白夜と藍嵐   作:凍星 奏雨

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一章十一話~三十話までの内容を纏めたものです。

数話更新後に削除する可能性もありますが、纏まりが良ければ今後もこうした形で振り返りを書けたらと思います。


【振り返り】本入隊試験編

【登場人物】

椛野  穂咲(かばの・ほざき)

房嶋  豊鷹(ふさじま・ゆたか)

真代坂 仁子(ましろざか・にこ)

仙慈  寿人(せんじ・ひさと)

金時  射弦(きんとき・いづる)

 

小森  蜜歌(こもり・みつか)

土内  游游(どない・ゆうゆう)

鴻上  篠(こうがみ・しの)

霞ヶ浦 兎子(かすみがうら・ばにい)

添木  番(そえぎ・ばん)

甘扇  祀(あまおうぎ・まつり)

 

鳴島  迅(なりしま・じん)

夜桜  雪(よざくら・ゆき)〉

虎郷  景善(こざと・かげよし)

雉子雨 佐久雲(きじさめ・さくも)

彩上  八子(あやがみ・やこ)

住河木 寿樹(すみがき・ひさき)

百合華 朱利(ゆりばな・あかり)

春秦  命(はるはた・みこと)

 

彼岸崎 錦(ひがんざき・にしき)

朽羽  那由多(くちば・なゆた)

不知火 朱輝(しらぬい・あき)

依折  蛍(いおり・けい)

 

瑠璃梅 千代(るりうめ・ちよ)

椛野の師匠

 

木枯  銀河(こがらし・ぎんが)

木枯  桜花(こがらし・おうか)

星久里巡子の側近

《七つ身》

 

『十一話~十三話』

五月始まって間もない頃、選ばれた銀狼隊仮入隊者が試験を言い渡された。

本入隊を目指すべく、早速第一の試験に意気込む椛野。桃毛の人狼、小森蜜歌と植人、土内游游とトリオを組んで『防衛迎撃戦』に挑む。

土内のマイペースな振る舞いに焦りを見せる椛野は独断を繰り返し、試験官、夜桜雪の狙撃&格闘によって窮地に立たされる。

助けに来た土内と口論を繰り広げ、自分の焦りに自覚した椛野は、改めて二人の意見を聞き作戦を立てる。

「……皆で勝とう、だから力を貸して」

小森の能力〈桜援〉と土内の植人固有の特性に助けられながらも、椛野は夜桜を倒すことに成功する。

 

・サブエピソード*1

 

『十五話~十八話』

第一試験が終わった三人へ、支援部の住河木寿樹が現れる。

曰く立てこもりが発生している現場に、要請を受けた三人が駆け付けた。

そこには少女を人質に取る悪魔が二人。椛野は率先して説得を試みる。

「人質がほしいなら私が人質になるわ」

銀狼隊の用意した第二試験だったはずが、小森は建物の外に敵がいるのに気が付く。説得の最中に飛び出した小森を追って銀狼隊が見たのは、不可視の敵だった。

 

・サブエピソード*2

 

様々な形状に変化する《七つ身》に苦戦を強いられる椛野達。

人質役だった悪魔、百合華朱利を中心に応戦するが、痺れを切らした《七つ身》は切札を使う。

「もう、全てぶち壊す……第三贋造種に懸けて」

巨大なワイバーンへ姿を変えた《七つ身》だったが、突如氷が隔たる。銀狼隊による増援、そして黒豹隊幹部の付き人が《七つ身》を回収することよって、椛野達は脅威を退けた。

 

・サブエピソード*3

 

『十九話~二十話』

最後の試験に英気を養う椛野と小森、そして支援部の試験を終えてきた真代坂仁子を交えた昼食。

同時に、仙慈もまたチームメイトと会話を交わす。その流れで、人質は慣れていると発言した椛野へ、そして第二試験で矜持を突きつけた仙慈へ、その所以を問われることになった。

「丁度今から二年前くらいにね――僕は」

「丁度今から二年前くらいにね――私は」

 

『二十一話~二十六話』

知らず知らず、過去を同じくしていた椛野と仙慈は、第三試験直前で相まみえる。

宣戦布告を突きつけ合い、彼女らは『対抗殲滅戦』へ挑んだ。

今までと異なり、模造空間での市街地バトルロワイアルとなるが、仙慈は開始早々空高く自らの能力を見せびらかす。そして、椛野もそれに応じた。早くも因縁が深く関わる混戦が始まる。

 

〇椛野-鴻上✕

未知の能力を攻略し、至近戦闘で勝利。

△小森-霞ヶ浦△

一進一退の格闘戦は、甘扇の介入により三つ巴となる。

✕小森-甘扇〇

市街地へ現れた彼岸崎にぶつけるべく、甘扇へ撤退戦を持ちかけるも、鬼の膂力には及ばなかった。

△土内-彼岸崎△

戦闘へ参加してこなかった土内は、ここにきて彼岸崎を足止め。見事甘扇と霞ヶ浦にぶつけて3対1を作る。

✕霞ヶ浦-彼岸崎〇

小森や甘扇に巧みな足さばきを見せた霞ヶ浦だが、連戦の疲労を突かれ脱落。

〇土内&甘扇-彼岸崎✕

土内の指示通りに動いた甘扇が、彼岸崎の非殺傷刀剣を破壊。その隙を拘束され、ルールに則った戦闘継続が不可能になる。

✕土内-甘扇✕

土内は即座に襲い掛かるも攻撃を捌かれる。しかし隠し玉と策略により、甘扇を無力化したままギブアップした。

✕金時-添木✕

剣と拳の長い闘いは金時が制した。だが、添木の尋常ならざる体力により金時も困憊。ギブアップを強いられた。

〇椛野-仙慈✕

〈万華の右眼〉に苦戦を強いられた椛野は、一瞬の機転で仙慈を出し抜く。

空中にいる自分を枝木で操作するブランチ・スクリプトで、見事『対抗殲滅戦』の勝者となった。

 

・サブエピソード*4

 

『二十七話~二十八話』

試験を終えた銀狼隊戦闘部は、休息を経た後にパーティを開催する。

中々姿を現さない仙慈に思うところがありながらも、椛野は今回関わった仲間と会話を巡らせた。

楽しい時間は過ぎ、翌日からブランチ・スクリプトの習得に向けて鳴島迅と特訓することになる。

「……勿論、出来るようになります」

繊細な能力操作と勇猛な身体操作を要求されるブランチ・スクリプトは、一筋縄で身に付けられるものではなかった。

 

・サブエピソード*5

 

『二十九話~三十話』

特訓の休憩時間に虎郷景善がやってくる。聞きたいことがあると言った彼の口から、思わぬ質問が寄せられる。

自らの師匠について問われ、急激に不安を覚える椛野。電話をして確かめるも、師匠からは予想だにしていないことを告げられる。

椛野に伝授された技は、弑する技と虐げる技――総じて死出ずる技というものだった。

虐げる技、つまり弱者をより易く倒す為の技を教えられていたことに椛野は怒りを示した。師匠との対話が終わった後も、鳴島から放たれた弱音は椛野の精神を痛く刺激する。

立て続けにショックなことが起きた椛野は、暗い自室で閉じこもってしまう。しかし、そこに光を指したのは月桜学園初めての友達、真代坂だった。

「私、穂咲ちゃんが好きだよ。正しいって思う事も、それをちゃんと出来るのも――何がしたいか、わかりそう?」

友に支えられ、気力を取り戻した椛野は、翌日に控える合格発表に備えるのだった。

 

 

次回、合格発表。

*1
椛野の第一試験と同時期に、椛野の仲間も試験へ取り組んでいた。

仙慈は持ち前の頭脳を活かし快勝。

鳴島は試験官として金時達の前に立ちはだかる。やや張り切り過ぎた彼もまた、三人の前に快勝を見せた。

*2
銀狼隊が力を付けていく中、黒豹隊も暗躍する。

木枯銀河と木枯桜花は、廃棄された街の一角で〈ダミーヴァンプ〉を手に入れる。

銀河曰く『縫合』を済ませた桜花は、義姉と黒豹隊の隠された支部に戻った。

そこで黒豹隊幹部、星久里巡子の状態を側近の男に聞くなどしながらも、その側近から仲間の暴走を告げられる。『第三世代の意味もない』と言葉を残した《七つ身》を回収するべく、側近は動き出した。

*3
本部に戻る最中、朽羽那由多は仙慈寿人の第二試験の様子を椛野達へ話した。

人質を助けるための試験で、仙慈はあろうことか正面から啖呵を切ってしまう。人質という下卑た手段に激昂した仙慈だったが、チームメイトが気を利かせたことでその場はどうにかなったようだった。

*4
保健委員である房嶋豊鷹は、忘れ物を探す為に保健室に向かった。

無事見つけたのも束の間。保健室へ、同じ保健委員の先輩である春秦と、春秦に庇われる形で仙慈がやってくる。

椛野との戦いの最中から兆しがあった彼は、自分の身体のことを話し始める。

仙慈は昔から身体が弱く、特に長時間運動することで体調を崩してしまうのだと打ち明ける。椛野や真代坂へ伝えないよう頼まれた房嶋は、任せろと快諾するのだった。

*5
パーティが終わった夜、大浴場でくつろぐ椛野の前に霞ヶ浦兎子が現れる。

仙慈の話を聞いて興味を抱いた霞ヶ浦は、椛野へ模擬戦を申し込んだ。

翌日朝。互角に戦う二人だったが、椛野は佳境でブランチ・スクリプトを試みる。しかし結果は失敗、それが原因で模擬戦は敗北を喫した。

鳴島と特訓する必要性を更に噛みしめる中で、霞ヶ浦は戦う理由について考える。

辺りを感化させる椛野の性質について、霞ヶ浦は答えを出さずに去るのだった。




投稿が長らく空いてしまいました。
自分で納得の行く展開に出来ず、この後に控えている話を出さないまま約二ヶ月。
とにかくやってみる、言うなれば当たって砕ける方式の創作活動だったことを思い出し、本編のアクセルを踏んだわけですが、これからも付き合ってもらう為にはこうした振り返りが必要かと思った次第です。

これを書いて驚いたのですが、辻君ってこんなに出てなかったんですね。
知らず、第三贋造種と名乗る何某に竜代表の座を脅かされていたとは。

ワイバーンと竜は違いますが。
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