「全国中学校剣道大会女子個人戦の部優勝・・・・・・」
剣道をやっていない人間でもすごい賞だと思うだろうが私は全く感じない。剣道で優秀な成績を納めたとしてもワタシは達成感も、喜びも、嬉しさも感じない。ワタシが高揚感を感じたのは小学6年生の女子との喧嘩だ。決まった形で飛んでこない拳は試合では感じられないものを感じた。
柔道部、空手部、薙刀部、居合道部・・・・・・様々な武道と異種試合をしたいと申し出てもどこも首を縦に振ることはなかった。
つまらない。更なる高みに登るためには
・・・・・・けれどそんな強者などそう簡単にいるわけが---
「魔法少女トレスマジアここに参上!!」
いたーーーーーーーー!!!!!
え!?絶対魔法少女とか強いじゃん!戦いたい!試合したい!!死合たい!!!
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(ムッ、悪の組織の素質をかんじるね)
いったい何リータなんだ・・・・・・
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でもどうすれば
と考えていると目の前に黒い渦が生まれた。
「え、なにこれ」
「やぁごきげんよう」
「あ、どうも」
「魔法少女と戦いたいかい?」
「戦いたい」
「彼女たちを倒したいかい?」
「倒したい」
「ウチの組織は魔法少女と戦っているんだけどね。どうだい?入るかい?」
「入ります!!!」
「入ったもののワタシはどうしたら彼女と戦えるんですか?」
「街中で暴れたら彼女たちは自ずとやってくるさ。気長に待つことだね」
この黒いマスコット的存在はヴェナリータさんというらしい。可愛いからモキュモキュしたいのだが避けられる。避けるな。
「僕にはやることがたくさんあるから時間がないんだよ」
「ムゥ、やることがあるなら仕方ありませんね。そういえば悪の組織はワタシ含めて何人いるんです?」
「エノルミータの初期メンバーは4人で新人は1人いるから6人だね」
「意外と少ないですね」
「少数精鋭というやつさ」
細かい話を聞きつつワタシはどこに向かっているかというと人気がない場所に向かっている。一度変身して、どのくらい力があるのか魔法少女と戦うのだ。
「ここら辺なら誰も人はいないはずだよ。これが変身アイテムで
「はい・・・・・・
ワタシの体は裸になり、光を纏う。腕、胴、腰、脚と順に変化して最後には頭まわりが変わっていく。
光が収まればワタシの姿は普段の私とは大きくかけ離れた姿になっている。
「・・・・・・露出高くありません?」
これじゃ嫁に行けなくなりますよ?誰かに私の姿がバレたら。
「魔法少女もそうだけど君たちには認識阻害の魔法がかけられているから誰かを知ることはできないよ」
「そうなんですか。魔法ってすごいですね」
聞き流しつつ姿をよく見る。頭には編み笠を被り胸にはサラシが付けられ肩には甲冑の袖があり、腕には申し訳程度のアークガードが取り付けられており、下はふんどしを履き、少し長めのマントを腰に巻き、膝の長さまでのストッキングで足首から下の部分は足袋のようになっていて、草履を履いている。
痴女では?
「そういえば君の魔法を教えていなかったね君の魔法は---」
「見つけた!悪の組織エノルミータ!」
「おや?」「見つかったようだね」
「何を企んでいるのかは知らないけど悪だくみはは許さないぞっ!魔法少女トレスマジア参上!!」
ワタシにとって重要な話を途切らせたのはこの街の魔法少女トレスマジア。
真ん中のピンク髪はマジアマゼンタ、右隣にいる青緑髪はマジアアズール、左隣にいる黄色髪はマジアサルファ。
詳しいことは知らないが強いというのだけはわかる。
「お初にお目にかかります。トレスマジア。ワタシの名前は---」
そういえば名前を考えていなかったな。私の本名を名乗るわけにもいきませんし・・・・・・
悪の組織・・・・・・侍・・・・・・人斬り・・・・・・以蔵・・・・・・
「---ワタシの名前はイゾウ。それ以上でもそれ以下でもございません」
「それじゃあ行くよ!!」
悪の怪人と魔法少女の戦いの火蓋が切られた。
武器:刀塚