とある姉弟妹が集まる鎮守府(改)   作:屋根裏散歩

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今回は葛視点のお話


第26話 衝撃の事実③

「葛様!大変です、以前いらっしゃった鎮守府に港湾棲姫が話があるからと連絡を入れたそうです」

 

1人の士官から葛の元に電話が入った。

 

「なんじゃと!不味い、あの事がばれる可能性が…」

 

葛は即座に確認した、

 

「憲兵にワシの味方は?」

「はい、明日の監視担当者が2名とも此方側の人間です」

 

葛は少し考えると、

 

「なら明日此処から移動するぞ、車の手配を」

「了解しました」

 

葛は電話を切ると、外から見えない様に荷物を纏め始めた。

 

「こんな所で捕まって堪るか、逃げ延びてやる」

 

そう言うと不敵に笑った。

そして翌日、会社名の記載の無い1台のトラックが何処からともなくやってくると、葛とその荷物を積んで何処かへと走り去った。

 

「此処なら…」

 

とある田舎町にあるアパートの一室、葛は身を隠すように移り住んだ、勿論数名の協力者もその近隣へと移り住んでいた。

 

 

ーーーリゾート鎮守府ーーー

 

「提出、長官からです」

 

僕は大淀から1枚の電文を受け取った。

 

「逃げられた…」

 

僕は電文を長門に渡した、

 

「長官の身近にも奴の手駒が居たとはな…油断できんな…」

 

長門が呆れ果てた顔をして僕を見ると、

 

「提督、勝手な判断だが全艦娘に葛逃走につき警戒を厳とせよと通達してある」

 

長門が表情を引き締めると、そう報告してきた。

 

「いや構わないよ逆に助かる、あの葛がこのまま引き下がるとは思えないからね、何か仕掛けてくる事は予想出来る、警戒するに越したことはないよ」

 

僕は長門の行動を事後承諾した。

 

「一応、警備兵や民間職員の身辺調査も長官指示で極秘裏におこなっておいた…全員問題なしだそうだ」

 

長門が長官指示でおこなわれた職員総ての身辺調査結果の報告書を僕に提出した。

 

「…成る程…ん?」

 

僕は気になる項目の有る職員3名をリストアップした、

 

「この3名は要注意だよ、借金ありと記載してあるようだけど…どこから借りているかにもよるけど、最悪其処に付け込まれてと云う可能性がある」

 

長門は僕が渡した3名の調査報告書の該当欄を読んだ。

 

「まさか…」

 

長門が何か言いたそうにしていたが、

 

「銀行や信販会社からの常識範囲内であれば良いけど、仮に闇金やサラ金または返すのに新たな借金を繰り返しているようなら危険だよ」

 

僕の言葉に気が付いたのか、あっ顔をした。

 

「そうか…思いつかなかった」

 

長門が直ぐに電話をとると、3名にて対しての追加調査を監査部に依頼した。

 

「リゾート鎮守府の長門です、経理に居る3名について追加調査をお願いする、調査内容は借りている金融機関についてと借入の日付を」

 

結果この3名の借金はクレジットカードでの少額の買い物と自動車ローンである事が判明、返済も滞り無しとの事で問題は無しとなった。

 

「葛がどう出てくるか…」

 

僕は逃亡した葛とその残党の動きにも警戒する必要を考慮する事となった。

 

 

 

 

 

 

 

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