大体は妖怪のせいにできる世界に転生したんだがとりあえず冒険する 作:単眼駄猪介
急展開だけど、ミツマタノヅチ戦で本来オロチが姿を現すのにやぶれかぶれ院長戦で姿を現しちゃったからイカカモネの配下に見つかってたりする。
つまり主人公が悪い(えぇ…)
時期的に戦力が一番増大してるだろう時期だし、多少の余裕は生まれて視察とかしてそうなので隠密が上手いオロチでも見つかるかもなぁ、という甘い予測でキュウビがガラにもないことをすることに。
それでは、ほんへを見る覚悟はいイカ?
なんだか急展開に流されるようにウィスパーとジバニャンと合流し、夏祭りの喧騒から離れ少々静かな妖怪ガシャの側にある鍵穴のある石柱に鍵を差し込んだ。
すると、妖怪ガシャの姿は消え、派手に光るエフェクトの後に大木に大きな扉が現れる。
これが妖魔界への入口……
「なあ、キュウビ」
「なんだい?」
「人間が妖魔界に行って大丈夫なんだよな?」
「心配性だねぇ?大丈夫さ。よっぽど長居でもしなければ人間だって生きてける場所だよ」
「なら良いけど…」
まあ、エンマ大王とかもなんか普通の妖怪とは全然違うし、もしかしたら元々は先祖は人間なのかもしれないしな。
「行く前にちゃんと作戦を立てておこう。イカカモネを倒されなければアイツらの勝ちなんだからな…」
ーーー
「大和魂を見せてやる!」
「ウィスゥ〜!!」
「とにかく突き進むニャン!」
「行くよぉ…!」
妖魔界に到着し、大門をぶっ壊すくらいの勢いで白い妖怪達を蹴散らしながら橋の上を走る俺達。
キュウビには作戦の最後の中核として待機してもらうとして、それまでの雑魚や中ボス相当の強キャラにはどうするのか。
それに対して俺はこれまで出会ってきた妖怪達のツテを使うことで解決してみせた。
友達契約していたカゲローやジバニャン、ウィスパーやモモカにも頼んで戦力を集めたのだ。
無論、本命は俺達。
それ以外は言い方は悪いが雑魚達の足止めや時間稼ぎの為の駒に過ぎない。
どうやって俺達をイカカモネのところまで行けるか、これがこの決戦の最初の難関だ。
無論、できれば日影マオやオロチも救出したいが……
「人間界に変な事はさせないザマスよ!」
「僕らの力は悪用する為にあるんじゃないぺろ~ん!」
妖術で目の前の白い妖怪達が橋から吹き飛ばされて落ちていく中、後ろでは迫りくる白い妖怪……ええい、言いにくいから【イカ妖怪】共を抑えるのはムリカベやロボニャン達。
グレるりんのツッパリで派手に吹っ飛ぶのはギャグかな?ギャグだったわ……
「いけ!ケータ!殿は私達が抑える!」
「ありがとう、ロボニャン!」
ロボニャンは今回の雑魚担当の主力に立候補した為、ここで一旦お別れだ。
勿論、俺もロボニャンも無事にこの戦いを終わらせるつもりだ。
「イカせると思うかぁ?」
「ケータ殿、ここは拙者に!」
また立ち塞がるイカ妖怪に、今度はしょうブシが組み付いて抑える。
ツテで来てもらっただけなのに、よくもまあここまで命を張れるもんだよな……
「さくらニュータウンには愛着があるからね。それが良くない方向に変わると言うなら、彼らも立ち上がるよ」
「そうか……」
俺の疑問に答えたのはカゲロー。
彼もいつの間にかジミーとカゲローの集団を引き連れて駆け付けてくれているから、驚いたけどこの場合はとても頼りになる勢力だ。
「フハハ!ワシらの町にケチつけようなんざ百年早いわ!」
「悪い奴らは皆凍ってしまえー!」
ドケチングとゆきおんなが妖術で第一の門に立ち塞がるイカ妖怪を倒し、その二人の後ろからネガティブーンが死神の術で扉の向こう側から現れたイカ妖怪の体力を吸い取る。
「イイィィ!?」
「トドメでござる!」
カゲローが手に持った手裏剣でぶっ叩きその妖怪を気絶させる。
だが、奥に行けば行くほど敵の数が増えてくる。
それにこの橋の上には日影マオやオロチはいないだろう……そうなると、下に行くしかない。
確か、第一の門までははらぺこ峠だっけか?
ケーキでできた大地で、ゲームの視点だと隠し通路になってるところもあるアソコは気を付けないと上からも奇襲されるだろう。
ゲームでは目の前の視界に入ると攻撃されてるがな。
「一旦、下に行ってみよう!オロチや日影君を探しておきたい!」
「寄り道はあまりしたくないが……そうだな!」
「なんだよ、普通に喋れるのかよメラメライオン」
「
し、白々しいぞ……?
「け、ケータ!前からどんどん来るニャン!?降りるなら早く降りてくれニャー!」
「マジかよッ!?」
自分で言ってアレだけど落ちても大丈夫だよな?
そんな俺の心配を見透かすように隣りにいるモモカが「安心せい!」と胸を張る。
「無理そうならわたしが背負ってやるのじゃ!」
「お、女の子にそんなことさせられん…!」
クォレハ意地でも歩かなきゃ駄目ですね。
恐怖を押し殺して俺は壊れた柵の向こうに飛んだ。
「で、こんなところにいるわけ」
「何を言っているんでウィス?」
お菓子で出来た家の屋根を突き破り、柔らかいケーキの生地に突き刺さるように着地した俺は腰回りの柔らかいんだが硬いんだが良くわからないケーキのクリームと生地を手掴みで食べつつ、抜け出しやすいようにする。
言っている意味が分からないかもしれないが、はらぺこ峠とはそういうところである。
ノコノコ岬と違って、ほどほどな感じでノコノコまみれにするのではなく、ケーキだけで出来たのがはらぺこ峠だ。
……ごめん、今のナシで。
「あの縄の所まで全速力で向かわなければならぬな…」
ケーキの山の頂上にあるお菓子の家から全貌がある程度把握できるため、向かう方角は分かるが問題は……
「この場所にオロチ達がいるかどうか……」
「それ…なら問題ない。お前達の落ちてきた場所は丁度いいところだったぞ」
「ウッソだろオイ」
「嘘じゃないよ、ケータ君…」
妖力でできているらしい白い縄に縛られたオロチと日影マオが、若干衰弱した状態でそこにいた。
「オレのミスだ……マオ殿の守護を託されたのに、その責務を果たせないどころか敵に教えてしまうとは……!」
「それは何度も言っただろう?君は悪くない、無力な僕が悪いんだ」
「それは当たり前です!貴方の力は未覚醒で、尚且つその時が来るのはいつなのか分からない。貴方が思い悩む必要はないのです…!」
このまま放置すると永遠に続きそうなので無理矢理にでも終わらせるべきだと判断して、俺は話を遮る。
「あー、悪いけど反省会はそこまで。今はイカカモネのケツをぶっ叩きにいかなきゃいけないんだ。オロチは一度、後方で回復してもらって、日影君には念の為に地上に戻ってもらわないと」
「うん……ケータ君、みんなを、オロチをお願いするよ」
「任せろ」
時間が押してるので会話は短いが、それでも彼から託された。
その事実は俺の覚悟の重みを増やすが、心地良い。
信頼、こんな悪役みたいな言い方は嫌だが信頼されるってのは気持ちいい事なんだなと、親しい人達ではない完全な他者だった妖怪や
「動くのをガマンさせるモゥ〜!」
「ひもじいのう……」
「うらやめしいなぁ〜…!」
「「「「ギャー!?」」」」
はらぺこ峠故か、食物関連の妖怪が多いようだが何やらひも爺なんかに食い散らかされたり、かなりえげつないことになっているようだ。
まあ、イカ妖怪だから慈悲はいらないよね!
「えぇーい!人間の子供ごときに何を手間どっているとは、イカがなものかな!?これ以上押されるようならお前らは懲罰するしかないじゃなイカ!」
「も、申し訳ありません!」
「謝って済むなら世の中に治安維持なんてものはなイカらな!」
「ぜ、全軍!テロリスト共を全力で駆逐せよ!」
「やぶれかぶれ院長も、ミツマタノヅチも役立たずでワタシを苛立たせる!……いや、それはいイカ。元よりそこまで期待はしていなイカ」
「だが、人間の子供!実に腹立たしいではなイカ!害虫ごときに、ワタシの野望を止められることなどありえない!認められなイカ…!」
<妖怪ウォッチ2初出妖怪について
メリケンは距離的に難しいので古典妖怪やイマドキ妖怪が矢面に立つわけだが、古典妖怪は一切その姿を見せない無印に出すのは何か違うかもと感じてイマドキ妖怪のみに。
元々はいるらしい妖怪なのでぶっちゃけ2までは2までの妖怪を出しても実質セーフ……だよな?
<オロチ
人間だってミスするもの。妖怪だってミスる。
隠密のスペシャリストだろうと、スペック差と実力差でイカ妖怪達の脅威を若干舐めてたので、護衛対象のマオ君の近くにいたことで身バレさせてしまってる。
イカカモネ議長が直々に捕らえに来たので人質を取られたオロチは何もできず捕縛された。
<友達契約してない妖怪達
色々一杯いる。
ふぶき姫もいるし、犬神もいるしなんならワンダーニャンとかもいたりする。
アニメにいたモブの猫妖怪なんかも参戦してるし、たまたま日本に来訪していたメリケン妖怪もいるかもしれない。
<はらぺこ峠
ガチでお菓子でできたステージ。
2まで妖魔界のステージとして登場していたが、3でリストラされた。
ケーキの穴はひも爺とかつまみぐいのすけとかが食って開けてたとか。
<イカカモネ議長
ちょっとスネイル閣下が混じってるけど少しばかり設定をマシマシにしたボス妖怪。今もアニメがやってたなら、普通にやりかねなさそうではあるけど()
ボスでニョロロン族っぽそうなのに取り憑きが効くってマジかよ。
<白い妖怪
全体に白く赤い目を持つイカカモネ議長の配下達。
今作では面倒くさいので【イカ妖怪】と称する事にした。
どことなくどの妖怪もイカ臭そうなのは気の所為だと思いたい。
読了ありがとナス!