紫煙燻る黒狐   作:とろねぎ

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おっきいピンクとちっちゃいピンク

 

アンケート、同志ユリスキー(生没年不詳)がたくさんで見ていて楽しいです。

 

最悪、タマ虐するガチ百合R-18書くのでご安心ください(脳死)

 

銃撃戦はちょこちょこ増やしていく予定です。(出来るとは言っていない)

 

 

 


 

 

 

「っぐ...ぅあっ...!はあ、はあ、はあ...ゆ、夢...?」

 

重い苦しさに起こされた。

 

酷く寝苦しい夢を見ていた気がする。

 

動悸が酷く、嫌に体が湿気を帯びていた。

 

「お姉ちゃん...は...」

 

覚束無い足取りでリビングに向かうと、食卓の上にラッピングされたサンドイッチと一枚のメモ用紙が貼り付けられていた。

 

『突然居なくなってごめんなさい。もう私のことは忘れて。一緒に居たら、きっとあなたに取り返しのつかないことをしてしまう。』

 

謝罪と、要求。

 

なんで?どうして?

 

なんでなんでなんでなんで

 

「...やだよぉ...」

 

放心してしばらく、ふと空腹だと訴える体に気付いた。

 

ピンク色のハムと、緑色のレタスを挟んだサンドイッチを取り出して口に運ぶ。

 

一見瑞々しいように見えたレタスは、見掛け倒しだった。

 

 

 

 


 

 

 

食事も終えてパジャマから着替えた後、モモトークでお姉ちゃんを探していた。

 

「...はあ...」

 

しばらくした後、短くため息だけついてスマホの光を落とした。

 

縋り付くように固いソファに前のめりになって倒れる。

 

「......あ、ちょっとお姉ちゃんの匂いする...」

 

もう大丈夫なんて、お姉ちゃんに心配させまいと咄嗟についた嘘だ。

 

本当はそれはもうみっともなく号泣してしまいそうなくらい悲しいし、今でも孤独に耐え兼ねてふて寝したい。現実逃避したい。

 

でも......

 

「...でも、なんとか頑張ってるからこれくらい良いよね...クンカクンカハァハァ、クンカクンカハァハァ...」

 

突然の別れで、色々と不安定になっていた私は気付かなかった。気付けなかった。

 

 

 

 

「あ、アンタ何してるの!?」

 

「あら〜、お邪魔しちゃったようですね♡」

 

 

 

 

早朝からのお客さんに。

 

「え、あ......イラッシャイ、マセ...」

 

小さな羽のついたピンクの人と、同じくピンクのやたらとスタイルがいい人。

 

羽の人は両頬を真っ赤に染めてわなわなと震えている。

 

自分より慌てている人がいると、一周回って落ち着くって本当なんだね。

 

衣服の乱れを直して、背筋を伸ばしてソファに腰掛ける。

 

「どんな依頼で来ましたか?」

 

「!?」

 

「ハナコとお呼びください♡実は、こちらの子...コハルちゃんの落し物を探して欲しいんです。」

 

「!?!?」

 

「あぁご丁寧に。タマヨです。えっと、コハルちゃ...さんの落し物...っと。何を落としたの?写真とか、無かったら特徴を教えてくれればいいんだけど。」

 

「ちょ、ちょっと待ちなさいよアンタ達!!何スムーズに自己紹介終えて本題に入ってるの!?アンタはアンタで何してたの!?」

 

「タマヨって呼んで欲しいな...」

 

「...た、タマヨ!何してたの!」

 

「お姉ちゃんの残り香堪能してた。」

 

「!?」

 

「あらあらあらあら♡」

 

...?

 

私なんか変なこと言っ...

 

「あ...ごめん。忘れて。さてそれじゃあ、ブツの話を聞こうか。二人ともどうぞソファ座ってて。ちょっと固いけど。」

 

「じゃあお言葉に甘えちゃいましょうかコハルちゃん♡...コハルちゃん?」

 

「(お姉ちゃん!?残り香!?堪能!?なんか顔赤いし、もぞもぞしてたし、そ、それって...!!)」

 

「......あら〜♡」

 

「コハルさんどうしたの?動かなくなったけど。」

 

「お気になさらず。」

 

ひょいと持ち上げるとソファに腰かけ、隣に座らせた。

 

「落としちゃったのは、ある本なんです。」

 

それと同時に、スマホの画面を差し出される。

 

「これ?えぇっと...『愛と鞭─放課後の特別授業─』...?こう見えて色々本は読んでいるけど、それこそ漫画小説問わず。でもこれは...初めて見た。恋愛小説?」

 

「はい♡だいたいそうです♡」

 

「だいたい...?コハルさんは何かある?」

 

「...え...」

 

「『え』?」

 

「エッチなのは駄目ーっ!」

 

「え、エッチ?」

 

「ごめんなさい。こういう子なんです...でもタマヨちゃんも悪いと思いますよ。お姉さんとですか?()()夜を過ごした証をたーっぷりと付けて...♡」

 

()()夜?暑い夜と言えば暑い夜だったのかな...?」

 

寝苦しかったし。

 

「...!...エッチ!死刑!!」

 

「えっと?えぇっと??」

 

あー...マズイかも。

 

収拾つかなくなって来た。

 

銃をぶんぶんと振り回しているコハルさんに、頬を赤らめて私を見つめるハナコさん。

 

「...ん?ハナコさん。私の顔に何かついてる?」

 

「とぼけ無くてもいいんですよ♡」

 

「...手鏡ある?あったら貸してほしいんだけど...」

 

「ハナコを借りるですって!?死刑!」

 

「言ってないッ!!」

 

「どうぞ〜♡」

 

「ありがとうッ!」

 

騒ぎ立てるコハルさんにツッコミを入れながら、ハナコさんの手から手のひらサイズの丸い手鏡を受け取った。

 

顔には...何もついてない。

 

...あれ?なんか赤いのがある...

 

「なんだろこれ...」

 

少し見にくいから、ちょっと襟元を広げて...

 

「ぬ、脱ぎ始めた!?まさか、最初からそのつもりで...」

 

「はーい少しねんねしましょうね〜♡」

 

「んふっ!?ふがふが......すぅ...」

 

ハンカチのような、小さな布を押し当てられると途端に大人しくなり、目を閉じたコハルさん。

 

「......ありがとう。さて...」

 

首を少しあげて確認する。

 

赤い太線が、一、二、三...十個?

 

まるでこれ、手型みたいな...

 

ま、まさか...

 

「......ハナコさん。」

 

「はい♡」

 

「......本探してくる!!また連絡するね!」

 

「...はい?」

 

困惑するハナコさんを一人...あ、二人を部屋に置いて飛び出してしまった。

 

普段ならもう少し話を聞くところ、恐怖に駆られて逃げ出してしまったのを後悔する。

 

「体に手みたいな跡が着いている...これって、まさか...ゆ、幽霊っ...!」

 

い、いやいや!そんな意味のわからないものが居るはず無いもんね。

 

一先ずはキセルを口に咥えて、鼻を突き抜けるさっぱりとした香り。

 

そんなことよりも、本を探さないと。

 

「...ふうーっ......幽霊って銃効くのかな。」

 

煙と一緒に、ちょっとした不安も吐き出した。

 

 

 

 


 

 

 

 

煙を辿りながら気付いたことなんだけど、本の落し物ってそれをどこで落としたかによるけど大概壊れてるような...

 

表紙が汚れているだけならまだ良いとして、中身が汚れてたり最悪破れてたり...

 

あとはそうだな...

 

「...なあ、これやばくねぇか?」

 

「うおっ...」

 

「おい!私にも見せろって!」

 

そうそう、あのコンビニの駐車場で賑やかにしてるような、所謂不良...スケバンって言うんだっけ。あの人達に拾われてる時とか。

 

まあこれは本に限った話では無いんだけど。

 

関わったところでろくな事にならないから、早く他のところに移ろうk...あれ?

 

煙が続いて無い。

 

前には伸びてなかったけど、後ろに伸びていた。通り過ぎちゃったみたい。

 

「どこに......ぁえ?」

 

おかしいな...私の目がおかしくなければ、あそこの不良たちが囲んで覗き込んでるのって...

 

「......最悪の一歩手前。ギリギリ最悪じゃない。大丈夫。うん、大丈夫...」

 

誰に言い聞かせるでもなく弁明し、不良たちに近寄った。

 

「な、なんてもんが落ちてやがる...!」

 

「これ持ってるヤツ、相当な...」

 

「あのー?ちょっと良いかな...?」

 

「「ぎゃっ!?」」

 

「なんだコイツ!?」

 

「そんなに驚かなくても...あの、それってここに落ちてたやつ?落ちてたやつなら、探してたんだ。」

 

「...」

 

「その、だから...あ〜...渡してくれると助かるかな〜...なんて。」

 

「...るか...」

 

「なんて?」

 

もさもさとした金髪が特徴の人に聞き直した瞬間だった。

 

「テメーみてぇな変態の言うことなんか聞いてやっかよォォォッ!!?」

 

すぐさまミニガンを手に取り、回転させ始める。

 

都合よく駐車されていた車の影に滑り込み、その直後私が居た位置に弾丸の嵐が降り注ぐ。

 

「テメェなんか...テメェなんか怖かねぇ!!」

 

「ヤロォブッコロッシャァァ!」

 

車を盾にしてかがんでいる最中に窓ガラスが砕け、頭に降りかかる。

 

「ひーっ!なんで!?私悪くないでしょ!?」

 

誤解だと訴えても聞く耳を持たない...

 

銃声が止み、バンパーから顔を覗かせると、耳と耳の間を弾丸が突き抜けた。

 

「ヒュオッ」

 

小さく息を漏らして、耳を折りたたんで再び隠れる。

 

リロードが終わったのか再び弾丸が降り注ぐ。

 

「...近付いて武装解除...出来る?これ...」

 

可能な限り傷付けたくないだなんて、傲慢だと思う。

 

でも、なりふり構わずやって後悔はしたくないから。

 

「...やるしかないか。」

 

...いや長いな。さすがミニガン、大容量だね。

 

まだ終わらなそうだし一服しとこ。

 

全て息を吐き切ったと同時に再び銃声が止まる。

 

車から体を出し、妲己を構える。

 

ミニガン1、その両隣にアサルト2、ライフル1...

 

まずは...ミニガン...!

 

落ち着いて息を吸って......撃つ。

 

人には当てないように、銃だけを撃つ。

 

鉄と鉄がぶつかり合い、火花が弾け...すぐに弾切れを知らせる音がした。

 

急いでリロードを終えた二人の銃口がこちらに向いたのを確認して隠れる。

 

「流石に手放さないかぁ...」

 

もう見るも無惨な姿になりつつある車に、心の中で謝っていると変化が起きた。

 

「この野郎っ!......な、なんだ!?」

 

てっきり、再びミニガンが火を噴くと思っていたのだが、聞こえるのは銃口が回るウィーンという音だけ。

 

「弾詰まり...?なら...!」

 

チャンスとばかりに私もリロードを済ませて、空になったマガジンを高く、目立つように向こう側へ投げる。

 

「...!!」

 

「手榴弾だ!」

 

「避け「違うんだよなあそれが。」あがっ!?」

 

全員の視線が遥か上を舞うマガジンに釘付けになったところをアサルトの一人に近付いて足払い。

 

背中からもろに落ちた衝撃で手からすり抜けた銃を遠くに蹴り飛ばして、今度はミニガンの人の襟を掴む。

 

一度引いて、勢いを付けてから...地面に叩き付ける。

 

既に残りの二人はこちらに顔と銃口を向けていた。

 

近くにいた方へ弾詰まりを起こした無骨な鉄の塊を投げつけ、怯んだ一瞬で首に蹴りを入れて意識を刈り取る。

 

「これであとひとり゙っ!?」

 

振り返ったちょうどその時、眉間にライフル弾が吸い込まれるように当たった。

 

「いっったぁ...くない...?」

 

脳に響くような衝撃があったのは確かなんだけど、そこまで痛くない...?

 

「つ、強すぎだろこの変態!?」

 

「はあ!?私変態じゃないんだけど!?」

 

「うぐえっ」

 

言われのない罵声を受けてつい妲己のグリップを握る手に力が籠る。

 

そんな状態で妲己をフルスイングしたものだから、めきょり、なんて嫌な音を出して2mくらい吹っ飛んだ。

 

「はあ、はあ...あ......ごめん、やりすぎた...」

 

死屍累々の山となった数人と、流れ弾を受けて破損した車とコンビニに謝った。

 

そして、奇跡的にも破損の見られない本を拾い上げて歩き出した。

 

「......」

 

あ、歩き...

 

「......ちょっとくらい読んでも...良いよね...?」

 

 

 


 

 

 

あとがき

 

銃撃戦(CQCモドキ)

 

ちなみに、変にビビりまくって回りくどい事してましたが、仮にもワカモの妹なので身体能力でゴリ押ししたら20秒くらいで終わってました。

 

スケバンは推奨レベル12くらい、タマちゃんはレベル40の装備全てT4くらいでしょうか(適当)

なよなよしてたり、攻撃している時内心めちゃくちゃ平謝りしてましたけど、実はタマちゃん強い方なんです。

 

スケバン

「銃が効かねぇんだよ(絶望)」

この作品に足りないものとは...

  • このままでいいんじゃね知らんけど
  • 銃撃戦が少ねぇ!
  • タマ虐
  • ガチ百合回
  • R-じゅうはt(銃声)
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