とある姉弟妹が集まる鎮守府(改)   作:屋根裏散歩

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第6話 鎮守府再始動への道程

「大淀今から言う者を呼んで欲しい『長門、陸奥、明石、夕張、間宮』以上」

 

僕からの指示を受けた大淀が放送で指示された艦娘を呼び出した。

 

「長門入ります」

 

長門が入室してきた。

 

「提督よ、なにか用か?」

 

長門が聞いてきた、

 

「うん、これから鎮守府内艦娘の振り分けを行おうと思ってね」

 

僕はそこまで言うと大淀に頷いた。

 

「艦隊配置免除の艦娘ですが、司令室配置の長門さんと陸奥さん、工廠配置の明石さんと夕張さん、厨房配置の間宮さん伊良湖さんと鳳翔さん、作戦室配置の私大淀、情報室配置の青葉さんと川内さんの10名になります」

 

大淀がホワイトボードに書き込んでいった。

 

「残りの65名は潜水艦娘の5人を除いて6人ひと艦隊として10艦隊編成とします…続いて、勤務については提督からお願いします」

 

大淀から話を振られた、

 

「勤務についてだけど、基本12時間勤務の24時間2交替制なお夜勤については時間内に4時間の仮眠時間を設ける、4勤務2休日を原則としてシフトを作成する」

 

僕はホワイトボードに仮日程を貼り出した。

 

「提督、夜勤明けからの休日が多くないか?」

 

長門が夜勤から日勤へ移行する間の明けと休日を指差した。

 

「此処は夜型から移行するからね、少し余裕を持たせた」

「成る程な…」

 

長門が仮作成の日程を見ていた。

 

「それと皆の権利として、有給や生理休暇、申請すれば基地外への外出並びに宿泊も認められている」

 

 

僕が当然の権利を話していると、

 

「提督いいかしら?」

 

陸奥が手を上げた、

 

「いいよ」

 

僕の許可を得た陸奥が、

 

「外出や宿泊を許可してくれるのは嬉しいのだけど…その私達は外泊出来る程貰ってないわよ…」

 

とんでもない事を言ってきた。

 

「ちょっと待って…艦娘の給与って結構高い筈だけど?」

 

僕の疑問にその場に居た全員が驚いた顔をしていた。

 

「大淀、この鎮守府で一番最初からいる艦娘は誰?」

 

僕は大淀に聞いてみた。

 

「私です」

 

やはり大淀だった。

 

「まさかとは思うけど、大淀も最初から貰ってない?」

 

僕は聞くのが恐ろしいが聞いてみた。

 

「はい、前任の提督が此の鎮守府を運用開始してからずっとです」

 

僕は大淀の答えにある疑問に気が付いた。

 

「ちょっと待って…この鎮守府って確か8年は経ってるよね」

「はい、もちろん提督の仰りたいことは判ります、立ち入り監査をどうやって切り抜けたかということですね」

 

大淀は僕の疑問に気が付いていた。

 

「当時の監査官もグルで…私達を………」

 

僕は大淀の言葉を止めた、その後に続く言葉をわかっていたからだ。

 

「大淀…全艦娘の勤務実績の記録は残っている?」

「はい…全て保管してあります」

「必要な人員は大淀に一任する、着任から今日までの残業や諸手当の計算をしてくれ、基本給についてはこの一覧から算出してくれ」

 

僕は大淀に艦娘基本給与簿とかかれたファイルを渡した。

 

「直ぐに取り掛かります」

 

大淀が敬礼すると執務室から退室すると、榛名、霧島、神通、高雄、愛宕、妙高、羽黒、飛鷹を呼び出していた。

 

「これは…当分任務どころじゃないな…とはいえ、艦隊配置は決めないと…長門、陸奥にこれについては一任する」

「了解した」

 

長門が敬礼すると、陸奥と在籍リストを見ながら配置を決め始めた。

僕は電話を取ると、長官に電話を掛けた。

 

「長官、鎮守府の近松です。

在籍艦娘への給与からの不正徴収が判明致しました、この鎮守府が出来てから今日までです」

 

僕の報告に、

 

「ちょっと待て、数年に一度の監査はあっただろう…」

 

長官も僕と同じ疑問を口にした。

 

「監査官もグルです、艦娘に性接待をさせていたそうです」

「なんてことだ…」

 

長官の声に怒りが籠もっていた。

 

「給与の件は早急に手配しよう、それと監察官もこちらで調べて処罰する…それと来月末迄総ての任務を免除とする、艦娘との関係修復を第一としてくれ」

 

僕は長官との電話を切った。

 

「提督どうぞ」

 

間宮がココアを淹れてくれた。

 

「ありがとう…ちょっと待って伊良湖も呼んでくれる?」

 

間宮が内線で伊良湖を呼んだ。

 

「提督お呼びで…」

 

伊良湖が少し怯えながら執務室に入ってきた、

 

「間宮がココア入れてくれたからね、おやつにどうかと思って」

 

僕は出勤時に買ってきたドーナツを出した。

 

「提督…これってあのドーナツ専門店の季節限定の!」

 

何とか伊良湖も緊張が溶けたのか…いやドーナツを見て驚いたのか、声を上げた。

 

「食べても…」

「その為に買ってきたんだけど…」

 

僕達はお茶にした。

 

「流石にゴ○ィバのチョコですね…」

 

間宮がそれは美味しそうに食べていた…そんな時だった、いきなり執務室の扉が開け放たれ、

 

「翔…お姉チャンに内緒で杏子となにしてるデースか?」

 

金剛が入ってきた、流石姉貴だ食べ物の匂いに敏感だった。

 

「早苗…食い意地張りすぎよ」

 

間宮が呆れていた。

 

「お姉ちゃん除け者にして…美味しそうなの食べてるんだもん…」

 

よく見ると、金剛の後ろに比叡が引きづられてきていた…その視線は…うん怖いから見なかったことに。

 

「比叡?私の弟にそんな目するデースか?」

 

比叡が金剛から脳天チョップを喰らっていた。

 

「姉貴もほら…」

 

僕は電気ケトルでお湯を沸かすと紅茶を淹れた。

 

「比叡も」

 

僕は紅茶とドーナツを比叡と金剛に出した。

 

「さすが自慢の弟デース」

 

金剛がドーナツをフォークで小分けにしながら食べだした、

 

「提督は金剛お姉様の弟で…」

 

僕は比叡を安心させるためにあれを見せた。

 

「大丈夫、僕も艦息だからね」

「えっ!提督艦娘なの!」

 

比叡が驚きの声を上げた。

 

「僕の場合は娘ではなくて息子の方だけどね…僕達の母は11年前迄この鎮守府に所属していた最上なんだ…」

 

僕の話を聞くと比叡が戸惑いながら僕の頭を撫でていた。

 

「詳しくはわからないけど、あの最上さんの………」

 

どうやら母の事は鎮守府内では知られているようだった。

 

「提督…貴方達が最大の被害者なのですね…」

 

 

その後、比叡もお茶を楽しむと金剛と部屋に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

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