種子の護り人   作:わたーめ

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始まりの刻

 

C.E.71年、リビングでヤマト夫妻と共に寛いでいる時、【刻が来た】

来てしまった。

 

鳴り響く非常時のサイレンに、遠くから響く爆発音と悲鳴。

コロニー内での連合軍による5機のMSの開発と新造戦艦の建造をザフトの過激派であるクルーゼ隊が独断で奪取作戦として強襲。

 

「【母さん、父さん】前に伝えた通り、近くの脱出艇に、【書類】はもってるね?」

 

慌ただしく立ち上がり、転生して初めて養父達を・・・両親へ父母と呼ぶ。

 

「あなた・・・」

 

「あぁ、トガメの言っていた事が現実になれば仕方がない。キラはゼミに向かっているが・・・」

 

両親は戸惑いながらも、以前から俺が噂話程度にこういう事が起きる可能性と、会社の付き合いで【貰った事になっている】ある家族の隣に建造された邸宅の土地と建物、移住に関する書類を渡してある為、幾許かパニックにならずにいてくれている。

 

「キラの事は任せて!絶対につれていく!なんにも持たずに、早く!僕は【行かなきゃ】駄目なんだ!」

 

両親を連れて外へ出て、脱出艇と逆方向に走り出す。

長く暮らしている中で俺の【特異性】を知っている両親は何も言わず、俺の言う事を聞いてくれた。

渡したアクセサリー型のサイコフレームが少しでも両親を守ってくれと願いながら、鳴り響くサイレンの中ラボへと辿り着く。

 

 

「ライラ!準備は出来ているか!?」

 

「もちろん!ドローンからなにから詰め込み済み!後は私達が乗り込むだけよ!」

 

顔を濡らす汗もそのままに、ライラへ告げると、【愛機】以外は何もなくなったラボで声が響いた。

 

「炉の調子は?」

 

「おふこーす」

 

「そいつは重畳。君は船に乗り込んで待機しておいてくれ!」

 

「りょうのかい」

 

普段通りの調子で返事をくれる彼女に安心感を感じるも、震える腕が渡したサイコフレームのアクセサリーを握りしめている事に気がつき、再度心に護ると誓う。

すぐさまライラは船へ向かい、俺は既に空いているコックピットへと乗り込んだ。

 

「さあ、行こう!オズ!!」

 

『搭乗者の生体認証を開始します。網膜、指紋、脈拍、血液の認証を確認。声帯での認証を開始します・・・どうぞ』

 

「我は世界樹の護り人 故に種子を育み 共に生きると誓おう」

 

『認証を確認。最終マスター登録を完了いたしました。

 おはようございます、マスター。出撃ですか?』

 

「もちろんさ!家族を【救いに】行かなきゃ!」

 

『イエス・マイ・マスター

 太陽炉の出力上昇、サイコフレームとのリンクを開始。

 ユグドラシルマニュピレーターの接続を確認、マスターとの思念リンクを開始・・・接続の完了を確認。起動準備完了致しました。マスター。』

 

「ありがとう、オズ。【マーリン】も起きてるかな?」

 

『はいはーい!トガメ!マーリン、起動状態で待機中よ!』

 

「了解、ライラ! ガンダムOZ!出る!」

 

『よーそろー!!』

 

操縦桿を握り、機体を格納しているラボの天井を破壊しながら上空へと飛び上がる。

 

火災からの黒い煙が所々から立ち昇るコロニーに一騎、【誰も知らない機体】が中に浮かびあがった。

 

背面から見えるジェネレーターから翠の粒子を吐き出し、白を基調として頭部や節々に金色に染まる可動部。

所々に翠色のラインが通った・・・G兵器に類似するも【全く違う機体】

 

『なんだ!?この機体は!?隠された一機か!?・・・ちぃ!攻撃を開始する!!』

 

量子演算自立AI・OZが通信をジャックし、こちらへ向かう灰色の機体・・・ジンを発見し俺は警告する。

 

『大型マシンガンの発砲を確認。【シールドビット】の使用を推奨します。

また、被弾した場合の装甲損耗は2%と推定されます。』

 

「了解!要は当たらなきゃ良いって事でしょ!オズ!ビットは任せるよ!」

 

『イエス・マイ・マスター』

 

両腰に【スカート】の如く設置されていた長方形の箱が散開し機体の周りを浮遊し、縦断を弾いていく。

 

『なんだ!?あれは!?くっ!接近戦をしかける!』

 

スラスターを吹かせジンが急接近を仕掛けてくる。

 

『敵対機体の接近を確認。サーベルでの迎撃か、【レギルス】の使用を推奨します。』

 

「出し惜しみはしない!レギルスを使う!」

 

左腕にある大型のシールドが可変し、【光球】が幾重にも飛び出す。

 

「いけ!」

 

『サイコフレーム・サイコミュの共振を確認。オーバーロードの抑制を開始します。』

 

頭の奥に鈍い痛みを感じつつ、光球・・・レギルスの操作に集中する。

機体制御はオズが上手くやってくれる事だろう。

 

「なんだ!この光は!?う、うわぁっ!?」

 

光球の群れがジンを覆い、通り過ぎてからシールドへ帰還して行く後には、残骸となったジンが爆発と共に地上に落ちていった。

 

「恨んでくれて構わない。その覚悟はとっくに済んでいる。僕は・・・俺は【俺の大切な物】を護る為にこの力を使う!」

 

人を殺した事への自責の念に吐き気を覚えるも、急ぎキラが居るであろう倉庫群を飛行する。

 

「オズ!Gタイプの居場所・・・いや!キラの居場所はわかるか!?人が【多すぎて】いまいちつかめない!」

 

『登録済み保護対象者を検索・・・女性と共にGタイプへの搭乗を確認致しました。北北東36、およそ27秒で到着出来ます。また【トラ「それはいい!」】了解致しました。』

 

「・・・いた!ストライク!もう良い動きになってる!?早い・・・キラにOS組み立て頼み過ぎたか・・・」

 

発見したストライクがダガーで相手のジンを打ち倒し、制止して場へと降り立つ。

 

「キラ!キラ!聞こえるか!?俺だ!トガメだ!怪我はないか!?」

 

「に、兄さん!?ぼ、僕・・・「あなたは何者ですか!?」」

 

キラの返答に安堵しつつも、女性・・・マリュー・ラミアスが通信に入って来た。多分その大きなやわらかなやつをキラに押し付けながら・・・

 

「俺はオーブ提携護衛傭兵会社【シルフィード】そこで一緒に乗っている少年の家族だ。即時にその身柄の返却を要請する。今俺がこの場にいるのは元々オーブから要請され、【緊急時】のG兵器の護衛任務を承っている。」

 

「シルフィード!?聞いた事が・・・いえ、本国から護衛の報告書があった・・・かしら?いえ、今はそんな事ではありませんね。

私はマリュー・ラミアス。大西洋連邦宇宙軍第8艦隊大尉所属【アークエンジェル】副官です。」

 

「了解した。船までは送ろう。そこで【キラ】は返して貰うぞ?」

 

「・・・了解致しました。先導をお願い致します。」

 

地上のストライクを誘導しながら、新型艦アークエンジェルへと機体を動かすのだった。

 

(おそらく、此処を逃せばキラは連邦に囚われる。用心に越したことはない・・・か。)

 

「オズ、ライラへ通信を」

 

『イエス・マイ・ロード』







まだまだ隠してる要素はありますが、主武装と炉が判明しましたね。
トガメの護りたいが詰まった機体に仕上げる予定ではあるので、なんとなーく楽しみにして貰えたら嬉しいです。

AIに関してはエヴァのMAGIが喋ってるんやなーくらいに思った貰えると丁度よいかもです。そんな感じに妄想してますので・・・

機体や武装設定ガバガバで違和感を感じてしまう方は、ごめんなさいです。
なるべく調べますが、基本ノリでやっちゃいます。えへへ。

次回はあの人達と多分あーだこーだします。多分。
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