紫煙燻る黒狐   作:とろねぎ

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絆ストーリー詰め

 

 

 

 

そういやコレやってなかったなって

 

出来る限り原作には寄せたつもりです...(なお結果)

 

なのに名前が無いのは作者が台本形式苦手だからです

 

 

 

 

 

イメージしやすいように書いておくと、タマちゃんのメモロビは窓辺に手を掛けて月を眺めている素顔タマちゃんです。

 

儚げ美少女感が強くてすこ

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

タマヨ

『先生?これ、送れてる?』

 

 

『送れてるよ』

『どうしたの?』

 

 

タマヨ

『あ、ううん

送れてるなら、いい』

 

『別になんでもないよ

だから気にしないで』

 

『......本当だからね?』

 

 

『分かった』

 

『ちょっと待っててね』

 

 

『え?先生?』

 

『ねえ?』

 

『既読もつかないんだけど!?』

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

近付かない

 

 

 


 

 

 

 

 

どうしても気になったから、結局タマヨの家を訪れる事にした。

 

ピンポーン♪

 

「はーい!どちらさ、ま...」

 

『こんにちわ』

 

「...ひょわあ!?」

 

タマヨの銃が綺麗な軌道を描いて部屋の奥へ飛んで行った

 

『......』

『大事な銃じゃないの?』

 

「あ、あなたを撃つよりは良いでしょぉ!?

まだあなたへの悪感情は湧いたままなんだから!

なんでかって私もそんなの知らないよ!

私だって知りたいよ!!」

 

『元気そうで良かった。』

 

「はあ、はあ...!...あ...ごめん...ちょっとびっくりしちゃった。

えっと...何しに来たの?依頼?なんか無くしちゃった?」

 

『ううん。』

 

『なんだかよそよそしかったから。』

『本当は何かあったのかなって。』

 

「え......えぇ?

......暇なの?」

 

『いや全く。』

『今抱えてる仕事見てみる?』

 

「じゃあおバカさんだね...?」

 

『困ってるかもしれない生徒が居たからね。』

 

『それが最優先だよ。』

 

「真っ直ぐな目ですごいこと言うんだね?

...お姉ちゃんが惚れてるのも、分かるかも。」

 

「あ、お姉ちゃんと言えばね?

さっきのモモトーク、あれお姉ちゃんに言われて連絡しただけなんだ。

昨日ね、先生と連絡先は交換してるのかって聞かれて、してないって言ったらやり取りはしなくてもいいからモモトークは登録しておきなさいって。」

 

『じゃあ何も無かったんだね。よかった。』

 

「だから本当に何もないって言ったじゃん。

あんなに念押ししたのに、結局来ちゃうんだから。」

 

「...だから、もう帰ったら?

お仕事が溜まってるなら、余計に。」

 

『でもせっかくだし...』

『もう少しぐらいお話しない?』

 

「しない。」

 

バタン!

 

私のお願いを突っぱねたタマヨは、扉を閉めてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は大人しく、帰ることにした。

 

 

 


 

 

 

 

 

 

『タマヨ』

 

『今いいかな?』

 

 

タマヨ

『な、なに?』

 

 

『最近話題のカフェの

ペアチケットが当たったんだけど...』

 

 

タマヨ

『行かないよ?』

 

 

『一緒にどう?』

 

 

タマヨ

『うん

だから行かないって』

 

 

『わかった』

 

『楽しみにしててね』

『じゃあ明日、朝に迎えに行くね』

 

 

タマヨ

『話を聞いて?

他の人にもこんな、強引に約束させたりしてないよね?』

 

『ねえ???』

 

『だから既読ぐらい付けろって!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

受け入れられない

 

 


 

 

 

 

 

 

約束通り、ペアチケットを持って迎えに行った。

 

ピンポーン♪

 

「.........」

 

『あれ?』

 

『居ないのかな?』

 

「.........」

 

ピンポーン♪

 

『...』

 

ピピピピピピピピピピ!!

 

「うるさぁい!!

朝っぱらからピンポンピンポンピンポン...!!

近所迷惑!わかる!?きーんーじょ!めーいーわーく!!」

 

『そんなに大きな声を出すのも...』

『じゃあタマヨも近所迷惑仲間だね』

 

「...」

 

『ちゃんとお腹は空かせてる?』

 

「......まあ。」

 

『じゃあ行こっか』

 

「...銃...弾は抜いてあるから、安心して。

あ、『別に気にしないのに』って顔してる。

...怖くないの?」

 

『何が?』

 

「だって...もし私の気が変わっちゃったら、先生なんて...

一瞬で死んじゃうんだよ?」

 

『そうだね。』

『それだけ聞くと怖いね。』

 

『でもやらないでしょ?』

 

「......ずるいなぁ。

そういうところ、嫌い。

なんでも見通してるようなその態度が...

どうしても、気に入らない...」

 

「もしかしたら、あなたのそういう所が、私に銃を向けさせるのかもね。

あ...ごめんね、せっかく誘ってくれたのに、こんなことばかり言って。」

 

『...』

 

カフェへ行く時も、注文する時もどこか暗い顔をしていたタマヨだったけど...

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん〜っ!おいしい〜っ!」

 

『(尻尾振ってる...)』

『(喜んでくれたみたいでよかった)』

 

幸せそうに抹茶パフェを頬張るタマヨを見る事が出来た。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

『タマヨ!』

 

 

タマヨ

『はいはい今度はなんですか』

 

『散歩?それともアニメ鑑賞?

もう私、合体ロボはお腹いっぱいなんだけど』

 

『それに今日は私、お仕事あるから時間無いよ?』

 

 

『あ...』

『そうなんだ...』

 

『じゃあなんでもない』

『ごめんね』

 

『仕事、頑張って』

 

 

タマヨ

『やけにあっさり引くんだね

でも、うん...

ありがと』

 

 

 

 

 

 

 


 

 

傷付けない

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

山のように積もった仕事を片付けて、気分転換にシャーレの外に出ていた。

 

またユウカに怒られるかもしれないと考えながらも、行きつけの玩具屋で新しいフィギュアを吟味していた時だった。

 

 

 

 

ドカーン!

 

 

 

『!?』

 

『なに!?』

 

「全員伏せろ!」

 

「間違えても抵抗しようなんて考えるなよぉ?」

 

「今からこの店は、アタシたちバサバサヘルメット団が占拠した!」

 

『(団っていう割には三人しか...)』

 

「逃げようなんて思うなよ?外には仲間が待機してるんだからか!」

 

「お、おい!困るよ!うちの店でそんなことされちゃ!」

 

「あぁん?どうやら蜂の巣にされてぇヤツがいるみたいだな?」

 

「ひっ!な...なんで、うちなんだ...?何が目的なんだよぉ...!」

 

「そんなの、お前がよーく分かってんじゃねぇのか?それはな...」

 

「そ、それは...?」

 

 

 

 

 

 

「この店が、シャーレの先生行きつけだからな!」

 

『......』

 

「そいつを人質にして、身代金を要求する!そうすりゃ資金も稼げて他のヤツらに差をつけられるんだよ!オラァ!出てこい先生!」

 

『はい。』

 

「「「おっ?」」」

 

『私だよ、その先生は。』

 

「よーし。じゃあこっちに来い。抵抗しようなんて考えるなよ?」

 

『...ここだと他の人の迷惑になるから、外じゃダメ?』

 

「......あ、そっか。他の人の迷惑に...って乗るわけねーだろ!せっかく店を占拠したんだから立て篭もるに決まったんだろ!」

 

「「そーだそーだ!」」

 

「そうと決まれば、お前ら!ここの出入り口を塞んだ!それから...」

 

「うんうん。それから?」

 

「それからシャーレに身代金を要求するぞ!」

 

『......え?』

『なんでここに...?』

 

「どうした先生?今になってビビっちまったか?」

 

「「り、リーダー...!」」

 

「なんだよお前ら...お前ら?じゃあ今喋ってたの...」

 

「なんかヘルメット団って、頭に変な擬音とか入れてるけど、バサバサってどういう意味で入れたの?」

 

「...誰だお前!?」

 

『タマヨ...!?』

 

「それで、バサバサってどういう意味?乾燥してるの?」

 

「それは『パサパサ』だろ!良いよ、教えてやるよ!バサバサってのは、鳥のように羽ばたくことを...」

 

「へー、じゃあ出荷だね。」

 

バコン!

 

「ギャッ!」

 

「リーダーーーー!!」

 

「まだ話してる途中だったのに!考えるのに二週間掛かったんだぞ!?」

 

「あっそう。」

 

ダンッ!

 

「ぐべっ!」

 

「な、なんだよお前!外に居た仲間はどうしたんだ...!」

 

「...?十人ちょっとのただの不良に負けるわけないでしょ?」

 

ダダッ!

 

「ぐあっ!」

 

「あ...私?私はね......妹の方の、狐坂だよ。以後お見知り置きを〜。」

 

「...姉妹揃って...ゴリラかよ...」

 

「あ゙?今お姉ちゃんのことなんつったクソチンピラ。」

 

「い゙っ...!?痛い痛い!暴力反対!」

 

「そのダサいヘルメットの上から顔面へこますぞ。」

 

『タマヨ。』

『もう十分じゃない?』

 

「...あれ?先生居たんだ。

怪我は無い?

...なら良かった。」

 

「......あっ!よ、良かったってそういう事じゃないから!

先生に怪我があったらお姉ちゃんが悲しむからで...!」

 

『タマヨ。』

 

『ありがとう。』

 

「...あー、うん。」

 

ぷるるる...

 

ぷるるる...

 

「...ん、タマヨでーす。そっちはヴァル...あっ、カンナさん?じゃあ話は早いね。うん。いつもの。うん、うん。はーい。お疲れ様でーす。」

 

「...すぐに、こいつらを引取りに来るって。

もう縛っておいたから、私はもう行くね。」

 

『ヒーローみたいだね。』

 

「.........またね。」

 

そう言ったタマヨは、出来る限り私の顔を見ないようにして去ってしまった。

 

その後到着したカンナに三人を引き渡して、この件は無事に終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ヒーローへのプレゼントを買って、帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

タマヨ

『先生!!』

 

 

『どうかした?』

『あっ、ヒーローだ!』

 

 

タマヨ

『私、合体ロボはお腹いっぱいって言ったよね!?

なのになんで新しいの送ってくるの!?』

 

 

『ヒーローに合体ロボは付き物でしょ?』

 

 

タマヨ

『こんのっ...!』

 

『......はあ...』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

タマヨ

『せんせ』

 

 

『こんな夜遅くに珍しいね』

 

『どうかしたの?』

 

 

『たすけて』

 

 

『わかった』

『すぐ行くから』

 

『待ってて』

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

向き合う

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

タマヨの家に向かって走った。

 

そして、開かない玄関扉で鍵を持ってないことを思い出していた時だった。

 

「......あら?あなた様?」

 

『ワカモ...!?』

 

「こんなところで会えるなんて...♡どう言った御用でしょう?私は妹の様子を見に来たのです。

......あらっ?あなた様も?

それはそれは...ふふっ、喜ばしいことですわ♡」

 

「...っといけない。

でしたら、この件はあなた様が適任ですわね。

どうぞこちらを。ここの鍵です。」

 

『ありがとう!』

 

「いえ。私ではきっと...」

 

『今度ワカモのために一日空けておくね!』

 

「......ひょわっ!?そ、それって...♡」

 

 

 

 

 

俯いてぶんぶんと尻尾を振っているワカモにお礼を告げて、タマヨの部屋に入った。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

部屋の中で、タマヨは月を眺めていた。

 

「...あ...先生...?きて、くれたんだ...ごめんね...ちょっと、体調崩しちゃったみたい...」

 

『体調が悪いなら大人しく寝ないと』

 

「...いや...いいよ。こっちの方が、楽なんだ。

夜風は涼しいし、お月様は綺麗だし。」

 

『月といえば...』

『タマヨの眼みたいだね。』

 

「私の...眼?あー、うん。どっちも私は気に入ってるよ。

でも、こっちは先生からしたら気持ち悪いでしょ?

.........へっ?『どっちも綺麗』...?

...変わってるね。この人たらし。」

 

「こっちはね、まあ...ありたいていに言うと、ただの怪我。

潰れたわけじゃないけど、ほとんど見えないね。

...何その顔。別に、あのお面...あ、お姉ちゃんがくれたんだけどね、あれがあれば、見えるよ。

...くすっ、メガネみたいでしょ?

うん、私の、宝物。」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

「...先生...?私ね、あなたが憎い。

だって、私の家族を奪おうとしてるんだから。

一方的に向けられるお姉ちゃんの好意を、受け流してるから。

きっとそれが気に食わないんだ。」

 

『ごめんね。』

 

「...すぐそうやって、自分が悪者だって受け入れる。

それだけの責任感があるのに、お姉ちゃんの事は無視するんだ。

私の事はいいからさ。

お姉ちゃんを、私の分も含めて大事にしてあげてよ。それが...」

 

『申し訳ないけど...』

『それは出来ないかな。』

 

「...」

 

『みんな大事な生徒で』

 

『そこに優劣は無いから。』

 

「...あっそ。」

 

『タマヨもだよ?』

『何で自分は関係ないって顔してるの?』

 

「ご機嫌取りしてもムダ。

意味無いよ。

でも、うん...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっとは、期待しててあげる」

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

『良くなった?』

 

 

タマヨ

『まあ、そこそこ』

 

『すっきりしたのもあるかな』

 

 

『なら良かった』

『これからも捌け口になるよ』

 

 

タマヨ

『.........』

 

『ずるいね

大人って』

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

微妙に湿ってるなこいつ

 

ランクはたぶん、2、3、6、9とかでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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