「おはよう近松提督、君の鎮守府に新規配属の艦娘を2名送ったから、受け入れ準備を」
僕は勤務開始早々に長官から電話を受けた。
「了解しました、それで新規配属の2名とは?」
「航空戦艦扶桑と山城だ」
「航空戦艦娘とは助かります」
僕は長官からの申し出を喜んだ。
「それで何時から?」
「今日の昼には到着するはずだが」
僕は長官からの電話を切ると大淀に部屋の準備を指示した、
「大淀、今日の昼に扶桑姉妹が着任するから部屋の準備を宜しく」
「了解しました、部屋については二人部屋で宜しいですね」
「それで宜しく」
そしてお昼過ぎ。
「提督、新規着任の扶桑さん到着しました」
一階の警備室から内線が掛かった。
「わかった」
大淀が僕を見て頷くと2人を迎えに行った。
「提督戻りました」
大淀が2人を連れて執務室へ戻ってきた。
「申告、扶桑型戦艦1番艦『扶桑』並びに『山城』着任致します」
扶桑が僕に敬礼して申告した、
「着任を許可する………これから宜しくね」
僕は2人に鎮守府について説明した。
「それじゃ2人の部屋なんだけど…大淀案内を」
「了解」
大淀が2人を部屋に案内していった。
数分後。
「提督、あんな豪華な部屋…私達が使ってもよろしいのですか?」
扶桑が聞いてきた。
「大丈夫だよ、此処は元々リゾートホテルだからね、全室あんな感じだよ、執務室は元スイートルームだしね」
僕は2人にホテル時代の案内パンフレットを渡した。
「リゾートホテルをそのまま鎮守府施設に使うなんて………」
山城が呆れていた。
「元は下に建っているあの木造の如何にも何か出そうな建物だよ」
そういって僕は眼下にある今にも崩れそうな木造の立物を指さした。
「あれは………」
扶桑が元鎮守府司令部を見て言葉を失っていた、あれは確かに酷い…床は抜けるし、雨漏りは酷いし、隙間風も酷かった。
「さて、二人共お昼は食べた?」
「いえ、まだですけど」
扶桑が答えた。
「それなら、僕もまだだから食べに行こうか」
僕は扶桑姉妹を連れて展望食堂へと向かった。
「ちょっ…」
食堂に入った瞬間に山城が絶句していた。
「提督…その失礼ながら少し贅沢すぎなのでは?」
扶桑も呆れながらに口を開いた。
「全部、ホテル営業当時の施設を再利用しているだけだよ」
「再利用って仰っても…限度というものが…」
流石扶桑だ、うん真面目だね。
「此処の艦娘は今迄抑圧されていたからね、少し位いい暮しになっても罰は当たらないよ」
「それなら…此位は」
山城も何となく理解したらしく同意してくれた。
「それにこれだけの施設を遊ばせて荒れ果てさせるのは勿体ないからね」
「確かに仰っしゃる通りですね」
何とか扶桑も納得してくれた。
その後も昼食を摂りながら案内パンフレットで浴場等の施設を説明すると一旦解散した。