「何で…このエコのご時世に紙書類が多いんだ」
僕は机の上に積み上げられた紙書類の多さに呆れていた。
「確かに、何とかしたいですね」
流石の大淀も辟易していた。
「確か電子化もされている筈だよね」
「葛が総て禁止していましたので、提督になってから知ったくらいです」
僕は、葛のクズっぷりに改めて呆れた。
「個人所有の携帯とタブレットを早急に何とかしないとならないか………」
「スマホを持っているのは…明石と間宮…あとは提督のご家族だけです…タブレットとなると、提督から貸与されて私が専用で使っている物だけとなります」
僕は携帯電話販売店に協力を要請することにした。
「すみません此方は鎮守府ですが携帯電話とタブレットの契約でご相談があるのですが」
僕が要望を担当者に話すと、
「スマホは直ぐにご用意出来ますが、タブレットは少しお時間を頂きたいのですが…」
どうやら通常契約のスマホは何とかなるようだった。
「そうですか、それではスマホの契約については…鎮守府で説明契約は可能ですか?」
「そうですね、カタログから選んで頂いて契約、端末は後日宅配便でという流れなら可能です」
「それでお願いします」
「伺うのは何時にしましょうか?」
「来週の水曜日14時でどうでしょうか」
「わかりました、それで宜しくお願いします」
僕は携帯電話販売店の担当者との電話を切ると、
「大淀、全員に通達『来週水曜日に携帯電話の契約を行う、希望者は今週金曜日迄に大淀迄報告する事』以上」
「了解しました」
大淀が、すぐに通達文を食堂に張り出す為に印刷した。
「掲示して来ます」
大淀が張り出す為に執務室から出ていった。
「明石、夕張、北上、間宮、青葉、川内は至急執務室まで」
僕は業務用タブレットの運用に必要になるであろう部署の艦娘を執務室へと呼んだ。
「提督どうかしたぁ~」
北上がユルユルな返事をしながら執務室へと入ってきた。
「実は、海軍省情報インフラ部から業務用タブレットを取り寄せている、総ての提出書類を電子化する、多少のカスタマイズが可能らしいから各種届け出、報告書以外に何か追加したい項目がないか聞こうと思ってね」
「そうですか…」
間宮がデモ機を触りながら考える、
「食堂のメニューと夜勤用の注文決済…事前にそれが出来れば」
成る程、今は夜勤組は業務明けに翌日分を食堂で事前注文しているからなぁ。
「鎮守府ポータルサイトを作製して、こないだのお花見とかイベントの予定を書き込めるようなものはどうでしょう」
青葉と川内がポータルサイト作製を提案した。
「近隣商店街のイベントやお勧めのコンビニスイーツとかを掲載して住民の方との交流の手助けになれば良いと思います」
青葉が詳細を話した。
「ポータルサイトは標準で実装されているみたいだね」
僕は仕様書を見ながら2人に答えた。
「届け出となると有給、欠勤、忌引、勤務変更、外出、外泊、物品請求、旅費精算、消耗品購入仮払い位ですか」
大淀も必要な項目を挙げた。
「その辺も秘書官ページにあるね」
「あとは今の所特に無いです」
「秘書官業務用と通常業務用、各艦隊旗艦や総旗艦用に専用はアプリ内で切り替えられるようだね」
僕は仕様書を見ながら説明した。
そして最終的に、個人用のスマホとタブレットは人数分と予備として8台を用意する事で話が纏まった。
「これで家族とも連絡取れるようになるし、電子決裁になれば紙書類も減るし少しは楽になりそうだね…ついでに業務用パソコンも何台が増やそうか」
我鎮守府のパソコン事情は、お淋しい限りで秘書官室に4台ノートPCがあるだけだった。
「そうですね、提督は私物を使ってますしね、流石にセキュリティの観点から問題ありですね、先ず必要なのは提督用と秘書官用の6台、私、長門さんと扶桑さん、あとは工廠に1台、間宮さんの事務室に1台あとは…」
「川内と青葉もかな、特に青葉用はもう1台かな、広報誌作製用に…取り敢えず必要な台数は15台とコピー機を5台といったところかな」
こうして我鎮守府のIT化(?)は加速した。
数日後、海軍省から情報インフラシステム部の職員がやってくると、パソコンやプリンターの設置やネットワークの構築をおこなっていった。