とある姉弟妹が集まる鎮守府(改)   作:屋根裏散歩

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第34話 よし作ろうか。

「材料は…合い挽き300gとゆで卵2個、生卵1個、塩1/2小さじ、胡椒少々、ミックスベジタブル50g、玉ねぎ1/2個、パン粉と牛乳を其々の大さじ1…ソースにケチャップ大さじ3とウスターソース大さじ1」

 

僕は部屋に備え付けのキッチンである料理を作る準備を始めた。

 

「玉ねぎをみじん切りにしてレンジで2分加熱…」

 

雑誌に記載されている様に調理を開始した。

 

「ゆで卵とソース用の材料を除いてボウルに入れて粘り気が出るまで混ぜ合わせると…」

 

僕は指示通りにボウルに入れると材料を混ぜ合わせた。

 

「こんなものかな」

 

手を洗うと、次の準備を確認した、

 

「ラップの上に平たく伸ばして…中央にゆで卵を乗せて巻き寿司の様に包むと…」

 

僕は雑誌のイラストを見ながらラップを丸める事にした。

 

「うーん…上手く太巻き状にならないなぁ、1個ずつにするか」

 

僕はゆで卵1個づつに変更すると、イラストの様に包むと両端を捻った。

 

「あとは電子レンジで10分加熱と…」

 

出来上がったそれを2個電子レンジに入れると記載されている様に10分加熱した。

 

 

10分後

 

 

「出来たかな…あぢぃ」

 

 

多少の破裂はあったもののうまくそれは出来上がった。

 

「次はソースを作るだけか…」

 

僕は出来上がったそれを1cm厚に切るとレタスを敷いた皿に盛り付けた。

 

「なんちゃってミートローフ完成!」

 

僕は出来上がったそれをスマホで撮影するとSNS(鎮守府内限定の)にアップロードした…これが失敗だった、なぜならそれをみた艦娘達の突撃を受け、なんちゃってミートローフを大量生産する羽目になったのだった。

 

「提督!なんですかこの美味しそうなものは!!」

 

真っ先に突撃してきたのは、青葉と衣笠だった。

 

「お手軽ミートローフかな」

 

青葉が既に一切れ食べていた。

 

「あっ美味しいです」

 

当然ながら衣笠も食べていた。

 

結局、間宮に材料の有無を確認すると食堂の厨房に移動して量産する羽目になった。

 

「電子レンジで作れるならお手軽ですね」

「まさか電子レンジだけでなんて!」

 

間宮が調理法をメモしながら、伊良湖と話していた。

 

「確かに、厨房の電子レンジをフル稼働で作れば短時間で作れますね」

 

鳳翔も同じようにメモを取りながら見ていた。

 

「先ずは3人に試食を」

 

僕は出来上がったなんちゃってミートローフを切り分けると小皿に取り分けて3人の前に置いた。

 

「肉汁が出てきていて美味しそうですね…ああ成る程ミックスベジタブルが彩りになっているのですね」

 

鳳翔が断面を見ながら、これまたメモを取っていた。

 

「あっこれスコッチエッグ!」

 

伊良湖がスコッチエッグに似ている事に気が付いた。

 

「確かにまぁミートローフとスコッチエッグのあいの子みたいな料理かな」

 

僕は笑いながら6台有る電子レンジを2回フル稼働させると24個のなんちゃってミートローフを作った。

 

「お待たせ、材料の関係で1人2切れで我慢して欲しい、間宮や鳳翔、伊良湖にレシピ教えてあるから」

 

うん誰一人聞いちゃいない…眼の前に置かれたなんちゃってミートローフに視線が釘付けになってる。

 

 

「頂きまーす」

 

それは見事に全員の声が重なる頂きますだった…うん警備兵までもが来ていた…君たちお仕事は?

 

「翔…ナイス」

 

姉貴がサムズアップをしてきた。

 

「兄貴…美味しい」

 

最上が…何処から持ってきたのかコッペパンに挟んで食べていた…鈴谷と熊野もか。

 

「提督、ちょー美味しいじゃん」

 

聞いていた鈴谷の口調になっていた。

 

「美味しいと言ってくれて嬉しいよ」

「提督、お料理上手なんですね」

 

熊野がそう言うとお上品にフォークとナイフを使い食べていた。

 

「うちは姉貴が料理出来ないからね…最上や時雨は作れるけど、部活で忙しかったからね…師匠はうちの間宮だけどね」

「そうなんですね…えっ間宮さんもお知り合いなんですか」

 

熊野が驚いていた。

 

「そうだよ、間宮も明石と同じで姉貴の同級生でうちに出入りしていたからね」

 

僕と間宮や明石の関係を聞いて熊野は微笑むと食べる事に集中しだした。

 

「好評ね」

 

いつの間にか隣に明石が立っていた。

 

「そうだね、明石は食べた?」

「うん美味しかったわよ、此れってお酒のお供に良さそうね」

「多分鳳翔もそれは考えていると思うよ、作っている最中実際に触ったりして熱心に聞いてきていたから」

 

僕と明石はみんなの食べっぷりを見ていた。

 

「そうだ、明石今晩は真っ白鍋と云う鍋にするから」

「真っ白鍋?」

「うん餃子と豆腐、えのき茸だけで作る鍋なんだけど」

「それならあとでビール買っていくね」

 

僕と明石が夕飯の話をしていると…姉貴が地獄耳を発揮していた。

 

「時雨、最上、比叡…夕方翔の部屋に突撃するネー」

 

巻き込まれた比叡はただ笑っているしかなかった…な理由もなく、

 

「はい!お姉様」

 

比叡…君もずいぶん馴染んできたね。

結局その日の夕食は、金剛、比叡、最上、時雨…と比叡に拉致されて連れてこられた榛名と霧島が食卓を囲んだ…真っ白鍋は好評だった事だけは言っておこう。

 

 

 

 

 

 

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