魔女の微笑み   作:カトレアの花言葉

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第3話 交流会と杖選び

 ああああああぁ疲れる。なんか知らんが、むっちゃ疲れる。体力的にも、精神的にも。純血の名門ってガキでもこんな社交すんの?大変過ぎない?

 

 開催主であるパーキンソン家の人達に挨拶に行き、パンジー・パーキンソンに媚びた後は、保護者と我々1991年9月入学世代が分かれて「交流」することになった。

 

 真っ先にハッフルパフ閨閥の中心にいる聖28一族のアボット家のハンナや、それを取り囲む門閥家族の子息や息女のところに突撃したのは我ながら良い判断だったと思う。基本的に温厚柔和で善良な人達だった。ただ、俺のヨイショや媚びへつらいには苦笑気味だったのが気になる。やっぱ純血思想には染まっていないし、あんまり良くは思っていないのだろう。それでも断るに断れなかったと見るべきか。

 

 そして、今まさに困っているのはその後にヨイショに向かった強大なスリザリン閨閥だ。パンジー・パーキンソンやダフネ・グリーングラスといった聖28一族の令嬢と、それを取り囲む純血家系のお嬢様軍団で、独特の雰囲気が漂っていた。正直言って怖い。中身中年のオッサンだけど怖い。いや、中年のオッサン故にか?

 

 最初は無難に挨拶をし、中心の2人を取り囲む門閥家族令嬢…を更に取り囲む中堅純血家系の息女Aとしてひたすらヨイショと太鼓持ちをやっていた。最初は勝手が分からなかった(オッサンだから当たり前だろ)が、両隣の息女の真似をして容姿や家の格、品の良さ(笑)なんかを褒めていたら、割と無難になじめた。

 

 まぁ身長が他の同年代女子より高く、声もかなり低かったので目立ってはいたが、逆にそれが功を奏して、俺のヨイショに心地よくなっていた。ちょろいな。

 

 そこに非聖28一族の男子達グループ(スリザリン閨閥だけでなく、レイブンクロー系も含めた混合)が突っ込んできたのが問題だった。腕白の盛りなのは分かるが、いちいち女の子の軍団に突っかかるなよ。まだ思春期でもあるまいし…とは思ったが、まぁ小学校中学年ならむしろ普通なのかな?この頃の子どもは女の子の方が成長が早い傾向があるし、男子からすれば気に入らないのかもしれない。

 

 んで、当然のごとく俺も彼らのささやかな「からかい」のターゲットになった。まぁ同年代の男子よりも高いし、声もかなり低いからな。このくらいの年代だとそういうもんだろう。そう思い、やんわりと受け答えしていき、ちょいちょい媚びたら、一気に顔を真っ赤にしてモジモジしだした。えぇ…(困惑

 

 それを見たスリザリン閨閥のお嬢様軍団は口々に純血男子達を囃し立てたから、もうたまらない。阿鼻叫喚の地獄絵図だった。パンジー・パーキンソンの号令一下、少々品のない罵倒が男子達に突き刺さっていた。パンジー・パーキンソンの手慣れている感が凄まじい。そりゃスリザリン閨閥の女王だもんな。もう貫禄が垣間見えている。隣で苦笑しているダフネ・グリーングラスとは好対照だ。

 

 まぁある意味では健全な小学校中学年世代の「交流」ともいえるが、ここまで規模が大きくなると、庭園中の注目を浴びることになった。

 

 そして、その騒ぎに気付いて別方向から男の子の小グループが歩いてき…んん?あれってまさか…

 

「どうも、ご機嫌麗しく、レディ。僕はマルフォイ家の嫡男であるドラコ・マルフォイだ」

 

 おおおう…いるとは知っていたが、遂にきたか。少し小柄でプラチナブロンドのオールバック、瞳の色は薄い灰色で、少し尖った顎が特徴的な男の子、ドラコ・マルフォイその人のお出ましだ。聖28一族の男子達でもトップクラスの権勢を誇り、ハリー・ポッターの学生時代のライバル(?)みたいなポジションの人だ。最後まで生き残り、グリーングラス家の妹さんと結婚し、素晴らしいご子息が生まれるが、それまでが波瀾万丈だったし、あんまり羨ましくはない。ただ、他の登場人物が亡くなったり捕まったりした中で両親とも無事で、息子さんもまともに育ったのは凄いと思う。

 

 そうドラコ・マルフォイの原作でのプロフィールを思い出しながらも、俺は即座に最敬礼をとった。スリザリン閨閥ご自慢の「お辞儀」である。

 

「マルフォイ家のご子息様におかれましては、ご尊顔を拝し奉り恐悦至極に存じ奉ります。私のような下々の者にまでお声掛けくださり、心から感謝しております。あちらに尊き聖28一族のパーキンソン様とグリーングラス様がいらっしゃいますが、お呼びいたしますね」

 

 決まった…! ヨイショを添えながらの他の同格連中に丸投げは基本だよな。というか、そもそも純血家系の中でもお互いの格が違い過ぎるから、異性間なら間に門閥家族を挟むべきなんだが、なんで俺に声をかけるのだろうか。…って、隣にいるデカい男子はビンセント・クラッブか? なるほど、門閥家族が彼ならそりゃ仲介は無理だわ。今も何かを口にしながら(肉か?)ドラコ・マルフォイの後ろに控えているが、まぁそういうタイプではないよな。

 

 そう勝手に納得していると、マルフォイ坊ちゃんは苦笑いしながら話しかけてきた。

 

「いや、彼女達とも交流したいのは当然として、君にも是非話がしたかったんだよ」

 

 はぁ?なんで?両親ともハッフルパフ寮出身で、ぶっちゃけスリザリン閨閥よりハッフルパフ閨閥の中堅純血家系とみなされがちなのに?まぁそりゃ手段を選ばない姿勢や家族愛はスリザリン寮っぽいと我ながら思うが、あんまり俊敏狡猾ではないし、野心もないし、あの相互監視と紙一重な団結主義は息が詰まるから合わないんだよな。

 

「はぁ…しかし、私のような者が聖28一族の嫡男様と話せることなど…」

 

「君というか、昨年のマグルどもに対するランドール家の"やり口"に父上が非常に興味を抱いていてね。曰くマルフォイ家と似ているとか?」

 

 あーあれね。まぁマルフォイ家って中世から続く大地主的な名家で、昔はマグル相手と協力しながら稼いでたらしいからなぁ…とはいえ、だ。

 

「マルフォイ家の皆々様と似ているだなんて、そんな大それたこと…」

 

 とぼけるに限るよね、こんなの。赤の他人に教える義理がない以前に、下手なことを喋って「藪蛇」にしないのが一番ベターだわ。しかも相手は聖28一族の大物。怖い怖い。

 

「おや、韜晦するのかね?まぁ良いさ。今日は交流がメインだからね」

 

 そう言うと、クラッブをはじめとした少数の門閥家族を引き連れて未だに口論し合ってる男子(非聖28一族の男子達グループ)と女子(スリザリン閨閥お嬢様軍団)の仲裁に入っていった。クラッブや門閥家族の男子達にも「お辞儀」をしながら見送った。ってか、マルフォイ坊ちゃんって意外と苦労人気質だな…。あと大柄なクラッブがガードマン的な立ち位置で役立ってるね。頑張ってくれ。

 

 そうボーッと眺めていると、また違う男の子に声をかけられた。今度は1人みたい。

 

「お前が大人達が注意喚起していたランドールの才媛か?マルフォイと話していたみたいだが」

 

マルフォイ坊ちゃんを呼び捨て…ってことは同格で、この抜け目なさそうなイケメン具合から察するに…

 

「ノット家のご子息様におかれましては、ご尊顔を拝し奉り恐悦至極に存じ奉ります。私のような下々の者にまでお声掛けくださり、心から感謝しております。マルフォイ様と親しいのですね」

 

 この少しひょろっとした背の高い男子、間違いない、セオドール・ノットだ。ドラコ・マルフォイとは親父さん同士が仲間で、ホグワーツ入学前からの知り合いらしいし。

 

「俺がノットだと良く分かったな。奴とは父親同士が…その知り合いでな。まぁそんなことよりも、お前がランドールの例の才媛だと分かっただけでも収穫だ」

 

「こちらこそノット家のご嫡男様の関心を頂けて幸いでございます。ところで…"大人達が注意喚起"とは…?」

 

 そう、聞き捨てならないフレーズだぞそれは。確かにちょいちょい目立つ容姿と言動をした覚えはあるが、「注意喚起」とは穏やかじゃないな。そう思っていると、セオドール・ノットは肩をすくめながら言った。

 

「まぁ俺たちの同世代が小鬼連中と組んでマグル相手に荒稼ぎしたとなれば、そりゃまぁ要注意人物として周知されるものではないか?あとは…まぁお前の容姿と話す手口が…その…際立ってはいるからな」

 

 あー確かに言われてみればそりゃそうか…ん?容姿は分かるが、話す手口?そんなに注意喚起されるレベルか?

 

 うーむと内心唸っていると、セオドール・ノットはドラコ・マルフォイとは違う方向に歩き出しながら去った。「ホグワーツでまた」と言い残して。ちょっとかっけーな、おい。俺が同世代のガキの頃なんか鼻水垂らして町中を駆けずり回ってたぞ…。

 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

「ランドールの娘に気をつけよ。気がつけば全てを飲み込まれるぞ」

 

 純血家系の一部コミュニティにて囁かれている噂である。大半の者は一笑に付すが、噂を流す側は真剣だった。マグル相手にマグル流のやり口で荒稼ぎをし、国際魔法使い機密保持法に一切抵触することなく魔法省やウィゼンガモット法廷を黙らせた手口は末恐ろしかったからだ。

 

 しかし、たとえ語られても、それは「恐怖」ではなく「興味本位」レベルの域を出なかった。そもそも論として、ほとんどの魔法使いや魔女はあんまり「暗黒の月曜日」を知らなかったからだ。せいぜいマグル出身者がマグル側の家族を通して知っているくらいのレベルだ。それもマグル出身者はあくまでもマグル出身なだけで、マグルの高等教育はあんまり受けていない故に金融市場の仕組みを知る人間は英国魔法界にはあまりいなかった。

 

 ただ、英国魔法省魔法事故惨事部のマグル対策口実委員会やマグル連絡室、マグル学の一部権威レベルでは割と真剣に受け止める者がいた。もっともそういった者達でも十分に理解している者がいたかは怪しいが。

 

 その中で、5月に開催された純血家系のホグワーツ入学前交流会にて、話題のランドールの娘が出席したとの一報が流れた。そしてハッフルパフ閨閥やスリザリン閨閥双方に非常に礼儀正しく対応したこと、身の程をわきまえた態度に終始したことが知れ渡ると、「そちら方面」では安堵された。マグル相手に「やんちゃ」でも、英国魔法界の純血家系秩序に従順なら何も問題はないからだ。

 

 もっとも、同時に彼女の凄まじい美貌と、対男子特効の勘違い話術の「おびただしい戦果」が詳細に報告されると、純血家系の大人達は少しだけ頭を抱えた。それ、違う意味で噂が当たってるじゃん…と。

 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 なんやかんやで交流会が終わり、家に帰った。そこそこの同世代の人脈作りが出来て悪くはなかったと思う。ただ、男子に関してはちょっと微妙だな…上手く顔をつなげたのはドラコ・マルフォイの派閥と、セオドール・ノット個人くらいか? どうも俺が男子と話すと微妙に会話になりにくいんだよな。

 

 まぁええか。ホグワーツ入学まで何年かあるし、その期間を利用して両親から呪文をいくらか学びたい。ホグワーツはマジで物騒だし、護身の手段はいくらあっても足りない。個人的に失神呪文と武装解除呪文が習得出来れば良いが、あれらは入学前だと習得は非常に難しいか?まぁどんな簡単な呪文でも使い方次第では絶大な効果を発揮するから、是が非でも学びたい。某ゲームでレべリオとプロテゴにはお世話になったが、これらも習得したい。本当はダンブルドア校長対策として閉心術を学びたいが…どうなのだろう?

 

 そういった旨をオブラートに包みながら両親に相談すると、快諾してくれた。特に親父は「お前にたかる蟲どもに対して、排除の手段を教えるのは義務を通り越して使命だ」とガチトーンで承諾してくれた。いやこえーよ。そりゃ有り難いし、親心も感じるけど、あの表情はもし許されるなら「許されざる呪文」まで教えそうな勢いだぞ。

 

 お袋は親父を呆れ果てた目で見ながらも「ホグワーツが物騒なので護身の術が欲しい」という俺の希望には大いに賛同してくれた。やっぱ危ないんだな、ホグワーツ魔法魔術学校…。

 

 ただ、未成年が魔法を使用すると「未成年魔法使いの妥当な制限に関する法令」に引っかかるのかと思ったが、親同伴で周囲にマグルがいなければ大丈夫だそうだ。そもそも純血家系の家だと誰も気にせずバンバン魔法を使用しているみたい。おいおい…。

 

 そこで、俺の呪文取得とホグワーツ入学準備の為に、まずは杖を買うことから始まった。もちろんオリバンダーの店で買うことになった。そうか、遂に俺も杖を持つことになるのか。そして何気に初めてのダイアゴン横丁デビューにもなるのか。

 

 ホグワーツで勉学に励んでいる兄貴以外の家族3人でダイアゴン横丁に着いた。何気に移動は「暖炉」で済んだのであっけなかった。親父とお袋は諸々の用事を済ますらしく、オリバンダーの店には1人で入店した。

 

「いらっしゃいませ。お待ちしておりましたよ、ランドールさん」

 

 うおビックリした。呼び鈴に触れる前にやって来たか。この人、ハリー・ポッターにも杖を売ったギャリック・オリバンダーだな。世界最高の杖職人らしいが、やっぱちょっと風変わりだよな…。

 

「貴女にピッタリの杖を見つけましょう」

 

 杖腕を測られ、身長も計測され(なんで?)、羊皮紙に何かを書き込みながらブツブツ唸っていた。そして直ぐそばの棚から箱を持ってきた。

 

「どうぞ、これを振ってくだされ」

 

 はいはい。そらよ。うわ爆発した!こわっ!

 

「おお、いかんいかん。では次を探しますかな」

 

 なんでちょっと嬉しそうやねん、この人。ってかこの棚にある箱全部振るの?100や200じゃないぞ、この量は…。文字通り日が暮れそう。

 

 そう思ったのは間違いではなかったようで、近くにある棚どころか店中のありとあらゆる杖を試された。火花が出たり、水浸しになったり、突風が吹いたり、爆発したり、割と散々だ。

 

 もういくら杖を振ったか分からなくなった頃、オリバンダー氏が「ここまで合わないと…もしや…」と呟いて店の奥に入っていった。そしてほこりを被った古めかしい箱を持ってきた。…なんか禍々しくない? その箱。

 

 厳重に鎖と奇妙な札を巻かれた箱から出てきたのは、黒い杖だった。光沢があり、持ちやすそうな見た目だが…なんか妖しいな。

 

 首を傾げながらその杖を降ると、店内が真っ暗になり満天の星々が輝いた。美しいな。そして何故か彼岸花と奇妙な白く小さな花がそこら中に咲いた。何これ?

 

 俺が驚いていると、オリバンダー氏が嬉しさと驚きを混ぜた表情で自分の杖を振ってこの現象を終わらせた。ちょっと残念だ。

 

「これは驚きました、ランドールさん。この杖はですな、我が父が日本という遠い極東の国に住む知人から贈られた杖なのですよ。なんでも向こうで作られた際に、何故か余ったとかで」

 

 ふーん、普通そうじゃん。見た目もいいのに、なんでこんな箱が禍々しいんだ?というか日本製なのか、これ。結構親近感がわくな。

 

「シキミの木に不死鳥の尾羽。30センチ。黒くてしなやか。この杖はですな、資格ある者が使えば使用者に激烈な力を与え、敵対者に凶悪なまでの禍を招くのです。それこそ望む範囲全てに」

 

 え何それ怖い。そりゃこんな箱にもなるわ。というかそんなもん作るなよ。ってかシキミの木って…その…毒性がなかった?

 

 俺がビビり散らかしながら杖を見ていると、オリバンダー氏はニコニコしながら語りかけてきた。

 

「ランドールさん。貴女は必ずや偉大なことを為さるでしょう。善か悪か分かりませんが、その杖を使った者は皆そうでした」

 

 いやいや…そういうのいいから…。平穏無事に生きたらいいから…。

 

 そしてダイアゴン横丁で用事を済ませた両親がやって来て、支払いを済ませ、帰宅の途についた。

 

 それから両親の仕事の合間に様々な呪文を教えてもらった。とはいえ2人とも別に魔法省勤務でもないし、割と無難な呪文に終始した。ルーモスとかアクシオとか。武装解除呪文は取得出来たが、失神呪文は間に合わなかった。しかしその代わり、閉心術が習得出来たのは望外の喜びだった。

 

 というのも、両親から話を聞いた母方の祖父母がわざわざ隠遁先のオーストラリアから帰ってきて閉心術を基礎からみっちり教えてくれたのだ。どうも凄腕の閉心術師らしく、その腕をかわれてオーストラリアの魔法学校(あるのかよ)で教えているのだとか。ちなみに、その過程で俺の前世とかバレるのかと思ったが、覗かれたのは今世の記憶だけだった。まぁその分交流会の記憶辺りは大いに驚かれたみたいだ。曰く「将来が楽しみなような、怖いような」と。なんでやねん。

 

 ちなみに母方の祖父母が言うには、ブラジルにあるカステロブルーシューはヨーロッパの三大魔法学校との交換留学プログラムを設置しているらしい。最悪の場合はこれを利用してホグワーツから逃亡…もとい留学してやろう。その頃には両親も賛同してくれるだろうし、良くも悪くも。あと、日本のマホウトコロも最近はアジア以外からの短期留学制度を検討しているらしく、俺のホグワーツ期間中には出来るっぽいので、これも狙いたい。というか純粋に日本の飯が食いてぇ。米と味噌汁が食いてぇ……。

 

 父方の叔父や叔母も手伝ってくれた。曰くランドール家の家格が最近上がっているのは私のおかげで、その恩返しも兼ねているらしい。まぁ叔父さんは俺の姿を見て固まり、親父とガッチリ握手をしながら決意を漲らせていた。「オリヴィアに指一本どころか、オリヴィアと同じ空気を吸わせないようにしてやる!」って叫んでた。大丈夫か、叔父さん。いつもお菓子くれるから好きだけど。

 

 ホグワーツの夏季休暇やクリスマス休暇に帰省してくる兄貴も俺の呪文取得に協力してくれた。レイブンクロー寮は個人主義的な傾向があるのでそうでもないが、やはりグリフィンドール寮とスリザリン寮の諍いは恐ろしいらしい。備えあれば憂いなしだとか。良い言葉だよな、それ。確かに備えはやりすぎて困ることはない。原作のハーマイオニー・グレンジャーも事前に予習をしていたし、あれが望ましき姿なのだろう。

 

 そうして季節が過ぎていき、遂に運命の手紙がホグワーツから来た。時に1991年7月。ホグワーツ入学2ヶ月前。俺は11歳になっていた。遂に原作の時期になった。なってしまった。

 




主人公のモデルとなったキャラクターに合わせて杖の素材を選定しました。
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