とある姉弟妹が集まる鎮守府(改)   作:屋根裏散歩

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第8話 朝…そして告白

「金剛お姉様…金剛お姉様…朝です」

 

私は霧島の声で目を覚ました。

 

「霧島おはようデース」

 

ベッドから起きると、制服に袖を通した。

 

「金剛お姉様…またそんな格好で寝ていたのですか」

 

霧島の呆れ声に私は自分の姿を鏡で見た、

 

「あちゃ~、またやっちゃったデース」

 

 

寝る前はキチンとパジャマを着ていたのですが寝ている間に…パンツ1枚になっていたのだった。

 

「金剛お姉様…まさかとは思いますけど、弟さんの前でも…やっぱり」

 

霧島が私の反応を見て更に呆れていた。

 

「最上に聞きましたけど…だらし姉だったそうですね」

 

榛名が私の事を最上から聞いていた様子だった。

 

「…」

 

比叡だけは………鼻血を垂らしてハァハァしていた。

 

「翔…いえ提督が来て、私達の生活は一変しましたデースね、あの歩くだけで床が抜けそうな木造のボロ部屋からこんな豪華な部屋になって………未払いだった給与も全額支払われて…」

「金剛お姉様…」

 

榛名が私の言葉の後を続けた、

 

「そうですね、艤装の整備も補給も完全にしてくれて…」

 

霧島がそれに言葉を続けた、

 

「フカフカのベッドに朝日の入る寝室…整備用ドッグ以外にも普通のお風呂に、豪華な食堂…普通に食べられる食事を…」

 

「でも…金剛お姉様を…」

 

比叡はどうやら私を弟に取られると思い何か葛藤している様子だった。

 

「比叡…安心するデース、うちのヘタレ弟には気になる女性がいマース、私じゃないヨ」

 

私は翔が明石を好きな事を知っていた。

 

「まぁヘタレなので本人を前にすると何も言えないですけどネ」

「そういえば…昨日の夜中に明石さんが提督のお部屋に入っていくの見ちゃいました」

 

榛名がどうやら夜中に翔の部屋から明石が入っていくのを目撃したようだ。

 

「夜中?」

「はい、昨夜は夜勤待機だった足柄に差し入れを持っていったら…丁度その…見ちゃいました」

 

どうやら私の心配は無用なようですね。

 

「となると…何処迄二人の仲が進展しているのか確かめるデース!」

 

私は弟の部屋に突撃しようとしていた。

 

「金剛お姉様…提督の部屋に行く前に、先ずは制服を着て下さい」

 

冷静な霧島から止められた、私は自分の格好が今だにパンツ1枚な事を忘れていた。

 

「本当にだらし姉ですね」

 

榛名が微笑んでいた。

 

「それじゃあ、翔の部屋に突撃しマース」

 

私は制服に着替え終えると姉妹達を引き連れて、翔の部屋へと向かった。

 

「翔おきていますカ?」

 

姉権限で鍵を開けると室内に入った。

 

「まだ寝てるデースか」

 

私は布団を勢い良く捲った。

 

「…不潔」

 

榛名の第一声だった。

 

「明石?説明して翔は?」

 

翔のベッドには何故か明石が下着姿で寝ていた。

 

「朝から誰?」

 

翔がリビングから顔を覗かせた。

 

「げっ…姉貴…」

「翔…説明してくれる?」

 

私は何時もの口調から翔の姉である早苗に戻っていた。

 

「明石が昨夜は那智さん達と呑んでいたらしくて…それで呑みすぎて…千歳さんと隼鷹さんが…僕の部屋に放り込んでいったんだけど…僕はリビングのソファで寝たから…」

 

まぁヘタレの翔が酔い潰れた女性に何かすることは無いのはわかっていた。

 

「頭痛ぁ…」

 

明石が頭を押さえながら眼をしました、

 

「あれ?私の部屋………じゃない??」

 

明石が部屋を見回しながら昨夜の事を思い出そうとしていた、

 

「………確か酔い潰れて………千歳と隼鷹が部屋に帰るよとか言っていたような…って此処は提督の部屋!?」

 

ようやく何処に居るのかを理解したようだった。

 

「えっ金剛に…ヤダ私なんて格好に…あちゃ~自分の部屋のつもりで…」

 

酔って寝てしまい自分の部屋のつもりで服を脱いでしまったようだった。

 

「提督…翔君みた?」

 

明石は顔を赤くしながら弟に聞いていた、

 

「うん…」

 

どうやら翔も私達が布団を勢い良く捲った時に見てしまったようだ。

翔は何か覚悟を決めると、

 

「明石…いや明海さん…僕は…貴女の事が好きです…結婚を前提にお付き合いしてください」

 

ウンウン、翔はあられもない姿の明石を前にして、しっかりと気持ちを伝えましたネ。

 

「はい…私でよければよろしくお願いします」

 

明石は翔の申し出を受け入れた。

 

「青葉見ちゃいました!」

 

いつの間にかやってきていた青葉がカメラを構えそこにいた。

 

「ワレアオバ!」

 

いきなり沸いてきた青葉に戸惑った。

 

「これはスクープです「明石不潔…私も翔君狙っていたのに」」

 

いつの間にか間宮もそこにいた…いや杏子もだったのか!

2人共私の家に来たがるわけだヨ。

 

「そっか、杏子もね…」

 

だけど翔は明石を選んだ、

 

「間宮…仕方ないネ、翔と明石は気が合うし、趣味も似ているからネ」

 

私は翔に前から相談されていたから知ってはいた。

 

「どっちにせよ、今晩はお祝いしないとね…そ・れ・と青葉データは消してね」

 

間宮が気持ちに区切りを付けたのか、凄みを浮かべた微笑みを浮かべながら包丁を手にして青葉を引きずって厨房へと戻っていった。

 

「青葉迷わず成仏して!」

 

その場にいた全員が引き摺られていく青葉を合掌で見送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回のお話で最大の謎…提督の私室の鍵どうやって開けたのか(隼鷹と千歳)…明石が持っていたのか?

答えは…タブン次回!
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