皆様お待ちかね(?)の例のアレをただいま制作中です。
...どっちも
「んなあぁぁ...多かったぁぁ...」
二人でどうにか、到着したデザートの山(二つ)を片付けると、少し苦しくなったお腹を擦りながら席に溶けた。
「ふう...まだドリンクもありますよ。」
「なんでウイさんそんな平気そうなのぉぉ...?...はっ、実は大食い...!?」
「た、単純に胃の容量の問題です...!」
「ふーん?」
少しだけ疑念の混じった視線を向けつつ、真っ直ぐ伸びているストローをすする。
ほんの少し、わずかに苦味の混じった甘さに目を輝かせる。
胃の圧迫感も忘れて、ちゅーちゅーとストローを吸っていると、ウイさんが...なんか凄い穏やかな目をしてた。
私が食べているのを見ていたお姉ちゃんと、同じような顔してる...!
『まあこういう顔、好きだしいっか。』なんて考えていたら、「そうだ...もうこの話は知っていますか...?」
思い付いたように、遠慮がちに話題を振られた。
「なんの?」
「連邦生徒会長が...失踪した話です。」
「へー、そうなんだ。」
「そうなんだ...って、反応薄くないですか?」
「いやだって、私その生徒会長を知らないし。そんな人居たんだね。」
「......」
目が死んだ。
ハイライトくんがバカンスに出掛けちゃった...!
「...知らないなら...良いです。正直な話、私も生徒会長の事はあまり...いや全然知りませんから...」
あ...ハイライトくん連れ戻されてきた。
「なんだ〜。それで、いきなりそのよく知らない生徒会長が居なくなった話なんてして、どうしたの?」
「...近いうちに、『先生』が来る...との噂です。」
「先生?...どこの学校の?」
連邦生徒会長の失踪と、先生が来ることの関連性が今ひとつピンと来ない。
「あぁ、学校の先生じゃないですよ。」
「???」
『学校以外にも先生居るんだ』とか、『先生ってなんだっけ?』とか、色々な思考が脳内を巡る。
巡らせて、会話を楽しんでいるうちにあっという間に時間は過ぎ...
「またのお越しをお待ちしております!」
機械らしからぬ、熱量のある声を背にして店を出た。
「ご馳走様でした...」
「ん、いーよいーよ!いつものお礼も兼ねてたから!」
「あの...この後、なにか用事がありますか?」
「?ないけど、どうしたの?」
「良ければ、いつものあそこに...来ませんか?今日は休みなので...」
「...!?」
ウイさんから古書館に呼ぶなんて、珍しい...!
人付き合いが好きな訳でもないのに...一体、どう言った風の吹き回しだろう?
...何を考えても邪推にしかならないか。それに、ウイさんそんなことする人じゃないし。
「この前あなたが面白いと言っていた子、その子と同じ著者の子が復元出来ましたよ...?」
「行きます。」
せっかく誘ってくれたのに行かないのは失礼だよね!
友達付き合いは大事にしないと!
「うわ、現金...」
「違うよ!?私だって友達と休日に遊びたいじゃんか!」
「と、友達...改めてそう言われると......ふへへ...」
によによと、到底人にお見せできないような表情筋の緩ませ方をしている人を急かすことにした。
「......そうだ。読書も良いですが、最近の状況も聞きたい、ですね...?」
「...あなた本当にウイさん?」
「どういう意味ですかそれ。」
読書の優先度を下げるなんて...本当に今日はどうしちゃったの...!?
「───でさあ!わざわざ...わざわざミレニアムまで呼び出しといて、用件がゲームのコントローラー探しって!!それぐらい自分たちで探してよォ!」
「うへえぇ......ん?でも行ったんですよね?」
「ゔん゙っ゙!コントローラー探ししか今日は依頼が無かったから良いけどさあ...移動時間の方が長かった...」
...到着して最初の頃は普通に、互いに黙々と読書に励んで薦めあっていたんだけど...
今となってはすっかり私が愚痴を吐き出すような形になっていた。
私たちの他に誰も居ないから、存分に声を荒らげることが出来る。
「あと部屋めっちゃ汚かったし。ちっちゃいロッカーにヘイロー付いてたし、来る時青い髪の人に怪訝な目で見られたし...」
つい数時間ほど前のことを必死に思い出しながら説明していると、何か気になることでもあったのだろうか、ウイさんまで怪訝な顔をしている。
「......そういえば、お仕事をしている時に...トラブルに巻き込まれたり...しないんですか?」
「え?するする。全然巻き込まれる。」
「えぇ...」
「でもトラブルって言っても不良に絡まれるとか、それぐらいだよ。」
「いや絡まれてるじゃないですか。」
「みんないい人だよ?この前なんて美味しいパン屋さん教えて貰ったし!...あー...たま〜に撃ち合いになるけど...」
「......」
「ごめんって。無茶なことはしてないから、その目やめよ?」
心配症だなぁ全く。
そういえば、片目が壊れた時も軟禁されたっけ...今思うと怖いね?
心配してくれるのはすごく嬉しいんだけど、ちょっと心配しすぎな風にも思う。
...でも、それを満更でもなく、嬉しいと感じている私がいるのも事実。
「どうか...しましたか...?」
「...はは、ごめん。...ちょっと疲れちゃった。」
無理矢理に笑顔をかたどって、授業中の居眠りのように前に倒れる。
今まで...学校に行っていた時って、どうやって一日を過ごしていたんだっけ。
誰にも知られず、ひっそりと。
空っぽだった私の手の中にはいつの間にか色々なもので溢れそうになっていた。
両腕で抱えてようやく全部持ち切れるぐらい。
その中で一つ、たった一つだけ無くなっただけで...
「...さびしいよ......」
ぼそりと呟いたそれは、ただ私の中で反響して...
...いや、髪をまくり上げられた所から漏れ出ていった。
「...良かった...」
覗き込む紫の瞳と、安堵した声。
何が良かったのかと思っていると、慌てたように
「な、泣いているのかと思って...」
「......泣いてないよ。ただちょっと...」
「まだお姉さんと会えていないから、ですか?」
そんなにも分かりやすかったのかな。
あまりにも的を得た言葉のせいで心臓が跳ね上がる。
その様子を見て図星だと思ったらしく、そのまま続けた。
「てっきり、もう既にあっているものだと思っていました。」
「まだだよ。...いつ会えるかも分からないし。」
「連絡は何も無かったんですか?」
「連絡?捕まってるのに連絡なんて取れるわけないでしょ?」
「え?」
「え?」
「い、いやいや、テレビとかスマホでニュース見ないんですか...!?」
「み、見ない、けど...?」
「あなたのお姉さん、もう脱走してますよ。」
「...
「ひぇあ滑らかな英語...!じゃ、じゃなくて、もうとっくに脱走してますよって。」
「...い、いつ...?」
「今日の昼頃ですので...ちょうど私たち二人で甘い物を頬張っていた時ですね。」
思わず天を仰ぐ私。
呆れるウイさん。
この日を境に、私はネットニュースの通知が来るように設定したのだった。
あとがき
もうそろ出そうと思っているのに、まだ先生のデザインが定まってません()
アニメ版先生の顔が出てくれれば良いのに...
...とりあえずは性別だけはっきりさせといて、見た目は皆様におまかせスタイルにしようかな...
この作品に足りないものとは...
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このままでいいんじゃね知らんけど
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銃撃戦が少ねぇ!
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タマ虐
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ガチ百合回
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R-じゅうはt(銃声)