とある姉弟妹が集まる鎮守府(改)   作:屋根裏散歩

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第29話 よし、お花見だ!

葛一派に総て処罰が下され、リゾート鎮守府にようやく平穏が訪れた。

 

「ふう…やっと母さん達の無念も晴れた」

 

僕は執務室の窓から見える景色を見ながら1人呟いた。

 

「提督、今日の執務やりましょうねぇ~」

 

秘書官である龍田が圧をかけてきた。

 

「サボってないって」

 

僕は机に向かうと、書類に眼を通した。

 

「大淀、今週土曜昼よりお花見を全員参加で行う…どうかな?」

 

僕は今週土曜日曜を完全休日としてホテル中庭の桜の木の下でお花見を計画していた。

 

「それは宜しいかと…となると役割分担が必要ですね…会場設営の責任者は長門で確定として…料理は間宮さんと鳳翔さんあたりでしょうか」

 

流石大淀だ、脳筋の配置場所を理解していた。

 

「提督よ、今何か失礼な事思ってなかったか?」

 

長門、君はニュータイプなのか?

 

「そうだね、料理班は間宮、伊良湖、鳳翔、龍驤、隼鷹、飛鷹、千歳、大鯨、扶桑、山城、陸奥、妙高、足柄、高雄、龍田と僕の16名…設営班は長門、金剛、霧島、那智、羽黒、明石、夕張、北上、大井の9名と必要に応じて手空きの者を廻すとして…榛名、比叡、川内、神通の4名は当日の納品業者の対応頼む、残りは手空きの巡洋艦もしくは潜水艦を必要に応じて廻す」

 

僕の配置に大淀がメモを取りながら、確認事項を都度聞いてきた。

 

「では掲示板にお花見開催を告知します」

 

大淀が食堂にポスターを貼りに行った。

 

「ねぇ提督、天龍ちゃんは何処に入れるの?」

 

龍田が天龍の配置先を聞いてきた。

 

「天龍は…龍田とペアを頼もうかと思っているけど」

 

天龍はああ見えて料理が得意なのだった。

 

「龍田の竜田揚げチビたちに好評だからな」

 

長門がウンウンと頷いていた。

 

「さて、必要な食材頼まないとね」

 

僕は町の肉屋や青果店、酒屋に電話をすると、必要な材料を注文した、

 

「これで、今日の業務は終わり…」

 

昼過ぎ、総ての業務を終わらせると、

 

「大淀、厨房に行ってくる」

 

僕は大淀に行き先を告げると、厨房へと向かった。

 

「いたいた、間宮、鳳翔、伊良湖少しいいかな」

 

僕は厨房に入ると、3人に声を掛けた。

 

「お花見の件は聞いていると思うけど、当日の料理について考えていて欲しい、頼めるかな」

「わかりました、任せてください」

「龍田に竜田揚げを頼んであるから、あと僕は龍驤、黒潮とでお好み焼きとたこ焼きを作る予定でいる」

「じゃあ、被らないようにしますね」

 

そう言うと、間宮達は何を作ろうか考え始めた。

 

 

 

そして土曜日の朝。

 

「それじゃあ、各自準備に取り掛かってくれ」

「了解」

 

事前に連絡の入っていた娘達は其々の持ち場へと散っていった、分担の無い駆逐艦達も率先して食器の準備や会場設営を手伝ってくれた。

 

「それではリゾート鎮守府お花見を開催します」

 

僕の開始の合図で呑めや歌えやの大宴会となった。

 

「提督、呑んでいるか」

 

那智がビールを手にやって来た、

 

「それなりにね」

「先ずは一献」

 

那智が空きグラスにビールを注いだ、

 

「ありがとう」

 

僕は那智が注いだビールに口をつけた。

その後も入れ替わり立ち替わり誰かしらやってきてはお酒を注いでいった。

 

「やって正解だったね」

 

僕は側で呑んていた大淀に言った、

 

「そうですね、みんな楽しそうで良かったです」

 

…その後宴会は夜桜を愛でる時間まで続き………そして死屍累々(酔いつぶれて)の惨状となった。

 

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