真相を知ってしまったが為に重苦しい空気に包まれていた。

 

「翔…」

 

金剛が優しく弟妹達を抱きしめた。

 

「母さん…」

 

僕は母さんが最後に港湾棲姫に託した手紙を握りしめていた。

 

「母の愛情には敵も味方も無いんだね…あの港湾棲姫のお陰で…危険を犯してまで母さんとの約束を果たしに来てくれたなんて」

 

最上が港湾棲姫に感謝の気持ちを表情に浮かべていた。

 

「……」

 

時雨は何も言う事無くただ泣いていた。

 

「提督よ今日は家族と過ごしてくれ、後のことはこの長門に任せてくれ」

 

長門が気を利かせてくれた。

 

「済まない…甘えさせてもらうよ」

 

僕は姉貴達と僕の私室へと戻った。

 

「…」

 

僕の部屋に入った瞬間…姉貴と最上が声を上げていた泣き出した、2人共我慢していたようだった。

 

「葛…絶対に許さない!」

 

姉貴が泣きながら呟いた、それは僕達全員の気持ちだった。

 

 

 

ーーー執務室ーーー

 

 

「大淀…私の独断だが、今回の件は我々リゾート鎮守府全員で共有する、恐らくは葛は何か仕掛けてくるだろう」

 

長門が、秘書官や大淀に語りかけていた。

 

「その可能性は大きいでしょう、わかりました」

 

大淀がすぐさま艦娘専用の通信機で総ての艦娘へと伝達していた。

 

「全艦娘に通達…提督のご両親である近松少佐並びに最上さんは葛の私利私欲の為に殺害されました…そして先程軍令部より情報があり葛が逃亡を計った模様、当鎮守府…いえ私達の提督に危害を加える危険性大です」

 

大淀からの通信に全艦娘は即時に了解の返信をすると非番者迄もが緊急警戒体制へと移行していた。

 

「もし提督を傷つけたら八つ裂きにして差し上げます」

 

普段なら北上以外には感情を表に出さない大井が恐ろしい事を口にしていた。

 

 

 

 

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