ゼンドリック漂流記   作:逃げ男

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7-10.ドルラー ザ・レルム・オヴ・デス Dawn

マインド・レイプ

心術[悪][精神作用]

呪文レベル:ウィザード/ソーサラー9

構成要素:動作、音声

発動時間:1標準アクション

距離:中距離(100フィート+10フィート/レベル)

対象:クリーチャー1体

持続時間:瞬間

セーヴィング・スロー:意思・無効

呪文抵抗:可

術者は生き物の心に入り込み、その生き物が知っているすべてを学ぶ。術者は必要に応じて記憶を消去したり追加したり、感情、意見、さらには属性を変更することができる。術者が処理を完了すると、クリーチャーを(インセインの呪文で説明されているように)狂ったようにしておく、あるいは侵入の記憶を持たずに一見影響を受けていないように見せることができる。

 

性格の大きな変化と属性の変更はブレイクエンチャントの呪文で修正可能。

微妙な思考や記憶の改変はウィッシュの呪文やミラクルの呪文によってのみ復元が可能。

 

──不浄なる暗黒の書

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼンドリック漂流記

7-10.ドルラー ザ・レルム・オヴ・デス Dawn

 

 

 

 

 

 

 

 光が射した。夜明けを告げる明るい光は市街地の中央に立つ塔の屋上から放たれた。ストームリーチに落ちていた暗い闇はその輝きに恐れをなして隠れていき、まるで建物を捻じ曲げているかのように纏わりついていた蒼みがかった影は消えていく。膨らむ光球は街全体を飲み込んでいき、やがてその外へと広がった。その光の触れた土地はドルラーの忌まわしい記憶の残照ではなく物質界でのあるべき姿を取り戻し、丘陵地たちは灰色から緑へとその装いを変えていく。

 

 街を取り囲んでいた悪鬼達は文字通り光の中に溶けて消える。その光が地平線の向こうまで届いたかという頃に、東の空から新たな光が現れた。水平線から姿を見せたのは太陽だ。その明るい光が空を海とを分かち、徐々に高みへと昇っていく。青藍色の空は輝き、そして海面は太陽の光を反射して光の道をこちらへと伸ばしてくる。やがてそれが港へとたどり着くと、永い夜の間忘れていた熱が思い出したかのように街中を満たした。

 

 街のあちこちに設置された常夜灯にも光が戻り始め、やがて街の象徴でもある海に突き出した巨人像が伸ばす掌から天まで届く光の柱が立ち上がる。それが青い空に吸い込まれていくのを見て、街にいた住人たちは歓声を上げた。戦っていた者も、祈っていた者も、ただ怯えていた者も、皆が生存の喜びを示すかのように手を振り上げ声を出したのだ。

 

 巨大なシベイ・ドラゴンシャードが鎮座する塔の屋上から、俺はその街の目覚めの様子を見て口元を緩めた。特にこの塔の前の広場では、龍晶に祈りを捧げていた大勢の住民たちが喜びを溢れさせているのだ。たとえ先ほどまではその祈りが掠め取られたものであったとしても、彼らにとっては祈りが通じたように思えただろう。そして、銀炎が浄化されたことでこれからはもう祈りを奪われることはなくなるのだ──少なくとも俺の目が黒い間は、炎の中に再び影が浮かび上がることはないだろう。

 

 ベル・シャラーの今回の企ては、この巨大なドラゴンシャードを利用してティラ・ミロンの束縛から抜け出す事だった。自身の影響下にある信徒をこのゼンドリックに送り込み、二百年かけて回収させた龍晶に信仰を集める。シルヴァー・フレイムに向けられた信仰を通じて影響力を及ぼすのは“炎の中の影”にとっては造作もない事。物理的にドルラーの近づくタイミングに合わせてシベイ・ドラゴンシャードの持つ可能性の力でコアトルの呪縛に穴を穿ち、自らのテリトリーへと帰還しようとしたのだ。

 

 そうやって束縛から逃れた先で街ごと住民を飲み込んで踊り食いしようとしたところで想定外の反撃を受けて俺たちに敗れ、その存在を書き換えられたというのが今回の事件のあらましということになる。今回の『死の接触』がこのストームリーチを基点に発生したことは、鍵である龍晶がこの街にあるのだから当然のことではあるがそれが彼の上帝にとっての不運だった。これが俺に無関係な土地で起こっていたならば、また違った結果を迎えていただろうことは間違いないからだ。

 

 復活したエルダー・イヴィルの脅威はやがて惑星全体を覆い、文明に滅びをもたらすと言われている。ベル・シャラーはその特性上人類を滅ぼすことは無かったろうが、放置すればエベロンの知的存在が全て家畜化されたおぞましい世界が生まれていただろう。このストーム・リーチがその舞台となったことでドルラーという特殊空間でラピスが切り札となった呪文の効果を積み上げる時間を稼ぐことができたが、それなしであの上帝を打倒しようとすると俺の持つリソースを全てをつぎ込んでも削り切れなかった可能性がある。知的存在が栄えれば栄えるほどそれを食らって生命力を増すという忌むべき存在だが、その食べ残しの成れ果てである最下級のデーモンたちがそのオーヴァー・ロードを打倒する鍵になったのだから、世の中というのはわからないものだ──ある意味、うまくできているというべきなのかもしれない。

 

 記憶も属性も書き換えたことによりこの上帝は今後は忠実にドルラーの運営に務める事になる。この世界の性質上、放置すればそのうち再び悪に染まってしまうのだろうがとりあえずの応急処置としては十分だ。その日が訪れるまで時間がかかるようであれば、あの荒涼たる死の領域も大きく様変わりするだろう。死者の魂が落としていく記憶、それによって構成されるドルラーがあれだけ無の世界だったのは、ベル・シャラーがその記憶を貪っていたためである。その記憶が正しく次元界に還元されるようになれば、そのうち死者の記憶で不毛の地は消え去り、花が咲き誇る丘が生まれることだってあるだろう。

 

 

「──これは、どうやら先を越されたか。我々は君に助けられたようだな」

 

 巨大なシベイ・ドラゴンシャードを前に先ほどのまでの戦いに思いを馳せていると、階下に通じる階段から満身創痍といった様子のドライデンが姿を現した。法衣はズタズタで剣を杖のようにして体を支えているその様子。だが彼は自力で立ってここに辿り着いた。コーヴェア大陸の銀炎教会に異端として破門されたマーン・ドライデンの子孫が、その先祖代々の頸木を逃れて正道に立ちかえり立ちふさがる祖霊を打倒してここまで辿り着いたのである。俺が知るゲームの知識では、彼は叔父の邪霊に憑りつかれて精神を歪められ悪事を行う役割にあったが、どうやらその未来は大きく変わったようだ。

 

 ドライデンはよたよたと歩きながら俺の横を通り過ぎると屋上の端まで辿り着いた。そこから見えるのは太陽が昇り始めたことで明るくなり始めた街並みと、輝いている海。そして視界を下へと落とせば、ドライデンを姿を見つけて歓喜の声を上げる市民たちが見える。大司教はそんな彼らに手を振って応えると振り返り、屋上の中央に鎮座するドラゴン・シャードに視線を向けた。長い夜の間不気味な青白い光を放っていたこの水晶は、今や清冽な光で満たされていた。似ているようでまるで異なる、その様子はまさに浄化されたという言葉がしっくりくるものだ。

 

「どうにかしてここに辿り着き、この龍晶を砕かねば──そう考えていたのだが。君は私には考えも及ばぬようなやり方でこの事態を解決してくれたのだな」

 

 ドライデンのいう方法も確かに一つの解決策だ。その中に上帝を宿したとはいえ、このシベイ・ドラゴンシャードは物理的な存在だ。砕いてしまえば上帝は解き放たれるだろうが、物質界とドルラーを繋ぐ門としての役割は無効化することができる。最上はコアトルの炎の縛鎖で再びベル・シャラーを封印することだろうが、ドルラーに落ちたストームリーチは転移などによる干渉が出来ない。数々の占い師がストームリーチを観測できなかったのは占術無効の特性を持つエルダー・イヴィルにこの街が飲み込まれていたためだが、空間的にも物質界から切り離されていたためでもある。ドルラーを旅してストームリーチに辿り着くのは相当に困難な旅路だっただろう。

 

 どうにかこの街に、この塔に辿り着いたとしても直接龍晶に手を出そうとした場合はあの暗黒空間に飲み込まれてしまう罠が張られており、それを避けるには塔の内部を抜けてくる必要がある。そしてそこには上帝の信奉者である多数のラークシャサ等が待ち構えているという状況だ。そこを突破したとしても消耗していれば水晶内部ではあのデュラストランや影に飲み込まれた記憶の残滓が待ち構えており、その質と量は尋常な存在では突破できない。ベル・シャラーも一度英雄に敗北を喫していただけあり、しっかりと対策を講じていたという訳だ。つまり正解は龍晶内部には突入せずに砕いてしまうことで上帝の干渉をストーム・リーチから切り離してしまうことになるのだが──外の障害はドライデン達シルヴァー・フレイムの戦士達が、内の障害は俺たちが全て潰してしまったという訳だ。

 

「──まあ詳しいことは話せないが、確かに問題は解決した。騒がれるのは好みじゃないんで、ここだけの秘密ということにしておいてくれ」

 

 口元に人差し指を一本立て、俺はそうドライデンに告げた。屈服させたとはいえベル・シャラーがエルダー・イーヴィルとして有している占術に対する耐性などは今も有効で、そういった魔法的な手段でこの事件の詳細を知ることは出来ないだろう。つまり、俺達がドルラーで何を為したのか、それは仲間たちだけが知ることなのである。それに加えて俺にはあまり名声を稼ぎたくない事情というものがあり、そのために今までも言葉巧みに《願い/ウィッシュ》の呪文を使用することで情報の隠蔽を行っているほど。そんな事情があるため今回の件も吹聴されでもしたら困るのだ。そういうわけで、ドライデンにも協力を仰ぐ必要がある。こうやって彼に口止めをすることが、俺がこうしてここに留まっていた理由というわけだ。

 

 とはいえ占術を封じ、すべての関係者が秘密を誓ってもどこからか情報が漏れてしまうのがD&Dの怖いところであり、物語を司るバードというクラスの恐ろしいところではある。だがこのエベロンにはそこまでの高位のバードは少なく、特に人間社会では稀であるためある程度は許容範囲として割り切っている。数の少ないそういった高位バードには、他に食いつきそうな餌を用意するなどといった事も時間稼ぎの一環だ。

 

「──勿論、それはそちらにもお願いしたい」

 

 そして俺が続けて言葉を向けたのは、巨大なシベイ・ドラゴンシャード──それを通じてこちらを視ている存在に対してである。封印を破ったベル・シャラーは勿論追いかけられないようにその穴を塞いだだろう。だが、俺に敗れた上帝はその穴を塞ぎ続けるという事をしていないため、当然その穴は今やかの上帝が元居た場所に繋がっている。俺の言葉は、その穴の向こう側にいる存在に向けて放ったものであった。

<i>

──其方に感謝を

</i>

 俺の言葉はちゃんと伝わったようだ。そして返礼とばかりに、そんな声がドラゴンシャード越しに聞こえたかと思うと風に舞う雪のように龍晶から生まれた光の粒が街へと広がっていった。その光は人へ、建物へと溶け込んでいくようにして街中へと振り撒かれ、俺の視線の先では市場近くで崩れていた建物がまるで傷など無かったかのように元の姿を取り戻していた。

 

──《奇跡/ミラクル》という呪文がある。それは信仰呪文の最高階梯に属する呪文で自らが信仰する神格に神威の発動を請願するものだが、いまこの街に起こっていることはまさにそれをより強化したもののように感じられる。物質界と死の領域との境界がまだ曖昧だからなのか、この夜の戦いで死んだものを甦らせ、傷や損傷を癒しているようだ。小規模にならともかく、街全体にそんな強力な効果を及ぼすのは定命の存在の魔法では有り得ない。神話の時代から存在する神蛇、それと合一化した炎の御声の御業というやつだろう。

 

 一度物質界に戻ってしまった昨夜以前に起きた被害は巻き戻らないが、どうやら今夜起こった人的・物的存在はこれにより癒やされたと考えて良いだろう。もちろんそれでは死の接触以前になにもかもが戻るということにはならない。特にライカンスロピーに感染・発症した街の住民への対応は特に緊急の課題だろうし、昨夜以前に失われた多くの資産や命は戻らない。だがそれでも、このストームリーチという街そのものが失われることはなくなっただろう。『死の接触』に飲み込まれて滅びなかった都市はこれが史上初ということになる。それはこの街を拠点とする俺にとってはありがたいことだし、報酬として十分なものだ。復興という意味では課題が盛り沢山だろうがそれは統治者であるストーム・ロード達の仕事であるし、人心の安定は銀炎教会を率いるドライデンの得意とする領分である。俺たち冒険者の仕事は冒険なのだからして、その本業に専念するべきだ。

 

「──というわけで、後始末は頼むよ司教猊下。俺は騒がしくなる前にお暇させてもらう」

 

 銀炎の祝福を受けてドライデンはすっかりと傷が癒えており、精気を取り戻していた。これであれば面倒を押し付けても構わないだろう。それに傷が癒えたのは彼だけではなく、彼と共に戦った聖堂騎士達もだ。重い鎧のこすれる音が階下から聞こえてきており、元気になった戦士たちがドライデンを追ってこの屋上へと駆け付けている様子が耳に届く。このままこの場所にいては騒がしくなることは間違いない。

 

 そうなる前に、俺は呪文で姿を消すと手摺を超えて屋上から飛び降りた。水平線からすっかりと姿を現した太陽の輝きが目を射す。くるりと姿勢を翻すと遠ざかっていく屋上にはその太陽の輝きを受けて輝くドラゴンシャードがあり、再び姿を見せたドライデンが地上に向かって手を振るのが見える。それを見た群衆は喝采を上げ、喜びの声が空へと吸い込まれていく。そんな歓声と入れ違いのように地上に降りた俺は、路地裏に入り込んで透明化を解除すると自宅へと向かう。

 

 夜明け直後の太陽はあっというまにその高度を上げ、街の様々な場所を照らしていく。かすかに街にこびり付いていた影の残滓たちも日光によって剥がされていき、死の七日間の間漂っていた曖昧でどんよりとした空気が浄化されていくようだ。秘術的感覚からしてまだわずかに次元界的な接触は解けてはいないようだ。しかし外套越しに伝わってくる気温が本来の熱気を取り戻していくのが解るし、陽射しが石畳に与える熱量がまるで生命の息吹のように感じられる。ストームリーチの住人にとっては《寒暑防御/エンデュア・エレメンツ》の呪文なしには耐えがたいこの赤道近くの熱気も、今は祝福のように思えるだろう。

 

「思えば遠くまで来たもんだ」

 

 まもなく家に辿り着くというところまできて、そんな言葉がつい口をついて出た。オーヴァー・ロードというこの世界でも有数の強力な存在を敵にして打倒するなんて言うのは、元の世界でやっていたゲームの中でも極まったパワープレイ・キャンペーンの果てに一度やるかやらないかというレベルの出来事だ。特にD&Dにおいては高レベル帯セッションはDMの負担が大きいため、低レベル層でのプレイングが多かったのだ。それが今や生身で高レベル帯を体感し、世界の危機を救うことになるとは元の世界にいたころは勿論、この世界に来てすぐの自分でも夢にも思わなかったことだ。なにせすでに自分がプレイしていたオンラインゲーム版のレベル・キャップを突破してしまっているし、ゲームの中ですら戦わなかったような強敵を相手にしているのだから。

 

「──しかもそれで終わりってわけじゃないんだよな」

 

 普通に考えれば今回の戦いは一つのキャンペーンをしめくくるにふさわしい規模の戦いだっただろう。だがこれはゲームではなく実生活なのだ。クライマックスが過ぎたとしてもそれで終わりとはならず、俺の生活は続く。そしてさらには次々と厄介ごとが舞い込んでくるのだ。それは予感ではなく確定した未来──支配したベル・シャラーから得た知識がそれを裏付けている。うっすらとしか知り得なかったこの世界の創生に関わる出来事や今この世界が置かれている状況などが上帝の蓄えた情報により高い精度で補完され、自分の中で再構築されたのだ。

 

 最初このエベロンに来た時には他の世界観に比べればだいぶマシなところだと考えていたのだが、今やそれは俺が物事を知らなかっただけだと言える。神々が地上に干渉力を有している世界ということは、逆にその神々の力を時と場合によっては頼ることが出来るという意味でもある。つまりこのエベロンでは、神頼みは通用しない──どんな世界の危機が訪れようとも、それは定命の存在が自力で対処しなければならないということなのだ。

 

 はるか古代から存在し続け、生命の記憶を貪り続けていたベル・シャラーの得ていた知識は人類社会では知られていない貴重なものばかり。ライバル関係にある他の上帝や異界に巣食う悪魔の陰謀など、陰謀と裏切りを司るオーヴァー・ロードに相応しい情報量を一瞬で脳内に焼き付けてしまった俺の脳みそはこうして歩きながらも絶賛デフラグ中だ。

 

 残る31柱の上帝に異界の侵略者。そんな危険物がそこら中に埋まっているのがこのエベロンという世界であることを知ってしまった。このストーム・リーチの地下にもゲームで実装されていたデーモン・デヴィルの類だけでなくオーヴァー・ロードの一柱がコアトルの縛鎖によって封じられており徐々に自由を取り戻しつつあるだなんて知ってしまっては、ベル・シャラーを退けた今日という日であっても枕を高くして眠れそうにない。

 

 この世界で生きていく、と決めたからにはそれらをどうにかする必要がある。何せ放っておけば小さい規模でも大陸の破滅、極めつけはこのエベロンという世界そのものの存亡の危機になるような厄ネタばかりなのだ。大半は緊急度が低いものだが、いくつかはベル・シャラーの知見からはそう長くは放置しておけないというものがあるのだから始末に負えない。

 

「まったく、気の休まる暇もない」

 

 ドルラーという夜は去り、ストーム・リーチは夜明けを迎えた。俺の求める安息の日々は未だ遠いが、一歩前進したことは確かだ。明らかになった課題は大きく重く積みあがっているが、今の自分なら一つ一つ片づけていけるという自負はある。何より自分一人ではなく、頼りになる仲間たちがいるのだ。一時的に別れてしまったドラウの双子を迎えに行ける日も近い。彼女たちと合流すればまた少し騒がしい日常が戻ってくるだろう。彼女たちに纏わる神話にもやがて関わっていくことになるのだろう。

 

 待ち受けるであろう闘いの日々。だが、無事に夜明けを迎えた今日だけは戦いを忘れてゆっくりと過ごすとしよう。辿り着いた自宅の門扉を押し開き、自室のベッドに倒れこんだ俺は久しぶりの安息日を肌で感じながら目を閉じるのだった。

 

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