種子の護り人   作:わたーめ

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誤字脱字報告、修正感謝です!!
今回は短めです、すみませぬ・・・


大天使の膝下で

 

 

「キラ!」

 

「兄さん!」

 

アークエンジェルへストライクが格納され、一時オズを離れてキラとの再会を果たしたものの、周囲には軍人が銃を構えて警戒されている。

ざっと見た限りでは、ナタルやノイマンと言ったアニメで観ていた人々がちらほら確認出来、キラを背に隠しながら対面に居るマリューへと顔を向ける。

 

「協力には感謝します。が、彼が書き換えたOSは軍の最高機密であり、現状あたなの身分も正確には確認が出来る状態ではありません。

コロニー崩壊の可能性が高い現状、彼を含め私達の命令に従って頂きたい。」

 

キツイ目つきでナタルが声をかけてくる。

 

「我々は危機的状況であり、貴方の機体も脅威と判断せざるを得ない。我々並びに【民間人】の安全の為にも接収させて頂きます。」

 

有無を言わさず、一方的な要求。

平時であれば相手を慮る交渉をしてくるであろうが現状は緊急時の為余裕がないのは俺も相手方も同じ。どう切り抜けるかと思案していると、骨伝導型イヤフォンにライラからの通信が入る中、マリューさんが苦しそうな顔で、

 

「キラ・・・君、貴方の友達達も現在本艦に避難しているわ。無理を言っているとは思うけど・・・もう一度、コロニーを脱出するまでストライクに乗ってくれないかしら?」

 

「僕は・・・はっ!」

 

キラが悩みながらもアークエンジェルへと一歩進みはじめ、俺が止めようとした時、どこかから声が届く。

 

「コーディネイターが、言う事聞けよ」

 

舌打ち混じりのそれは、緊迫した中不思議とすっと通り、まるで連邦側の総意と言いたげな雰囲気を作り出し、俺は怒りを感じ声を荒げる。

 

「まるでテロリストと言いたげな発言。話にならん。

キラ、一旦俺の【船】へ行こう。大丈夫。友達も守るから。」

 

周囲に警戒しながらそっとキラの頭に手を乗せる。

 

「兄さん・・・僕は」

 

迷いながらも、何処か決意を感じさせるキラの瞳。

まずはこの場を離れる事が先決だ。

 

「脱出までは【俺の機体】が請け負う。その後はしっかりとした【交渉】が出来るなら話を聞いてやる。高尚な【ナチュラル】様方?」

 

もはや煽りに近い捨て台詞を言いながらキラと共にオズへと向かうと、怒号と共に発砲音が響く。

 

「なっ!?」

 

俺とキラを守る様に半透明の【エネルギーフィールド】が空中から急に現れたドローンから発生し、銃弾を弾いていた。

 

「これは・・・いいえ!キラ君!それと貴方!ごめんなさい!これは総意ではないの!どうか、脱出までは・・・」

 

悲鳴に似た声でマリューさんが叫ぶ。

 

「・・・はぁ。ここらが潮時かな。了解した。一時貴艦の護衛を請け負おう。今発砲した者が【貴艦に居ないのであればな】」

 

「っ!・・・・わかり・・・ました。」

 

「良識ある対応を機体してますよ。」

 

周囲を警戒しながら、キラと共にコックピットへ乗り込む際、後ろから言い合いが耳に届いた。

 

「直ちに発砲した者の拘束、並びに適当な脱出ポットへ放り込んでなさい!いかな理由でも民間人への発砲は断じて許しません!即座に行動を!」

 

「「「りょ、了解!!」」」

 

慌ただしく動く乗組員達をモニターで眺めながら、補助スペースに座るキラへと語りかける。

 

「怪我はない?大変だったね」

 

「兄さん・・・うん。ありがとう。でも、僕はあの機体にっ!それにこの機体は?兄さんは何をしていたの?」

 

「ん・・・この機体は【オズ】もしもの為に、僕の理想の為の【力】。OS書いただろう?」

 

「あれは・・・その為に・・・」

 

考える様にキラは俯いた後、強き瞳で俺を見る。

 

「さっき、ストライクと呼ばれた機体、多分僕しか動かせない。あの船にはトールやサイ達友達が乗ってるんだ。だからもう一度要請があったら、僕は!」

 

やはり、運命や歴史の修正力なのかはわからないが、キラは戦う運命を定められているのだろうか。

俺がどんなに元の歴史を変えようと、変わらない、変えられない事象がある様な気がしてしまう。

それでも、俺は・・・

 

「そうか・・・だが、【所属】はウチにしてもらうぞ?」

 

「所属って?兄さん?」

 

「キラはもうウチの正社員だからなぁ」

 

「あの時のサイン!兄さんあれは『はいはーい!おまたせー!!』っ!?」

 

頭上のモニターに影が覆い、飛行する白と緑を基調とした小型艦が、翠の粒子を吐き出しながら近くに現れた。

 

「ライラ、炉の稼働率は?」

 

『マーリンは気紛れすぎるけど、【通常航行】は問題なさそうよ?弟君は確保出来た?』

 

「もちろんさ。一時帰投する、用意を。」

 

『りょーかーい』

 

アークエンジェルから敵味方識別コードを通信で受け取りながら、一時マーリンへと帰還する。

浮かび上がる天使の名を冠する大型戦艦を眺めながら・・・

 

 

(色々あったけど・・・戦艦かっけぇー!ゴットフリートやらローエングリンを打つ時のマリューの声も聞きてえ・・・なんとか関係の修復と、キラがストライクに乗れるよーにして・・・その後はラクス・・・正ヒロイン。まずは脱出を成功させなきゃな。腕や足は貰うぞ?デュエル、バスター・・・)





次回、宇宙へ!
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