紫煙燻る黒狐   作:とろねぎ

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私の好きな場所

 

 

途中視点が変わります。

 

今の所というか、あと数話は先生が出ないとかいう、クソみたいなタイトルでタイトル詐欺かましてた作者のクズが居るみたいですね?()

 

といことでタイトル変更しました。

色々書いていたら、当初の予定からかなり脱線し始めたというのもあるので...誰がこんなタイトルで作者がコメディ書きたいって分かるんですかね?(池沼)

 

 

 


 

 

今日も元気いっぱい!元気有り余りすぎて今朝思い切り目覚まし時計を叩き割ったタマヨちゃんだよ!

 

また新しいの買わないと...

 

今私は...トリニティの古書館に来ています。

 

理由は簡単。先日ここから借りている本が色々あって水浸しのふにゃふにゃになっちゃったから、謝りに来たの。

 

そしてかれこれ十分ぐらい扉に手をかけたままガクガクブルブルと小刻みにバイブレーションモードが起動しているよ。

 

「あばばばばば...」

 

周りから奇異の目で見られようとも構わない。だってそれくらい怖いんだもん!

 

なんか、色々噂を聞いているうちに司書さんって一度怒ったらぶあっつい辞書の角でぶん殴ってくるという情報に辿り着いて...ヒッ

 

痛いのはやだ痛いのはやだ痛いのはやだ...

 

きぃ...

 

「...あのー...?」

 

「ひゃぁ!?ななな、なんにも悪いことしてないよっ!!?...ってあれ?司書さん?」

 

顔を守るように覆った手の、指の間から恐る恐る正面を確認すると、片目だけひょこりと出すような形であの司書さんがこちらを見ていた。

 

「...あ、ウイさん。こんにちわ。」

 

「...返却に、来たんですね...?どうぞ...」

 

タイミングを測ってたところを出鼻をくじかれるのはかなり恥ずかしいと思う。少なくともこの時の私はすごい恥ずかしかった。

 

モウヤダ...

 

古書館の中に入ると、もうウイさんは自分の作業机に戻って、何かをしていた。

 

生憎私にはそんな知識は無いので、本を開いて何かをしている、としか形容できないのが少し残念。

 

「遠いところから、お疲れ様です...その、ど、どうでしたか、あの子は...」

 

「考えさせられる内容で、面白かったです。思春期特有の葛藤というか...んー、言葉にするのって難しいですね...!」

 

「楽しんでいただけたら、あの子も嬉しいと、思います...」

 

ぎこち無い、それでもどうにか人を安心させる微笑をうかべるウイさん。

 

「...これ、お返しします。」

 

「!?」

 

わずかに湿気を帯びた、シワシワの本を出すとウイさんの顔から途端に笑みが消えた。

 

不吉な空気が漂い始めて、ウイさんの顔に雲がかかる。

 

「これは、どういうことですか。」

 

「ヒッ」

 

短く空気の盛れる音がした。

 

「どうして、この子にこんなことが出来るんですか。」

 

「こ、これは...説明、させてください!」

 

─先日起きたことを全てそのまま話した─

 

 

 

 

「...」

 

黙っているウイさん。正直言って、めちゃくちゃ怖い。

 

「...ウイさん?」

 

「...さない。」

 

「はい?」

 

「絶対に許さない...!!」

 

「ほへ?」

 

私のせいじゃないのにまさか許されなかったのかと不安になっていると、作業机の隣に掛けてあった銃をむんずと掴んでズンズンと古書館の扉に歩いていくウイさん。

 

「へあっ!?ちょちょちょ!何しようとしてるんですか!?どこ行くつもりですか!?」

 

「そんなもの決まってるじゃないですか!百鬼夜行連合に宣戦布告ですよ!!!!」

 

「ヤメテ!!絶対にやめてください!お願いですから!」

 

肩...にはウイさん身長高くて手が届かないから、後ろから背中に抱き着いて引き止める。引き止めたいんだけど...

 

「力強っ!?ウイさんあなた本当にただの司書さんですか!?」

 

それでもジリジリと私を引き摺ったまま歩くウイさん。一瞬『ゴリラ』の三文字が浮かんだけど飲み込んだ私は偉い。

 

「徹底的に調べあげて復讐してやる...!」

 

「お願い!本当に落ち着いてよ!いつもの穏やかで微笑むのが下手なウイさんに戻ってよ!」

 

「え、もしかして今バカにされました?」

 

「あ、戻った。」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

「ごめんなさい...少し、カッとなってしまいました...」

 

「ぜぇ、ぜぇ、うん...いい、よ...」

 

顔から火を出しそうになりながらも謝る私を、彼女...タマヨちゃんは息も絶え絶えになりながら許してくれた。

 

タマヨちゃん...百鬼夜行連合自治区からやってきた、狐の耳が可愛い黒髪の女の子。

 

普段は人付き合いが大の苦手な私でも、他の人以上に話せる理由はひとえに、居心地がいいからなのだと思う。

 

幼い子はグイグイとくるものなのだけど、この子に至っては私に深く入り込まない、近すぎず遠すぎずのフラットな関係。

 

あとは単純に、趣味が合っているのもあると思う。

 

タマヨちゃんが来た日を忘れることは無いとも、思う。

 

恐る恐る入ってきた綺麗な黒髪と、巨大な本棚に所狭しと置かれた子たちを見て輝く黄金色の瞳。

 

珍しい子が入ってきたものだと、汚れた子たちを綺麗にしながら思っていた。

 

「あの...今良いですか...?これって、借りれますかね...?」

 

遠慮しがちな声とともに差し出された子を見るまでは。

 

作業中に声をかけられる経験に乏しかった私は、わずかな悲鳴にも近い奇声を上げて、一瞬の間の後受け取った。

 

「ぇあぁぅ...はい...貸出、ですね。...かなり難解で気難しい子を選びましたね...この子は大人の方でも理解がしづらい子でなんですよ。計300ページにも及ぶ、『自分とは』『人とは』『生きる目的とは』など、答えのない物の答えを探し続ける旅人の記録で、いつの間にか旅人と自分のあまりにも多すぎる共通点からまるで自分も一緒になって探求という砂漠を旅しているような気分に.........あっ。」

 

あまりの珍しさと、友達と久しぶりに会った嬉しさでつい語りすぎている私をタマヨちゃんはあっけにとられた様子で目の開閉を続けていた。

 

「ご、ごめんなさい。気持ち悪いですよね...貸出手続きをしますので生徒手ty「...わぁ~!司書さん物知りなんだね!ていうか司書さんだよねやっぱり!?」

 

「ひぇぇあ...ち、近い、です...」

 

凛とした立ち姿からは想像もできないほどの無邪気で明るい声。それとともにずいと押し出される黄金色。

 

後ろの方でパタパタと揺れる尻尾もやがて落ち着きを取り戻し、黄金色が後ろに下がった。

 

「...ごめんなさい。少し、はしゃいじゃった...」

 

頬を赤く染めて、捨てられた子犬のように耳を垂らして指を組んでいるのを見て私も気を取り直す。

 

「えっと...貸出、ですよね...?」

 

「は、はい!お願いしますっ!あ、これ生徒手帳です!」

 

差し出された生徒手帳を確認してまた声を荒げてしまった。

 

「はいぃ...百鬼夜行れんg百鬼夜行連合学園自治区!?」

 

まさかトリニティ自治区、それも古書館でその文字列を見ることになるとは思っていませんでした。

 

「ぅあっ...!?み、耳がぁ~っ...!」

 

「あっご、ごめんなさい!あまりにも珍しいところから来ていたようなので、つい...」

 

耳を抑えて悶絶しているのを心の片隅で心配しつつ、貸出手続きを行う。

 

所属している学校や年齢、名前が表示されている生徒手帳の情報を書き写していく。...最悪の場合、そこまで取り立てに行けるように。

 

...私以外の人が!

 

この小学校...規模は大きくないものの、かなりのエリート揃いのところだった気がする。私でもやんわりと聞いたことがあるぐらいって言ったら、なんかすごい学校みたいに聞こえる...

 

自分がどれだけ外界からの情報を遮断して取り入れないようにしえていたのかが如実に表れ、わずかな衝撃を受ける間に、手続きに必要な情報を写し終えた。

 

「終わり...ました...」

 

「ありがとう!いつまで借りてていいの?」

 

「ウェアッ!?そ、そうですね、地区が違うので...今日から二週間以内で返しに来れます...?」

 

「わかった!」

 

「では、それで...どうぞ...」

 

本を渡すとき、タマヨちゃんも手を出したんですよ。それはそうです、そうしないと本を受け取れないのだから。

 

袖から少し彼女の腕が飛び出て、受け取りました。ですが...あらわになった腕、そう、手首と腕の関節のちょうど真ん中あたりで、液体が弾けたような形をした()()()の何かが目につきました。

 

「...ん...今のは...?」

 

「あ!ごめんなさい!この後用事があったんだった!」

 

「えっあ...」

 

少し気になって、話を聞けないか試して見たところわざとらしく急用があることを思い出して、本を受け取って逃げるように行ってしまった。

 

「なんだったん...でしょうか...?」

 

アレは、確実に痣でした。

 

ですが、こんなところじゃ銃弾を受けて痣ができるなんてことはよくあることなので...幼い子なら余計に。

 

きっと友達と遊んでいるときにでも出来てしまったものなんだろうと結論付けて、今日帰ってきた子たちの点検・修繕に戻ることにした。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

あとがき

 

古書館の魔術師さんのつままれボイスはやがてガンにも効くようになります。(確信)ヒェェッァァ!

 

鬱展開は書けないにしろ、シリアスはたまに書きたいんですけど...マジでカスみたいな描写しかできなくて泣きそう。泣いた。

 

(描写が拙すぎて)笑っちゃうんすよね(躁鬱)

この作品に足りないものとは...

  • このままでいいんじゃね知らんけど
  • 銃撃戦が少ねぇ!
  • タマ虐
  • ガチ百合回
  • R-じゅうはt(銃声)
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